ビジネスでは、様々な知識が必要となります。ただ、それらを学ぶ際に、
・何から学べばいいかわからない
・どの範囲まで学べばいいかわからない
この2点が困るポイントとなります。
せっかく学ぼうと思っても、どうしたらいいか分からないので、結局何もできずに終わってしまう経験をしている人も多いと思います。
この記事では、このような問題を解決するために、ビジネスで学ぶべき5領域の紹介及び説明と、各領域内で学ぶべきテーマの紹介および学び方を紹介します。
この記事は、
・1,000冊近い読書経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
学びの5領域とは?
上図が学びの領域及び各領域内のテーマです。
・ビジネスを学ぶ
→経営、会計、Web、問題課題・戦略戦術
・能力UP方法を学ぶ
→論理思考、自分を知る
・人を学ぶ
→思考の癖、歴史、進化心理学
・外的環境(国内)を学ぶ
→経済
・外的環境(海外)を学ぶ
→文明、地政学
これが5つの領域と12のテーマです。
「ビジネスを学ぶ」「能力UP方法を学ぶ」は継続的に学ぶ必要がありますが、その他はすべて入門編の知識だけOKです。
なぜこの5領域なのか?
「ビジネスを学ぶ」は根幹となりますので、これは説明が不要でしょう。
ただ、この「ビジネスを学ぶ」に大きく影響を及ぼすことが2つあります。
・ビジネスを行う「人」
・ビジネスに影響をもたらす「外的環境」
上記2点です。それぞれ説明します。
ビジネスを行う「人」
人には2種類あります。自分と他人です。
自分自身のことって実はよくわからないのです。だから、客観的に知る必要があります。
また、ビジネスは1人ではできません。他の人が必ず必要です。
したがって、他の人がどのように考えるのか?それはなぜなのか?を知ることで、社内・社外の人に関わらず円滑なコミュニケーションができるようになります。
ビジネスに影響をもたらす「外的環境」
私たちのビジネスにおける活動は、日本を中心におこないます。だから、日本がどのような状態にあるかでビジネスの判断に大きく影響されます。
物価高、円安、景気などすべてが影響し、すべて海外と連動しています。
したがって、日本の外的環境と海外の外的環境を知る必要があるのです。
それぞれ入門編を学ぶだけで大丈夫です。
各領域の詳細説明
各領域と各領域内のテーマと学び方について解説します。
ビジネスを学ぶ
「ビジネスを学ぶ」領域では、「会計」・「経営」・「問題課題」・「戦略戦術」・「Web」の5つのテーマが学ぶテーマとなります。
会計
なぜ会計?
会社は、現金を使って現金を増やす器です。
(詳細は、本質を一言で表現!「会社とは?」をわかりやすく解説を参照)
したがって、会計の基礎(=財務三表の基礎の基礎)を知っておかないと、このことを測ったり分析したりができないため、最低限の基礎を知っておくことが必要なのです。
最低限のレベルとは、以下の3つです。
・お金を集めて投資する(貸借対照表B/S)
・投資したのものを使って売り上げ、費用を引けば利益(損益計算書P/L)
・上記の結果現金が増えたのかどうかを把握する(キャッシュフロー計算書C/F)
上記の通り、財務三表がつながっていることと、現金を集める~現金が増えたの各フェーズは何を見ればいいのか?を知っておけば大丈夫です。
会計の基礎の学び方
学び方は、財務三表を解説した記事である、ひとつの考え方でつなげると簡単理解!「財務三表(B/S、P/L、C/F)」を解説を読んでください。
これだけで大枠は理解できます。
経営・問題課題・戦略戦術
なぜ経営・問題課題・戦略戦術?
仕事の本質は課題解決です。
(詳しくは、仕事の本質を分かりやすく解説!なぜ仕事が必要?なぜ給料が違う?を参照)
したがって、経営とは、課題解決をする仕組みを作って運用することです。
課題解決とは、沢山の問題を認識し、その中にある解決すべき問題が課題を設定します。
その課題を解決する方向性が戦略で、具体策が戦術となります。
したがって、経営・問題課題・戦略術を学ぶ必要があります。
(問題と課題の違いは、人により定義が違う「問題と課題の違い」をわかりやすく解説を参照)
(戦略と戦術の違いは、様々な説のある「戦略と戦術の違い」をシンプルにわかりやすく解説を参照)
経営・問題課題・戦略戦術の学び方
まずは、本を読みましょう。でも最初の本を間違うとそこで学びが止まってしまいます。
具体的なおすすめ本は、何回も読んだおススメ本!ビジネスを学ぶ「経営」編、何回も読んだおススメ本!ビジネスを学ぶ「問題・課題・戦略・戦術」編を、参照にしてみてください。
Web
なぜWeb?
今の時代ではWebはほぼすべてに関連していますので、知らないではすまない時代になったからです。
Webは大きく2つに分かれます。
・Webシステム
・Webマーケティング
それぞれ説明します。
Webシステムの学び方
エンジニアを目指さないのであれば、Webシステム構築は、基礎の基礎の把握で十分です。
Webシステムをざっくり知るには以下の本が最適です。古い本ですが、内容は全く古くないし、基礎の基礎編です。かつSEOの専門家の間でもとても人気の入門書です。
そして、Webの本にもかかわらず、更に10年以上前に書かれた本にもかかわらず、今でもちゃんと売られていることが、良本であることを証明しています。
タイトルのプロという言葉は気にしなくていいですよ。入門書なので。
その他のWebシステムの基本書は何回も読んだおススメ本!ビジネスを学ぶ「Web」編を参照ください。
Webマーケティングの学び方
Webマーケティングに関しては、しっかり学びましょう。ただ、学び方ですが、Webライティングから学ぶのがおすすめです。
Webマーケティングを学ぶということは、Webライティングを学ぶということになります。
なぜ、Webライティングなのか?
Webマーケティングとは、Web上で売れる仕組みを作ることです。
Webライティングは、具体策を立案し、すべて文章に落としこみユーザーに伝えることです。
だから、Webライティングの各論ができれば、Webマーケティングもできていることになるからです。
最近は動画や音声という手段も多くなっていますが、結局文章が必要になります。
Webマーケティングには、最適な教科書があります。
ブログで大成功している2名が共著するというすごい本です。
この本で学べば、2名分のノウハウを獲得することができます。
その他のWebマーケティングの基本書は何回も読んだおススメ本!ビジネスを学ぶ「Web」編を参照ください。
能力アップ方法を学ぶ
能力アップ方法については、「論理思考」と「自分を知る」の2テーマとなります。それぞれ説明します。
論理思考
なぜ論理思考?
物事を考えたり、伝えたりする際に必ず必要なことがあります。それが論理的に考えて伝えることです。
ビジネスでは、論理的に考えて伝えないと伝わらないからです。
論理思考の学び方
論理思考を学ぶには、ロジカルシンキングを学ぶのが最適です。
ロジカルシンキングの教科書と言える30万部売れている以下の本で学ぶのがおすすめです。ここまで売れれば、教科書扱いです。
その他の論理思考の基本書は何回も読んだおススメ本!能力アップ方法を学ぶ「論理思考」編を参照ください。
自分を知る
なぜ自分を知る?
知らない自分がいるからです。
できているようでできていない、わかっているようでわかっていないことも含めて、自分自身を知ることはとても大事なことです。
上図はジョハリの窓と言われています。
(詳しくは、4つの窓で表す「ジョハリの窓」をわかりやすく解説を参照)
自分が知っている・知らない×他の人が知っている・知らないの4象限で表されています。
「開放の窓」は、自分も知っていて、他の人も知っていることです。ここの相違はないのです。
ただ、「盲点の窓」が存在するのです。自分は知らないが、他の人は知っていることです。
この部分があるから自分を知る必要があるのです。
自分の知り方
自分で見つけることはできません。でも見つける方法はあります。
以下の本を購入してWebテストを受けてみてください。約60分で完了します。
そうすると、あなたの強みが5つ提示されます。私もテストを受けましたが、思いがけない強みを発見することができました。
自分が知っていた強みだけでなく、自分が知らない強みを知りたくないですか?
知りたければ、以下の本の付属であるWebテストを受けてみてください。
その他の本は、何回も読んだおススメ本!能力アップ方法を学ぶ「自分を知る」編を参照下さい。
人を学ぶ
人を学ぶには、「人の思考の癖」、「進化心理学」、「歴史」の3テーマで学べます。
このテーマを深堀すると大変なので、基礎の基礎だけを学べば十分です。
それぞれのテーマと基礎の基礎を学ぶのに最適なWebページもしくは入門書を紹介します。
思考の癖
なぜ思考の癖?
人には様々な思考の癖があるからです。なぜ様々な癖があるのか?
遺伝子を残せるのは子孫を残した人です。子孫を残すためには、長く生きることとパートナーを見つけることが必修となります。
当然ながら、野生の中でそれができた人は何か特徴的な強みを持っていました。
私たちは、その人たちの遺伝子を引き継いでいるので、思考の癖があるのです。
そしてそれらは人それぞれです。したがって、思考の癖を学ぶ必要があるのです。
思考の癖の学び方
思考の癖の例を7つ紹介している、考える際に注意が必要!「人の思考の癖」をわかりやすく解説を参照ください。
もっと知りたい場合は、脳科学者で有名な中野信子さんの以下の本を読むのがおススメです。
人って複雑な思考を持っているのがよくわかります。
中野さんの本を含めたおススメ本は、何回も読んだおススメ本!人を学ぶ「思考の癖・感情」編を参照ください。
進化心理学
なぜ進化心理学?
人の心がどのように進化してきたのかを知ることで、人の心の本質が見えてきます。
進化心理学というと難しく感じますが、体が環境に適応して今の形になったように、心も環境に適応して、今の感情を持つようになったとのことです。
なぜ喜怒哀楽や思考の偏りがあるのかは、そのような感情を持った人の方が生き残りやすかったからで、1万年前から人の心はさほど進化していないのです。
これらのことが理解できる学問です(とても簡単です)。
進化心理学の学び方
とにかくこの1冊読めば、基礎の基礎がわかる本が以下です。とてもおすすめです。具体例が豊富なので、理解がとても深まります。
他の進化心理学の本は、何回も読んだおススメ本!人を学ぶ「進化心理学」編を参照下さい。
歴史
なぜ歴史?
歴史は繰り返されます。なぜなら、1万年前からさほど変化していない人が歴史を作ってきたからです。
歴史といっても歴史上の人物を学ぶ必要はありません。
学んでほしいことは、過去の人の行動です。
人の本質は数千年では何も変わっていません。だから、歴史として今に伝わってきている内容を学べば、人や組織がどのように行動しがちなのかがわかります。
歴史の学び方
歴史から学ぶべきことが、『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』という本に38個の法則としてまとめてくれています。
沢山の歴史書を読みましたが、この本の38個の法則が秀逸です。私は、ノートに書き写して適宜読んでいます。
もう少し知りたければ、以下の本がおすすめです。
他のおススメ本は、何回も読んだおススメ本!人を学ぶ「歴史に学ぶ」編を参照下さい。
外的環境(国内)を学ぶ
外的環境(国内)ではテーマは1つです。経済の基礎の基礎を学ぶことで外的環境(国内)は理解できます。
経済
なぜ経済?
経済は直接会社に影響をおよぼすからです。この経済環境により、会社の戦略が大きく変わることになります。
経済の学び方
経済と言えば、ものすごい深くなりますが、このテーマもたった1冊の本を読めばほぼ基礎の基礎は理解できます。
この基礎をわかっておけば、おおよその経済の予測ができます。
実際に政権運営を官僚として支え、今はYouTubeチャンネル登録数が100万人を超えている高橋洋一さんの本です。
感情ではなく、理論と数字で語ってくれていますので、とても分かりやすいです。
他のおススメ本は、何回も読んだおススメ本!ビジネスの外的環境(国内)を学ぶ「経済」編を参照下さい。
外的環境(海外)を学ぶ
外的環境(海外)を学ぶには、「文明(=宗教)」と「地政学」を学ぶことが大事になります。
なぜなら、私たち日本に住む人が肌感覚で理解できない2つのことだからです。
文明
なぜ文明?
私たち日本に長く住む人は、世界ではマイノリティです。
世界の人口の8割が、4大文明であるキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教を信仰しています。
この人たちと私たちの考え方は全然違うのです。
文明の学び方
宗教というと学びづらく感じると思いますが、宗教を学ぶのではなく、各宗教を信仰する人の行動特性を学ぶことが大事です。
一番わかりやすいのは、以下の本です。様々な宗教の行動特性をたった4行で解説してくれています。
その他のおススメ本は、何回も読んだおススメ本!ビジネスの外的環境(海外)を学ぶ「文明」編を参照下さい。
地政学
なぜ地政学?
私たち日本はそれほど大きな国境変更がなく、数千年過ごしています。なぜなら、島国だからです。
したがって陸続きの人の思考がわかりにくいのです。数百年の間でも何回も国境が変わり、時には、国がなくなる事態となった歴史の中で培った思考だからです。
このことを学べるのが地政学です。
地政学の学び方
まずはこの本を読んでください。予備校の先生が書いた入門書そしてとても分かりやすい本です。
その他のおススメは、何回も読んだおススメ本!ビジネスの外的環境(海外)を学ぶ「地政学」編を参照下さい。
学びの5つの領域のまとめ
この5領域と12のテーマを知ることで、人がおこなうビジネスをより深く理解することができます。
ひとつずつゆっくり理解してください。
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