誰もが勉強したくないというのが本音だと思いますが、さまざまなきっかけで、勉強しなくてはいけないと思う場面も多いと思います。
ただ、何も勉強したら良いかわからず、結局手がつかないことも多いと思います。
また、とにかく勉強しようと思って、さまざまなことに手を出してしまうことで全部が中途半端となり、せっかくの努力が無となる経験を積んでいる人も多いでしょう。
同じような失敗をしないためにも、勉強の仕方を間違えないことと、最小の努力で最大の効果を上げる方法を知っておくがとても大事になります。
この記事では、やみくもに学ぶのではなく、本来の目的に絞った社会人の勉強法を紹介します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
何のために学ぶのか?何を学ぶのか?どうやって学ぶのか?に分けて記事を構成しています。
方法だけを知るのではなく、なぜ?の部分をおさえてもらうことで、納得感が得られる内容になっています。
(あわせて読みたい、社会人の勉強 学ぶ方法と知っておきたい知識を紹介)
社会人の勉強 おススメの学び方とは?
本来の目的に直接関わる知識のみ学ぶ
得た知識を使ってみる
この2つがおススメの学び方です。まずは、何のために勉強するのか?何を勉強するのか?を説明した後に、この2つを解説します。
「何のために」学ぶのか?
選択肢を増やすため
勉強することで基礎力が上がります。その結果、学校や会社や職種などを選べる選択肢が広がります。
限られた選択肢から選ぶのか?広い選択肢から選ぶのか?では大きな違いですよね。
その違いを生むものが勉強です。
逆に言えば、選択肢を広げなくてもいいのであれば、無理に勉強する必要はありません。
(詳しくは、なぜ勉強しないといけないのか?をわかりやすく解説を参照)
「何を」学ぶのか?
課題解決を学ぶ
仕事の本質は、課題解決です。
会社は、顧客に製品・商品・サービスを提供してお金をいただくことで成り立っています。
顧客は、課題があるからお金を払ってでも製品・商品・サービスという課題解決の手段を購入することで解決しょうとします。
したがって、会社は顧客の課題解決が仕事なのです。
そのため、従業員には、顧客及び社内の課題解決が求められます。
(詳しくは、仕事の本質のひとつ「課題解決」についてわかりやすく解説を参照)
(課題解決の詳細は、課題解決とは?意味・考え方・進め方をわかりやすく解説を参照)
「どうやって」勉強するのか?の2つの方法
本来の目的に直接関わる知識のみ学ぶ
得た知識を使ってみる
それぞれを解説します。
本来の目的に直接関わる知識に絞って学ぶ
本来の目的である課題解決を分解して学ぶ
課題解決を分解すると、仕事の基本、課題設定、打ち手立案、打ち手実行に分けることができます。
まずは、上記それぞれの知識を得ることからはじめて、その知識をスキルに変えるのです。
具体的に必要となるスキルは、
仕事の基本スキル | ・仕事の最低限のスキル (パソコン、メール、文章、会話等) |
課題設定スキル | ・目指したい姿を設定するスキル ・「現象」と「原因」を分けるスキル ・「現象」の「原因」を把握するスキル ・様々な「原因」の「真因」を見つけるスキル |
打ち手立案スキル | ・複数の打ち手を立案するスキル ・打ち手を決定するスキル |
打ち手実行スキル | ・打ち手を他の人に理解してもらうスキル ・他の人に動いてもらうスキル |
上記のスキルを得るための知識を得ることから始めます。
上記で言うと、課題とは何か?課題設定とは何か?現象と原因の違いは何か?などの知識をまずは得るのです。
そうすることで、スキルを習得する準備が整います。
逆に言えば、上記のスキルにつながらないことは学ぶ優先順位を下げるのです。
そうすることで、本当に必要なことだけに特化でき、効率的に学ぶことができます。
(詳しくは、【スキル一覧付】ビジネススキルとは?をわかりやすく解説を参照)
得た知識を使ってみる
得た知識を使って初めて能力・スキルとなる
知識を知識のままにしておいても、課題解決という行動に役立ちません。
知識として知っていることが何もしなくても能力になるのであれば、誰もがプロスポーツ選手や経営者になることができます。
それができないのは、知識を能力・スキルに変えることができていないからです。
(知識・能力・スキルの違いは、「知識と能力とスキルの関係」をわかりやすく解説を参照)
具体的な勉強方法
ビジネス書を読むことで知識を得る
知識を文章にすることで知識を使ってみる
この2つがおススメです。自分1人でできますので、さまざまな制約に縛られることがありません。
その上で
会社で使ってみる
これでさらに能力・スキルを得ることができます。それぞれを説明します。
ビジネス書を読むことで知識を得る
学びの4領域
上図は、1,000冊近く本を読み、30年以上ビジネスの現場にいてわかったビジネス学びの4領域です。
まずは、上図のビジネスを学ぶ部分から上記のビジネススキル一覧に関連するものを読みましょう。
ビジネスを学ぶ領域のオススメの本は以下を参照下さい。
それ以外の領域は、ある程度上記を読んだ後に読むのがおススメです。
ビジネス書を読む3つのメリットとは?
・優秀な人のノウハウを簡単に得ることができる
・知識がつくと社会人としての自信がつく
・目標や夢を見つけたときに、高い位置からスタートできる
上記がビジネス書を読む3つのメリットです。特に一番下が大きなメリットとなります。
(詳しくは、ビジネス書を読む3つのメリットを参照)
知識を文章にすることで知識を使ってみる
・ブログ等で長文を書く
・SNSで要約文章を書く
インプットした知識をアウトプットすることで、知識を使うことになります。そのために文章を書くことがおススメです。
苦手な人も多いと思いますが、文章は書けば書くだけ上手になります。書く習慣が出来たら、飛躍的に文章が上手くなりますし、自分の強みになっていきます。
その上、文章を書く際に知識を使うことになりますので、知識を能力・スキルに変えることができます。
長文を書くとは、最低3,000文字以上の文章を書くことです。要約文章とは、上記長文のエッセンスを100文字程度にまとめて記載することです。
この2つを行うには、自分のブログサイトを作るなどで記事を書き、その要約をX(旧Twitter)に宣伝として投稿することが最適となります。
(おススメの2つの勉強方法の詳細は、「社会人の勉強」おススメするたった2つのことをわかりやすく解説を参照)
会社で使ってみる
能力・スキルアップが更にできる
本番環境である会社での業務で使うことで、能力・スキルアップができます。
机上の空論ではなく、生きた実戦の場で経験を積めるからです。
ただこの際に問題となることがあります。
実践の場が多い会社はいいのですが、使う機会が少ない会社が結構あることです。
若手の間は任される領域や内容が狭く少ない場合です。
これは何を意味しているかというと、せっかく得た知識を能力・スキルに変えることができない会社であることです。
要は、課題解決のスキルが上がらない悪い会社の可能性が高いと言えます。
その際は、環境を変える(=転職)を視野に入れる必要があります。
(転職の知識は、20代「転職の判断から転職活動の進め方」をわかりやすく解説を参照)
勉強時間を確保する方法
何をすればいいかがわかっても時間が確保できない場合があります。その際は以下の方法を参照下さい。
終了時間を決める
電車の中は学びの時間と決める
周りの人に言ってしまう
この3つで最低1日15分確保しましょう。それだけで、1年間で90時間以上の時間が確保できます。
それぞれを説明します。
終了時間を決めて実行
業務終了後から○時まで知識をインプットする時間と決める
業務終了後何分間勉強すると決めると、業務が遅かった時に続かなくなります。
だから、〇時までと決めます。そして場所も決めておく。私は会社近くのマクドナルドで20時までコーヒーを飲みながら知識をインプットする時間にしています。
電車の中は学びの時間と決める
電車の時間を学びの時間と決める
人により時間は変わると思いますが、電車に乗っている時間を活用しましょう。スマホを触る癖がつけば、ずっとスマホを触っているし、ビジネス書を読む癖がつけばずっとビジネス書を読む癖となります。
回りの人に言ってしまう
周りの人に継続したいことをしゃべってしまう
他の人に伝えることで、やめることが恥ずかしくなるのでやめにくくなります。また、思いの外、周りの人が継続をサポートしてくれます。
(詳しくは、習慣化について書いた、ビジネス書を読む習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を参照)
最初に勉強してはいけないこと
語学、簿記・会計、資格、プログラミング
社会人の学びと言えば、語学、簿記・会計、資格、プログラミングが良く上がります。
ただ、私のすすめる2つのことに上記は含めていません。
もちろん興味があれば学ぶべきですが、何から学べばいいか?に迷っている段階ではおススメしていません。
理由を説明していきます。
語学のデメリット
・とにかく時間がかかる
・ネイティブな人とコミュニケーションを取らないと習得できない
・ビジネスで使うには、更に難易度が上がる
語学をビジネスでコミュニケーションが取れる状態まで取得するには、時間がかかります。
そして、習得しても定期的に使わないと忘れてしまいます。
簿記・会計のデメリット
・バックオフィス分野は、基本はローコスト化(人員数減)に進んでいる
・優秀なシステムが多い
簿記・会計の専門知識に対するニーズが減っているのです。
ひとまず総論で十分です。
資格のデメリット
・資格を持っていてもよほどの資格でないと有利に働かない
・「〇〇士」を中心にとにかく取得までの時間がとてつもなくかかる
・取得しても実務経験を積まないと使えるスキルにはならない
確かに難しい資格はとても有利になります。でも働きながらでは年月がかかるものが多いです。
逆に取りやすい資格については、誰でも取れる=希少性がないので、あまり有利に働きません。
その上、途中であきらめてしまい全く無駄になるリスクがあります。
興味がない分野の勉強を続けることが難しいことも、最初の学びとしておすすめしない理由です。
プログラミングのデメリット
・適性が明確に出る
・挫折する率が高い
・習得するのに時間がかかる
Webのスキルには、WebシステムとWebマーケティングに分けることができます。
Webシステムを学ぶには上記のデメリットがあります。
興味が高くなければ、Webマーケディングをまずは学んでみることがおススメです。コードが理解できなくてもWebマーケティングなら学ぶことができます。
上記の詳細は、「社会人の勉強」おススメするたった2つのことをわかりやすく解説の中で解説しています。
社会人の勉強 おススメの学び方とは?のまとめ
本来の目的に直接関わる知識のみ学ぶ
得た知識を使ってみる
そのために、
ビジネス書を読むことで知識を得る
知識を文章にすることで知識を使ってみる
この2つがおススメです。
ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。
本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
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