20代の転職「採用面接で知っておきたい2つのこと」をわかりやすく解説

7.20代の転職
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20代で正社員として採用される確率をご存知でしょうか?応募何名中何名採用になるかの数字です。

2%から5%といわれています。100名受けたら2名~5名が採用という数字です。中々厳しい数字です。当然人気企業とそうでない企業では大きく変わります。

ただ、大多数が内定をもらえないことは事実です。

100名中80名が通る採用なら、ネットにあふれているトークを一生懸命覚えるのが一番の近道です。

間違わなければ通るのですから、ネットにあふれている想定問答集で答えればいいのです。

ただ現実は2名~5名なのです。想定問答集を答えるだけでは通りません。

この記事では、この事実を踏まえて、20代で初めての転職を検討されている方向けに、採用面接に望むスタンスや考え方をたった2つにまとめて解説します。

この記事は

  1. 「転職関連」を商売にしていない
  2. 転職を3回している自分自身の経験
  3. 20代中途社員の採用の責任者として、数百名の書類判断及び面接判断の経験
  4. 多数の20代社員のマネジメント経験
  5. 数千社との取引経験による会社の見方の知見

上記経験を元に書いています。

特に1、転職関連を商売にしていないため、自分の商売に誘導するインセンティブは一切働きません。

皆さんにとって一番良いと考えることを書いていますので、安心して読み進めてください。

(あわせて読みたい、220代「転職の判断から転職活動の進め方」をわかりやすく解説

20代の転職の採用面接で知っておきたい「2つのこと」

  1. 採用側から見た中途採用面接の実態を知る
      →マーケットは採用される側が有利
      →採用基準は2つ。最低限の基準をクリアしているか?どんな判断をしてきたか?
  2. 通過するという考え方ではなく、出会うという考え方
      →等身大の自分に少し盛る部分を入れる

この2つを知っておいてください。自分を大幅に盛ったり、嘘で固めたりして入社すると、すぐ嫌になり、退職することになります。

採用する側の期待値が上がった状態となり、入社後に本当の自分がばれた時のギャップに苦しむことになります。

もうひとつは、本当の自分を出さないため、相手があなたのことをよく理解せず内定を出すことで、入社後でないと本当に相性が合っているかどうかがわからないためです。

その結果、1回目が失敗(だから転職を決断)で、2社目も失敗となり、若いうちに2回の退職経験となり、3社目の転職活動で書類通過しにくい経歴となります。

中途採用の責任者をしていますので、沢山の履歴書を見てきましたが、1社目3年の経験、ブランクなしで2社目に入社したが半年で退職、ブランクありで3社目。という経歴の方が本当に多いです。

採用側から見た中途採用面接の実態

マーケットは採用される側が有利

まずは、現在のマーケットをおさえておきましょう。

会社により、違いはありますが、総論は採用される側がとても有利な状況が続いています。

ということは、企業側からすると採用したいが採用できない状況が続いています。有名企業も同じ状態です。

そうなると何か起きているかというと、採用に有利な有名企業が採用に苦しむので、全マーケットに対して採用アプローチを掛けています。

そうなると、採用に不利な知名度のない中小企業は、更に厳しい状況となります。

だから、採用される側から見たときには、有名企業は引き続き難易度は高いですが、中小企業で応募企業を探すと、掘り出し企業と出会える可能があります。

(会社の選び方を書いた、自分にあった会社の見つけ方!やりたいことが見つかっていない20代向けに解説を参照)

現在の中途採用面接の現状

採用される側が有利なので、面接方法にも影響が出ています。

  1. 2回面接で採用決定しないといけない
  2. 広告を出して終わりではなく、様々な方法で面接までもっていく活動をしている

この2つが顕著な動きとなります。

2回面接で採用決定しないといけない

採用に時間をかけることができません。なぜなら、時間がかかればかかるほど、他社との取り合いになる可能性が高いからです。

採用側は、すぐに内定を出し、すぐに判断してもらうことが大事になります。

したがって、内定までの面接回数が2回の企業が多いです。1回目は担当者レベル、2回目は経営者や責任者レベルです。

そして圧迫面接にならないように面接官は2名までに抑える会社が多いです。

正社員を採用したら基本解雇はできないので、本来なら、できるだけ回数多く会うことと、沢山の目でチエックすることで、採用成功率を上げたいのですがそれができないのです。

広告を出して終わりではなく、様々な方法で面接数を増やす活動をしている

今の時代、企業サイドは採用をしてあげようという上から目線にはなれません。

1つの転職サイトに広告出稿をして終わりではなく、複数の転職サイトに広告掲載したり、転職エージェントなどにも声がけして採用をしようとしています。

現状のマーケットは総論ではこのような状態となっています。

だから、メインの転職サイトとメインの転職エージェントをおさえておけばある程度の企業の情報は入ります。

そのサイトやエージェントに登録すればいいかは失敗しない転職エージェント・転職サイトの選び方と活用方法に書いていますので参照ください。

ただ、2回の面接なので、お化粧がばれない可能性もありますが、1回1回の面接が本当に大事になることは間違いないです。

採用される側からすると、少しの失敗でその会社への入社はなしとなります。

採用基準は2つ。最低限の基準をクリアしているか?どんな判断をしてきたか?

採用判断は2つです。最低限の基準をちゃんとクリアしているか?どんな判断をしてきたか?から見える特性が、採用側が考える基準と合うか?です。

まずは採用担当者の置かれている状況、そして、最低限の基準、行動特性の順番で解説していきます。

採用担当者の置かれている状況

中途採用担当者はあくまで仲介業者であることをまずはおさえておきましょう。

中途採用担当者の仕事は、まさしく、計画した中途採用人数を採用することです。

採用部署(人事部等の採用担当部署)で働く場合もありますが、基本は、その他の部署の人員補充での採用となり、採用部署とは違う配属となります。

したがって、仲介業者なのです。

この立ち位置の中で、中途採用担当に起きる二律背反問題があります。

採用数は確保しなければならないが、採用のレベルを落としてはいけない。この二律背反問題が重くのしかかっています。

採用の質を下げると、配属となった現場の部署ですぐやめたり、教育に時間がかかりすぎて困るなどの問題が発生し、採用部署へのクレームとなります。

かといって採用の基準を高いままでは採用できません。

採用担当者の立ち位置はこのような板挟みな状態であることをまずは理解しましょう。

採用の最低限の基準

  1. 見た目である服装、髪型、靴といった外見のマナー
  2. 時間を守ること
  3. メール返信・電話折り返しはすぐに
  4. 前職を退職すると決断したきれいな理由

先ほど言ったようにあくまで採用担当者は仲介業者です。変なリスクを負いたくないのが実情です。

したがって、最低限のマナー(と世間一般が言っていること)が守れない人・知らない人は怖くて採用できません。

見た目である服装、髪型、靴といった外見のマナー

スーツを着てこない、スーツだけどよれよれのシャツやネクタイ、ネクタイを緩めている、靴が汚い、鞄がカジュアルなどは、性格もルーズと見られてしまいます。

時間を守ること

面接時間に遅れるのは更にダメです。私は採用面接の際は、基本30分前までにその会社の徒歩圏内まで行くようにしていました。

電車が止まることも珍しくなく、しょうがない理由で遅れる場合があります。

ただ、しょうがない理由だとしても、なぜこの人は、大事な面接でこのようなリスク管理ができないのか?というマイナス評価からのスタートとなってしまいます。

メール返信・電話折り返しはすぐに

また、面接設定の際の連絡に対するクイックレスポンスも大事です。

自分にとって大事な転職でのレスポンスが遅いということは、すべての行動はもっと遅いと思われます。

採用担当は、当然複数の人の面接設定調整をおこなっています。この業務をやればわかりますが大変です。

そのような心持で採用担当なので、連絡がなかなか来ないだけで悪い印象を持ってしまいます。

スマホはこまめに見ることです。でもどうしても見ることができない場合は、仕事の都合で、9-12時 13時-18時は電話及びメール対応ができないことを必ず伝えておきましょう。

転職の理由については、ちゃんと着飾ってほしい

転職したいということは、今の会社が嫌だからやめた(やめたい)と採用する側では分かっています。

したがって、ちゃんと着飾って話をする準備をしておきましょう。ネットにのっている想定問答集を参考にしてください。

採用担当者が社内で最終面接に挑む上長に事前に説明する際に、このように言ってましたと伝えるためです。

採用担当者に稟議を上げやすくするネタを提供してあげるのです。

ありきたりなのですが、これらが次の面接には進む前提条件となります。

先ほども言いましたが、あくまで採用担当者は仲介業者です。

社内に採用候補を紹介する際に、上記のような人を紹介すると、その採用担当者自体の評価が下がってしまうという呪縛があることを知っておいてください。

どんな判断をしてきたか?から見える行動特性が当社と合うか?

前提条件をクリアした人に対する採用する側の判断は、その人の行動特性を元に判断します。

行動特性は、何をやってきたかではなく、どんな判断をしてきたか?に顕著に表れます。

何をやってきたかではなく、どんな判断をしてきたか?

採用する側は、社会人経験3年位であれば、前職の経験は気にしません

例えば、営業を3年していたとしても、その営業力が新しい会社で使えるほどの営業力かどうかは未知数です。

逆に、3年以上たっていたら、前の会社の変な癖がついていないか心配になります。一度ついた癖は抜けにくいのです。

したがって、経験自体はアピールポイントにはなりません。

ただ、前職での経験の話を必ず聞くのは、経験自体を聞きたいのではなく、その人がどんな判断をしてきたかを知りたいのです。

私が面接をする際は、学生で力を入れたこと、前職の会社に決めた理由、退職しようと考えた理由、前職での成功体験のプロセスを聞くようにしています。

大変申し訳ないのですが、話した内容がどんな答えでもあまり気にしません。

その内容が、どのような考えておこなったのか?どんな理由で判断・決断をしたか?を推測するようにしています。

人の行動特性は大きな判断の場面で顕著に表れるからです。自分で考えて自分から動く人は、常にそのような行動や判断をしています。

そうでない人は常にそのような行動や判断をしています。

残念ながら、この部分は盛ることはできません。正直に答えることが最善手です

但し、ネガティブなワードばかりにならないように注意しましょう。

絶対にお化粧しすぎて話をしない方がいいです。面接する人が勘違いしてしまい、期待値が上がりすぎるか?、嘘を言っていることがばれるか?のどちらかとなります。

大体後者となり、次には進めません。

通過するという考え方ではなく、出会うという考え方

選ばれる・通過するという考え方で臨むのではなく、出会うという考え方で面接に望んだ方が、時間はかかりますが、適正が合致した会社に入ることができます。

出会うという考え方

選ばれるという考え方だとどうしても自分を大きく見せようとします。だから、どんなトークをしたら採用されるか?に走るのです。

盛りすぎると、どうしても嘘くさく見えます。若い担当であれば、わからない場合もありますが、ある程度経験を積んだ人にはバレます。

また、転職あるあるなのですが、選ばれようとしていて中々内定がもらえないと、自分がダメな人だと勝手に思い始めます。そして焦って妥協して転職先を決めてしまう負のスパイラルに入ります。

したがって、恋人を見つける時のように、あくまで対等である意識=出会うという考え方を心の中心においておいてください。

こちらは求愛したから、そっちはどう判断するんですか?というスタンスで行きましょう。

時間はかかります。でも、遠回りのようで、自分自身の経歴を汚さない最適な方法となります。

採用活動に時間をかける

面接の際に目安としていつ位までに次の会社で働きたいですか?聞くのですが、大体3か月後という答えが多いです。

3ヶ月後というと、2か月間で決定して、会社に退職の意思を伝え、一か月後にやめるスケジュールになります。

とても短すぎます。半年は最低かけましょう。

そして、出来る限り、今の会社で働きながら、転職活動をおこないましょう。退職してからだと、どうしても、焦ることになり、間違えた判断をしてしまうことになります。

採用面接で知っておいてほしいことの「まとめ」

  1. 採用側から見た中途採用面接の実態を知る
      →マーケットは採用される側が有利
      →採用基準は2つ。最低限の基準をクリアしているか?どんな判断をしてきたか?
  2. 通過するという考え方ではなく、出会うという考え方
      →等身大の自分に少し盛る部分を入れる

とにかく時間をかける覚悟をしてください。健康状態等に問題がないのであれば、この覚悟なく、1社目をやめる判断はしないでほしいです。

その上で、面接では、少し盛る必要はありますが、できるだけありのまま話す方が2社目の失敗の確率は格段に下がります。

大きく盛るなら周到なトークの準備をしてください。そして、入社後きついことは覚悟を決めて入社してください。

おすすめはしないですが。

他にも転職には大事なことが沢山あります。

本当に転職していいのかから面接のポイントまでを書いた 20代「転職の流れ(転職判断・会社選択・広告の見方・面接のポイント)」をわかりやすく解説)を読んでみてください。大事なポイントを把握できるようになりますよ。

ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。

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