「エクセルを使えない人が多い会社」は悪い会社をわかりやすく解説

7.20代の転職
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エクセルが使えない人が多い会社には、明確な特徴があります。

会社には様々な風土風習があります。創業から起きた出来事や経営者の言動の積み重ねで、風土風習が出来上がります。

その風土風習で必要となるスキルを全員が獲得していくので、必要ではないスキルは上達しません。その結果のひとつとして、エクセルが使えない人が多いという現象がおきます。

この記事では、エクセルが使えない人が多い会社ってどんな特徴があり、その特徴がなぜ悪いのかを分かりやすく解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える若手向け勉強会の講師経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、現象から判断する!「良い会社かどうか?」の見分け方

エクセルを使えない人が多い会社の「特徴」

  • 数字で語る風習がない
  • 効率を上げる意識が希薄

エクセルを使えない人が多い会社には、この2つの特徴があります。

この2つは、とても大事なことなので、エクセルが使えない人が多い会社は悪い会社と言えるのです。

「エクセルが使えない」とはこの記事では、パワポ、ワードと同じく、レジメとして使う場合ではなく、たくさんの数字を集計・分析することを指します。

では、それぞれを詳しく解説していきます。

数字で語る風習がない

数字で語る風習がないから、エクセルを使う必要がなくスキルが上がらないのです。

会社では、定量分析と定性分析を使い分けて、コミュニケーションします。

定量分析とは、具体的な数値を使った分析です。定性分析とは、起きている現象などの事実を言葉で表したものです。

現状を正しくとらえるのは、定量・定性分析両方を使う必要がありますが、この定量分析ができていない会社が実は多くあります。

もちろん顧客ごと売上金額とか取引社数とかの数字は、どの会社でもエクセル等で管理していると思います。ただ、それ以上の分析がおこなわれていないのです。

コミュニケーションの具体例は、「A顧客の売り上げが落ちているのでもっと売上を上げろ」など、起きている「現象」に対するコミュニケーションのみです。

顧客グループごとの売上推移や、顧客別商品別売上の傾向を使って、今どのような現象がおきているのか?その原因はなぜなのか?そこから導き出す課題は何なのか?の議論ができていないのです。

(現象と原因の違いは、「現象」と「原因」の違いをわかりやすく解説を参照)

結果、「売上が下がっているのは、競合が価格で攻めてきているからです」という定性情報が本当の理由であるとされてしまうのです。

数字を細かく分析していくと、競合が価格で攻めてくる前から売り上げが落ちていたり、A商品は伸びているが、B商品が落ちていたり、実績が高い顧客群が売上を落としているなど本当のことがわかります。

このような分析をおこなわないからエクセルのスキルが上がらず、当然、本質に迫る原因や課題がわからずに施策を実行するので、課題解決できない悪い会社となるのです。

効率を上げる意識が希薄

会社は、常に効率を求められます。同じことに同じ時間を使っていたら、仕事が増えるごとにその業務をおこなう人を増員しないといけなくなり、儲からなくなるからです。

ただ、効率を上げる行動をしない会社も結構あります。今までこのようにやってきたとか、慣れているからなどの理由で効率化しないのです。

この真因は、作業に豊富に時間をかけることができることにあります。

効率化を求められないし、必要がない(=効率化しなくても業務が普通に回る)のです。

作業時間が豊富にあるため、もっと早くできないか?などを考える機会がないのです。

売上が下がったら特に顕著です。売上が多かった時の人員数で事業運営しているので、暇な人が多く、効率化への意識が働かなくなります。

もっと言うと、業務を効率化すると、自分の仕事がなくなり存在価値がなくなるため、あえて効率化しないという行動もおきます。

このような環境では、当然エクセルで早く処理をしようと考えるインセンティブが働きません。

面倒な作業を面倒なまま作業することが大事になるのです。

典型的な現象は、手書きの書類が多い会社です。非効率でもなんの問題にもならないからです。

エクセルが使えない人が多い会社の「将来」

このような会社は、今業績が良かったとしても近い将来、必ず売上が伸びなくなります

必ず環境が変わりますので、同じことを同じようにやっていると、競合他社に抜かれてしまいます。

同じこと同じようにやらないためには、問題を見つけ、正しく課題化し、解決策を打ち続けることが必要です。

ただ、エクセルが使えない会社は、定性分析はできたとしても、定量分析ができないので、正しい課題設定の確率が低く、いくら打ち手を行っても、業績を上げる打ち手にならないのです。

例えば、昔はもっとお客様に訪問していたが、今は減っているという思い込みを課題としてしまいます。

そのような会社は、昔も今も訪問数を集計していないので、事実かどうかはわかりません。メール等にコミュニケーションが置き換わった事実と訪問数の関係性を評価できません。

その結果、無意味な訪問を増やし、お客様にも迷惑となるのです。

このように事実ではなく感想に左右されます。現場もそれが課題ではないと思っていても、定量でもコミュニケーションができないので意見が通りません。

結果、社員が疲弊して業績がじり貧になる典型的なパターンとなります。

エクセルが使えない人が多い会社の「まとめ」

  • 数字で語る風習がない
  • 効率を上げる意識が希薄

このようにエクセルを使えないという現象には、分析が甘い(=事実を把握することが甘い)から課題設定に弱い傾向が顕著です。

よく分析ばかりしてないで、打ち手を沢山考えて実施しろという人がいますが、私は間違っていると思います(分析しなくてよいことまで、時間を使って分析するのは別問題です)。

事実に真摯に向き合うこと、そして有限な時間を有効に使うこと、もっと言えば成果の出ない業務を従業員にさせないようにすることが大事です。

会社で私たちがおこなう仕事は課題解決です。そのために、解くべき問題=課題設定を間違うと、当然正しい答えを導くことができません。

したがって正しい課題を設定するために、現状に向き合い、事実を数値であぶり出すことが大事なのです。

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