社会人として働く中で、自分自身が成長できるかどうかは、働く会社の環境に左右されることが多いのが現実です。
特に20代の経験が大事で、20代の学びで30代、40代で活躍できるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
では、成長できる環境とはどんな環境なのか?
答えは、「時間当たりの課題解決経験の多い」環境です。
この記事では、なぜこのことが大事なのか?をできるだけわかりやすく解説していきます。
この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
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「時間当たりの課題解決経験の多さ」が大事な理由
- 会社本来の業務である課題解決の場数が踏める
- 最初に入った会社の3年間で働くスピード感が固まる
時間当たりの課題解決経験が多い会社で働くことが、とても大事な理由はこの2つです。
それぞれを解説します。
会社本来の業務である課題解決の場数が踏める
課題解決能力は、当たり前ですが、課題解決に取り組んだ経験で上がります。
社会人初期の20代という限られた時間の中で、どれだけ場数を踏めるかがとっても大事になるのです。
仕事とは課題解決
仕事とは何か?を一言で言えば課題解決です。
会社には、目指したい姿があります。そして、そこにたどりついていない現状があります。
そしてそのギャップが問題であり、その問題の中で解決する必要がある問題が課題です。
その課題を解決することで、目指したい姿になります。
したがって、仕事とは課題解決なのです。
(詳しくは「ゴール・現状・問題・課題・戦略」をたった1枚の絵で表すを参照)
時間は平等なので使い方が重要
人に与えられた時間は、誰もがまったく同じです。この貴重な時間をどのように使うことができるかがとても大事になります。
業務には、大きく分けると、単純作業か課題解決の2つしかありません。
単純作業を定義しておくと、知識があればできること、かつ業務を積み重ねて知識は上がったとしても、能力が上がらないことを単純作業とします。
知識は知っているかどうか、能力は課題解決できる力です。
単純作業の典型例は、受注登録、伝票作成、データの入力、簡単な製品組み立てや梱包などです。
どれもとても大事な仕事ですが、これらの作業をやり続けても課題解決できる力=能力が上がりません。
でも会社の中で必ず必要な業務なので、誰かが行う必要がありますし、新人や若手にこのような業務が割り当てられます。
これはしょうがない部分ですが、大事なことは比率です。なんの比率かと言えば、単純作業と課題解決の時間の比率です。
課題解決の時間が多い方が当然、時間当たりの課題解決経験が多くなります。
ここが一番大事なポイントとなります。毎日単純作業に追われていたら、課題解決の時間がなく、課題解決できる力=能力を上げる機会が奪われてしまいます。
人を育てるのが上手な会社か?下手な会社か?
人を育てるのが上手な会社はこのことがわかっているので、課題解決の比率をできるだけ多くしてくれます。
人を育てるのが下手な会社は、まずは単純作業中心の業務を割り当てます。
その背景は、大事なお客様に迷惑をかけては困る、もしくは、間違ったやさしさで、いきなり難しい仕事は大変だから、簡単な業務から始めてあげようという考えのどちらかです。
人を育てるのが下手な会社は
- 弱い商品を売っているので、人の対応によりサービスの質が変わる
- 人を育てる気がない
- 人を育てる気があるが、10年単位など長期間での成長を想定
のいずれかです。このような環境で働いていると、自分で成長できる自信のある方以外は、環境に適合し、成長しないまま時間を過ごすことになります。
最初に入った会社の3年間で働くスピード感が固まる
私は5社で働いています。そして、数千社の会社に営業をして会社の実情を見ている経験を持っています。
その経験でわかったことは、最初に入った会社の3年間で働くスピード感が固まるという事実です。体内時計という習慣になり、変えることができなくなります。
常につま先立ち状態で仕事に追われて働いているのか?じっくりゆっくりのんびり席に座って働くのか?で完全に変わります。
速いスピードに慣れた場合だと、一旦ゆっくりになってもまた早くできる可能性があります。
但し、ゆっくりなスピードに慣れてしまうと、早いスピードにはなりません。
理由は3つです。
- 楽であること
- 考えがまとまらないと、動かない経験を沢山すること
- 細かいどうでもいいミクロな話を解決しないと、動けない経験を沢山すること
楽であること
社会人として楽なことが当たり前になります。何も知らない若い時に楽をすれば、よほどの外圧がない限り苦しい世界に行かないのが人です。
また、このことを楽だと感じていない場合もあります。楽なことが、普通のことやしんどいことと認識するのです。
考えがまとまらないと、動かない経験を沢山すること
時間があると、考える時間がたっぷりあります。考えがまとまらないと不安なので、しっかり考えようとします。そしてそれが許されるので、そのスピード感となるのです。
更に、考えがまとまらない場合は動かなくても大丈夫なので、より動かなくなり経験値をつめなくなります。
3.細かいどうでもいいミクロな話を解決しないと、動けない経験を沢山すること
時間がある会社は、総じてどうでもいいミクロなことを求められます。
例えば、資料の折り方、ホチキスの止め方など、伝える内容とはあまり関係ない部分です。
そして、内容ではなく、あまり関係のない部分で怒られる経験を積むので、内容以外の部分に時間をかけるようになるのです。
結果、この3つのことでスピード感が定着するのです。社内は基本同じスピード感なので、よほど社外の仕事の仕方を知らないと、これが当たり前となります。
時間当たりの課題解決経験の多さの「まとめ」
- 会社本来の業務である課題解決の場数が踏めるため
- 最初に入った会社の3年間で働くスピード感が固まるため
私を含めて、環境に左右されるのが人です。そして、学生と社会人の差は大きいので、最初の3年間が本当に大事になります。
その間に働くスピードと課題解決の場数を踏んで、スキルを身につけましょう。
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