人が簡単には変われない根本の理由と変わる方法をわかりやすく解説

4.ビジネススキルを支える基礎知識
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なぜ人は大事だとはわかっていることでもやろうとしないのでしょうか?また、やったとしても、なぜ続けることができないのでしょうか?

今とは違う知識や能力を得ることができる、今とは違う自分になれると分かっていることでも同じです。

誰もが経験していることだと思います。

このことに人が簡単に変われない理由が含まれています。

なぜこのようなことになるのか?の根本理由を理解した上で、打ち手を実行しないと私たちは変わることができないのです。

この記事では、人が変わることが難しい根本の理由と、その理由を踏まえた上での対策をわかりやすく解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、ビジネススキル向上のための基礎知識をわかりやすく解説

人が変われない根本の理由とは?

人は変わることに適合していないため

これを言っては話が終わってしまうのですが、残念ながら適合していないのです。

この性質は、先祖代々から受け継がれてきたDNAにしっかり刻み込まれています。

変わることができる人もいますが、基本的には少数です。

大多数の人は、変わることが苦手なのです。

世の中には、「変わる方法」等に関するネットの記事や書籍があふれています。このことからも、変わることが苦手な人が多いことを表しています。

人が変われない根本の理由の詳細解説

人が変われない根本の理由について、

・人が変わるとは?
・変わることができる人とできない人の差
・遺伝で変われない性質が受け継がれている

上記3つに分けて解説します。

人が変わるとは?

そもそも人が変わるとはどのようなことなのか?をまずは説明します。

今とは違う自分になること

シンプルに言うとこの言葉です。

実はこれは、「成長するとは?」とほぼ同じ意味です。

(詳しくは「成長とは?」「成長する方法とは?」をわかりやすく解説を参照)

成長は、どちらかというと、良い方向に変わる意味合いが多く含まれますが、良い方向は人それぞれなので、今とは違うという言葉が適切な言葉となります。

変わることができる人とできない人の差

今とは違う自分になるには、

行動ができるか?できないか?

がポイントです。

じっとしていても、人は変われませんので、変わる行動をおこなうことができるかどうか?が変わる条件となります。

遺伝で変われない性質が受け継がれている

人の性質は、DNAで引き継がれている

現在人類が繁栄していることを考えると、子孫を残すことができた人のDNAを受け継いでいます。

世の中の多くの人が、変わりにくい性質を持っていることを考えると、変わるより変わらない方が子孫を残すことができたのでしょう。

更に、変化することに対して不安や恐怖という感情を人は抱きます。

この不安や恐怖を感じることで、変わることを避けることができたのです。

ただ、このメリットが生かされた時代から、多くの時間が経ち現代になりました。

現代では、変わることができる人の方が、会社で必要となる能力をつけることができます

必要な知識を得る、新しい能力を得るという変化に耐えることができるからです。

ただ、今の人の性質が形成されたのは1万年前位だそうですが、1万年という期間は、人の性質が変わるほどの期間ではないそうです。

したがって、過去に適応した人=変わらない人が現代でも大多数なのです。

ビジネスフレームワークでも立証

変われない人の存在は、ビジネスのフレームワークでも立証されています。

イノベーター理論

イノベーター理論では、人を5分類に分けます。さらに5分類を2つのグループに分けます。

新しいものを受け入れる2分類16%と、受け入れない3分類84%です。

世の中の84%の人は新しいものを自分から受け入れないのです。

新しいものを受け入れないということは、現状維持なので、変わらないこととイコールです。

(詳しくは、人を5分類化し商品の広がりを理論化「イノベーター理論」についてわかりやすく解説を参照)

262の法則

262の法則とは、組織の中では、上位2割、普通6割、下位2割の分布となる経験則です。

上位2割の人は、能力が高い人です。能力が高いとは、自分自身を変化させることができるから能力を上げることができます。

だから、この262の法則でも実は変化する人が2割でそうでない人は8割となります。

イノベーター理論とは少し数字が違いますが、大体2割となります。

(詳しくは、なぜかこの分布に「262の法則」をわかりやすく解説&使い方紹介を参照)

スイッチングコスト

上記のような人数分類ではないのですが、変化を簡単には受け入れないことを説明する言葉があります。

スイッチングコストです

人は物事を変えたくない生き物であること。そして人が何かを変える時、金銭的物理的心理的という3つの負荷がかかることを表しています。

変えることに3つの付加がかかるのが人なのです。

(詳しくは、何かを変える時に負荷となる「スイッチングコスト」を人の心理を踏まえてわかりやすく解説を参照)

変われない根本の理由のまとめ

これらから、人は元来簡単には変われない生き物であり、変わろうとすると、様々な感情が邪魔をする性質を持っているのです。

したがって、変わろうとする行動をとろうとすると、やらない・続かないという現象が起きるのです。

良いと思ったことでも、それが行動につながらないことが必然なのです。

ただ、それでは困ると思いますので、この根本の理由を持つ人が変わるための方法を解説していきます。

変わるための方法

変わるための方法について、前提と方法に分けて解説します。

変わるための前提

楽に変われないことを知っておく

人は簡単には変われません。だからこそ、変わるためには、変わるメリットを認識する必要があります。

どのように変わりたいのか?そればなぜなのか?を明確にし、そのようになることを決意しないといけません。

逆に、変わりたくないと思えば、変わる必要はありません。成長することをあきらめればですが。

ただ、変わりたいと思うのであれば、残念ながら、持って生まれた性質と戦う必要があるのです。

その性質に勝つためには、変わるメリットを自分で明確にして決意することが必要なのです。

残念ながら、楽に変われるように人はできていません

変わるための方法

行動を変える

変わるためには、行動を変えることが必要です。

その行動を変えるために方法ですが、

自分自身の努力
変化できる環境に身を置く

上記2つがあります。

それぞれを説明します。

自分自身の努力で頑張る

先ほど述べたように、どのように変わりたいか?なぜ変わりたいか?があることが前提です。

その前提を踏まえながら、自分で努力するのです。具体的には、知識を増やしその知識を能力に変えましょう。

知識と能力が上がることで、できないことができるようになる経験を積むことができます。

その結果、変わることで得られるメリットを実感でき、その実感が変わることに対するモチベーションにつながり、変わり続けることができるのです。

変わるための2つのおススメな行動

知識量を増やすと、能力が上がる準備ができます。

なぜなら、知識をインプットし、そのインプットした知識を使ってアウトプットすることで能力が上がるからです。

(詳しくは、「知識と能力とスキルの関係」をわかりやすく解説を参照)

では、知識をインプット・アウトプットするには、どのような方法がいいのでしょうか?

ビジネス書を読む(インプット)
文章を書く(アウトプット)

何をおいても上記2つから始めることをおススメします。一番基礎となる方法だからです。

(詳しくは「社会人の勉強法」たった2つだけ!をわかりやすく解説を参照)

Webサイトではなく、ビジネス書を読む理由は、深い知識を得ることができるからです。1テーマに対する情報量が圧倒的に違います。

また、文章は、1テーマで3,000文字以上書けるようになりたいです。

そうすれば、論理的思考が身につくだけでなく、文章を書くことで自分自身の考えをしっかり持つことができるからです。

その上、文章はアウトプットなので、知識を能力に変えることができるのです。

3,000文字の文章を書く方法は、ブログが最適です。

文章が苦手という人でも、1,000文字から初めて、徐々にステップアップしていけば、必ず3,000文字の文章を書けるようになります。

実行する方法

知識と能力をつける方法は、上記の通りです。ただ、やり始めることと、やり続けることが次の難関になります。

これらのポイントは、真っ直ぐ言えば、「気合と根性」です。

自分の変わる姿をイメージしながら、習慣化できるまで「気合と根性」でやめようとする自分と戦うのです。

ただ、何もかもを気合と根性で進めようとすると続きません。したがって気合と根性を発揮するポイントを絞るのです。

おススメは、家に帰る前に、カフェやマック等に30分寄る、もしくは、通勤電車の中は勉強する時間と決める。

そして、その時間を使って、ビジネス書を読む、ブログを書くのです。

この行動ができるように「気合と根性」を使うのです。

気合と根性で続けていれば、上記の行動をしないと気持ち悪くなる感情が出てきます。そうなると勝ちです。

ビジネス書を読む習慣をつける方法について詳しく書いた記事があります。

(ビジネス書の習慣化の詳細は、ビジネス書を読む習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を参照下さい)

また、ビジネスとして学ぶ領域は限りなくあるのですが、私の経験上5つの領域を学べばよいと考えます。この5領域の詳細は、以下を参照下さい。

(ビジネスで学ぶ必要がある領域は、学ぶ範囲がわかる!「ビジネス学びの5領域」を1枚の図でわかりやすく解説を参照)

文章力の鍛え方は、以下で分かりやすく解説しています。

(文章力の鍛え方の詳細は、「文章力」の誰でもできる鍛え方をわかりやすく解説を参照)

変化できる環境に身を置く

変化せざるを得ない環境に身を置くことで強制的に変わらざるを得なくなります。

例えば、ゆっくりのんびりした会社ではなく、成長していて、元気な会社で働くのです。

自分で自分を律することができない人(私も含めたほとんどの人)は、環境を求めましょう

長い時間を過ごす会社の環境により、その時は辛くても、このような環境で日々もまれることで、自然と知識量アップ・能力アップができています。

(会社の選び方は、自分にあった会社の見つけ方!やりたいことが見つかっていない20代向けに解説を参照)

人が簡単には変われない根本の理由と対策の「まとめ」

人が変われない根本の理由は、

人は変わることに適合していないため

人は元来簡単には変われない生き物であり、変わろうとすると、様々な感情が邪魔をする性質を持っているのです。

その行動を変えるための方法は、自分自身の努力でビジネス書を読む(インプット)、文章を書く(アウトプット)の2つ。

もうひとつは、変化せざるを得ない環境に身を置くことです。

ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。

本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

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