20代「転職の判断から転職活動の進め方」をわかりやすく解説

7.20代の転職
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20代での転職(特に1回目)を失敗する人がとても多くいます。

原因は、今の会社をやめるかどうかの判断を間違うことと、会社選びの判断を間違うこと、この2点で自分にとって良い会社ではない会社に入社してしまうからです。

ただ、この失敗は事前に知識を得ておくことで防ぐことができます。

この記事では、今の会社を辞めて転職すべきかどうかの判断方法と、転職活動の方法についてわかりやすく解説します。

この記事は

  1. 20代中途社員の採用の責任者
  2. 3回転職している自分自身の経験
  3. 風土の違う5社での経験
  4. 数百名のマネジメント経験
  5. 数千社への営業経験
  6. 100回を超える勉強会の講師経験

これらの経験を元に書いています。

20代中途社員の採用の責任者として書類選考と面接の裏側を含めて、転職の成功にむけてわかりやすく解説します。

また、転職関連を商売にしていないため、自分の商売に誘導するインセンティブは一切働きません。

皆さんにとって一番良いと思えることを書いていますので、安心して読み進めてください。

とにかく20代の転職(特に1回目)を失敗すると、そのまま何回も転職をし続けるパターンに入りやすくなります。

そうならないように、様々な判断の前にこの記事を参考にしてください。

(あわせて読みたい、【社会人の勉強】20代で知っておきたい仕事の知識を解説)

  1. 転職の目的とは?
  2. 転職を決める前に知っておきたいこと
    1. 20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」
    2. 「入社後3年我慢する?しない?」たったひとつの判断基準とその理由
    3. 会社を好きになるたった2つのこと
    4. 転職を決める前に知っておきたい「良い会社」の条件
      1. 「良い人事評価制度」を持っていれば良い会社
      2. 人事評価のフィードバック面談に時間をかける会社
      3. 責任の所在が明確な会社は良い会社
      4. 営業力に頼らない会社は良い会社
      5. 「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社
      6. 恐怖より危機感で人を動かす会社
      7. 上司ではなく、お客様に目を向けている会社は良い会社
      8. 変わることに慣れている会社は良い会社
      9. 結果よりもプロセスを求める会社は良い会社
      10. 単純作業の効率化ができている会社は良い会社
      11. エクセルを使えない人が多い会社は悪い会社
      12. 展示会等で直接接点を持って判断
  3. 転職活動の前に知っておきたいこと
    1. 転職活動で大事にしたい考え方とは?
    2. 転職を失敗する根本原因とは?
    3. 20代向け自分に合う会社の見つけ方
    4. 転職のプロとは?
    5. 情報収集で気をつけてほしいこと
  4. 転職活動時に知っておきたいこと
    1. 転職エージェント・転職サイトの選び方・使い方
    2. 企業研究のやり方
    3. 求人掲載内容の裏の見方
      1. 提案する範囲が広い
      2. 幅広く様々な業務を担当
      3. 〇〇候補として採用
      4. 前職の給与を考慮
      5. 残業が少ない
      6. 20代で年収1000万も可能
      7. テレワークが基本
      8. 大量採用中
      9. 実績主義
      10. 面接1回で内定
    4. 会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」
    5. 書類通過率を上げる「考え方と方法」
    6. 採用面接で知っておきたい「2つのこと」
    7. 転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」
    8. 内定後の条件提示で気をつける「たったひとつ」のこと
    9. 内定後入社を決める前に大事にしたいこと
  5. 転職の判断から転職活動の進め方の「まとめ」

転職の目的とは?

転職前の会社より良い会社に勤める

転職するのは、間違いなく今働く会社に不満があるからです。その不満を解消できたら成功です。

「良い」という基準なので、成功の基準は人それぞれです。

ある人は、労働時間が長く体が壊れそうだった状態を脱却したいので転職したい。

ある人は、今の会社は基本問題ないが、将来の給料のことを考えて転職するなどです。

このような「不」を解消することが転職の目的となります。

また、転職は、今回は失敗でしたので次で頑張って取り返しますというわけにはいきません。

履歴書に転職履歴が残り、書類審査通過率が転職回数と反比例して飛躍的に落ちます。

だからこそ、転職の目的は必達しないといけないのです。

転職を検討し、転職するまでの間必ず頭のど真ん中にこの目的を置いておいてください。ついつい、転職することという「手段が目的」になってしまうことがとても多くあるからです。

転職を決める前に知っておきたいこと

転職するかどうかを判断する前に、今の会社をやめるかどうかの判断が必要になります。

当然転職するということは、今の会社より良い会社に入ることが目的になります。

ただ、転職して初めて働いていた会社の良さに気づくことも多くあります。

まずは、今の会社で働き続けるかを判断しましょう。そのために以下がポイントになります。

・20代で一番大事 「時間当たりの課題解決経験の多さ」
・「3年は我慢すべきか?」の判断基準
・「会社を好きになる」たった2つの理由
・転職を決める前に知っておきたい「良い会社」の条件

それぞれを解説します。

20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」

会社本来の業務である課題解決の場数が踏める
最初に入った会社の3年間で働くスピード感が固まる

時間当たりの課題解決経験が多い会社で働くことが、とても大事な理由はこの2つです。

課題解決能力は、課題解決に取り組んだ経験で上がります。逆に経験しなければ上がりません。

社会人初期の20代という限られた時間の中で、どれだけ場数を踏めるかが今後の成長にとても大きく関わります。

したがって、今働いている会社で「課題解決経験がどれだけつめているか」が転職するかどうかの最初の判断になります。

(詳しくは、20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照)

「入社後3年我慢する?しない?」たったひとつの判断基準とその理由

「課題解決」がたくさん経験できる会社かどうか?

上記と同じですが、これが判断基準になります。

よく言われる「3年は我慢」の理由は以下です。

  • 仕事が覚えられない
  • 仕事の本当の面白さが分からない
  • 転職に不利になる

確かにこの側面もありますが、これらより優先順位が高いのが、「課題解決」の経験が沢山積めるかどうかです。

積めるのであれば我慢、つめないのであれば転職というシンプルな判断になります。

(詳しくは、入社後3年我慢する?しない?たったひとつの判断基準とその理由を参照)

会社を好きになるたった2つのこと

1.一緒に働く人が好き
2.商品が好き

この2つが会社を好きになる理由です。

細かい話をすると、もっとたくさんの要素が出てきます。ただ、それらの根幹には上記2つが大きく関わっています。

この2つが1つも当てはまらなければ、その会社を好きになることはないので、転職することを検討しましょう。

(詳しくは、会社を好きになるたった2つのことを参照)

転職を決める前に知っておきたい「良い会社」の条件

「良い人事評価制度」を持っていれば良い会社

人事評価制度を見たら良い会社かどうかがわかるのは、

・人事評価制度は、会社組織の根幹をなす制度
・良い会社は、根幹の制度をちゃんと設計実行している

この2点が理由です。

人事評価制度の良悪を見極めるポイント3つは、

・個人の目標及び判断基準が明確かどうか?
・プロセスの項目が入っているか?
・上長との人事評価面談が年間4回以上あるか?

上記の3つを見れば良い人事評価制度かどうかがわかります。

(詳細は、会社の見分け方「良い人事評価制度」があれば良い会社を解説を参照)

人事評価のフィードバック面談に時間をかける会社

たくさん時間をかけるのが良い人事評価FB面談

もちろん、だらだら長くやってもしょうがないですし、叱られ続けるのも違います。

具体的には、「対象期間の振り返り」で1時間、「査定のフィードバックと次の目標設定」で1時間おこなわれ、終わった後に、清々しい気持ちになる場合が良い人事評価のFB面談です。

(詳しくは、人事評価のフィードバック面談に時間をかける会社は良い会社を参照)

責任の所在が明確な会社は良い会社

良い会社は組織図がシンプルになっており、誰が何の責任を負うのかが明確です。

責任が明確なので、何をすればいいのかも明確

組織の本質は分業なので、権限移譲と責任が分業という形で明確化されます。

(詳しくは「組織図」の見方・考え方・種類をわかりやすく解説を参照)

悪い会社は、明確化されていないのです。組織に所属する人が何をしたらいいか分からず非効率となります。

役職で言うと、次長、課長代理、プレイングマネジャーが多い会社です。

何事も明確にしすぎるとそれしか考えなくなる。だからあえて曖昧にしているという経営層がいますが、曖昧にされたら8割の人は動けなくなります。

社員全員が、自分で考えて自分で動ける人ではないことの理解不足か?組織運営をちゃんと考えるのが面倒か?のどちらかです。

(詳しくは良い会社の見分け方「責任の所在が明確」をわかりやすく解説を参照)

営業力に頼らない会社は良い会社

営業の能力に頼らない会社は良い会社です。

営業の個々の能力に頼らなくても売れる商品があるから

逆に商品力が弱いのに、営業力で売上を上げていこうとする会社は悪い会社です。

効率が悪いだけでなく、売れる営業担当が退職したら、売上が下がってしまうからです。

ちなみに営業力があるといわれる会社で、商品力が低い会社を私は知りません。

(詳しくは、「営業力に頼らない会社は良い会社」をわかりやすく解説を参照)

「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社

「したい」と「すべき」の違いは、

自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違い

「したい」が多い会社が良い会社の理由は、

自分の意思で行動できている
思考停止に陥っていない
「したい」を維持することは難しい

上記3つがしたいが多い会社が良い会社の理由です。

(詳しくは、「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社を参照)

恐怖より危機感で人を動かす会社

成長できる
リーダーマネジャーが本物
会社の雰囲気が良い

この3つが恐怖より危機感であふれる会社が良い会社の理由です。

恐怖で人を動かす会社と危機感で人を動かす会社を両方経験していますが、恐怖で人を動かす組織では人は成長しません。言われた以上のことをすると逆に怒られる経験もします。

結果、言われたことしかしない癖がついてしまいます。この癖は、一旦つくとなかなか取れません。なぜなら楽だからです。

(詳しくは、良い会社の条件 恐怖より危機感で人を動かす会社を参照)

上司ではなく、お客様に目を向けている会社は良い会社

お客様が何を考えているかを一生懸命考えるのが良い会社です。悪い会社は上司が何を考えているかを一生懸命考えます。

当たり前だと感じることですが、

お客様より上司を見ている会社は本当に多い

悪い会社ほど、社外を見ずに社内だけを見るのは、負けてしまっている社外を直視できず、負けている責任を取りたくないからです。

だから、自分の責任を回避するために、自分を守ってくれる人を確保しようとします。

そうすると社内政治が始まります。社内政治が始まると、上司の顔色がお客様の顔色より気になる状態となります。

(詳しくは「上司ではなく、お客様に目を向けている会社」は良い会社を解説を参照)

変わることに慣れている会社は良い会社

会社は変わらないと存続できないから
変われる風土があるから
組織力が高くなるから

この3つが、変わることに慣れている会社が良い会社の理由です。

変わることが受け入れられる組織は、とても強い組織となるだけでなく、働く従業員も鍛えられ成長できるのです。

(詳しくは、変わることに慣れている会社は良い会社を参照)

結果よりもプロセスを求める会社は良い会社

結果が出るのは、プロセスがあるから

20代前半の若手に、結果よりもプロセスを求める会社は良い会社です。プロセスを求めるって、上に立てば分かるが、かなり深く関わらないといけません。そこまで関わってくれるから良い会社なのです。

悪い会社は、深く関わることをしない、もしくは関わるスキルがないので結果のみで判断せざるをえなくなります。

そうして、社会人は結果がすべてだという常套句を言い訳にしてマネジメントや教育を放棄しています。

これもたまたま目撃したのですが、ある上場会社で、新入社員全員集めて、営業本部長がとても怖い顔で「社会人は結果がすべて。結果が出る仕事をしてください」とだけ伝えた光景を見ました。プロセスの話は皆無です。

プライム市場に上場している会社でもこんなものです。年間300名採用して300名やめている会社ですが。

(詳しくは良い会社の見分け方「結果よりもプロセスを求める会社」は良い会社を参照)

単純作業の効率化ができている会社は良い会社

生産性の低い仕事を減らし、生産性の高い仕事に社員の力を集める

良い会社は、お客様に直接サービスを提供しない活動に関しては、効率化できています。

単純作業のマニュアル化ができていること、単純作業中心に業務を行う正社員がいないことが判断基準です。

上記ができていないと、会社全体が非効率な運用となっている悪い会社です。

(詳しくは「単純作業のマニュアルがない会社」は悪い会社をわかりやすく解説を参照)

エクセルを使えない人が多い会社は悪い会社

数字で語る風習がない
効率を上げる意識が希薄

エクセルを使えない人が多い会社には、この2つの特徴があります。

エクセルを使えないという現象には、分析が甘い(=事実を把握することが甘い)から課題設定に弱い傾向が顕著です。

会社で私たちがおこなう仕事は課題解決です。そのために、解くべき問題=課題設定を間違うと、当然正しい答えを導くことができません。

正しい課題を設定するために、現状に向き合い、事実を数値であぶり出すことが大事で、そのためには、エクセルが必要です。

結果、普段から鍛えられているので使えるようになるのです。

(詳しくは、「エクセルを使えない人が多い会社」は悪い会社をわかりやすく解説を参照)

展示会等で直接接点を持って判断

様々な事象で判断する方法もありますが、思いきって直接接してみて、自分に合うかどうかを判断する方法があります。

面接等の採用における公の場ではなく、目当ての会社が展示会等に出展している場合、そのブースに訪問してみる方法です。

ブースが元気か元気でないか?
会場全体が元気か元気でないか?
ブースでの接点を持った際の印象

上記3つがポイントとなります。

また、ブースに立ち寄った際の見方のポイントは、

・会社や商品の強みをシンプルに話してくれているか?
・ブースにいる従業員(出展社というネックストラップをしています)の年齢層
・競合の悪口を言っていないか?

この3つとなります。

この内容を押さえておくと、その会社の本当の姿が見えてきます。

(詳しくは、良い会社の見分け方~展示会で直に接してみる~を参照)

転職活動の前に知っておきたいこと

転職を刷ると決めたら、転職活動をおこないますが、その前に知っておいてほしいことがあります。最初に知っておくことで、転職の成功につながる可能性が高まるからです。

ポイントは以下となります。それぞれを解説します。

・転職活動で「大事にしたい」考え方
・「転職を失敗する」根本原因
・「自分に合った会社」の見つけ方
・「転職のプロ」とは?
・「転職ノウハウの情報収集」で気をつけたいこと

転職活動で大事にしたい考え方とは?

・20代で2社目を退職しない
・自分探しをしすぎない
・時間がかかることを理解しておく
・給料の上がる確率の高い会社を選ぶ

この4つの考え方で転職活動をおこなうことが重要になります。これらを軸にして転職活動をおこなうことで、転職の失敗の確率が大きく減るからです。

(詳しくは、20代の転職活動で大事にしたい考え方とは?を参照)

転職を失敗する根本原因とは?

少しの努力で成功できると思ってしまう
焦る気持ちに負ける

この2つが根本原因です。

優秀で内定がたくさん出る人は、このようには感じません。

ただ、私も含めたそうではない人は、この2つで失敗します。

私も3回転職していますが、もう少し時間をかけておけばという後悔がありますし。毎回精神状態が不安定になった経験を持っています。

(詳しくは、転職をする前に知っておきたい「転職を失敗する根本原因」を参照)

20代向け自分に合う会社の見つけ方

・自分が「絶対」売りたくない商品の会社を除く
・粗利率の高い会社を選ぶ
・売上を伸ばしている商品力の強い会社を選ぶ
・迷ったら知名度のある会社を選ぶ

合う会社を見つける条件は上記4つです。

合う会社に出会うには、合う会社で働かないと出会えません。

ただ、すべての会社で働くことはできませんので、会社選びの際に、間違う確率の高い会社選びをしないようにすることが大事になります。

自分のやりたいことが明確であれば、それができる会社を探せばいいですが、そうでなければ、上記4つのポイントをおさえることで、自分に合う会社に出会う確率が上がります。

また、入社後合う会社でなかったとしても、上記ポイントをおさえておくと、皆さんの能力が上がる会社である場合が多く、転職の際に有利になります。

(詳しくは、自分に合う会社の見つけ方!大事にすべき4つの基準をわかりやすく解説を参照)

転職のプロとは?

転職の一部分のプロはいるが全体のプロはいない

Web等ではよく転職のプロという人が記事を書いています。ただ、転職全体を通しての転職のプロはいないと私は考えています。

また、転職関連の会社に勤める人が転職のプロとして紹介されることが多いですが、本当にそうなのでしょうか?

転職の一部分では確かにプロですが、転職経験が豊富なのでしょうか?本当のプロは、転職経験が豊富な人だと私は思っています。

なぜこのような禅問答のようなことにこだわるかと言えば、転職というとても大事なことにおいて、できるだけ確かな情報を得てほしいからです。

(詳しくは、転職のプロとは?を分かりやすく解説を参照)

情報収集で気をつけてほしいこと

検索結果の上位の記事を信用しすぎない
知人のアドバイスを鵜呑みにしない
会社口コミサイトのかたよりを知っておく

この3つが気を付けてほしいことです。

3つの情報源とも信頼できる情報も沢山あるのですが、特性上かたよった内容になっています。

検索上位の記事内容には記載できる制約があり、知人は転職経験数で知識にかたよりがあり、口コミは投稿者個々の思考の癖が入るからです。

したがって、得た情報に、どのような「かたより」があるかを知っておくことが大事です。

(詳しくは、【20代転職】ノウハウの情報収集で気をつけてほしい3つのことを参照)

転職活動時に知っておきたいこと

転職活動をおこなう際には、転職ノウハウや転職先の情報集めに始まり、書類通過の方法、面接での対応等必要な知識がたくさんあります。

ポイントは以下となりますので、それぞれを説明します。

「転職エージェント・転職サイトの選び方」
「企業研究のやり方」
「求人募集内容の裏の見方」
「会社口コミサイトの見方の注意点」
「書類通過率を上げる考え方と方法」
「採用面接で知っておいてほしいこと」
「面接の逆質問で絶対聞きたい3つのこと」
「内定後入社を決める前に大事にしたいこと」

転職エージェント・転職サイトの選び方・使い方

・多くの転職エージェント、転職サイトに登録する
・会社の選び方を知る

この2つが、良い会社に出会う方法です。

このために知っておかないといけないことは、以下です。

・転職エージェント・転職サイトの特徴把握
・採用募集会社の採用方法把握
・上記2点を踏まえて良い会社を探す方法を知る

この3つを知ることで、良い会社に出会う確率は大幅に上がり、転職の失敗確率が大きく減ります。

(詳しくは、失敗しない転職エージェント・転職サイトの選び方と活用方法を参照)

企業研究のやり方

以下の3段階で行うのが企業研究のやり方です。

第一段階

伸びている会社
粗利益率が高い

すぐにわかる上記2点だけでまずは振るいにかけます。

第二段階

商品が売りたくないものかどうか?
上が詰まっていない
離職率が高くない
取締役を知る

第一段階をクリアした会社について上記4点を調べます。

第三段階

自分の興味・関心で候補会社を選択
面接では人事評価制度を確認

第三段階では、上記2つでおこないます。

もちろん職場に入って実体験できるわけではないので、完全に見極めることは難しいです。

ただ、その中でも、成功の確率を上げるために上記の三段階でおこなうことをおススメです。

(詳しくは、転職時の「効率的かつ効果的」な企業研究のやり方を参照)

求人掲載内容の裏の見方

掲載原稿の内容は、各会社の強みを表現するものです。但し、強みとして使う言葉の裏の見方があります。

あくまで広告なので、良いことしか書きません。そして、良いことは人によりとらえ方が変わります。

実績主義と言いながら、実績を図る目標設定が無茶苦茶、プロセスをマネジメントできないので、結果だけで判断する会社もあります。

注意が必要な言葉をそれぞれ説明します。

(詳しくは、求人募集に記載している内容から「本当の姿」を読み解く10選を参照)

提案する範囲が広い

一見、様々な提案ができ、とてもやりがいのありそうな仕事内容に見える言葉です。ただ、この言葉の裏には、自社の強みがないので、売れるように各自で考えてくださいという会社が多くあります。

このような会社は、様々なことを提案しないと受注できないから、提案する範囲が広くなるのです。そして、受注率が低いのが難点となります。

幅広く様々な業務を担当

一見、若手でも様々なことを任せてもらえるように感じる内容です。ただ、なぜ幅広く担当しないといけないのでしょうか?

人が少ないか、もしくは分業設定が稚拙なので、何から何まで1人でやらないといけないことが原因の場合があります。

〇〇候補として採用

なぜ確約ではないのでしょうか?候補なので役職を約束しなくていいからです。がんばっても、その役職になれるかどうかはわかりません。

このような期待値を上げる手法を取る会社は、会社の風土として、このような手法を取る傾向にあります。なぜなら、採用募集というとても大事なものでこのような表現を会社が承認しているからです。

前職の給与を考慮

年収を、前職でもらっていた額に近づけてくれるという、とてもありがたい話のように聞こえます。確かに採用される段階ではいい話です。

ただ、ちゃんとした給与体系がないため、このような給与を出すことができるのです。結果、社長などの好みで決まるので、成果と給与と役職が一致しない会社である場合が多くなります。

残業が少ない

沢山の会社がアピールできるほど、本当に残業が少ないのか?

例えば、9時出社で8時に会社に来る早出は一切残業にはなりません。会社からは出たが、カフェ等で仕事をすることは、残業にはなりません。勤怠システムの数字ではなく、実態がどうかが大事なのです。

20代で年収1000万も可能

20代なのになぜそんな高給がもらえるのでしょうか?よほど皆さんに特殊な能力があるか、もしくは、歩合給のどちらかです。

歩合とは、商品を売った販売価格の一定利率(例えば10%とか)の金額、もしくは定額の金額がインセンティブとしてもらえることで、給与が上がる仕組みです。基本給が上がる訳ではないことと、販売して初めてもらえるものです。

テレワークが基本

働き方の柔軟性があるとみることができます。ただし、悪い見方をすれば、基本結果ですべて判断されます。

なぜなら、評価者からプロセスが見えないからです。合わせて、結果には、個人の問題も当然ありますが、外的環境が大きく影響します。そのことは配慮されない可能性があります。

大量採用中

人が足りないのですから、会社が成長していると言えますし、そのような成長企業に入れるのであれば良い事です。ただ、悪い見方をすれば、人が沢山やめているとも言えます。

前者であればいいのですが、後者であれば、これから入社する人もやめる人が多くなります。当然何か大きな問題があるからです。

実績主義

実績に応じて給与等ももらえるので、実績を出した場合は良い会社となります。ただ、実績主義とはプロセスを見ないあくまで結果での評価となります。

結果は、様々な環境等に影響されますので、ラッキーアンラッキーも発生しますがそれらは関係なく評価されます。

面接1回で内定

内定が取りやすい会社です。ただ、たった1回の面接で、解雇できない正社員の採用判断する会社って大丈夫でしょうか?

社員で採用すると、簡単にはやめさせることはできません。しかしこの選択をしているということは、使い捨てで採用しているしか考えられません。

(詳しくは、求人募集に記載している掲載内容の「逆の見方」10選を参照)

会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」

会社のほんの一面だけを見た記載内容
記載内容に個人のバイアスがかかりやすい

この2点が会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」です。

会社の口コミサイトは、評価項目が多数あり、更にその項目を個人の主観によって書かれています。

商品等の口コミは、その商品自体の口コミが中心なので、口コミ数が一定数以上だと信じることができる情報になります。

ただ、会社口コミサイトは、投稿者のスキルや会社の見方により、会社全体の評価ではなく、事業部や部や課などその人が見えている会社の一部分の口コミとなります。

沢山の会社で働いた経験を持つ人が評価しているのであれば、客観的な判断となるのですが、口コミ投稿者は、部署が違い、経験年数も違う人たちです。

また、投稿する人は、ほとんどが転職の際に他社の情報を見るために投稿します。そうしないと見れないからです。

積極的に投稿しているわけではないので、ありきたりの内容になりがちです。

大手から中小企業で働いた5社の口コミも実態を表してるとは言えない内容です。

(詳しくは会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」を参照)

書類通過率を上げる「考え方と方法」

・自分を必要とする会社にちゃんと自分を伝える
・応募を沢山する
・見られているポイントを知る

この3つがポイントになります。

転職活動は、「採用される」ではなく、「出会う」という考え方で行動すべきものです。

出会うためには、沢山の会社とコミュニケーションを取り、自分のことをちゃんと伝えることが出会える確率を上げることになります。

また、ちゃんと伝えるには、何が見られているかを知ることが大事になります。

盛るとあとで困りますが、ちゃんと書いて沢山に提出することは、とても大事なことになります。

(詳しくは、【20代転職】書類通過率を上げる考え方と具体的な方法をわかりやすく解説を参照)

採用面接で知っておきたい「2つのこと」

1.採用側から見た中途採用面接の実態を知る
  →マーケットは採用される側が有利
  →採用基準は2つ。最低限の基準をクリアしているか?どんな判断をしてきたか?

2.通過するという考え方ではなく、出会うという考え方
  →等身大の自分に少し盛る部分を入れる

この2つを知っておいてください。自分を大幅に盛ったり、嘘で固めたりして入社すると、すぐ嫌になり、退職することになる場合が多いです。

採用する側の期待値が上がった状態となり、入社後に本当の自分がばれた時のギャップに苦しむことになります。

(詳しくは20代の転職「採用面接で知っておいてほしいこと」を解説を参照)

転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」

・どんな人事評価制度か?
・キックオフミーティングの開催の有無
・同じ部署の年齢構成

この3つです。

逆質問は、何問もできません。その制約の中で会社の本質を知るには、経営者の考えと働く人を知ることが大事です。

会社は、経営者の考え方が色濃く反映していますし、年齢層がわかれば会社の雰囲気が大体わかるからです。

少ない質問でそれらを知るには、経営者の考えが一番わかる人事評価制度と、自らの考えを従業員に伝えているかどうかがわかる、キックオフミーティングの有無を知ることで、おおよそのことがわかります。

また、年齢構成を聞けば、同じような年齢の方が多くいるかどうかがわかります。

当然同じような年齢が多いほど、その会社に合いやすい可能性が高まります。

(詳しくは、転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」をわかりやすく解説を参照)

内定後の条件提示で気をつける「たったひとつ」のこと

特別対応してくれる会社に入らない

これがとても大事になります。もちろん、特別なスキルや能力があり、特別対応してもらうのであれば、何の問題もありません。

前職の会社の給料が高かったなどで、特別に高い給料を出してもらえるなどの場合に問題が出るのです。

問題となること

入社後給料が上がらない可能性がある

理由は

・給料体系の基準がない
・社長の一声でなんでも決まる

逆に言えばこの2つにより、特別対応が可能になります。

なぜなら、すでに入社している人の給与体系がすでに整合性がとれていず、人事評価制度も貧弱だからです。

(詳しくは、転職で内定後の条件提示で気をつけたい「たったひとつ」のことを参照)

内定後入社を決める前に大事にしたいこと

内定会社の内部を知る

これが大事なことです。もちろん、給料に関わる労働条件通知書も大事です。

ただ、良い労働条件だったとしても、望まない雰囲気の会社に入ってしまうのは本末転倒となります。

具体的な行動には、

オフィスに入れてもらう
夜オフィスに行ってみる
朝オフィスに行ってみる
人事評価制度の詳細を確認

この4つの行動だけは必ずおこないましょう。これだけで、失敗の確率が大きく減ります。

(詳しくは、内定後入社を決める前に労働条件以外で絶対大事にしたいことを参照)

転職の判断から転職活動の進め方の「まとめ」

今の会社を辞めて転職すべきかどうかの判断方法と、転職活動の方法をちゃんと理解しておくこと

これらをちゃんと理解しておきましょう。その結果、正しい退職判断と正しい会社の選び方ができ、大きな間違いは起きません。

手間がかかることですが、手間をかける=成功確率を上げることになりますので、自分の将来のために妥協せずに時間を使いましょう。

ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。

本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

オーディオブック2強「Amazon Audible」「audiobook.jp」を徹底比較
本を朗読してくれるサービスがあります。「オーディオブック」という総称で呼ばれており、「Amazon Audible(オーディブル)」と「audiobook.jp」の2社がこのマーケットの2強となっています。この記事では、この2社のサービスの違いについて詳細に紹介します。

オーディオブック2強「Amazon Audible」「audiobook.jp」を徹底比較はこちら

アマゾンさんで電子書籍の定額読み放題サービスがあります。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

読み放題「Kindle Unlimited」をおススメする人しない人
AmazonさんのサービスにKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)があります。 指定された電子書籍であれば、定額で読み放題となるサービスです。 月額税込980円というお手ごと価格となっていますが、サービスの内容から、おス...

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何回も読んだおススメ本の紹介は以下を参照下さい。

何回も読んだおススメ本!ビジネスに必要な5領域12テーマに分けて紹介
今まで、1,000冊弱の本を読んでいますが、結果、沢山の分野の本を読むことになりました。この記事では、私が実際に読んだ本の中から、気づきがとても多くあった、おすすめ本を厳選して紹介します。

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