20代「転職の判断から転職活動の進め方」をわかりやすく解説

7.20代の転職
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20代での転職(特に1回目)を失敗する人がとても多くいます。

原因は、転職するかどうかの判断を間違うことと、会社選びの方法を間違い、自分にとって良い会社ではない会社に入社してしまうからです。

ただ、この失敗は事前に知識を得ておくことで防ぐことができます。

この記事では、今の会社を辞めて転職すべきかどうかの判断方法と、転職活動の方法についてわかりやすく解説します。

この記事は

  1. 20代中途社員の採用の責任者
  2. 3回転職している自分自身の経験
  3. 風土の違う5社での経験
  4. 数百名のマネジメント経験
  5. 数千社への営業経験
  6. 100回を超える勉強会の講師経験

という経験を元に書いています。

20代中途社員の採用の責任者として書類選考と面接の裏側を含めて、転職の成功にむけてわかりやすく解説します。

また、転職関連を商売にしていないため、自分の商売に誘導するインセンティブは一切働きません。

皆さんにとって一番良いと思えることを書いていますので、安心して読み進めてください。

とにかく20代の転職(特に1回目)を失敗すると、そのまま何回も転職をし続けるパターンに入りやすくなります。

そうならないように、様々な判断の前にこの記事を参考にしてください。

(あわせて読みたい、【社会人の勉強】20代で知っておきたい仕事の知識を解説)

  1. 転職で大事にしたい考え方
    1. 20代で2社目を退職しない
    2. 自分探しをしすぎない
    3. 時間がかかることを理解しておく
    4. 給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
  2. 転職とは?
    1. 転職の目的とは?
    2. 良い会社とは?
      1. 仕事とは何か?
      2. 単純作業と課題解決業務の良い比率
    3. 好きになる会社とは?
      1. 一緒に働く人が好き
      2. 商品が好き
  3. 転職するかどうかの判断基準
    1. 転職を検討する際の前提となる考え方
      1. 20代は悩むもの
        1. 給料が安い
        2. 人間関係で悩む
        3. プライベートと仕事が両立できない
        4. 仕事が覚えられない
        5. 仕事にやりがいがない
        6. やりたいことが見つからない
    2. 入社後3年間我慢すべきかどうかの判断方法
    3. 転職のプロとは誰かを知っておく
      1. 転職会社の人は転職のプロ?
      2. 本来の転職のプロとは?
    4. 情報収集で気をつけてほしい3つのこと
      1. 検索結果の上位の記事を信用しすぎない
      2. 他人のアドバイスを鵜呑みにしない
      3. 会社口コミサイトのかたよりを知っておく
      4. 転職会社は転職のプロ?
    5. 今働いている会社をやめるかどうか判断する
      1. 増収増益ができている会社は良い会社
      2. 営業力に頼らない会社は良い会社
      3. 「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社
      4. 上司ではなく、お客様に目を向けている会社は良い会社
      5. 単純作業の効率化ができている会社は良い会社
      6. 「良い人事評価制度」を持っていれば良い会社
      7. 人事評価のフィードバック面談に時間をかける会社
      8. 責任の所在が明確な会社は良い会社
      9. 変わることに慣れている会社は良い会社
      10. 結果よりもプロセスを求める会社は良い会社
  4. 転職活動で知っておきたいこと
    1. 転職で失敗する根本原因
      1. 少しの努力で成功できると思ってしまう
      2. 焦る気持ちに負ける
    2. 良い会社の見つけ方
      1. 自分に合う会社を見つける条件
      2. 企業研究のやり方
      3. 転職エージェント・転職サイトの選び方
      4. 求人掲載内容の裏の見方
        1. 提案する範囲が広い
        2. 幅広く様々な業務を担当
        3. 〇〇候補として採用
        4. 前職の給与を考慮
        5. 残業が少ない
        6. 20代で年収1000万も可能
        7. テレワークが基本
        8. 大量採用中
        9. 実績主義
        10. 面接1回で内定
      5. 会社の口コミサイトの「口コミ評価を鵜呑みにしない」
    3. 書類通過率を上げる「考え方と方法」
    4. 面接で大事にすること
      1. 採用面接で知っておきたい「2つのこと」
      2. 転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」
    5. 内定後入社を決める前に大事にしたいこと
  5. 転職の判断から転職活動の進め方の「まとめ」

転職で大事にしたい考え方

・20代で2社目を退職しない
・自分探しをしすぎない
・時間がかかることを理解しておく
・給料の上がる確率の高い会社を選ぶ

この4つの考え方で転職活動をおこなうことが重要になります。この4つを考え方の軸に転職活動をおこなうことで、転職の失敗の確率が大きく減るからです。

(詳しくは、20代の転職活動で大事にしたい考え方とは?を参照)

20代で2社目を退職しない

経験社数と反比例して書類通過率が下がる

1社目は失敗したとしても、2社目は何とか成功してほしいです。

なぜなら、20代で2社目を探すより3社目を探す方がはるかに難しくなるからです。

自分探しをしすぎない

会社選びは、

自分にあった会社ではなく、嫌いな会社を除く方法が最適

理由は以下3つです。

・興味関心は10年後に変わる可能性が高い
・嫌いなものは嫌いなまま
・視野が狭くなる

20代の転職の際に、「無理に」自己分析をおこなってもあまり良いことはありません。なぜなら時間がたてば変わるからです。

今の興味関心で選ぶと、変わった時に困ることになります。

時間がかかることを理解しておく

焦りが全ての失敗の根本原因

転職はできれば1年位のスパンで考えましょう。

なぜなら、転職の失敗の原因は、ほぼ焦りから発生するからです。

給料の上がる確率の高い会社を選ぶ

失敗のラインが下がるから

今働いている会社の嫌な部分が転職で解消されたとしても、次の会社で別の嫌な部分に直面することがあります。

その際に、少し冷静に考えることができる条件は、高い給料をもらえる可能性がある会社であるかどうかです。

高い給料がもらえる可能性があれば、嫌なことがわかっても我慢できる可能性が高くなるからです。

(詳しくは、20代の転職活動で大事にしたい考え方とは?を参照)

転職とは?

・転職の目的とは?
・良い会社とは?
・好きになる会社とは?

上記の順番で説明します。

転職の目的とは?

転職前の会社より良い会社に勤める

転職するのは、間違いなく今働く会社に不満があるからです。その不満を解消できたら成功です。

「良い」という基準なので、成功の基準は人それぞれです。

ある人は、労働時間が長く体が壊れそうだった状態を脱却したいので転職したい。

ある人は、今の会社は基本問題ないが、将来の給料のことを考えて転職するなどです。

このような「不」を解消することが転職の目的となります。

また、転職は、今回は失敗でしたので次で頑張って取り返しますというわけにはいきません。

履歴書に転職履歴が残り、書類審査通過率が転職回数と反比例して飛躍的に落ちます。

だからこそ、転職の目的は必達しないといけないのです。

良い会社とは?

時間当たりの課題解決経験が多く積めること

良い会社とは人それぞれですが、仕事の能力を少しでも上げたい場合、これが大事になります。

仕事とは何か?

仕事とは課題解決

会社には、目指したい姿があります。そして、そこにたどりついていない現状があります。

そしてそのギャップが問題であり、その問題の中で解決する必要がある問題が課題です。

(詳しくは「ゴール・現状・問題・課題・戦略」をたった1枚の絵で表すを参照)

その課題を解決するために、従業員は雇われているのです。

したがって、仕事とは課題解決なのです。

単純作業と課題解決業務の良い比率

単純作業はできるだけ少なく、課題解決業務はできるだけ多く

業務には、大きく分けると「単純作業」か「課題解決」の2つしかありません

単純作業を定義しておくと、業務を積み重ねて知識は上がったとしても、能力が上がらないことを単純作業とします。

知識は知っているかどうか、能力は課題解決できる力としています。

単純作業の典型例は、受注登録、伝票作成、データの入力、簡単な製品組み立てや梱包などです。

どれもとても大事な仕事ですが、これらの作業をやり続けても課題解決できる力=能力が上がりません。

会社の中で必要な業務なので、誰かが行う必要がありますし、新人や若手にこのような業務が割り当てられます。

これはしょうがない部分ですが、大事なことは単純作業と課題解決の比率です。

単純作業が少なく、課題解決の時間が多い方が当然、時間当たりの課題解決経験が多くなります

ここが一番大事なポイントとなります。毎日単純作業に追われていたら、課題解決できる力=能力を上げる機会が奪われてしまいます。

(詳しくは20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照)

好きになる会社とは?

1.一緒に働く人が好き
2.商品が好き

会社を好きになる理由はたった2つしかありません。他のどんな条件が良くても、普段仕事で接する「人」と「商品」が嫌いであれば好きになることはありません。

細かい話をすると、もっとたくさんの要素が出てきます。ただ、それらの根幹には上記2つが大きく関わっています。

この2つが1つも当てはまらなければ、その会社を好きになることはないのです。

それぞれを説明します。

一緒に働く人が好き

嫌いな人が多い会社を好きになりません

当然すべての人を好きになることはないでしょうが、一緒に働く多くの人が好きな人だと、会社に行くのが楽しくなります。

仮に給料が高くても、毎日嫌な人たちと一緒の空間でコミュニケーションを取る会社だと嫌になります。

人事評価でも、評価する人が嫌な人なら納得できませんし、仕事終わりに飲みに行く時に、嫌な人ばかりだと苦痛でしかありません。

したがって一緒に働く人が大きな要素を占めます。

商品が好き

自社の商品が人に勧めれない会社を好きになりません

販売する商品が自分にとって好きなものであれば、人に役に立つイメージが沸きやすく、その会社を好きになりやすいです。

仮に給料が高くても嫌な商品を売る場合、営業担当ではなくても自分の会社にコミットできません。

商品は会社の一番大事なものなので、商品が好きになれないと会社は好きにならないです。

(詳しくは、会社を好きになるたった2つの理由を参照)

転職するかどうかの判断基準

・転職を検討する際の前提となる考え方
・今の会社をやめるかどうか判断する

上記に分けて説明します。

転職を検討する際の前提となる考え方

・20代は悩むもの
・入社後3年間我慢すべきかどうか
・Webの情報のかたより

この3つを知っておくことが前提となります。

20代は悩むもの

・給料が安い
・人間関係で悩む
・プライベートと仕事が両立できない
・仕事が覚えられない
・仕事にやりがいがない
・やりたいことが見つからない

20代の社会人でよく悩むことは上位の6つです。悩みの解決方法は転職だけが解決方法ではありません。まずは誰もが悩むことを知っておきましょう。

給料が安い

・現時点の給料が安い
・将来給料が上がらなさそう

給料が安いことで悩む場合は上記2つです。

ただ、2つに共通することは、選んで入社した会社でほぼ給料は決まるという事実です。

これを言ってしまえばそれまでですが、これが事実です。

(給料が上がる会社の詳細は、「給料が上がる会社」「上がらない会社」の見分け方を参照)

人間関係で悩む

人間関係でなぜ悩むか?

・会社は、人の生活様式に適合した場所ではない
・会社には、9割の良い人と1割の悪い人がいる
・9割の良い人でも、会社に属するから悪くなる人がいる

この3つが悩む原因です。そもそも会社という組織は、人間関係が築きにくいのです。

(詳細は、会社の人間関係で悩んだ時、対策を打つ前に知っておいてほしいことを参照)

プライベートと仕事が両立できない

・残業が多く物理的な時間がない
・残業に関係なく、精神的に時間がないと感じる
・残業は多くはないが、仕事の時間をもっと減らしたい

プライベートと仕事が両立できないのは、上記3つのケースです。対策は異なる方法になります。

(詳しくは、20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照)

仕事が覚えられない

・今は気にする必要なし 2年後ちゃんとできてる

仕事を覚えることができないと感じる人へのアドバイスはこの一言です。

仕事にやりがいがない

「やりがいがない」とは、自分の行動に価値を感じないこと

自分が行動したことに価値がないと自分自身が思っている状態です。

・仕事内容があっていない仕事をしている
・自分にとって簡単すぎる仕事をしている 
・自分に任されない仕事をしている

大きくは上記3つのパターンです。それぞれに応じた対策が必要になります。

(詳しくは、20代の仕事の悩みの1つ!「仕事にやりがいがない」の原因と対策を解説を参照)

やりたいことが見つからない

・なぜやりたいことを見つけたいか?を考える
・過去の自分の行動を書き出す
・経験したことがないさまざまなことにチャレンジする
・見つかった時に高い位置からスタートできる準備をする

やりたいことを見つけるためには、上記の4つをひとつずつおこなっていきます。

やりたいことが見つからないという悩みは、誰もが悩みます。悩まない人は本当に一部の人です。

したがって、悩みましょう。

なぜなら、そんな簡単に自分のやりたいことが見つからないからです。

やりたいことは経験しないとわかりません。ただ、若い内に沢山の経験を積めるわけではありません。

したがって、自分のやりたいことにぶち当たる可能性が低いので、見つからないだけなのです。

(詳しくは、「やりたいことを見つける方法」実例を元にわかりやすく解説を参照)

入社後3年間我慢すべきかどうかの判断方法

「課題解決経験」をたくさん積める会社かどうか?

入社後3年は我慢すべきか?の判断方法は上記です。

この判断基準である理由は、3年間の経験で仕事の能力が上がるかどうかがわかるからです。

たくさんの課題解決経験が積めることで、仕事で一番大事な課題解決の能力が上がります。

加えて、3年間で働くスピード感が固まりです。

私は5社で働いています。そして、数千社の会社に営業をして会社の実情を見てきた経験を持っています。

その経験でわかったことは、最初に入った会社の3年間で働くスピード感が固まるという事実です。

体内時計という習慣になり、変えることができなくなり、一旦遅いスピードで固まるとそのままとなります。

(詳しくは、入社後3年は我慢すべきか?の判断基準をわかりやすく解説を参照)

転職のプロとは誰かを知っておく

転職の一部分のプロはいるが全体のプロはいない

Web等ではよく転職のプロという人が記事を書いています。

ただ、転職全体を通しての転職のプロはいないと私は考えています。

転職会社の人は転職のプロ?

転職という「手段」のプロ

転職会社は転職のプロと感じますが本当にそうでしょうか?

転職の目的は、今いる会社より良い会社で働くことです。

転職する会社が決まり、働いてみた結果、良い会社であれば初めて転職の成功です。

転職会社は、新しい会社に入社するところまではサポートしますが、最終結果には責任を持ちません。

したがって、転職という「手段」のプロなのです。

本来の転職のプロとは?

何回も転職し、何回も転職に成功している人

これが本来の転職のプロです。このような方が身近にいますか?

ほとんどの人の近くにはいません。本当のプロは数が少ないのです。

(詳しくは、転職のプロとは?を分かりやすく解説を参照)

情報収集で気をつけてほしい3つのこと

検索結果の上位の記事を信用しすぎない
知人のアドバイスを鵜呑みにしない
会社口コミサイトのかたよりを知っておく

この3つが気をつけてほしいことです。

3つの情報源とも活用できる情報も沢山あるのですが、かたよった内容になっています。

検索上位の記事内容には記載できる制約があり、知人は転職経験数で知識にかたよりがあり、口コミは投稿者個々の思考の癖が入るからです。

したがって、得た情報に、どのような「かたより」があるかを知っておくことが大事です。

検索結果の上位の記事を信用しすぎない

・検索上位は転職関連会社ばかり
・転職関連会社の記事にはビジネス上のかたよりがある

転職会社は、企業からお金をもらって求職者を紹介しています。したがって、求職者に企業の優劣をつける紹介の仕方がしづらいのです。

他人のアドバイスを鵜呑みにしない

他人のアドバイスで参考になるのは、実際に転職を経験している人だけ

なぜなら、転職したことがない人が転職の知識を持っていないからです。

会社口コミサイトのかたよりを知っておく

会社口コミサイトが沢山あります。

・会社のほんの一面だけを見た記載内容
・本心が赤裸々に記載されている口コミが少ない

この2点でかたよっています。実際に私は5社で働いていますが、本来の姿をちゃんと現せているサイトはありません。参考にしすぎないようにしましょう。

(詳細は、会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」をわかりやすく解説を参照)

転職会社は転職のプロ?

知っておいてほしいことですが、転職会社は転職のプロと感じますが本当にそうでしょうか?

冷静に考えると、転職のプロは、何回も転職して何回も転職を成功させている人ではないでしょうか?

転職会社は、あくまで転職という「手段」のプロです。

転職の目的は、今いる会社より良い会社で働くことです。

転職する会社が決まり、働いてみた結果、良い会社であれば初めて転職の成功となります。

詳しくは、【20代転職】ノウハウの情報収集で気をつけてほしい3つのことを参照)

今働いている会社をやめるかどうか判断する

今働いている会社が良い会社なのか?悪い会社なのか?を判断する必要があります。

ただ、社会人経験が少ないと、転職した方がいいかを総合的に判断できません。

転職して後悔する一番のことは、転職前の会社の方が良かったと思うことです。

そうならないように、さまざまな現象から良い会社かどうかを判断することが大事になります。

よくある現象を元に説明します。

増収増益ができている会社は良い会社

増収増益を5年以上続けていれば良い会社です。なぜなら、会社のサービスがお客様に受け入れてもらえているからです。

また、会社にとって増収増益は投資できる余裕も生まれます。当然給料が上がる可能性も高くなります。

(詳しくは、「増収増益を目指す理由」をわかりやすく解説を参照)

営業力に頼らない会社は良い会社

営業の能力に頼らない会社は良い会社です。営業の個々の能力に頼らなくても売れる商品があるからです。

逆に商品力が弱いのに、営業力で売上を上げていこうとする会社は悪い会社です。

(詳しくは、「営業力に頼らない会社は良い会社」をわかりやすく解説を参照)

「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社

「したい」が多い会社が良い会社の理由は、自分の意思で行動できていること、思考停止に陥っていないこと、「したい」を維持することは難しい(維持できている)ことの3つです。

(詳しくは、「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社を参照)

上司ではなく、お客様に目を向けている会社は良い会社

お客様が何を考えているかを一生懸命考えるのが良い会社です。悪い会社は上司が何を考えているかを一生懸命考えます。当たり前だと感じることですが、お客様より上司を見ている会社は本当に多いです。

(詳しくは「上司ではなく、お客様に目を向けている会社」は良い会社を解説を参照)

単純作業の効率化ができている会社は良い会社

良い会社は、生産性の低い仕事を減らし、生産性の高い仕事に社員の力を集めています。

したがって、お客様に直接サービスを提供しない単純作業を減らし効率化することを大事するからです。

(詳しくは「単純作業のマニュアルがない会社」は悪い会社をわかりやすく解説を参照)

「良い人事評価制度」を持っていれば良い会社

人事評価制度を見れば良い会社かどうかがわかります。

人事評価制度は会社組織の根幹をなす制度で、良い会社は根幹の制度をちゃんと設計実行しているからです。

(詳細は、会社の見分け方「良い人事評価制度」があれば良い会社を解説を参照)

人事評価のフィードバック面談に時間をかける会社

たくさんの時間をかけるのが、良い会社です。

具体的には、「対象期間の振り返り」で1時間、「査定のフィードバックと次の目標設定」で1時間おこなわれ、終わった後に、清々しい気持ちになる場合が良い人事評価のFB面談を持つ良い会社です。

(詳しくは、人事評価のフィードバック面談に時間をかける会社は良い会社を参照)

責任の所在が明確な会社は良い会社

良い会社は組織図がシンプルになっており、誰が何の責任を負うのかが明確です。

責任が明確なので、何をすればいいのかも明確になります。

(詳しくは良い会社の見分け方「責任の所在が明確」をわかりやすく解説を参照)

変わることに慣れている会社は良い会社

会社は変わらないと存続できない、変われる風土がある、組織力が高くなるの3つが良い理由です。

変わることが受け入れられる組織は、とても強い組織となるだけでなく、働く従業員も鍛えられ成長できるのです。

(詳しくは、変わることに慣れている会社は良い会社を参照)

結果よりもプロセスを求める会社は良い会社

20代前半の若手に、結果よりもプロセスを求める会社は良い会社です。プロセスを求めるのは、上に立てば分かるが、かなり深く関わらないといけません。そこまで関わってくれるから良い会社なのです。

(詳しくは良い会社の見分け方「結果よりもプロセスを求める会社」は良い会社を参照)

(上記すべての詳細は、現象から判断する!「良い会社かどうか?」の見分け方17例を参照)

転職活動で知っておきたいこと

・転職を失敗する根本原因
・良い会社の見つけ方
・書類通過率を上げる方法
・面接で大事にすること

上記順番で説明します。

転職で失敗する根本原因

まず知っておいてほしいことは、転職を失敗する際の根本原因です。

少しの努力で成功できると思ってしまう
焦る気持ちに負ける

この2つが根本原因です。

少しの努力で成功できると思ってしまう

転職の目的を達成するのは、とても難しいことです。だからこそ、残念ながら努力が必要です。

普段私は、中途採用の面接もしているのですが、求職者との面接で大きな問題を2つ感じています。

転職活動のノウハウを得ていない
転職サイトやエージェントを1.2社しか使っていない

この2つがとても気になります。

焦る気持ちに負ける

転職をするということは、当然書類選考や面接での選考を受けます。

もちろん100%受かりません。転職活動をするとわかりますが、これがボディブローのように効いてきます。

結果、以下の3つのことがおきます。

自分をダメな人間に思ってしまう
転職する会社を妥協する
内定をもらうことが目的になる

このように行動してしまうので、失敗する確率が上がってしまうのです。

(詳しくは、転職をする前に知っておきたい「転職を失敗する根本原因」を参照)

良い会社の見つけ方

・自分に合う会社を見つける条件
・企業研究のやり方
・転職エージェント・転職サイトの選び方
・求人掲載内容の裏の見方
・会社の口コミサイトの「口コミ評価を鵜呑みにしない」

上記5つに分けて説明します。

自分に合う会社を見つける条件

・自分が「絶対」売りたくない商品の会社を除く
・粗利率の高い会社を選ぶ
・売上を伸ばしている商品力の強い会社を選ぶ
・迷ったら知名度のある会社を選ぶ

合う会社を見つける条件は上記4つです。

合う会社に出会うには、合う会社で働かないと出会えません。

ただ、すべての会社で働くことはできませんので、会社選びの際に、間違う確率の高い会社選びをしないようにすることが大事になります。

自分のやりたいことが明確であれば、それができる会社を探せばいいですが、そうでなければ、上記4つのポイントをおさえることで、自分に合う会社に出会う確率が上がります。

また、入社後合う会社でなかったとしても、上記ポイントをおさえておくと、皆さんの能力が上がる会社である場合が多く、転職の際に有利になります。

(詳しくは、自分に合う会社の見つけ方!大事にすべき4つの基準をわかりやすく解説を参照)

企業研究のやり方

第一段階

伸びている会社
粗利益率が高い

すぐにわかる上記2点だけでまずは振るいにかけます。

第二段階

商品が売りたくないものかどうか?
上が詰まっていない
離職率が高くない
取締役を知る

第一段階をクリアした会社について上記4点を調べます。

第三段階

自分の興味・関心で候補会社を選択
面接では人事評価制度を確認

第三段階では、上記2つでおこないます。

この三段階でおこなうのが企業研究です。

もちろん職場に入って実体験できるわけではないので、完全に見極めることは難しいです。

ただ、その中でも、成功の確率を上げるために上記の三段階でおこなうことをおススメです。

(詳しくは、転職時の「効率的かつ効果的」な企業研究のやり方を参照)

転職エージェント・転職サイトの選び方

・多くの転職エージェント、転職サイトに登録する
・会社の選び方を知る

この2つが、良い会社に沢山出会う方法です。

このために知っておかないといけないことは、以下です。

・転職エージェント・転職サイトの特徴把握
・採用募集会社の採用方法把握
・上記2点を踏まえて良い会社を探す方法を知る

この3つを知ることで、良い会社に出会う確率は大幅に上がり、転職の失敗確率が大きく減ります。

(詳しくは、失敗しない転職エージェント・転職サイトの選び方と活用方法を参照)

求人掲載内容の裏の見方

掲載原稿の内容は、各会社の強みを表現するものです。但し、強みとして使う言葉の裏の見方があります。

あくまで広告なので、良いことしか書きません。そして、良いことは人によりとらえ方が変わります。

実績主義と言いながら、実績を図る目標設定が無茶苦茶、プロセスをマネジメントできないので、結果だけで判断する会社もあります。

注意が必要な言葉をそれぞれ説明します。

(詳しくは、求人募集に記載している内容から「本当の姿」を読み解く10選を参照)

提案する範囲が広い

一見、様々な提案ができ、とてもやりがいのありそうな仕事内容に見える言葉です。ただ、この言葉の裏には、自社の強みがないので、売れるように各自で考えてくださいという会社が多くあります。

このような会社は、様々なことを提案しないと受注できないから、提案する範囲が広くなるのです。そして、受注率が低いのが難点となります。

幅広く様々な業務を担当

一見、若手でも様々なことを任せてもらえるように感じる内容です。ただ、なぜ幅広く担当しないといけないのでしょうか?

人が少ないか、もしくは分業設定が稚拙なので、何から何まで1人でやらないといけないことが原因の場合があります。

〇〇候補として採用

なぜ確約ではないのでしょうか?候補なので役職を約束しなくていいからです。がんばっても、その役職になれるかどうかはわかりません。

このような期待値を上げる手法を取る会社は、会社の風土として、このような手法を取る傾向にあります。なぜなら、採用募集というとても大事なものでこのような表現を会社が承認しているからです。

前職の給与を考慮

年収を、前職でもらっていた額に近づけてくれるという、とてもありがたい話のように聞こえます。確かに採用される段階ではいい話です。

ただ、ちゃんとした給与体系がないため、このような給与を出すことができるのです。結果、社長などの好みで決まるので、成果と給与と役職が一致しない会社である場合が多くなります。

残業が少ない

沢山の会社がアピールできるほど、本当に残業が少ないのか?

例えば、9時出社で8時に会社に来る早出は一切残業にはなりません。会社からは出たが、カフェ等で仕事をすることは、残業にはなりません。勤怠システムの数字ではなく、実態がどうかが大事なのです。

20代で年収1000万も可能

20代なのになぜそんな高給がもらえるのでしょうか?よほど皆さんに特殊な能力があるか、もしくは、歩合給のどちらかです。

歩合とは、商品を売った販売価格の一定利率(例えば10%とか)の金額、もしくは定額の金額がインセンティブとしてもらえることで、給与が上がる仕組みです。基本給が上がる訳ではないことと、販売して初めてもらえるものです。

テレワークが基本

働き方の柔軟性があるとみることができます。ただし、悪い見方をすれば、基本結果ですべて判断されます。

なぜなら、評価者からプロセスが見えないからです。合わせて、結果には、個人の問題も当然ありますが、外的環境が大きく影響します。そのことは配慮されない可能性があります。

大量採用中

人が足りないのですから、会社が成長していると言えますし、そのような成長企業に入れるのであれば良い事です。ただ、悪い見方をすれば、人が沢山やめているとも言えます。

前者であればいいのですが、後者であれば、これから入社する人もやめる人が多くなります。当然何か大きな問題があるからです。

実績主義

実績に応じて給与等ももらえるので、実績を出した場合は良い会社となります。ただ、実績主義とはプロセスを見ないあくまで結果での評価となります。

結果は、様々な環境等に影響されますので、ラッキーアンラッキーも発生しますがそれらは関係なく評価されます。

面接1回で内定

内定が取りやすい会社です。ただ、たった1回の面接で、解雇できない正社員の採用判断する会社って大丈夫でしょうか?

社員で採用すると、簡単にはやめさせることはできません。しかしこの選択をしているということは、使い捨てで採用しているしか考えられません。

(詳しくは、求人募集に記載している掲載内容の「逆の見方」10選を参照)

会社の口コミサイトの「口コミ評価を鵜呑みにしない」

口コミを鵜呑みにしない

私は5社で働いていますが、5社の口コミを見ると、あっている部分より合っていない部分の方が多くあります

口コミ記載者の多くは、経験社数が少なく、その他の会社との相対比較ができないので、その方の完全な主観になっている場合が多いからです。

また、新卒で入社していれば、その会社の風土になじんでいるため、総じて悪い評価になりにくいからです。

(詳しくは会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」を参照)

書類通過率を上げる「考え方と方法」

・自分を必要とする会社にちゃんと自分を伝える
・応募を沢山する
・見られているポイントを知る

この3つがポイントになります。

転職活動は、「採用される」ではなく、「出会う」という考え方で行動すべきものです。

出会うためには、沢山の会社とコミュニケーションを取り、自分のことをちゃんと伝えることが出会える確率を上げることになります。

また、ちゃんと伝えるには、何が見られているかを知ることが大事になります。

盛るとあとで困りますが、ちゃんと書いて沢山に提出することは、とても大事なことになります。

(詳しくは、【20代転職】書類通過率を上げる考え方と具体的な方法をわかりやすく解説を参照)

面接で大事にすること

採用面接で知っておきたい「2つのこと」

1.採用側から見た中途採用面接の実態を知る
  →マーケットは採用される側が有利
  →採用基準は2つ。最低限の基準をクリアしているか?どんな判断をしてきたか?

2.通過するという考え方ではなく、出会うという考え方
  →等身大の自分に少し盛る部分を入れる

この2つを知っておいてください。自分を大幅に盛ったり、嘘で固めたりして入社すると、すぐ嫌になり、退職することになる場合が多いです。

採用する側の期待値が上がった状態となり、入社後に本当の自分がばれた時のギャップに苦しむことになります。

(詳しくは20代の転職「採用面接で知っておいてほしいこと」を解説を参照)

転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」

・どんな人事評価制度か?
・キックオフミーティングの開催の有無
・同じ部署の年齢構成

この3つです。

逆質問は、何問もできません。その制約の中で会社の本質を知るには、経営者の考えと働く人を知ることが大事です。

会社は、経営者の考え方が色濃く反映していますし、年齢層がわかれば会社の雰囲気が大体わかるからです。

少ない質問でそれらを知るには、経営者の考えが一番わかる人事評価制度と、自らの考えを従業員に伝えているかどうかがわかる、キックオフミーティングの有無を知ることで、おおよそのことがわかります。

また、年齢構成を聞けば、同じような年齢の方が多くいるかどうかがわかります。

当然同じような年齢が多いほど、その会社に合いやすい可能性が高まります。

(詳しくは、転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」をわかりやすく解説を参照)

内定後入社を決める前に大事にしたいこと

内定会社の内部を知る

これが大事なことです。もちろん、給料に関わる労働条件通知書も大事です。

ただ、良い労働条件だったとしても、望まない雰囲気の会社に入ってしまうのは本末転倒となります。

具体的な行動には、

オフィスに入れてもらう
夜オフィスに行ってみる
朝オフィスに行ってみる
人事評価制度の詳細を確認

この4つの行動だけは必ずおこないましょう。これだけで、失敗の確率が大きく減ります。

(詳しくは、内定後入社を決める前に労働条件以外で絶対大事にしたいことを参照)

転職の判断から転職活動の進め方の「まとめ」

  1. 転職で大事にしたい考え方
    1. 20代で2社目を退職しない
    2. 自分探しをしすぎない
    3. 時間がかかることを理解しておく
    4. 給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
  2. 転職とは?
    1. 転職の目的とは?
    2. 良い会社とは?
    3. 好きになる会社とは?
  3. 転職するかどうかの判断基準
    1. 転職を検討する際の前提となる考え方
    2. 入社後3年間我慢すべきかどうか
    3. 情報収集で気をつけてほしい3つのこと
    4. 今働いている会社をやめるかどうか判断する
  4. 転職活動で知っておきたいこと
    1. 転職前に転職で失敗する根本原因
    2. 良い会社の見つけ方
    3. 書類通過率を上げる「考え方と方法」
    4. 面接で大事にすること
    5. 内定後入社を決める前に大事にしたいこと

上記のことを理解しておきましょう。その結果、正しい退職判断と正しい会社の選び方ができ、大きな間違いは起きません

手間がかかることですが、手間をかける=成功確率を上げることになりますので、自分の将来のために妥協せずに時間を使いましょう。

ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。

本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

オーディオブック2強「Amazon Audible」「audiobook.jp」を徹底比較
本を朗読してくれるサービスがあります。「オーディオブック」という総称で呼ばれており、「Amazon Audible(オーディブル)」と「audiobook.jp」の2社がこのマーケットの2強となっています。この記事では、この2社のサービスの違いについて詳細に紹介します。

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アマゾンさんで電子書籍の定額読み放題サービスがあります。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

読み放題「Kindle Unlimited」をおススメする人しない人
AmazonさんのサービスにKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)があります。 指定された電子書籍であれば、定額で読み放題となるサービスです。 月額税込980円というお手ごと価格となっていますが、サービスの内容から、おス...

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何回も読んだおススメ本の紹介は以下を参照下さい。

何回も読んだおススメ本!ビジネスに必要な5領域12テーマに分けて紹介
今まで、1,000冊弱の本を読んでいますが、結果、沢山の分野の本を読むことになりました。この記事では、私が実際に読んだ本の中から、気づきがとても多くあった、おすすめ本を厳選して紹介します。

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