20代で転職を考える際、「自己分析を徹底して自分に合った会社を見つけよう」というアドバイスをよく耳にするでしょう。
しかし、本当にその自己分析で「今」合った会社が見つかったとしても、数年後にあなたの思考や関心が変わらないと言い切れるでしょうか?
そもそも、今の自分自身を分析するだけで、本当にあなたに合った会社を見つけることはできるのでしょうか?
このように考えると、自己分析にいくら時間をかけても、かけた労力に見合う成果が得られないと感じる人も多いはずです。
では、一体何から始めれば良いのでしょうか?
この記事では、そんな疑問を持つあなたのために、自己分析はほどほどに、やりたいことがまだ見つかっていなくても、転職の成功確率を高める考え方を紹介します。
この記事は、
・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 転職の知識(転職判断から入社まで)
20代の転職活動で大事にしたい4つの考え方
1.20代で2社目を退職しない
2.自分探しをしすぎない
3.時間がかかることを理解しておく
4.給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
これらの考え方を転職活動の軸にすることで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。それでは、一つずつ詳しく解説していきましょう。
1.20代で2社目を退職しない
経験社数と反比例して書類通過率が下がる
新卒で入った1社目がもし合わなかったとしても、2社目では何とか成功してほしいと強く願います。
なぜなら、20代で2社目の転職先を探すのと、3社目以降を探すのとでは、難易度が格段に上がるからです。
採用責任者として書類審査をする際、2社目を探している求職者であれば「1社目がたまたま合わなかったのかもしれない」と考え、面接に進めてみることもあります。
しかし、20代で3社目や4社目を探している履歴書を見ると、書類選考の時点で不採用とするケースが多々あります。
限られた面接時間の中で、2回以上短期での転職を繰り返しているということは、求職者側にも何らかの問題があると考えてしまうからです。
したがって、2社目の選択は非常に重要です。この点を肝に銘じておきましょう。
もし2社目でも失敗してしまうと、あなたの履歴書には傷がつき、その後の書類通過率は著しく低下してしまいます。
2.自分探しをしすぎない
会社選びは、
自分にあった会社ではなく、嫌いな会社を除く方法が最適
理由は以下3つです。
・興味関心は10年後に変わる可能性が高い
・嫌いなものはそう簡単には変わらない
・実は良い会社を選択肢から外してしまう可能性がある
20代の転職において、無理に自己分析を深掘りしても、あまり良い結果にはつながりません。なぜなら、興味や関心は時間の経過とともに変化する可能性が高いからです。
今の興味関心だけで会社を選ぶと、数年後にあなたの興味が変わった際に、後悔する可能性があります。
そこで提唱したいのは、自分の興味や関心がある会社を選ぶのではなく、まずは「嫌いな会社」をリストから除外していくというアプローチです。
例えば、「家族や友人に、会社の製品やサービスを自信を持って売りたくない」と感じるなら、BtoC企業はすべて選択肢から外す、といった具合です。
この方法のメリットは、現時点では興味がなくても、将来的に興味が湧く可能性のある会社を、あらかじめ選択肢に残しておける点にあります。
人は「好きなこと」は変わりやすいものですが、「嫌いなこと」は比較的変わらない場合が多いです。
もちろん、中には対象をよく知らずに漠然と「嫌い」だと思い込んでいたものが、実際に知ると好きになるケースもあります。
さらに、興味関心に基づいて会社を選ぶ方法は、どうしてもその時点の知識量に制約されてしまいます。
20代のうちは、会社を見る視点がまだ未熟で、どうしても狭い視野で物事を判断しがちです。
自己分析を細かく行い、自分の興味関心を最優先するのか? それとも、嫌いなことを明確にして、対象となる会社を除外していくのか? 後者のアプローチを選ぶ方が、転職の成功確率を高めることにつながるでしょう。
3.時間がかかることを理解しておく
焦りが全ての失敗の根本原因
転職活動は、できれば1年くらいの長期スパンで考えるようにしましょう。なぜなら、転職の失敗は、そのほとんどが「焦り」から生まれるからです。
「数ヶ月で決めたい」と最初に思っていても、いざ活動を始めてずるずると時間が経つと、人は途方もない焦りを感じ始めます。
その焦りから、本来なら希望しない会社に応募してしまったり、望まない会社から出た内定を安易に受けてしまったりするのです。
(詳しくは、転職をする前に知っておきたい「転職を失敗する根本原因」を参照)
転職の本来の目的は、今よりも良い会社で働くことです。焦ってしまうと、この大切な目的を見失ってしまいます。
したがって、書類選考や面接で落ちることは当然であり、転職には時間がかかるものだと最初から心構えをしておくことが重要です。
そうすることで心の余裕が生まれ、冷静に、そして最適な判断を下しやすくなるでしょう。
4.給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
失敗時の許容ラインが下がるから
現在の会社の嫌な部分が転職で解消されたとしても、残念ながら次の会社で新たな問題に直面する可能性は十分にあります。なぜなら、会社選びには非常に多くの要素が複雑に絡み合うからです。
そんな時、「高い給料をもらえる可能性がある会社」であれば、少し冷静になって状況を考える余裕が生まれます。
たとえ嫌なことが見つかったとしても、給料という対価があれば、もう少し頑張ってみようと我慢できる可能性が高まるのです。
しかし、もし給料が上がりにくい会社を選んでしまうと、嫌な部分に加えて「給料が安い」という不満も加わり、最悪の条件が整ってしまいます。
結果として、短期間での転職を繰り返してしまうことにもつながりかねません。
したがって、「給料の上がる確率の高い会社」という条件で会社を選んでおくことで、失敗した際の許容ラインが下がり、結果的に転職の失敗確率を低減させることができます。
ちなみに、給料が上がる確率の高い会社とは、シンプルに売上と利益が安定して伸びている会社を指します。
企業が成長していれば、それだけ従業員の給料に支払う原資が増えるからです。
(詳しくは、給料が上がる会社・上がらない会社の見分け方をわかりやすく解説を参照)
20代の転職活動で大事にしたい考え方の「まとめ」
1.20代で2社目を退職しない
2.自分探しをしすぎない
3.時間がかかることを理解しておく
4.給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
これらの考え方を軸に転職活動を進めることが、あなたのキャリアにとって非常に重要になります。
正直なところ、完璧な「ベストな会社」に転職できる可能性は、ほんのわずかです。
だからこそ、最低でも3〜4年は腰を据えて働くことができる会社を選ぶことが、20代の転職においては何よりも大切だと言えるでしょう。
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