「目指す姿・現状・問題・課題・戦略・戦術」をたった1枚の絵で表す

2.社会人1年目知っておきたいこと
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目指したい姿・現状・問題・課題・戦略・戦術の関係性を、たった1枚の絵で表すことができます。

戦略とか課題などの言葉は、会社でよく使いますが、人によってこれほど言葉の定義が違うものはありません。

ただ、この1枚の絵を理解することで、すべての関係性が理解でき、自分の定義を持つことができます。

コミュニケーションを取る際に、相手の定義が違ったとしても、自分の定義である言葉の意味や関係性を理解しておけば、自分の頭の中で言葉の意味を置き換えることができ、コミュニケーションがスムーズになります。

この記事では、この1枚の絵をわかりやすく説明します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える若手向け勉強会の講師経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

普遍的かつ抽象化しているので、仕事だけでなくプライベートも含めて、活用できます。

(あわせて読みたい、社会人1年目知っておきたい考え方・意識・習慣

目指す姿・現状・問題・課題・戦略・戦術を1枚の絵で表す

1枚の図

この三角形で目指す姿、現状・問題・課題・戦略・戦術すべてを表わせます

会社の活動での1枚の絵の位置付けは?

会社の活動を表す一枚の図

上図は、会社の活動を表したものです。「1枚の絵」は課題解決をおこなう組織活動の中身そのものです。

(上図の詳しい説明は、「1枚の図」と「一言で要約+詳細解説」でビジネス基礎知識をわかりやすく解説を参照)

1枚の絵の詳細解説

  1. 目指したい姿・ありたい姿=ゴールを設定
  2. 現状を把握
  3. 現状とのギャップが問題
  4. 問題の中で解くべき問題が課題
  5. 課題解決の方法と時間軸が戦略
  6. 戦略の具体的な行動が戦術

上記6つの流れをおさえておくと、目指す姿、現状・問題・課題・戦略・戦術すべてが理解できます。

1.目指したい姿・ありたい姿=ゴールを設定

右上に目指したい姿を置きます。目指したい姿なので、理想、ゴール、目標を設定します。

「〇〇になる、〇〇の目標を達成」などの言葉で表します。

2.現状を把握

左下に現状を置きます。今の現状をそのまま表記します。書き出すだけ書き出します。

「〇〇です、〇〇な状態」などの言葉で表されます。

3.現状とのギャップが問題

目指したい姿と現状がわかると、その高さの差=ギャップ=問題となります

「〇〇が不足している、〇〇がない、〇〇で困る」などの言葉で表されます。

4.問題の中で解くべき問題が課題

問題は沢山ありますし、全部を今すぐに解決することは非現実です。したがって、問題の中で解決すべき問題を特定します。それが課題です。

各問題の根源とか、真因として表現されるものの中に多くの場合課題があります。

図で表すと以下になります。

課題は、「〇〇をいかに解決するか?、〇〇の策定、〇〇の対策」などの言葉で表されます。

(問題と課題の違いは、人により定義が違う「問題と課題の違い」をわかりやすく解説を参照)

5.課題解決の方法と時間軸が戦略

いつまでに目指したい姿に行きたいか?の時間が横幅です。横幅の時間内に課題を解決し、目指したい姿に行く方法が必要になります。この行き方が戦略です。

行き方=戦略なので、「〇〇〇する」という言葉で表されます。

戦略は「〇〇する」なので、「〇〇するために〇〇を具体的に行う」が戦術です。

戦略と戦術の違いは、様々な説のある「戦略と戦術の違い」をシンプルにわかりやすく解説を参照)

1枚の絵を変化させることで様々なことがわかる

高さや幅や目指す姿のありなしを変えてみると、この絵から様々なことがわかります。

時間軸(横幅)を変えてみる

まずは、時間軸だけを変化させると、何が起こるか?を見てみます。

上図のように、目指す姿・現状は一緒のままで、時間軸である横幅を変えてみます。左側は、時間軸を長く、右側は、時間軸を短くしてみました。

左右では、現状から目指す姿に向かう角度が変わります。当然右側の時間軸が短い方が急角度となります。

そうすると何が変わるのか?当然角度が急になるということは行き方=戦略が変わります。

時間軸を短くすると戦略が変わるのです。

目指したい姿の高さを変えてみる

目指したい姿の高さを変えてみるとどうなるか?

上図のように現状はそのままで、目指したい姿の高さのみを変更します。

そうすると、当然問題及び課題が変わります。課題が変われば、行き方である戦略も変わってしまいます。

高さを変えても戦略が変わるのです。

目指す姿を設定しない

目指す姿を設定しないとどうなるか?

上図のように、目指す姿を設定しないと、当然高さと時間軸がわからないので問題が設定できず、課題も設定できません。そうすると当然戦略も設定できません。

まさに行き当たりばったりです。

まずは目指したい姿を設定する

この三角形からわかることは、目指したい姿・ありたい姿・ゴールを設定することがすべてのスタートです。

これがないと問題も課題も戦略を設定できないのです。したがって、ここがキモとなります。

目指したい姿を決めることは、言葉で言うほど簡単ではないです。ただ、ここが決まらないと、すべてが決まらない=無駄が生じます。

したがって、まずは目指したい姿をイメージすることから始めましょう。無理にでも目指したい姿は設定したいです。

設定し、目指したい姿・現状・問題・課題・戦略を決めておけば、後でどの部分が悪かったのかを振り返ることができます。

このPDCAにより、ノウハウを得ることができ、成長することができるのです。

(PDCAの詳細は「PDCAサイクル」を超簡単解説&使い方紹介を参照)

また、目指したい姿を設定する際に、1点だけ注意点があります。

できるだけ数値に置き換えて設定してください。例えばスポーツだとゴールは明確ですよね。例えば優勝、例えば〇回できるようになる、例えば誰々に勝つなど・・・。

仕事では明確なようで実はゴールが不明確なことが多くありますが、不明確のままではなく、できるだけゴールを具体的な数字で設定しましょう。数値にしないと具体的に振り返ることができないからです。

最初は、設定しづらいかもしれませんが、慣れると必ずできるようになります。

目指す姿・現状・問題・課題・戦略・戦術を1枚の絵で表す「まとめ」

  1. 目指したい姿・ありたい姿=ゴールを設定
  2. 現状を把握
  3. 現状とのギャップが問題
  4. 問題の中で解くべき問題が課題
  5. 課題解決の方法と時間軸が戦略
  6. 戦略の具体的な行動が戦術

この1枚の絵は、仕事でもプライベートでも何かを行う際に使えます。必ずゴールから考えましょう。

そして、言葉の定義は他の人とずれます。特に、転職等で違う環境で働くと顕著です。

ただ、言葉の定義はさておき、各部分の関係性をしっかり押さえておけば、ある人が「戦略」と言っているが実は「課題」のことを言ってるんだと解釈でき、良質なコミュニケーションを図れます。

特に「課題」と「戦略」は本当に人それぞれです。定義を揃えることはあきらめるのが得策です。

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