全員にメリットあり!会社が「増収増益を目指す理由」をわかりやすく解説

1.会社関連用語の本質
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会社で働いていると、「なぜ毎年毎年増収増益を目指すのか?今年位は目標を下げたらいいのに?」と思ったことがある人も多いと思います。

当然、毎年の増収増益を実現するためには、今の流れで仕事をしていても実現できないので、変化しないといけません。

でも、この変化が辛いですよね。

おまけに、会社からのメッセージは、売上を上げることが大事ですとしか聞こえてきません。

売上を上げると何かいいのか?どんなことが実現するのか?について、ちゃんと語ってくれる会社は稀です。

この記事では、増収増益を続けることで、経営・従業員・顧客にどんなメリットがあるか?についてわかりやすく解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

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増収増益を目指す理由とは?

経営・従業員・顧客のハッピートライアングルのため

具体的には、

経営者の心の安定
従業員の市場価値向上
顧客サービスの安定供給

この3点が増収増益を目指す具体的な理由です。

経営・従業員・顧客すべてが、ハッピーになるための条件の一つが増収増益なのです。

ひとつずつ詳細に解説していきます。

増収増益を目指す理由の「詳細解説」

売上とは、顧客の期待値を金額にしたもの、利益とは、事業を続ける権利を得るもの

売上と利益の本質は上記です。

(詳しくは「売上とは?利益とは?」の本質と意味をわかりやすく解説を参照)

増収(売上アップ)増益(利益アップ)ができているということは、顧客の期待値が上がり続けていることと、様々なことに投資でき、事業が継続できている状態です。

この結果、

経営者の心の安定
従業員の市場価値向上
顧客サービスの安定供給

上記3点が実現します。それぞれ解説します。

経営者の心の安定

経営者はものすごいプレッシャーの中、働いています。

自分が経営している会社の存続、従業員への責任、顧客への責任をすべて背負っています。

その中で、売上が下がり続ける状態が続けば、何がおきるか?

当然お金がなくなりますので、投資ができなくなります。投資ができないと顧客へのサービスが劣化します。そうすると更に売上が落ちていく負のスパイラルに入ります。

本来は短期中長期・ミクロマクロのトータル視点で経営を行わないといけないのですが、このような状態になると、目の前の現金を獲得することが最優先となります。

結果、経営者が正しい判断ができなくなり、従業員がいくら頑張っても、会社は傾いてしまいます。

したがって、会社の現金が増えることになる、増収増益を続けることが必要なのです。

増収増益ができている状態であれば、心が安定します。

心が安定すれば、冷静な判断ができます。その結果、投資も沢山できます。

従業員の市場価値向上

従業員にとって、毎年の増収増益はとてもしんどいことです。

何年も増収増益を続けば、今年はもういいのではないか?と考えますし、このように思うのは当たり前です。

しかし、毎年増収増益を続けていることに関わっていると、以下の3つの大きなメリットがあります。

働く会社のブランド化
自分の能力アップ
給料アップ

それぞれを説明します。

働く会社のブランド化

増収増益を続けている会社で働いていることがブランドとなります。

増収増益を続けることで、間違いなく会社は大きくなります。そうなることで、世間での知名度が上がります。

その結果、増収増益を続けている会社で働いている事実が本人の実力にプラスされます。

この事実は、転職市場で大きなメリットとなります。

どれだけ、増収増益に関わったかどうかは別として、職務経歴書に働いている事実を書くだけで、採用側が勝手に良いイメージを持ってもらえます。

自分の能力アップ

自分自身の能力が上がります。とっても大きな果実です。

増収増益が続いている会社は間違いなく、社内がいい意味でピリピリしており、緊張感が高い状態です。

なぜなら、毎年毎年高くなる山を登るために、昨年と同じではない行動=新しい行動を実行することで常に新しい学びを得ることができるからです。

もちろん、ゆっくりのんびりしている会社の、何倍ものスピードで事業運営されています。

その中で経験値を積み重ねていくことができます。当然ながら、難しい課題を克服する経験も沢山を積みます。

スピード感があり、難しい課題を解決した経験を持っている人を、他の企業が欲しくない訳ないですよね。この二つで、市場価値が上がるのです。

市場価値が上がると、そのままその会社の残る選択だけでなく、他社で年収・役割が上がる転職も選択肢に入ります。

給料アップ

シンプルに給料が上がります

増収増益ができれば、人に払うお金の余裕ができますので給料が上がるのです。

逆に増収増益できなければ、給料は上がりません。

毎年毎年給料が少しずつ上がるベースアップという考え方がなくなった現在において、給料が上がるのは、会社が儲かるかどうかにかかってきます。

(詳しくは、「給料が上がる会社」「上がらない会社」の見分け方を参照)

顧客サービスの安定供給

増収増益が実現すると、新しい投資ができます。そうすると、今の製品・商品・サービスが良くなります。または、まったく新しい製品・商品・サービスを創ることができる可能性が上がります。

結果、安定的なサービスを提供でるようになり、顧客はますますファン化し、リピートしてくれる状態が続きます。

なぜ毎年増収増益を目指すのか?

増収増益が経営・従業員・顧客にとって大事なことはわかったと思います。

ただ、増収増益は続けないと意味がないのです。仮に増収増益ができないと以下の2つの問題が発生します。

・組織が緩む
・意識が社外中心から社内中心になる

それぞれ解説します。

組織が緩む

毎年の増収増益は本当に大変です。

だから、別に毎年増収増益を続ける必要があるのか?と思う人が沢山います。

ただ、毎年必要なのです。

なぜなら、人は、一旦動きを緩めてしまうと、すぐに元のスピードに戻れないからです。

確かに全体の2割位の人は、すぐに元のスピードに戻るのですが、その他の8割の人は戻りません。

人は、そのようにできているからしょうがない現象なのです。2割の人がおかしくて、8割の人が普通なのです。

人の脳をフル稼働させるのは、ものすごいエネルギーが必要です。だから、人間は怠けるようにできています。

頑張る時間が長かった場合、一旦緩めるとそのままになるのです。

今までがんばったので、会社は大丈夫!私が少しくらい緩めても他の人が頑張ってくれる!となり、自分が頑張らなくても大丈夫だと、自分で自分を安心させるような考えを持つのです。

その証拠に、減収減益を続けている会社は、ほぼ間違いなくゆっくりのんびりで、まさか倒産するとは思っていません(思っていても真剣に考えない)。

他責であふれ、この前こんなことがあったと、10年以上前のことを昨日の出来事のように話しています。

切羽詰まっているかと思いきや、まったくその逆なのです。

私はこのような状態の会社を経験しています。だからとってもわかるのです。このように考えることは先ほども言った通り、人本来のことだから咎めるつもりは全くないです。

ただ、このような状態が続くと、思考が沈着し、変化できる可能性が低くなります。

したがって、そうならないためにも増収増益を続けていくことが、我々従業員にとても大事なこと、かつ必要なことなのです。

意識が社外中心から社内中心になる

組織が衰退していくと、必ず、従業員の視野が社外中心ではなく、社内中心になります。

これは、人が集まる組織で起きることで、今までの歴史でも数多く起きています

どんなに強い国でも、領土確保という成長ができなくなると、必ず国の中で問題がおきて組織の中から崩壊していきます。

同じことが会社組織でも起きます。

顧客という社外に向いていた意識が、社内に向き、社内政治・責任のなすり付けあい・他責思考という問題が顕在化します。

意識が外に向いていたため、社内の問題はクローズアップされなかったのですが、視野が変わり、社内に向くことで、クローズアップされるようになるのです。

したがって、増収増益を続けていくことが重要となりますし、続けることで経営・従業員・顧客のハッピートライアングルが出来上がるのです。

増収増益を目指す理由の「まとめ」

経営・従業員・顧客のハッピートライアングルのため

具体的には、

経営者の心の安定
従業員の市場価値向上
顧客サービスの安定供給

これらが実現できるので、会社は増収増益を求めます。自分の成長=市場価値向上のためにも頑張りましょう。

でも、掛け声や恐怖だけで増収増益を求める経営、強い商品を考えようとしない経営、すべて現場に責任を背負わせる経営の場合は、すぐに別の会社に転職です。体を壊す前に。

(転職を検討する際は、20代「転職の流れ(転職判断・会社選択・広告の見方・面接のポイント)」を参照)

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