会社では「したい」ことと「すべき」ことがあります。皆さんが働く会社ではどちらがよく使われる言葉でしょうか?
会社にとってどちらも必要ですが、「したい」が多い会社の方が良い会社です。
私は、「したい」が多い会社と「すべき」が多い会社の両方で働いた経験を持っています。
この記事では、この経験を元に、なぜ「したい」が多い会社が良い会社かをわかりやすく解説します。
この記事は、
・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい いい会社の判断方法)
「したい」が多い会社が良い会社の理由
自分の意思で行動できているから
思考停止に陥っていないから
「したい」を維持することは難しいから
上記3つがしたいが多い会社が良い会社の理由です。
「したい」と「すべき」を説明した後に、上記3つを解説します。
「したい」と「すべき」の違いは?
「したい」と「すべき」の違いは、自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違いです。「したい」と「すべき」が一致する場合もありますが、違う場合もあります。
図で表わすと上図となります。
「したい」「すべき」ともに、これからおこなうことを表す言葉ですが、このおこなうことがどのように導き出されたのか?が違うのです。
したいとは?
自分の思いや意思でやってみたいと思うこと
「したい」のメリットは、自分に対してポジティブな感情なので、積極的におこなうことができることです。
すべきとは?
自分の意思に関係なく、おこなう必要のあること
「すべき」とは、自分の意思とは関係なく、やらないといけないことの場合に使います。
すべきことのメリットは、過去の行動から得たノウハウのため、行動の精度が上がる場合が多いことです。
ただ、過去の経験や学びから導き出される行動なので、時代が変わると使えなくなる場合もあります。
「したい」が多い会社が良い会社の「詳細解説」
「したい」と「すべき」には上記のような特性があります。これらを踏まえて、「したい」が多い会社が良い会社の3つの理由を解説します。
自分の意思で行動できているから
自分のしたいことは、積極的におこなうことができる
自分の意思で行動する場合と、自分の意思ではないことを行動する場合を比べてみましょう。
当然「したい」である、自分の意思で行動する場合の方が、やる気が出ますし、自分で考えますし、積極的になります。
当然このような状態で働く方が自分にとって良い環境と言えます。
また、このように考える人が多い会社は、組織が活性化され良い状態となります。
思考停止に陥っていないから
したいは考えることとセット
すべきとして導かれた方法は、なぜそれをやっているか?がわらなくなることがあります。ただ、やり続けないといけない状態です。
やっていることを変えるためには、なぜやっているかの原因にさかのぼり、見直す必要があります。
ただ、その原因が誰もわからない状態になることが多く、検討しても変更までいたらないことが多くあります。
また、原因が分かる場合でも、その原因の対策としての別の方法を、社内全体に理解してもらう必要があります。全員が慣れた方法なので、簡単には変われません。
そのような状態が続くとあきらめ感が醸成され、変えることに目をそむけていくようになります。
結果、思考停止となるのです。
逆に「したい」が多いと、「すべき」とは違い、「したい」ことを受け入れてくれる環境がある場合が多く、原因がわからなくても、変更できる可能性が高くなります。
その結果、思考停止に陥らずに組織が活性化されます。
したいを維持することがむずかしいから
したいを阻害されるとしたいが言えなくなる
会社のしたいことと個人のしたいことを同一化することはかなり難しい作業です。
これを実現するには2つ条件があります。1つ目は、社員が「したい」を持つ必要があります。2つ目は、その「したい」を会社のしたいに結びつけるマネジメント層が必要です。
社員の「したい」は、したいことができていると(すべてではなくても)したい気持ちを持ち続けることができます。
ただ、「したい」ができないことが続くと、「したい」と思っても無駄になる経験により、考えを止めてしまうことが多くなります。
マネジメント層にとって、部下の「したい」ことと会社の「したい」を結びつけることはとても難易度の高いことです。
ただ、それをおこなうのはマネジメント層の重要な仕事です。
しかし、この重要な仕事をおこなわずに、「すべき」という命令を出すことが多くあります。会社の「したい」を押し付ける便利な方法だからです。
結果、この2つが揃う会社は正直多くはないので、もし2つとも揃っているなら良い会社と言えます。
「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社の「まとめ」
「したい」と「すべき」の違いは、
自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違い
「したい」が多い会社が良い会社の理由は、
自分の意思で行動できているから
思考停止に陥っていないから
したいを維持することは難しいから
この3つです。
「したい」が多い会社で働くのはある意味「しんどい」です。さまざまなことを自分で考えないといけないからです。
逆に「すべき」が多い会社で働くのは、ある意味「楽」です。何も考えずにすべきことをおこなえばいいからです。
どちらがいいかは皆さんの判断になりますが、成長という観点で考えると将来大きな差となることは間違いないです。
他にも良い会社を見分ける方法を解説しています。参照下さい。
- 「良い人事評価制度がある会社」
- 「人事評価のFB面談が長い会社」
- 「責任の所在」が明確
- 「営業力に頼らない会社」
- 「恐怖より危機感で人を動かす会社」
- 「上司ではなく、お客様に目を向けている会社」
- 「変わり慣れている会社」
- 「結果よりもプロセスを求める会社」
- 「単純作業のマニュアルがある会社」
- 「エクセルが使える人が多い会社」
- 「定量・定性分析を両方行う会社」
- 「展示会で直接に接してみる」
- 「良い上司かどうかの見分け方」
さくっと知りたい方は、上記の記事のポイントだけをまとめた以下の記事を参照下さい。
現象から判断する!「良い会社かどうか?」の見分け方を参照下さい。
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