「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社

8.20代の転職
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会社では「したい」ことと「すべき」ことがあります。皆さんが働く会社ではどちらがよく使われる言葉でしょうか?

会社にとってどちらも必要ですが、「したい」が多い会社の方が良い会社です。

私は、「したい」が多い会社と「すべき」が多い会社の両方で働いた経験を持っています。

この記事では、この経験を元に、なぜ「したい」が多い会社が良い会社かをわかりやすく解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、今働いている会社が「良い会社かどうか?」の見分け方

「したい」が多い会社が良い会社の理由

自分の意思で行動できているから
思考停止に陥っていないから
「したい」を維持することは難しいから

上記3つがしたいが多い会社が良い会社の理由です。

「したい」と「すべき」を説明した後に、上記3つを解説します。

「したい」と「すべき」の違いは?

「したい」と「すべき」の違いは、自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違いです。「したい」と「すべき」が一致する場合もありますが、違う場合もあります。

図で表わすと上図となります。

「したい」「すべき」ともに、これからおこなうことを表す言葉ですが、このおこなうことがどのように導き出されたのか?が違うのです。

したいとは?

「したい」とは、自分の思いや意思でやってみたいと思うことです。

「したい」のメリットは、したいことであふれると、自分に対してポジティブな感情なので、とても幸せを感じることができることです。

「したい」のデメリットは、したいだけでは生活できないことです。人は一人では生きていけないため、結局したくないこともしないといけない状況になるからです。

また、したいことをおこなうために、したくないことをおこなう必要も発生します。

すべきとは?

「すべき」とは、やりたくないこと又は自分で考えたことを、やった方がいいと思うことです。

自分の意思とは関係なく(多くは意思とは反対)、やった方がメリットである場合に使います。

「すべき」のメリットは、したくないことでも、しようと思うモチベーションとなります。

「すべき」のデメリットは、心で思うことと違うことをおこなう場合が多いので、心が疲れることです。

また、過去の経験や学びから導き出される行動なので、時代が変わると使えなくなります

ただ、使えなくなることに気づかずにその考えに支配されやすくなります。

その上、前提であるどんな過去の経験や学びから導き出されたかわからなくなることが多くあり、理由はわからないがすべき行動のみが独り歩きしてしまいます。

このように「すべき」にはデメリットが多くあります。

「したい」が多い会社が良い会社の「詳細解説」

「したい」と「すべき」には上記のような特性があります。これらを踏まえて、「したい」が多い会社が良い会社の3つの理由を解説します。

自分の意思で行動できているから

自分の意思で行動する場合と、自分の意思ではないことを行動する場合を比べてみましょう。

当然「したい」である、自分の意思で行動する場合の方が、やる気が出ますし、自分で考えますし、積極的になります。

当然このような状態で働く方が自分にとって良い環境と言えます。

また、このような心持ちの人が多いほうが、会社が活性化され、良い状態となります。

思考停止に陥っていないから

すべきとして導かれた方法は、なぜそれをやっているか?がわらなくなることがあります。ただ、やり続けないといけない状態です。

やっていることを変えるためには、なぜやっているかの原因にさかのぼり、検討し直す必要があります。

ただ、その原因が誰もわからない状態になることが多く、検討しても変更までいたらないことが多くあります。

また、原因が分かる場合でも、その原因の対策としての別の方法を、社内全体に理解してもらう必要があります。もちろん通らないことも多くあります。

そのような状態が続くとあきらめ感が醸成され、変えることに目をそむけていくようになります。

結果、思考停止となるのです。

逆に「したい」が多いと、「すべき」とは違い、「したい」ことを受け入れてくれる環境がある場合が多く、原因がわからなくても、変更できる可能性が高くなります。

その結果、思考停止に陥らずに組織が活性化されます。

したいを維持することがむずかしいから

会社のしたいことと個人のしたいことを同一化することはかなり難しい作業です。

これを実現するには2つ条件があります。1つ目は、社員が「したい」を持つ必要があります。2つ目は、その「したい」を会社のしたいに結びつけるマネジメント層が必要です。

社員の「したい」は、したいことができていると(すべてではなくても)したい気持ちを持ち続けることができます。

ただ、「したい」ができないことが続くと、「したい」と思っても無駄になる経験により、考えを止めてしまうことが多くなります。

マネジメント層にとって、部下の「したい」ことと会社の「したい」を結びつけることはとても難易度の高いことです。

ただ、それをおこなうのはマネジメント層の重要な仕事です。

しかし、この重要な仕事をおこなわずに、「すべき」という命令を出すことが多くあります。会社の「したい」を押し付ける便利な方法だからです。

結果、この2つが揃う会社は正直多くはないので、もし2つとも揃っているなら良い会社と言えます。

「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社の「まとめ」

「したい」と「すべき」の違いは、

自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違い

「したい」が多い会社が良い会社の理由は、

自分の意思で行動できているから
思考停止に陥っていないから
したいを維持することは難しいから

この3つです。

「したい」が多い会社で働くのはある意味「しんどい」です。さまざまなことを自分で考えないといけないからです。

逆に「すべき」が多い会社で働くのは、ある意味「楽」です。何も考えずにすべきことをおこなえばいいからです。

どちらがいいかは皆さんの判断になりますが、成長という観点で考えると将来大きな差となることは間違いないです。

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