社会人の勉強って選択肢が沢山あるので、何からはじめたらいいか?わからない人も多いと思います。
ただ、せっかく勉強するなら、無駄に時間を浪費したくないですよね。特に何かやりたいことや夢が明確でない人は、このように感じると思います。
この記事では、このような人向けに社会人の勉強すべきことをたった2つに絞り、選んだ理由含めてわかりやすく紹介します。
また、「社会人 勉強」で検索すると上記以外によく出ているものを選んでいません。このことについても、私なりの理由を記しておきます。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、社会人の勉強 おススメの学び方とは?)
社会人の勉強 おススメするたった2つとは?
・ビジネス関係書を読むこと
・文章を書くこと
この2つです。
1つ目は、ビジネス書を中心に関連する本(経済・国際・人の本質などを含む)を読むこと。
2つ目は、3,000文字以上の文章を書くことです。
2つにはどんなメリットがあるのか?
目標が見つかった時に高い位置からスタートできる
この2つをおこなっておくと、やりたいことや目標が見つかった時に、高い位置からスタートを切れるます。
なぜなら、この2つは人の能力に直結するからです。
能力アップのためには、必ず必要なことがあります。知識を得ることです。次に得た知識を能力に変えることです。
ここにビジネス関連書の知識と文章を書くことが大きく関わっています。
それぞれを詳細に解説していきます。
なぜビジネス関係書なのか?
深い知識を得ることができる
脳力の土台となるさまざまな知識を得ることができるだけでなく、浅く表面的な知識ではなく、深い知識を得ることができるからです。
知識と能力の関係
まずは、知識と能力の関係を説明します。
以下の図です。
1.わからないからできない(=知識も能力もない)
2.わかるけどできない(=知識はあるが、能力がない)
3.わかっていてできる(=知識・能力ともある)
これが知識と能力の関係です。1から3に進むことで能力がつきます。
(詳しくは、「知識と能力とスキルの関係」をわかりやすく解説を参照)
まずは1から2にいくこと(=知識をつける)が大事になります。
深い知識を得ることができる
深い知識を得るには、
・1テーマを深く考察した情報に接する
・脳が情報をしっかり受け取る
この2つがポイントとなります。
それぞれを解説します。
1テーマを深く考察した情報に接する
本1冊の文字数は平均10万字前後だと言われています。対してWeb上にある記事は、多くても1万字までで大半の記事は5,000文字以内です。
これだけを見ても、大きな差となります。多ければいいというものではないのは確かです。
ただ、文字数が多ければ、その分深く考察された情報と出会えることも事実です。
したがって、深く考察された情報である本と読むことをおススメするのです。
脳が情報をしっかり受け取る
情報の受け取り方は色々ありますが、大きく2つに分かれます。
一つは文字を読むことで本やWebサイトです。もう一つは、動画です。YouTubeやTVが代表的です。
同じ時間を使った場合、どちらが学べるでしょうか?
文字を読むことと、動画を見ることではどちらが疲れるでしょうか?が答えとなります。
ほとんどの方は文字を読むと答えると思います。ではなぜ動画は楽なのでしょうか?
理由は、脳が文字を読む時より働いていないからです。
脳ってすごい能力を持っているがゆえに、ちゃんと動かすためにものすごいパワーが必要となります。
脳は、できるだけパワーを使わないようにするために、さぼる癖をもっています。
動画のように受動なのか?文字を読むときのように能動なのか?で脳の働き方が変わり、文字を読む能動の方が脳は働きます。
さらに、内容にわからないことや疑問が生じた場合に圧倒的に戻りやすく、全体のペース配分も自分の理解のペースで進めることができるので、より理解が進みます。
したがって、同じ時間でどれだけ学べるか?というと、「文字を読む」になります。
せっかく同じ時間を使うのであれば、学びが多いほうがいいですよね。
ビジネス書を読むメリット
・優秀な人のノウハウを簡単に得ることができる
・知識がつくと社会人としての自信がつく
・目標や夢を見つけたときに、高い位置からスタートできる
上記がビジネス書を読むメリットです。
(詳しくは、ビジネス書を読む3つのメリットを参照)
どんな領域の本を読めばいいのか?
ビジネス書を読むと決めたはいいが、本を選ぶ際に悩みます。
どんな領域のどんなテーマのどんな本を読めばいいか?がわからない場合が多いからです。
私がおススメするのは以下の4領域です。
上記4領域13テーマとなります。
各領域とテーマへは以下をクリックしてください。
・ビジネスを学ぶ
→課題・戦略、Webマーケ、会計、経営・マネジメント
・思考方法を学ぶ
→論理思考、教養・リベラルアーツ、思考の癖
・人を学ぶ
→歴史・進化心理学・自分を知る
・外的環境を学ぶ
→経済・文明・地政学
・ビジネスを学ぶ
→課題・戦略、Webマーケティング、会計、経営・マネジメント
・思考方法を学ぶ
→論理思考、教養とリベラル・アーツ、思考の癖
・人を学ぶ
→歴史、進化心理学、自分を知る
・外的環境を学ぶ
→経済、文明、地政学
上記の4領域と13のテーマに絞って学びましょう。
私が、30年間で1,000冊弱の本を読んできて、実務にビジネスに役立った経験を元に選んだ領域及びテーマです。
沢山読んだ中には、役に立たない領域も多かったです。その失敗を生かして選んでいます。
ビジネスに学ぶ領域以外は、すべて基礎の基礎で十分です。
上図の詳細な説明とおすすめ本の紹介は、以下の記事を参照ください。
(詳しくは学ぶ範囲がわかる!「ビジネス学びの4領域13テーマ」を解説を参照)
(おススメの本は、何回も読んだおススメ本!ビジネスに必要な4領域13テーマに分けて紹介を参照)
なぜ文章を書くことなのか?
知識を使って文章を書くことで2つのことが取得できます。
・論理的思考が取得できる
・知識を能力に変えること
それぞれ説明します。
論理的思考が習得できる
・自分の考えを深めること
・全体のストーリーを論理的に考えること
文章を書くことで上記2点ができるようになります。
実はこの2点ができるということは、論理的思考ができていることになるのです。
文書を書いていると、知らないことや、知っていたけれどもあやふやなこと・間違っていることに直面します。この事実を知ることで自分の考えを深めるきっかけとなります。
その上、分かりやすい文章を書こうとすると、全体の構成を考える機会が増え、論理的に考える機会が必然的に増えることになります。
これらにより、自分の考えが深まり論理的思考が習得できるのです。
また、人は、生まれてしばらくたてば話ができるようになります。ただ、文章の読み書きは学ばないとできません。
ということは、全員スタートは同じで、学べばいくらでも伸びるということなのです。
「文章が下手で・・・」という場合は、文章が下手なのではなく、自分の考えが深まっていないことと、文章を書く練習をしていないだけです。
知識を能力に変えることができる
知識を使うことで能力に変えることができる
知識は知識でしかありません。知っているだけです。ただ、知っていることを使うと能力に変わります。
なぜなら、知識をアウトプットする際に、知識がちゃんと知識として理解できているかがわかり、その上、アウトプットすることで、知識を実際に使い本当の理解を得ることができるからです。
たった2つのことの「具体的な実行方法」
「ビジネス関係書を読むこと」と「文章を書くこと」それぞれの具体的は実行方法を解説します。
ビジネス書の読み方と継続方法
ビジネス書を読む際に一番の問題は、読む習慣がつかないことです。
・最初に読むビジネス書を間違えない
・ビジネス書の読み方を間違えない
・習慣化のノウハウを知らずに読まない
上記3つが読む習慣をつけるために気を付けるポイントです。それぞれを解説します。
最初に読むビジネス書を間違えない
まだビジネス書を読む習慣がない中で、読んではいけないビジネス書があります。
・ハウツー本
・大学教授が書いた本
・他人の行動を書いた本
・外国の方が書いた本の翻訳
・資格を取るための本
上記です。これ以外のビジネス書から読みましょう。
(詳しくは、「ビジネス書を読む」習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を参照)
ビジネス書の読み方を間違えない
・いやなのに最後まで読もうとした
・次に読むビジネス書を用意しておかなかった
・内容をしっかり理解しようとした
この3つに注意しながら読みましょう。
(詳しくは、「ビジネス書を読む」習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を参照)
習慣化のコツを知らずに読まない
・終了時間を決めて実行
・電車の中は学びの時間と決める
・回りの人に言ってしまう
・妄想する
上記4つのコツをおさえてビジネス書を読みましょう。
(詳しくは、「ビジネス書を読む」習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を参照)
文章を書く方法
文章力をつけるには、
・長文を書く
・要約文章を書く
上記2つが大事になります。
長文を書くとは、最低3,000文字以上の文章を書くことです。
要約文章とは、上記長文のエッセンスを100文字程度にまとめた文章を書くことです。
この2つをおこなうには、自分のブログサイトを作って記事を書き、その要約をXに宣伝として投稿することが最適となります。
これらにより、長文を書く機会と、要約文章を書く機会両方を得ることができます。
その結果、文章力が上がります。
自分のブログサイトを作るには、1,000円/月程度のサーバー代だけで可能です。
そして書いた記事が資産化し、うまくいけば収益を上げることもできます。
(詳しくは、誰でもできる「文章力」の鍛え方をわかりやすく解説を参照)
よく紹介されるテーマを選ばない理由
社会人の学びと言えば、語学、簿記・会計、資格、プログラミングが良く上がります。
ただ、私のおススメする2つのことに上記は含めていません。
もちろん興味があれば学ぶべきです。でも、何から学べばいいか?に迷っている段階でおススメしない理由を説明します。
語学を選ばない理由
最初に学ぶには、費用対効果が合わないからおすすめしません。
もちろん、海外にいきたいとか、将来外資系の会社で働きたいとかの目的があるなら、出来るだけ早く学びましょう。早ければ早いほど習得しやすいからです。
語学を学ぶことのメリット・デメリット
メリット
・海外の方とコミュニケーションが直接取れる
・日本語との違いの中に、各国の考え方を知ることができる
デメリット
・とにかく時間がかかる
・ネイティブな人とコミュニケーションを取らないと習得できない
・ビジネスで使うには、更に難易度が上がる
語学をビジネスでコミュニケーションが取れる状態まで取得するには、時間がかかります。
そして、習得しても定期的に使わないと忘れてしまいます。
その上、代替え手段である翻訳機能が飛躍的に発達してきました。
使う場面は、海外で暮らす、海外で働く、日本で外資系の会社で働くという場面でしょう。
必要となる可能性と他の学ぶべきことを比較すると、語学を学ぶことは、費用対効果が悪くなります。
その時間があるのであれば、ビジネス書を読むことと文書を書くことからはじめることをお勧めします。
簿記・会計を選ばない理由
簿記・会計の「総論」の知識は必要ですが、簿記・会計で学ぶ「各論」は経理担当しか使わないからです。
もちろん、経理等のバックヤード業務に興味がある方は学びましょう。
簿記・会計を学ぶメリット・デメリット
メリット
・会社で必ず誰かが得ないといけない知識を習得できる
・専門性を発揮できる分野
デメリット
・バックオフィス分野は、基本はローコスト化(人員数減)に進んでいる
・優秀なシステムが多い
簿記・会計として学ぶ内容は、経営者でも総論は知っていても各論は知らない人が多いのが実情です。
逆に言えば、簿記や会計の専門家にならない限り使わない知識と言えます。
また、最近は、優秀なシステムが多く構築されています。
各社とも、バックヤードの人員数をどう減らすかを考えているから、開発する会社が多いのです。
簿記・会計は、経理担当で実務を経験しないと使えるスキルにはなりません。
数少ない経理担当でしか使わない知識を得たとしても、その知識を発揮できる場で働ける可能性が低いのが現状です。
したがって、簿記・会計の「各論」を最初に学ぶことをおすすめしません。
簿記・会計の基本となる財務三表でまず知っておくことは、以下の記事の内容で十分です。
(詳しくは、ひとつの考え方でつなげると簡単理解!「財務三表(B/S、P/L、C/F)」を解説を参照)
資格を選ばない理由
資格を持っていることだけでは採用・転職時にメリットにならないからです。
その資格に関する実務経験が豊富であれば別です。ただ、そこまでの経験値を持っていない場合がほとんどだと思います。
もちろんすでに気になる資格を見つけているのであれば、取得することもひとつの選択肢です。
もし、資格を取りたいとおもったら、実績・知名度・口座数すべてに優れているユーキャンさんのWebサイトを一度参照してみて下さい。
以下からサイトに入り、資料請求してみるとよりイメージが沸くと思います。
ただ、今明確に学びたい領域がないのであれば、無理に学ぶ資格を選ばずに、様々なことを学んだ結果興味が出てきたときに考えれば十分です。
資格のメリット・デメリット
メリット
・資格がないとつけない仕事につける
・箔がつく
デメリット
・資格を持っていてもよほどの資格でないと有利に働かない
・「〇〇士」を中心にとにかく取得までの時間がとてつもなくかかる
・取得しても実務経験を積まないと使えるスキルにはならない
確かに難しい資格はとても有利になります。でも働きながらでは年月がかかるものが多いです。
逆に取りやすい資格については、誰でも取れる=希少性がないので、あまり有利に働きません。
そして、資格取得の最大の敵は、途中でやめることです。
興味がない分野の勉強を続けることが難しいことも、最初の学びとしておすすめしない理由です。
プログラミングを選ばない理由
プログラミングができるととても強い武器になります。
ただ、適性が明確に出ますし、興味がないとできない分野だからです。もし、Webを学ぶなら、プログラミングではなく、Webマーケティングを学びましょう。
プログラミングのメリット・デメリット
メリット
ニーズがあり将来性もあるスキル
転職に有利
仕事の選択肢が増える
デメリット
適性が明確に出る
挫折する率が高い
習得するのに時間がかかる
一番大事なことは、適性が明確にあることです。まずは、以下の本を読んでみて下さい。Webの基礎を解説した本です。
この本を読んでみて興味が湧けば、適性がある可能性があります。興味がわかなければいったん諦めましょう。
興味が湧けば、次は知識を得ることです。
ただし、実務で使えてはじめて知識が生きるので、実務経験が必要となります。
未経験の場合は、中々採用されません。まさに卵が先かニワトリが先かになります。
ただ、ひとつ良い方法があります。
エンジニアになるための学びの場と、エンジニアの転職・就職サポート両方を事業にしているUZUZという会社があります。
普通は、どちらか一方の事業なので、得ることができるスキル内容と、転職・就職で必要となる内容がマッチしきれていない場合もあります。
ただ、この会社は、スキルをつける学びの場を提供し、その上で、転職・就職をサポートするという業務の実績を沢山積んでいるのです。
気になれば、問合せてみてください。
研修費用もかなり割安な設定となっています。
社会人の勉強 おすすめするたった2つのこと「まとめ」
ビジネス関係書を読むこと
文章を書くこと
この2つです。
自分のブログサイトを作り、その要約をXにのせることをぜひとも始めて見てください。
その他のことは、興味があればいいですが、興味がなければ、この2つにまずは時間を使いましょう。
他にも社会人の勉強について記事を書いています。参照下さい。
本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
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