世の中には、沢山の会社があります。そしてそれぞれの会社は組織化されています。
ではなぜ会社組織って存在するのでしょうか?また、なぜ様々なルールが存在するのでしょうか?
この背景には、人類が生きのびるためのノウハウが関連しています。
この記事では、会社組織の本質についてわかりやすく解説します。
この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい 会社関連用語の本質をまとめてわかりやすく解説)
会社組織の本質は?
1人ではできないことができること
これが会社組織の本質です。
なぜ「1人ではできないことができること」が本質となるのか?というと、2人以上が集まっても、何かのプラスがないと、集まる意味がないからです。
また、会社組織が構成される時に、必ず必要なものがあります。
- 人が集まること
- 共通の目的があること
- 分業されていること
- 仕組みやルールが整備されていること
この4つです。この4つがあることで、初めて「1人ではできないことができる」ようになります。
まずは、そもそも組織とは何か?と、人の集まりの成り立ちとは?を説明し、そのあとに上記4つをそれぞれ解説します。
組織って何?
共通の目的をもった2人以上の集まりを一般的に組織といいます。
共通の目的があることがポイントです。
ただ、この境界線は人により変わりますので、厳密に考えずに、なんとなく共通の目的があり、2人以上なら組織と考えましょう。
(組織の強さを表す組織力については、組織力とは?「個人力」と「個人以外力」に分けてわかりやすく解説を参照)
人の集まりの成り立ち
人は農耕が始まる1万年前までの狩猟採集時代は、100名位までの集団(諸説あり)で行動していたそうです。
血縁がある人だけでなく、そうでない人も一緒に行動していたようです(諸説あり)。
なぜ集団で行動したのか?
食料確保のために、さまざまなところを歩き回らないといけません。
ただ、牙もなければ、早く走ることもできない。その上、2足歩行で頭が高い位置にあるため、他の動物から見つかりやすい。
トラやライオンみたいに戦いに強い生物ではないので、襲われたら、ひとたまりもない弱点だらけの生き物が人類です。
その上、同じ「人」とも戦わないといけないのです。
その結果、個人ではなく、集団を形成することで生き延びることを選んだのです。
この集団=人が集まることで長い狩猟採集時代を生き延びることができました。
その力を持ちつつ、農耕時代=定住生活をはじめると、狩猟採集時代の野生の心に加えて、農耕時代の理性の心を持つことで、現在まで生き延びることができたのです。
現代の私たちは、このように生き延びた先祖の体と心をしっかり引き継いでいます。
狩猟採取時代の1万年前というと、とっても昔の話と思いますが、生物学的に言うとほんの少し前だそうです。
私たちの体と心は、ほとんどこの時代から進化はしていないそうです。
昔より背が高くなりましたが、進化ではなく、ちゃんと食事を食べることができるようになった(栄養を取れるようになった)からだそうです。
当時持っていた野生の心は、今の私たちのDNAに脈々と流れています。
したがって、狩猟採集時代に過ごしていた100名までの身近な人で構成された集団での行動に、適応しているのだそうです。
逆に現代の社会には、適合していない体と心で生きているのです。したがって、生きづらく感じること、ストレスに感じること、思ってはいけないことを思うのです。
これらのことは、進化心理学と脳科学を学ぶと理解が深まります。おススメの本は、
進化心理学は、何回も読んだおススメ本!人を学ぶ「進化心理学」編を参照下さい。
脳科学は、何回も読んだおススメ本!人を学ぶ「思考の癖・感情」編を参照下さい。
この前提を踏まえて、1人ではできないことができるようになる、会社組織に必要な4つのことを解説します。
会社組織に必要なものの「詳細解説」
上記で示した4つをそれぞれ解説します。
人が集まること
2名以上の人が集まらないとそもそも組織になりません。
したがって、人が2名以上集まることが大前提となります。
共通の目的があること
人の単なる集まりではなく、組織である以上何かの目的が必要になります。
共通の目的がなければ、集まる意味がないからです。
ただ、ここで言う目的とは、社会に役立つなどだけでなく、お金が欲しいという目的も共通の目的となります。
分業されていること
分業することで、抜けモレやダブりがなくなり、集まった人の力が結集され、効率よく成果を出せるようになります。
まったく同じことしかできない人が集まった場合、1+1=2にしかなりません。2より大きくなることはありませんが、違うことが出来る人が集まった場合1+1>2になります。
また、同じことができる人だけ集まるのでは、できないこともしないといけなくなるので、効率が悪くなります。
分業の一番のメリットは、担当する業務の経験を積むことで、スキルが上がることです。会社にあるさまざまな仕事をおこなっている人のスキルが上がれば、会社としてできることが増えていきます。
このような状態になることで、人が集まる意味がある状態となります。
仕組みやルールが整備されていること
会社という組織は、自然と集まった「身近な人・近縁な人」の集まりではなく、「他の人」が集まったのが会社です。
「他の人」と一緒に働く会社では、現代を生きる人は先人から引き継いだ能力では対応できないのです。
得意な100名以下の集団でも、他の人の集まりです。ましてや100名を超えたら未知の世界です。引き継がれたDNAとは違う行動をとらないといけません。
だからこそ、人工的に、ビジョン・ミッションなどの目指したい姿を共有したり、様々なルールを作成し、そのように動いてもらう仕組みを作らないと組織として機能しないのです。
会社組織の本質とは何?「まとめ」
1人ではできないことができること
これが会社組織の本質となります。
また、会社組織には必ず必要なものがあります。
- 人が集まること
- 共通の目的があること
- 分業されていること
- 仕組みやルールが整備されていること
この4つが必要になります。
会社に関わる用語の本質を他にも解説しています。参照してみて下さい。
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