20代で転職を検討する際に、自己分析して自分にあった会社を見つけようというアドバイスがあります。
ただ、自己分析をおこなってあう会社が見つけたとしても、10年後も変わらず同じ思考や関心でいられそうでしょうか?
10年後でも変わることがないやりたいことは、そんなに簡単には見つからないと思います。
とはいえ、転職する場合もあります。
この記事では、少しの自己分析かつ、やりたいことが見つかっていなくても、転職の成功確率が上がる考え方を紹介します。
この記事は、
・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 転職の知識(転職判断から入社まで)
20代の転職活動で大事にしたい考え方
・20代で2社目を退職しない
・自分探しをしすぎない
・時間がかかることを理解しておく
・給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
この4つの考え方で転職活動をおこなうことが重要になります。この4つを考え方の軸にして転職活動をおこなうことで、転職の失敗の確率が大きく減るからです。
それぞれを解説します。
20代で2社目を退職しない
経験社数と反比例して書類通過率が下がる
1社目は失敗したとしても、2社目は何とか成功してほしいです。
なぜなら、20代で2社目を探すより3社目を探す方がはるかに難しくなるからです。
普段、採用の責任者として書類審査をする際、2社目を探しているなら1社目の会社が悪かった可能性もあるので面接してみたいと思います。
ただ、20代で3社目や4社目を探している履歴書を見た際、書類で落とすことが多々あります。
2回以上失敗しているということは、求職者にも問題があると考えるからです。
したがって、2社目の選択がとても大事だということを肝に銘じておきましょう。失敗すると履歴書を汚れ、それ以降の書類通過率が下がってしまいます。
自分探しをしすぎない
会社選びは、
自分にあった会社ではなく、嫌いな会社を除く方法が最適だから
理由は以下3つです。
・興味関心は10年後に変わる可能性が高い
・嫌いなものは嫌いなまま
・視野が狭くなる
20代の転職の際に、「無理に」自己分析をおこなってもあまり良いことはありません。なぜなら時間がたてば変わるからです。
今の興味関心で選ぶと、変わった時に困ることになります。
したがって、自分の興味や関心がある会社を選ぶのではなく、嫌いな会社を除いてその他を対象とするのです。
例えば、家族や友達に会社の商品を売りたくないと思うのであれば、BtoCの会社はすべて除くなどです。
この方法のメリットは、今は興味関心がないが将来興味関心が沸く可能性のある会社を、選択肢に入れたままにできることです。
人は、好きなことは変わりますが嫌いないことはあまり変わらない場合が多いからです。
ただ、嫌いなことが好きになる場合も確かにあります。その場合は、対象をよく知らずになんとなく嫌いと考えていた場合がほとんどです。
その上、興味関心があるものを選ぶ方法だと、どうしてもその時点の本人の知識量がボトルネックになります。
20代では、会社を見る眼が不十分で、狭い視野で物事を決めざるをえなくなります。
自己分析を精緻におこなって、自分の興味関心を大事にするのか?嫌いなことだけをピックアップして、対象となる会社を除外するのか?
後者を選ぶ方が成功確率が上がることになります。
時間がかかることを理解しておく
焦りが全ての失敗の根本原因
転職はできれば1年位のスパンで考えましょう。
なぜなら、転職の失敗の原因は、ほぼ焦りから発生するからです。
最初に数か月で決めたいと思っていても、ずるずる時間がたつことでとても焦ります。
その結果、希望していない会社に応募し、希望ではない会社から出た内定を受けてしまいます。
焦りがすべての判断を狂わせてしまうのです。
(詳しくは、転職をする前に知っておきたい「転職を失敗する根本原因」を参照)
転職の目的は、今より良い会社で働くことです。これが出来なくなります。
したがって、時間はかかるものだと最初から考えておきましょう。そうすることで、心の余裕ができ、最適な判断がしやすくなります。
給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
失敗のラインが下がるから
今働いている会社の嫌な部分が転職で解消されたとしても、次の会社で別の嫌な部分に直面することがあります。
会社選びはさまざまな要素が複雑に絡み合うからです。
その際に、少し冷静に考えることができることがあります。高い給料をもらえる可能性がある会社である場合です。
高い給料がもらえる可能性があれば、嫌なことが見つかっても我慢できる可能性が高くなります。
ただ、給料が上がりにくい会社の場合は、嫌な部分に給料の安さも加わってしまい悪い条件が整います。
この結果、転職を繰り返すことになります。
したがって、給料の上がる確率の高い会社という条件で会社を選んでおくことで、失敗のラインが下がる=失敗の確率が下がることになります。
ちなみに、給料の上がる確率の高い会社とは、売上と利益が伸びる会社です。
単純に給料に支払う原資が増えるからです。
(詳しくは、給料が上がる会社・上がらない会社の見分け方をわかりやすく解説を参照)
20代の転職活動で大事にしたい考え方の「まとめ」
・20代で2社目を退職しない
・自分探しをしすぎない
・時間がかかることを理解しておく
・給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
この4つの考え方で転職活動をおこなうことが重要になります。
正直、ベストな会社に転職できる可能性はほんのわずかです。
だからこそ、最低でも3、4年は我慢できる会社を選ぶことが大事になります。
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