入社後3年我慢する?しない?たったひとつの判断基準とその理由

7.20代の転職
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今の会社をやめたいと思っているときに、入社して3年間は我慢すべきなのか?で悩むことがあると思います。

周りの人に「3年間は我慢して、同じ会社で働いた方がいいですか?」と相談した経験がある人も多いと思います。

ただ、この質問に答えはありません。なぜなら、皆さんが働いている環境によるからです。

正しい問いは、「3年は我慢して働いた方が良い会社はどんな会社ですか?」です。

この記事では、今働いている会社が、3年間我慢して働いた方が良い会社かどうか?が判断できる基準をわかりやすく解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、20代「転職の判断から転職活動の進め方」をわかりやすく解説

入社後3年我慢する?しない?のたったひとつの判断基準

「課題解決」がたくさん経験できる会社かどうか?

これが判断基準になります。

なぜなら、3年間の経験が仕事の能力を上げることにつながるかどうか?がわかるからです。

「課題解決」がたくさん経験できることがなぜ大事なのか?

・「3年は我慢」という説ができた背景
・転職のリスク
・課題解決経験が大事な理由
・課題解決経験を積めないとどうなるか?
・よく言われる3年は我慢の理由の検証

上記の順番で解説します。

3年は我慢の背景

会社をやめない理由となる言葉

「石の上にも3年」ということわざができた時代から現在の40代後半以上の人と、それより若い人の間に大きな環境の違いがあります。

それは転職することが当たり前であるかどうかです。

昔から「3年は我慢」という言葉はありますので、1つの会社で働くことが当たり前な人たちが作ったノウハウと言えます。

今やっていることが無駄だと思っても、あきらめることなく続けましょう。そうすれば、3年後にはさまざまなことが学べるし、成長できますよという意味です。

転職の選択肢がないからこそ、「会社をやめない理由」となるノウハウです。

まずは、これが前提でできた言葉にあることを知っておきましょう。

ただ、全否定するつもりもありません。このような言葉として伝承されているということは、重要なエッセンスが含まれているからです。

転職のリスク

3回目の転職は書類通過率が大きく下がる

転職の目的は、転職前の会社より良い会社に勤めることです。

ただ、残念ながら2社目となる1回目の転職を失敗する人がたくさんいます

しょうがなく、もう一回転職活動をしようと思ってもなかなか書類通過しません。20代で3社目を探しているとなると、どうしても書類通過率が下がります。

なぜなら、1回目の転職なら、会社選びに失敗した可能性も感じますので、とりあえず面接してみようと思います。ただ、2回目の転職だとその人に問題があるのでは?と書類段階で思われてしまうからです。

私も、中途採用をしていますがほぼ書類通過させません。このように20代の転職も1回の失敗には大きなリスクがあるのです。

(詳しくは、転職をする前に知っておきたい「転職を失敗する根本原因」を参照)

もちろん、転職しないでおきましょうと言っているのでありません。大きなリスクがあることを知っておいてほしいのです。

たくさんの課題解決経験が大事な理由

仕事で一番大事な課題解決の能力が上がる
3年間で働くスピード感が固まる

大事な理由はこの2つです。まずは課題解決経験を定義した上で、それぞれ解説します。

課題解決経験とは?

知識だけでできる仕事以外を経験すること

仕事には、知識の側面と能力の側面があります。

脳力を上げるには知識が必要です。ただ、知識があっても能力が必ず上がるわけではありません。

(詳しくは、「知識と能力とスキルの関係」をわかりやすく解説を参照)

沢山の仕事の中には、知識だけで仕事がこなせるものを多くあります。

マニュアル通りにおこなえばいいことなどです。

ここで言う課題解決経験とは、自分で考えて課題を設定し、課題を解決する策を考えて実行することです。

例えば、マニュアル関連で言えば、誰でも同じ成果が出せるマニュアルを作ることです。

同じ業務をおこなう際に人にわざわざ聞かなくても、このマニュアルがあることで、聞く方も聞かれる方も効率よく仕事を進めることができるようになります。

まさに課題解決です。

仕事で一番大事な課題解決の能力が上がる

課題解決能力は課題解決を経験しないと上がらない。

仕事とは何か?を一言で言えば課題解決です。

会社には、目指したい姿があります。そして、そこにたどりついていない現状があります。

現状とのギャップが問題であり、その問題の中で解決する必要がある問題が課題です。

その課題を解決することで、目指したい姿になることができます。

会社は目指したい姿を追い求めています。したがって、私たちに求められるのは課題解決なのです。

その課題解決の経験がたくさん積めることが、会社で成果を出せる能力がつく唯一の方法です。

ビジネスにはさまざまなスキルが必要ですが、課題解決の流れに応じてスキルを得ておくと、最短で課題解決能力を上げることができます。

具体的には以下の内容です。

課題設定スキル・目指したい姿を設定するスキル
・「現象」と「原因」を分けるスキル
・「現象」の「原因」を把握するスキル
・様々な「原因」の「真因」を見つけるスキル
打ち手立案スキル・複数の打ち手を立案するスキル
・打ち手を決定するスキル
打ち手実行スキル・打ち手を他の人に理解してもらうスキル
・他の人に動いてもらうスキル

(詳細は、【ビジネススキル一覧付】ビジネススキルとは?をわかりやすく解説を参照)

3年間で働くスピード感が固まる

意識するしないに関係なく、3年で仕事スピード感が固まります。

私は5社で働いています。そして、数千社の会社に営業をして会社の実情を見てきた経験を持っています。

その経験でわかったことです。体内時計という習慣になり、変えることができなくなります。

速いスピードに慣れた場合だと、一旦ゆっくりになってもまた早くできる可能性があります。

但し、ゆっくりしたスピードに慣れてしまうと、早いスピードに変えることはできません。

たくさんの課題解決経験の機会を得るということは、まちがいなくスピード感が早くないと対応できません。

結果、体内時計が早いスピードとなるのです。

(詳しくは、20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照)

課題解決経験を積めないとどうなるか?

3年間が無駄になる

3年間で得るべきことが得られず、その後の成長に大きな影響をおよぼします。

新社会人の3年間で踏んでほしい理想のステップとは?

(1年目)1つの成功体験を経験する
(2年目)成功体験で得た1つのノウハウを横展開
(3年目)新しいノウハウを得る方法を習得・実行

このステップを踏むことで4年目以降の成長が担保できます。

そしてこのステップの成功体験は課題解決経験からしか得ることはできません。

したがって、課題解決経験が大事なのです。

(詳しくは、社会人最初の3年間で踏んでほしい「成長のステップ」をわかりやすく解説を参照)

よく言われる「3年は我慢」の理由の検証

3年は我慢の理由はさまざまな理由で語られています。その中でもよく言われている理由を検証します。

仕事が覚えられない

確かに3年同じ仕事をすると学べることも多いです。ただ、学べる内容がとても大事です。

仕事が覚えられないという意味が、上記で説明したとおり知識のみで解決できるものではなく、課題解決力を上げるものであればOKですが、そうでなければ3年間が無駄になります。

仕事の本当の面白さが分からない

仕事の本当の面白さをどのように定義するかはとても難しいです。

ただ、上記で説明した3年間で踏んでほしいステップを踏むことで、仕事が面白くなることは間違いありません。

したがって、沢山の課題解決経験が積めるのであればOKですが、そうでなければ3年間が無駄になります。

転職に不利になる

不利になりません。

私は、普段中途採用の面接もしていますが、新卒から3年働いていようがいまいが気にしません。

ただ、20代で3社目(2社退職)を探している場合は、非常にネガティブにとらえます。

1社目の失敗であれば、本人の理由か会社の理由かがわからないので面接で確認したくなります。

ただ、2社やめていたら、きっと本人の理由だと思いますし、実際の面接経験でもそう思うことが多いです。

ちなみに新卒から3年間働いてない人を採用しない判断というのは、どのような判断なのでしょうか?

すぐにあきらめる?我慢強くない?入社してもすぐにやめる?等でしょう。

私は、履歴書だけを見て1回の失敗からそのように判断する方が難しいと思います。

もっと言えば、これだけで人を判断する会社であれば、入社した後に苦労する会社だと考えてしまいます。

減点主義という方針が透けて見えます。

3年は我慢すべきか?の判断基準の「まとめ」

課題解決経験をたくさん積める会社かどうか?

これが判断基準になります。

3年間で能力を上げることができるのか?できるのであれば、我慢しましょう。できないのであれば我慢はやめておきましょう。

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