テレワークの増加や飲み会の減少に伴って、会社で働く人の相互理解が減っています。
そんな環境はこれからもしばらく続きます。そんな環境の中で、若手の皆さんにつけてほしい技術があります。
自分で自分をほめる方法です。
この記事は、なぜ自分で自分をほめる方法が必要なのか?そして、具体的にどのような方法があるのか?をわかりやすく解説します。
この記事は、風土の違う5社での経験、数百名のマネジメント経験、100回を超える若手向け勉強会の講師をした経験を持つ、よしつが書いています。
(あわせて読みたい 若手社会人が最初に知っておきたいこと12選 考え方・意識・習慣)
自分で自分をほめる方法が「必要な理由」
- ほめられない方向に環境が移行しているため
- ほめられることが自分自身の成長につながるため
ほめられない環境でいかにほめられるか?を考えると、自分で自分をほめる方法を習得するしかないのです。
自分で自分をほめる方法を「詳細解説」
ほめられない方向に環境が移行しているため
上司や先輩が、ちゃんと叱ってくれる機会があることで、認知できていないことを知ることや、認知は出来ているが向き合えていない課題に向き合うことができます。
このような機会があることで、実はほめられる機会が多くなるのです。できないことを指摘されることで、できるようになる機会が増えるからです。
ただ、その機会が大きく減ってきています。
Web会議システムの発達により、テレワークをはじめ、直接対面以外のコミュニケーションの割合が多くなっています。
その結果、業務に直接かかわること以外のあなたの情報を、上司や先輩は受け取りにくい状態となり、ほめられる機会が減ります。
また、総労働時間の問題で、残業や休日出勤が減り、定時帰宅も進んでいます。
これにより物理的な経験時間が減ることで、ほめられる仕事をする機会が減少し、ほめられる機会が減ります。
更にハラスメントに対する意識の増加で、上司の叱り方についても、本来叱るべき内容のことでも叱りにくい状態になっています。
このような環境で、上司の上司力が低下しています。そして、今後も更に低下します。
その上、テレワーク等の上記の環境で業務をおこなった人が上司になっていきます。
そうすると、自分自身も上司に深く関わられた経験がないまま、上司になっていきます。
当然、上司からやってもらっていないことは、想像もできないし、出来ないので、メンバー指導力の低下がおきます。
その結果、若手の皆さんの気づきの機会が減るだけでなく、自分の課題に強制的に向き合う機会が減ります。
(詳しくは、ブラック企業減が、「人の成長」に対するブラック会社を増やす理由を参照)
ほめられることが自分自身の成長につながるため
ほめられることの効能
ほめられることで、助言やアドバイスの様々なフィードバックを受け入れる状態となるだけでなく、自分で考えて行動することができるようになります。
叱られるだけだと、叱られたくないからなどの外圧で、行動をおこすことにしかなりません。
外圧は外圧がなくなれば、行動が止まってしまいます。
でも、ほめられると内圧(自分から)で行動をおこすことができ、継続して行動をおこすことができるのです。
ほめられることは、外からの意見を受け入れることに加えて、自分自身で動く内的モチベーションを高めるとっても良い薬なのです。
ほめられることが成長につながる理由
- できないことがわかり、出来るように行動すること
- 出来ていることを認知し、自信を持って行動すること
- 逃げている課題に向き合うことで、できるようになること
この3つで人は成長します。
これらの起点となるのが、ほめられることなのです。
ほめられることで、助言やアドバイスのフィードバックを受け入れる環境が整います。信頼関係ができるからです。
その整った環境で、自分のやっていることを客観的に見てもらい、自分の認識していない部分を指摘してもらうことで、気づかなかったことを気づくことができます。
このことは、できていないことだけでなく、できていることの両面があります。
できていないことが、できていなかったんだと理解できなければ、出来るようにはなりません。
更に、できているが自分ではできていないと感じることや、無意識・無自覚でできていることを自覚することは、とても大事なのです。
すでにできている自分の行動を認知することで、その行動を行えばできるんだとわかり、自信をもって行動できます。そうすると更にできるようになります。
また、出来ていないことを認知しているが、そのことに向き合えていない=逃げている状に対しても、自分だけでは、向き合えないが、上司や先輩のサポートを受けて向き合えば、出来るようになる可能性が格段に上がります。
でも残念ながら、このような環境が改悪し、ほめられることも減り、結果成長できる機会も減っているのが現状なのです。
証拠に1on1という言葉が至る所で語られています。元々当たり前に行われていたことが、出来ない環境=課題感の増大=打ち手を打たないといけない、という流れで出てきた言葉です。
自分で自分をほめる「具体的な方法」
このような環境の中で、大事なことは、自分で自分をほめる内容を、自分で把握することと、把握したらしっかり認知して、自分で自分をほめてあげることが大事になります。
ほめる内容を自分で把握する方法
とにかく自分の行動と結果を数字で把握することです。ここで大事なのは、結果だけを数字でとらえないことです。
結果はあくまで結果です。結果を出すためには行動が必要です。
この行動を数字でとらえるようにします。結果は様々な要素が絡みますが、行動は自分で管理できます。
よく結果がすべて、プロセスとなる行動がどうであろうが、結果だという意見があります。
これほど、若手を間違わせるアドバイスはないと断言します。
確かに結果は大事です。
ただ、評価するための行動と結果の比率は、新入社員や若手の内は、圧倒的に行動の比率が高くすべきです。役職が上がれば上がるほど、当然結果の比重を上げるべきです。
なぜなら、会社の結果は、個人に依存するのではなく、会社全体で出すものです。
業績への影響力が大きい人=経営者や役職者は結果責任を負う。そして、その経営者や役職者が考えた計画を実行するのが、若手の責任で行うのが会社というものです。
だから若手は行動が大事となります。
また、私たち社会人は短距離走を走っているのではありません。長距離走を走っているのです。
たまたま結果が出たとしても、再現性がないと長期間継続して結果が出ません。
長期間継続して結果が出る行動が大事になるのです。
だから、結果を出すプロセスである行動目標を数値化するのです。そして、できたかできていないかが自分でわかるようにするのです。
営業なら、1日何件既存顧客のアポを入れる?新規に何件電話する?この2つを追い続けるのです。
1日のキャパは会社や人によると思いますが、1日5件の商談が可能だとすれば、1日5件既存顧客のアポを入れると、スケジュールが埋まります。
また、新規についてもアポ率や必要商談数は会社で変わりますが、これを踏まえて、テレアポ件数を決めれば、必然と新規商談が入り、結果新規受注が増えます。
このように行動を数字で目標設定することで、出来たかできなかったかがわかります。そして、自分で管理できる数字であれば、納得感のある結果となります。
そして、設定した数字をクリアすれば、自分で自分をほめてあげる環境が整うのです。
何か1年間継続する
何でもいいので1年間継続するという経験をもってほしい。
私も含めた凡人が大事にしたいことは「コツコツ継続」です。ウサギと亀の話が最高の教訓です。
ウサギになれない人は、コツコツ継続が唯一の方法です。一週間では結果が出ないですが、1年や5年や10年立つと、実はすごいところまで行けるのです。
本を読むでもいいですし、SNSやブログで毎日仕事関係の発信するでもいいです。
何かを1年間継続できる率は10%に満たないと言われています。
ということは1年続ければ、上位10%に入ることができます。
コツは先を見ずに毎日10分を継続です。できたら毎日自分をほめます。そして、1年立てば盛大にほめてあげます。
そうすれば、自分を毎日ほめてあげることになります。その上、1年間継続できる経験と自信と方法をつかむことができます。
周りの人を巻き込む
ただ、人は弱いですね。
自分だけでは、どうしても継続できないことも多いと思います。だから、協力者を最初から見つけておくが良い手です。
恋人でも、昔からの友達でも、会社の同期でもいいです。SNSでもいいかもしれません。
自分が継続してやろうとしていることを複数人に言葉として宣言してしまいます。
できなくて恥ずかしいという気持ちになることでの行動や、思いもよらない人からのサポートを受ける場合があり、実行確率が上がります。
その結果、自分で自分をほめる機会が増えることになります。
自分で自分をほめる方法の「まとめ」
- ほめられない方向に環境が移行しているため
- ほめられることが自分自身の成長につながるため
上司や先輩からのサポートがあれば、もっと楽なのですが、残念ながらそのような環境ではなくなってきています。
でも、皆さんには大きな可能性があります。その可能性を伸ばすのは、ほめる・ほめられるが起点となるのです。
ぜひとも自分で自分をほめ続けてくださいね。
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