「事実」と「意見」と「真実」の違いを分かりやすく解説

1.概念の本質
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「事実」と「意見」を分けて話すように、言われたことがある人も多いでしょう。

ただ、「事実」はすべてが正しいことのように思われますが、「真実」ではないこともあります。

「事実と意見」や「真実と事実」それぞれの違いについては、Web上に多くの記事がありますが、これら3つの違いをまとめて明確に解説している記事は多くありません。

この記事では、この「真実」と「事実」と「意見」の違いを分かりやすく解説しています。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい【概念の本質】ビジネスの根幹・基礎用語の本質・人の本質

「真実」と「事実」と「意見」の違いとは?

「真実」と「事実」と「意見」のそれぞれの意味は以下です。

・「真実」は「本当のこと」
・「事実」は「実際におこったこと」
・「意見」は真実や事実を見た「感想」

「真実」と「事実」と「意見」の関係は以下です。

・「真実」と「事実」は、同じ場合と違う場合がある
・「真実・事実」と「意見」は、違う

これら3つの関係を図にすると以下になります。

「真実」と「事実」と「意見」の違いを詳しく解説します。

「真実」と「事実」と「意見」の違いの詳細

「真実」と「事実」と「意見」の違いを以下2つの順番で紹介します。

・それぞれの言葉の意味
・それぞれの違い

「真実」とは?

本当のこと

辞書的な解釈では、上記の通りです。

ただ、「事実」と比較して解説される場合、「事実」はたった一つだが、「真実」は「事実」の人による解釈と言われるので、複数あるとも言われています。

「本当のこと」であるにもかかわらず、解釈が複数あるというのはどうもしっくりきませんが、事実と区別するためにこのように説明されることがあります。

しかし、この説明だと後述する「意見」と同じ意味になってしまうため、本記事では「本当のこと」と解釈します。

「事実」とは?

実際に起こったこと

です。実際に起こったことなので、目に見える現象や数字として表せます。

「意見」とは?

「真実」や「事実」を見た感想

「真実」や「事実」を見て、自分自身がどのように感じ、考えたかを言葉にしたものです。

「真実」と「事実」の違い

同じことを表す場合とそうでない場合がある

実際に起きていることが「本当のこと」であれば同じですが、そうでない場合は異なるものとなります。

例えば、ある事件で犯人を特定する場合を例に説明します。

容疑者にアリバイがないという事実、被害者と顔見知りで普段から喧嘩をよくしていたという事実があったとします。

この容疑者が犯人だと言い切れますでしょうか?

この事実だけでは真実とは言い切れません。そのため、真実と事実が必ずしも同じとは言えないのです。

別の例として、机の上にバナナがあるとしましょう。これは事実であり、真実でもあります。この場合は事実と真実が同じです。

「事実」と「意見」の違い

事実は実際におきたこと、意見はその感想

「事実」は実際におきていることです。一方、「意見」は実際に起きていることなどを見て、感じたことを言葉にしたものです。

例えば「この時計は2万円でした。とてもお得な買い物ができました。」という発言を見てみましょう。

時計が2万円で買えるというのは「事実」です。ただ、お得な買い物であったかどうかは人により変わりますので「意見」となります。

「真実」と「意見」の違い

「真実」は本当のこと、「意見」はその感想・意見

「真実」は本当のことです。「意見」は本当のことを見て感じたことになります。

見分け方は、「事実」と「意見」の違いと同じになります。

真実と事実と意見の違いの「まとめ」

「真実」と「事実」と「意見」の意味は以下です。

・「真実」は「本当のこと」
・「事実」は「実際におこったこと」
・「意見」は真実や事実を見た「感想」

「真実」と「事実」と「意見」の関係は以下です。

・「真実」と「事実」は、同じ場合と違う場合がある
・「真実・事実」と「意見」は、違う

これら3つの関係を図にすると以下になります。



まずは、「真実・事実」と「意見」に分けるのがわかりやすい分類方法です。

本当のこと・おきていることと、あなたが感じたり考えた意見は分けやすいからです。

その後、「真実と事実」を区別するのか?区別しないのか?を考えると理解できます。

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