良質なコミュニケーション方法がわかる「ジョハリの窓」をわかりやすく解説

3.フレームワーク・法則
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人は、「自分のことは自分が一番わかっている」わけではありません。他の人から見た自分は、自分が知らない自分である場合もあります。

また、人は自分のことをすべて他の人に開示しているわけもありませんし、その開示幅は人により大きく異なります。

その上、自分では開示していると思っていても、人から見たら全く開示しない人だと思われている場合もあります。

これらのことが良質なコミュニケーションを阻害している場合が多くあります。

この記事では、良質なコミュニケーション方法を考えることができる「ジョハリの窓」についてわかりやすく解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
・Webマーケティング経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、ビジネスフレームワーク・法則27選を用途別に分けて紹介

ジョハリの窓とは?

ジョハリの窓とは、自分のことを知り、良質なコミュニケ―ションを考えることができるフレームワークです。

自分が知っている・知らない×他人が知っている・知らないの軸で切った4象限で表されます。それぞれ、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓と呼ばれています。

人によって各象限の大きさは違いますが、必ずこの4象限は存在します。

自分自身をこのフレームワークで把握することで、何をすれば良質なコミュニケ―ションが図れるか?を考えることができます。

ジョハリの窓の「これだけ知ろう」

  • 自分のすべてを、自分がわかっているわけではない
  • 他の人と自分の認識をそろえると良質なコミュニケーションができる

これを知っておいてください。

ジョハリの窓の「詳細解説」

動画で自分のことを撮影した際に、声や表情を見てとても恥ずかしい思いをしたことがあると思います。

これこそが、知っている自分と知らない自分の典型的なパターンです。

他の人に自分がどう映っているかは、自分の声・表情・しぐさによって決まります。

その結果4つの象限が存在することになります。一つずつ紹介します。

開放の窓

自分も他人も知っている自分です。自分と他人の共通認識となっているため、大きくギャップが生まれる部分ではありません。

盲点の窓

自分は知らないが他人は知っている。これこそ、自分のことをすべてわかっているわけではない部分です。

例えば、自分はできない、身につけていないと思っていることが、他人から見たら、できていたり、身につけていると思われている部分です。

他の人と自分の認識のギャップが生まれている部分です。

この盲点の窓を知ると、今まで知らなかった自分の悪い部分や良い部分が認知できます。

秘密の窓

自分は知っているが他人は知らない部分です。恥ずかしい、触れられると不快と感じる部分で、自己開示していない部分です。

コンプレックスやトラウマという表現もされています。

この秘密の窓の部分が大きいと、他の人はあなたのことをよくわからない中で、コミュニケ―ションを取っています。

未知の窓

自分も他人も知らない部分です。この中には明らかに自分も他人も認識しない部分と、実は認識していない、隠れた強みが隠れている場合もあります。

ジョハリの窓の「使い方」

解放の窓が広がるメリット

例えば、一度食事に行って色々な話をしたら、仲良くなった経験があると思います。

食事中の会話で、お互いのことを食事前より相互理解が進んだ結果です。

お互いの知らないことを知ることで、良識のコミュニケーションが取れるようになります。

チームビルディングの方法でも活用されています。

例えば、あまり知らない人たちを集めて、各自の幼小中高大学で何をしてきたかを話すのです。これだけで、とっても親近感がわくのです。チームの人たち同士の解放の窓が大きくなるからです。

自分のことを知ってもらうために心を開く

まずは、自分のことを知ってもらうことで、「秘密の窓」が小さくできます

ただ、人は、あまり知らない他人に心を開くのが上手くありませんが、自分から自分を開示することで、受け手側も心を開いてくれます。

恥ずかしい、知られてたくないなどの感情が邪魔をしますが、自分から心を開くことで「解放の窓」が広がり、良質なコミュニケーションが生まれます。

結果、「盲点の窓」を教えてもらえる関係性が生まれることで、「解放の窓」が広がります。

ジョハリの窓をベースにした研修がある

私が新卒で入った会社では、定期的にジョハリの窓をベースにした研修を受けてきました。

自分で自分自身を見ることだけでなく、同僚・常備・部下からサーベイをつけてもらいます。

他の人から自分がどう見えているかを知り、それをもとに自分の何を変えるかを決める研修です。

入社半年時、リーダーとなった時、マネジャーとなった時など節目節目で受けてきました。

これが実につらい。何がつらいかというと、自分ができていると思っていることが、他の人はそう見えていない事実を突きつけられるからです。

「そんなことない、他の人の見方がおかしいんだ」と思う自分の気持ちと戦わないといけないのが、実につらいのです。素直に受け入れることできず、心を開けないのです。

このような研修を定期的に受けさせられてきた理由は、心を開くコツを習得することが一番の目的でした。

なぜなら、他責ではなく、自責でとらえることで、私自身の成長につながるからです。

したがって、このような研修を受ける機会があれば、積極的に受けましょう。

社会人の経験値が上がってしまうと、心が開けなくなってしますので、若いうちに経験することが大事です。

また、友達や仲間から、あなたの良いところはこれこれですよと言われたら、卑下するのではなく、しっかり受け入れましょう。

ジョハリの窓の「まとめ」

  • ・自分のことを自分がわかっているわけではない
  • ・他の人と自分の認識をそろえると良いコミュニケーションができる

開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓とあるが、自分をもっと知ってもらう努力をしましょう。

また、他の人が教えてくれる良いところは受け入れましょう。

ただし、ネガティブなことだけをいってくる人は完全無視すればいいですよ。

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