4Pとは?マーケティング戦略で使えるフレームワークを解説

5.課題解決
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戦略を考える際に、ゼロベースで考えるよりも様々なフレームワークを使うことで、効率よく抜けもれのない戦略立案ができます。

マーケティング戦略を検討する際の一番代表的なフレームワークが「4P」です。

この記事では、4Pの前提で大事なことと、4つのPをそれぞれわかりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい【課題解決】問題課題、戦略戦術フレームワーク・法則

4Pとは?

・Product(製品・商品・サービス)
・Price(価格)
・Promotion(販売促進)
・Place(流通)

マーケティング戦略を考える際に、重要となることは上記の4要素です。これらを表わすフレームワークが4Pです。

この4つの頭文字である「P」が4つあるので4Pと呼ばれています。

(マーケティングの用語説明は、人によって定義がちがう典型例「マーケティングとは?」を解説を参照)

4Pはどんな時に使える?

戦略・戦術策定で使えるフレームワーク

戦略・戦術を考える際の方向性を提示してくれているため、考えるポイントがわかりやすくなるフレームワークです。詳細は後述します。

4Pの「詳細解説」

4つのPをそれぞれ解説していきます。

Product(製品・商品・サービス)

製品・商品・サービスそのもの

製品・商品・サービスの本質は、沢山の人の課題をまとめて解決する手段です。

(詳しくは、「製品・商品・サービスとは何?」をわかりやすく解説を参照)

したがって、最初に考えるのは課題設定です。設定した課題解決のために、どんな製品や商品やサービス内容にするかを考える必要があります。

当然、競合各社より課題解決に優れている製品・商品。サービスが必要になります。

Price(価格)

価格設定

とても重要な要素が価格設定です。

高くてもダメだし、安くてもダメです。適正な価格をどう決めるか?は永遠の課題となります。

  • 顧客に買ってもらえる価格か?
  • 製品・商品・サービスの価値に見合う価格か?
  • 販売側が儲かる価格か?

これらを総合的に考えて決める必要があります。必ず安くすればいいわけではありません。安すぎることで、その程度の製品・商品・サービスと思われてしまう場合があるからです。

Promotion(販売促進)

知ってもらう活動

良い商品が存在しているだけではダメです。消費者に知ってもらわないと存在しないことと同じです。

したがって必ず必要な活動となります。皆さんが普段接しているTVCMや、新聞広告、ネット広告などが活躍する部分です。

Place(流通)

販売場所・販売経路

どこで売るのか?どうやって流通させるのか?です。

店舗で売る?スーパーで売ってもらう?百貨店で売ってもらう?直接訪問して販売する?などの販売の場所を決める必要があります。また、どのような販売経路(問屋に卸す・直接販売等)を考える必要もあります。

商品・製品・サービスによって適正が異なります。各サービスに最適な販売場所・販売経路があります。

4Pを使う際の注意点

・4Pを考える前に、誰のどんな課題を解決したいかを考える
・4Pはあくまで施策
・4つのPを組み合わせて考える

注意点は上記の3つです。

ひとつずつ説明します。

4Pを考える前に、誰のどんな課題を解決したいかを考える

まずは課題設定

まずは、誰のどんな課題を解決したいのか?が4Pを考えるより前に考える必要があります。

製品・商品・サービスを作るということは、必ず誰のどんな課題を解決するのか?誰のどんな思いを実現するのか?が設定されているはずです。

この部分が不明瞭な場合、4Pのフレームワークを使って戦略・戦術を考えても、解くべき問題ではない問題を解くことになってしまいます。

4Pはあくまで施策

課題を解決する打ち手

4Pは打ち手です。何かの課題を解決する方法です。

ただ、ビジネスの現場でとてもよく起きていることがあります。手段の目的化です。どんな会社でも、どんな会議でもよくおきています。

例えば、Promotion(販売促進)を考える際に、課題を設定せずに、いきなりTVCMがいい、Web広告がいいなどの打ち手を議論するような場合です。

本来は、課題を解決することが目的のはずなのに、どのような広告媒体で広告をおこなうかが目的に代わってしまった結果、どの広告媒体を使うかという手段を決めることが目的になってしまっています。

(手段の目的化の詳細は、「手段の目的化」の意味と具体例と原因をわかりやすく解説を参照)

もし課題設定がなければ、いくら4Pという打ち手でがんばっても、課題解決ができません。

4つのPを組み合わせて考える

Product(製品・商品・サービス)、Price(価格)、Promotion(販売促進)、Place(流通)を単体で決めても、マーケティングが成立しません。

課題解決して目指す姿を実現するために、4つの組み合わせの最大化を常に考えるようにしましょう。

4Pの「まとめ」

・Product(製品・商品・サービス)、Price(価格)、Promotion(販売促進)、Place(流通)の4つのこと
・4Pは打ち手である
・4つのPを組み合わせて考える
・誰のどんな課題を解決したいかがスタート

ヌケモレなく考える際に使えるフレームワークは抜けモレなく考えることができる便利なツールです。特に、マーケティングに関わるフレームワークなので様々な場面で活用できます。

他にも課題解決力が上がる「戦略・戦術用フレームワーク」に関する以下の記事を書いています。参照下さい。

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