仕事とは、個人個人の労働のことです。ただ、仕事の本質は労働です、というと何かしっくりこないように感じます。
仕事の本質というと、人それぞれの答えがありますが、私の結論は、「課題解決」です。
この記事では、仕事の本質がなぜ課題解決なのか?そして、課題解決とは何なのか?についてわかりやすく解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
仕事の本質とは?
仕事の本質は課題解決
個人個人の労働である仕事の本質は課題解決です。なぜそうなのかを解説します。
会社は顧客の課題解決が仕事
会社は、顧客に製品・商品・サービスを提供してお金をいただくことで成り立っています。
製品・商品・サービスとは、沢山の人の課題をまとめて解決する手段であり、会社がお金をもらうのは、唯一顧客だけなのです(資産運用を除く)。
(詳しくは「製品・商品・サービスとは何?」をわかりやすく解説を参照)
顧客は、課題があるからお金を払ってでも製品・商品・サービスを購入することで解決しょうとします。
したがって、会社は顧客の課題解決することが仕事なのです。
会社が従業員に求める仕事は課題解決
会社は従業員の働きで成り立っています。
経営者は、従業員の行う行動=仕事に価値があると思うから給料を払います。
では、経営者から見た価値とは何でしょうか?
会社が顧客に製品・商品・サービスを提供し、お金をもらう流れを実現し、利益を出せる状態を作ってくれることが価値です。
当然競合もいますし、現状の製品・商品・サービスが完璧なものである場合は少ないです。
常に外部環境と競合しながら、顧客に選ばれないといけません。
したがって、常に、今よりも良いものに変える活動が必要となります。そのためには、常に発生する課題を解決することが必要となります。
課題解決とは何?
課題解決とは、解くべき問題を特定し、その問題を取り除くことです。
そもそもの課題という言葉の定義と課題解決の詳細を解説していきます。
課題解決の会社の活動における位置付けは?
上図は、会社の活動を1枚の図で表したものです。「課題解決」は、会社の活動のコアとなります。そして、「組織活動」と「組織力」を使って「課題解決」をおこないます。
(上図の詳しい説明は、会社の活動をたった「1枚の図」で表すを参照)
課題という言葉の意味は人それぞれ
まずは課題とは何でしょうか?
この問いに対して答える際に大事なことがあります。
言葉の定義は人によって違うので、言葉の定義に惑わされずに、概念でとらえることが大事です。
課題という言葉の周辺には問題と打ち手があります。一旦自分の中で、問題と課題と打ち手の定義を仮置きして、ネット検索してみて下さい。
人により、課題を問題と言ったり、課題を打ち手と言ったりしています。
言葉の定義を議論しても、建設的な話はできませんし、意味のない議論となります。
特に会社が変われば定義がまったく違います。定義すらなく、人それぞれの使い方をしている会社もあります。5社で働いた私の経験からくる実感値です。
同じような言葉に戦略と戦術があります。これも人により大きく変わります。
問題・課題・打ち手、戦略・戦術の話になったら、言葉の定義は一旦置いておき、概念でとらえるようにしましょう。
課題という言葉の概念
まずは、自分の基準を決めてしまうことが大事です。問題とは〇〇、課題とは〇〇という風に〇〇を決めてしまいます。
もし、今基準がないのであれば、よしつの基準をひとまず自分の基準にしてみて下さい。
よしつの基準は以下の図です。
まずは目指したい姿、ありたい姿を決めます。そして、今の状態=現状を事実ベースでとらえます。
ありたい姿と現状の違い=ギャップが問題です。そして、問題の中で解くべき問題が課題です。
その課題を解決する方法は沢山ありますが、その中でどのような方法で行くかが戦略となります。〇〇すると設定しましょう。
〇〇するために具体的行うことが戦術となります。
一旦この定義で理解しておくと、他の人が使う課題がどの部分のことを言っているかを確かめることで、コミュニケ―ションロスが大幅に解消します。
(詳しくは「ゴール・現状・問題・課題・戦略」をたった1枚の絵で表すを参照)
(問題と課題の違いは、人により定義が違う「問題と課題の違い」をわかりやすく解説を参照)
(戦略と戦術の違いは、様々な説のある「戦略と戦術の違い」をシンプルにわかりやすく解説を参照)
課題解決の進め方
課題解決とは、課題を特定し、特定した課題を取り除くことです。ここでは課題を上記で設定した解くべき問題とします。
現象なのか原因なのかで課題を特定する
まずは課題を特定しないといけません。課題を特定する際にまずは、問題を見つけます。
ありたい姿と現状のギャップですね。
その際にすべての問題を解くことはできないので、解くべき問題=課題を特定する流れとなります。
その際に問題と解くべき問題=課題を区分けする方法として、現象なのか原因なのかという視野で見ます。
図解すること上記となります。
例えば不良品が発生した場合を考えてみましょう。
不良品が1つ発生しました。その不良品はスイッチを入れても動かない不良です。
このスイッチを入れても動かないというものは現象です。では原因は何か?
中身を見てみると、配線が切れていました。これは現象でしょうか?原因でしょうか?
まだ、現象ですね。では、なぜ配線が切れたのか?この問いに答えることが出来たら原因となりそうです。
そして、この原因を二度と起きないように対策を打たないといけません。
このように原因を特定すると、これ自体が問題=課題となり、解くべき=解決すべき課題となります。
このように現象を掘り下げることで原因が特定され、原因までたどり着けば解決する問題=課題を特定したことになります。
(現象と原因の違いは「現象と原因の違い」をわかりやすく解説を参照)
特定した課題を取り除く
課題が特定され、その課題が正しければ、実はほぼ課題解決は終了です。
なぜなら、課題が特定されたら、3つ位しか打ち手はありません。
その打ち手の中から、一番効果のあると思われるものを選ぶだけです。課題がちゃんと特定されていれば、簡単に選ぶことが出来る場合がほとんどです。
もし、打ち手が多数ある場合は、課題までたどり着いていない証拠です。
もう一度課題を特定する工程に戻りましょう。
仕事の本質である「課題解決の考え方」まとめ
- 個人個人の労働である仕事の本質は課題解決
- 言葉の定義は人それぞれ。言葉の定義に惑わされない
- 課題解決とは、課題を特定し特定した課題を取り除くこと
仕事ができる人できない人の差は、課題解決できる確率が高いか低いかです。
課題解決には絶対に行動が必要なので、行動しない人は、仕事ができる人ではないのです。
皆さんも課題を見つけて行動して、課題解決する経験を沢山積んでください。
課題解決の機会が少ない環境は、皆さんの成長にとって良くない環境です。
詳しくは、20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照ください。
ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。
本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
オーディオブック2強「Amazon Audible」「audiobook.jp」を徹底比較はこちら
アマゾンさんで電子書籍の定額読み放題サービスがあります。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
読み放題「Kindle Unlimited」をおススメする人しない人はこちら
何回も読んだおススメ本の紹介は以下を参照下さい。
何回読んでも学べた本厳選!ビジネスに役立つおすすめ本はこちら
記事一覧から探したい場合はこちら
用語から検索したい場合はこちら