4つの窓で表す「ジョハリの窓」をわかりやすく解説

④ビジネス基礎知識
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人は、「自分のことは自分が一番わかっている」わけではないのです。他の人から見た自分は、自分が知らない自分である場合も多くなります。

この記事では、このことを4つの象限で表現した、ジョハリの窓についてわかりやすく解説します。

この記事は、風土の違う5社での経験、数百名のマネジメント経験、数千社との取引経験、100回以上の勉強会講師の経験を活かして書いています。

(あせて読みたい 知っておきたいビジネススキル向上のための基礎知識をまとめてわかりやすく解説

ジョハリの窓とは?

ジョハリの窓とは、自分を知るひとつの手法です。

自分が知っている・知らない×他人が知っている・知らないの軸で切った4象限で表されます。それぞれ、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓と呼ばれています。

人によって各象限の大きさは違いますが、必ずこの4象限は存在します。

ジョハリの窓の「これだけ知ろう」

  • 自分のすべてを、自分がわかっているわけではない
  • 他の人と自分の認識をそろえると良いコミュニケーションができる

これを知っておいてください。

ジョハリの窓の「詳細解説」

動画で自分のことを撮影した際に、声や表情を見てとても恥ずかしい思いをしたことがあるかと思います。

これこそが、知っている自分と知らない自分の典型的なパターンです。

他の人に自分がどう映っているかは、自分の声・表情・しぐさによって決まります。

その結果4つの象限が存在することになります。一つずつ見ていきましょう。

開放の窓

自分も他人も知っている自分です。この部分は、自分と他人の共通認識となっているため、特にギャップが生まれる部分ではないです。

盲点の窓

自分は知らないが、他人は知っている。これこそ、自分のことは自分がすべてわかっているわけではない典型的な部分となります。

自分はできない、身につけていないと思っているが、他人からしたら、できている・身につけているだったり、自分はできていると思っても他の人はそう思っていない部分です。

他の人と自分の認識のギャップが生まれている部分です。

秘密の窓

自分は知っているが他人は知らない部分です。恥ずかしい、触れられると不快と感じる部分で、自己開示していない部分です。

コンプレックスやトラウマという表現もされていますね。

未知の窓

自分も他人も知らない部分です。この中には明らかに自分も他人も認識しない=違うという部分と、実は認識していなく、他人も知らない隠れた強みが隠れている場合もあります

ジョハリの窓の「使い方」

他の人と自分の認識をそろえると良いコミュニケーションができる

例えば、一度食事に行って色々な話をしたら、仲良くなった経験があると思います。

食事中の会話で、お互いのことを食事前より相互理解が進んだ結果です。これこそが人が昔から持っている特性です。

人は昔から、100名までの群れで生活していたと言われています。だから、他の人のことも自分のことも、分かった状態で生活をしていたと思われます。

ある程度他の人のことを理解すると、仲良くなれる習性があったのか?それとも理解すると仲良くなれない習性があったのか?

最終的に今人が生き延びているということは、仲良くなれる習性の人が多かったので、子孫を残し生き延びてきたのでしょう。

そう考えると、単純に他人の集まりである会社という組織においては、お互いのことをもっと知りあうことが大事になるのです。

自分が知っている部分と他人が知っている部分はいいのですが、他人が知らない自分を知ってもらう、自分が知らないが、他の人が知っていることを認知することが大事なのです。

これにより、仲間意識が更に芽生えて、コミュニケーションが良質になっていくのでしょう。

例えば、あまり知らない人たちを集めて、各自の幼小中高大学で何をしてきたかを話すだけで、とっても親近感がわくのです。

実は、そのような話をする機会を作ることで、チームビルディングを行う研修もあるくらいです。

だから、コミュニケーションを良質にするのは、自分のことを知ってもらった方がいいのです。

こころを開くのは難しい

でも、これには難しい問題もあるのです。

誰もが心を開けばいいのですが、私たちも感じているとおり、人はそう簡単に心を開くことはしません。

私が新卒で入った会社では、定期的にジョハリの窓をベースにした研修を受けてきました。

自分で自分自身を見ることだけでなく、同僚・常備・部下からサーベイをつけてもらいます。

他の人から自分がどう見えているかを知り、それをもとに自分の何を変えるかを決める研修です。

入社半年時、リーダーとなった時、マネジャーとなった時など節目節目で受けてきました。

これが実につらい。何がつらいかというと、自分ができていると思っていることが、他の人はそう見えていない事実を突きつけられます。

実はそれだけが本当につらいのではなく、そんなことないよ、他の人の見方がおかしいんだと思う自分と戦わないといけない。

これがつらいのです。素直に受け入れることできず、心を開けないのです。

このような研修を定期的に受けさせられてきたのは、このような場合に、心を開くコツを習得することが、目的のひとつでした。

なぜなら、他責ではなく、自責でとらえることで、私自身の成長につながるからです。

だから、このような研修を受ける機会があれば、積極的に受けましょう。

社会人の経験値が上がってしまうと、心が開けなくなってしますので、若いうちに経験することが大事です。

また、友達や仲間から、あなたの良いところはこれこれですよと言われたら、卑下するのではなく、しっかり受け入れましょう。

ジョハリの窓の「まとめ」

  • ・自分のことを自分がわかっているわけではない
  • ・他の人と自分の認識をそろえると良いコミュニケーションができる

開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓とあるが、自分をもっと知ってもらう努力をしましょう。

また、他の人が教えてくれる良いところは受け入れましょう。

ただし、ネガティブなことだけをいってくる人は完全無視すればいいですよ。

ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。

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