転職の際内定後の条件提示で気をつけたい「たったひとつ」のこと

7.転職の知識
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転職活動で内定がもらえると嬉しいですよね。

そして何よりうれしいのが、形勢逆転となり、こちらが内定をOKするかどうかを選ぶ立場になることです。

その際の判断基準として、とても大事なのが労働条件通知書です。

もちろん記載内容も大事なのですが、それ以外にとても大事なことがあります。

条件面(特に給料)で特別対応してもらえているかどうかです。

特別対応をしてもらいましょうと言っているのではありません。

全く逆で、特別対応してくれる会社に入ると「後で困る可能性が高い」という事実を知っておいてほしいのです。

この記事では、なぜ特別対応している会社に入ると後で困るのか?をわかりやすく解説します。

この記事は、

・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい 転職の知識(転職判断から入社まで)

内定後の条件提示で気をつけたいたったひとつのこと

特別対応してくれる会社に入らない

とても大事になります。もちろん、特別なスキルや能力があり、特別対応してもらうのであれば、何の問題もありません。

前職の会社の給料が高かったなどで、特別に高い給料を出してもらえるなどの場合に問題が出るのです。

問題となること

入社後給料が上がらない可能性がある

理由は

・給料体系の基準がない
・社長の一声でなんでも決まる

この2つにより、特別対応が可能になります。

特別対応ができるのは、すでに入社している人の給与体系がすでに整合性がとれていないかつ、人事評価制度が貧弱だからです。

それぞれの理由を分かりやすく解説します。

特別対応できるのは給料体系の基準がないから

基準がないから給与額を調整できる

基準があれば基準に従わざるをえないので、簡単には特別対応ができません。

基準がないから調整できるのです。

給与額が決まる基本的は仕組み

給与額は、「仕事のレベル×成果」

入社する会社でどれ位の役割の仕事を任されるか?によって給与の基本額が決まります。

更に、成果を出すかどうかでボーナスなどの追加分が決まるのが一般的です。

仕事のレベルは、ランク設定をしている場合がほとんどです。例えば、役職なし、リーダー職、課長職、部長職などです。

それぞれの中で2,3に分かれている場合も多くあります。

A役職なし B役職なし Cリーダー職 Dリーダ職、E課長職、F課長職、G部長職、H部長職などです。

それぞれの階級により、基本給が決まり、成果の部分に関しては、人事評価制度で評価されます。

人により変更できる理由

人事制度(評価制度含む)が貧弱

制度がないか貧弱なので、簡単に変更ができます。

制度がしっかりしていたら、役職なしで入社してもらう人に高い給料を払う場合、例えば、役職ありの階級にしないといけません。

このような特例は、制度がしっかりしている会社であればできません。

社長の一声でなんでも決まる

社長のさじ加減で決める

制度がしっかりしてない会社は誰が決めるのか?

給与体系の基準がない場合は、社長の裁量で決めます。社長の裁量だけで決める評価に納得感がある可能性は低いです。

なぜなら、1人1人の仕事をちゃんと見て、自分の感情を押し殺して冷静に全員の評価をつけることは至難の業だからです。

入社後給料が上がらない可能性がある

特別対応は、上記が揃うことでできます。

当然入社後も同じ社長のさじ加減の判断がおこなわれます。

そもそも入社時に高い給料を出す人に対しては、例えば前職の給料が高いなどの理由で高く設定したとしても、そのことは忘れられます。

結果、他の人より、高い給料である事実だけが残ります。当然評価についても高い基準での評価になります。

当然高い評価がつきにくく、給料が上がらない可能性が高くなるのです。

したがって、特別対応はうれしく感じますが、このような大きなリスクを抱えることになります。

会社の業績にも影響する

仕事に対するモチベーションが上がらない

上記のような会社で一生懸命働きたい人は当然多くはいません。当然会社の業績が上がる可能性も低くなります。業績が悪ければ当然給料が上がりにくくなります。

このように特別対応だけで、その会社の体質や業績まで判断することができるのです。

(詳しくは、給料が上がる会社・上がらない会社の見分け方をわかりやすく解説を参照)

内定後の条件提示で気をつけるたったひとつのことの「まとめ」

特別対応してくれる会社に入らない

問題となること

入社後給料が上がらない可能性がある

理由は

給料体系の基準がない
社長の一声でなんでも決まる

特別対応はうれしいですが、実はこのようなリスクを抱えるのです。

良い話ではないことを理解して内定を受諾するかどうかを判断しましょう。

転職の成功は、転職することではなく、転職した会社が良い会社であることです。

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