本質を一言で表現!「会社とは何?」をわかりやすく解説

2.考え方・意識・スキル
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利益を上げることを目的とした組織、事業を行うための組織、会社法にもとづいて設立されたもの、社会の公器など、様々な答え方があります。

もちろんすべて正解です。ただ、これらの説明を聞いてどう感じますでしょうか?

確かにその通りではあるものの、何か総論でふわっとした感じで、会社の一部しか表現できていないように感じる人もいると思います。私もその一人です。

この記事では、「この会社とは何?」について、「具体的かつ本質を突いた一言で」紹介するもとに、なぜそうなのか?をわかりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル

たった一言で表現「会社とは何?」

現金を使って現金を増やす器

これが会社(民間企業)です。

読んで字のごとく、会社に現金を投入し、最終的に現金が増えることを目指した器が会社です。

会社とは何か?を解説した後に、会社が上記である理由を解説します。

「会社」の一般的な定義

会社法に基づき設立された、営利を目的とした法人

会社法、営利、法人の3つが当てはまれば会社と言われます。

会社法とは、会社の設立、組織、運営及び管理を定めた法律です。会社の商号には、株式会社・合名会社・合資会社・合同会社の4つがあります。

株式会社の設立条件が平成18年に緩和され、1,000万円の資本金と、3人以上の取締役及び1名以上の監査役の選任が必要でしたが、資本金1円以上・取締役1名以上で株式会社の設立が可能になり、株式会社が設立しやすくなりました。

(株式会社の詳しい説明は、「株式会社とは?」をわかりやすく解説を参照)

上記会社法に従い、儲けること(=営利)を目的として組織化されたものが会社です。

会社ができた背景

WIN-WIN-WINの関係が構築できたから

会社(ここでは株式会社を想定しています)には大きく3つのプレイヤーが存在します。「投資家」と「経営者」と「労働者」です。

そして、この3者をつなげているのは、お金です。

投資家は持っているお金を増やしてほしい。経営者はお金を増やすノウハウを生かしてお金を儲けたい。労働者は労働をお金に変えたい。これらの利害が一致したことで会社という仕組みが一気に広がりました。

社会における会社の位置付けと役割

お金を媒介として協業生活をおこなう社会の中心

今の時代はお金が必ず必要になります。生きていく上で必ず必要となる衣食住を手に入れることができないからです。

また、人は1人では生きていけません。1人では、食料を手に入れることもできないし、家を建てて生活することもできませんから、他の人が作ったもの、提供してくれるサービスが必ず必要です。

もちろん、他の人が働き自分は働かずにすごすことができればいいのですが、そんな身勝手なこともできません。

したがって、他の人の役に立つ行動をおこなう=働くことが必要になります。

(詳しくは、なぜ働かないといけないのか?をわかりやすく解説を参照)

沢山の人が、お金を得る・協業することを同時に解決する手段として、会社という枠組みができあがったのです。

会社とは「現金を使って現金を増やす器」である理由

お金を集めて投資し、それを使ってサービスを作って販売し、現金を得る

  1. お金を集める
  2. 投資する
  3. 投資したものを使って製品等を作る
  4. 製品等を販売する
  5. お客様からお金をもらう

上記が会社の活動です。株主や金融機関から集めたお金を、工場や、システムや商品仕入れなどに投資します。

投資した資産を元に、雇用した従業員を使って、製品・商品・サービスを作り上げ、知ってもらうために広告宣伝をおこないます。ここまではすべて現金を使う活動です。

そして、製品・商品・サービスをお客様に購入していただく活動をおこなうことで、初めて現金を得ることが出来ます。得た現金を投資し、製品・商品・サービスを更に作り、お客様に購入してもらいます。

すべてのスタートは、現金を集めること、最終的には投資した現金以上の現金を得ることを会社という器を通して上記のサイクルを回しています。

したがって、会社とは「現金を使って現金を増やす器」と言えるのです。

「現金を使って現金を増やす」を表す財務三表

1.お金を集めて投資する(貸借対照表B/S)
2.投資したものを使って売り上げ、費用を引けば利益(損益計算書P/L)
3.上記の結果、現金が増えたのかどうかを把握する(キャッシュフロー計算書C/F)

上記の流れで財務三表を見ることで、現金を「どこから」集めて、現金を「何に」使って、売上が上がっているか?利益が出ているか?が分かり、最終的に現金が増えたかどうかがわかります。

貸借対照表(B/S)が1、損益計算書(P/L)が2、キャッシュフロー計算書(C/F)が3を表わしていて、「現金を使って現金を増やす」ことがどの程度できているかを数値で把握することができます。

たった一つの流れで見ることで、一見難しい財務三表各表の役割が理解できますし、読み解くこともできるようになります。

(詳しくは、ひとつの考え方でつなげると簡単理解!「財務三表(B/S、P/L、C/F)」を解説を参照)

会社とは?の本質を一言で表現の「まとめ」

現金を使って現金を増やす器

利益を上げるだけでは、会社を表現できていないですし、財産の増減だけでも会社を表現できません。

したがって、現金を使って現金を増やす器という表現が、会社というものを表現する本質となるのです。

現金を集めて、投資して、それを使って、利益を出すと現金が増え、更に投資して、利益を出すとまた現金が増える、というサイクルを回すことが、会社がおこなっていることなのです。

その過程で、投資家は儲かり、経営者も報酬を受け取り、労働者は給料を受け取っているのです。

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