会社の人間関係で悩む人はとても多いですよね。
様々な対処法がWeb等に掲載されていますが、その対策を打つ前に、知っておいてほしいことがあります。
このことを知らずに対策を打っても、有効な手立てにならないことが多くあるからです。
知っておいてほしいこととは、人間関係の相手である「人」についての基本知識です。持って生まれた性格だけでなく、会社という組織に入ることで人は様々な特性を持った人になります。
この記事では、様々な「人」についての基礎知識に加えて、人間関係の対策についてもわかりやすく解説します。
これらのことを知ることで、人間関係をどのように構築していくのか?または、構築しないのか?が判断できるようになります。
また、嫌な思いをしたときに、その人に対して抱く感情が変化します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが、30年以上かけて数千人の方とコミュニケーションを取った経験と、進化心理学の本を読んでわかったことをベースに書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
最初に知っておきたいこと
・会社は、人の生活様式に適合した場所ではない
・会社には、9割の良い人と1割の悪い人がいる
・9割の良い人でも、会社に属することで悪くなる人がいる
この3つでわかる通り、そもそも会社という組織では、全員とは人間関係が築きにくいのです。
最初に知っておきたいことの「詳細」
3つの詳細を解説します。
会社は人の生活様式に適合した場所ではない
人の特徴は以下の2つです。
・会社は生活様式に適合していない
・複雑な感情を持っている
この2つのことで、我々は、現代の会社という組織の生活様式に適合しにくいのです。
それぞれ説明します。
会社は生活様式に適合していない
人は、100名以下かつ、生まれた時から一緒に過ごす人たちとの生活様式に適合しているのだそうです。
したがって、会社という「多数の人」かつ「他人」が集まる場所には適合していないのです。
人の感情は、1万年位前から進化していないそうです。
その時代の特徴は、100名以下かつ、生まれた時から一緒に過ごす人たちとの生活様式です。
ということは、会社という他人の集まる組織には、適合していないことを知っておきましょう。
人は複雑な感情を持っている
人は、他の動物とは違い、複雑な感情を持っています。
組織にとって良く感じることと、個人個人にとって良く感じること、他の人にとって良く感じることと、自分にとって良く感じることが合致しないことがあります。
そもそも利害関係が発生する会社において、人と人の関係はとても複雑です。
複雑な感情を持つようになった理由
私たちが今持っている感情は、先祖代々からのDNAを受けついでいます。
DNAを受け継がれているということは、当然子孫を残せた人のDNAを受け継いでいます。
子孫を残せたのは、その時の生活様式に適合していた人たちです。
我々は、様々な感情をもっていますが、特徴的なのは保守的な感情です。
今の時代に保守的な人が多い理由は、保守的な人の方が子孫を残せたからです。
小さな集落を飛び出したがる「保守的でない人」は、外敵に襲われ生き延びれなかっただけでなく、集落において子孫を残す関係性を築きにくかったのでしょう。
また、人が人を攻撃するのは、小さな集落で生活する際に、集落のために働かない人を追い出すためと言われています。
悲しむ感情があるのは、集落内の人への愛情がある人の方が子孫を残せ、集落を守れたからです。
ただ、全員が同じ感情を持つと、誰もチャレンジして食料を獲得しに行かないなどの問題が発生し、生き延びる可能性が低くなります。
その結果、まったく同じDNAを子孫に残さないことも受け継がれています。
イノベーター理論をご存知でしょうか?人を5分類に分ける理論です。
人には、新しいもの好きな人16%(2種類) 新しいもの好きでない人84%(3種類)に分けることができるという理論です。
人類が滅びずに生き残った結果として、このような分類になったのです。
(イノベーター理論の詳細は、人を5分類化し商品の広がりを理論化「イノベーター理論」についてわかりやすく解説を参照)
また、人は、上記の野生の心が根底にあり、その上を文明の心が覆っています。
文明の心は、良心、人を傷つけない心、助け合おうとする心などです。
ただ、野生の心として、攻撃的な心や仲間外れなどをおこなう心も持っています。
その結果、現代の私たちは、野生の心と文明の心という違った心を持っているため、心が苦しくなるのです。
会社には、9割の良い人と1割の悪い人がいる
悪い人はどの組織でも必ず一定数います。これは避けようがない事実です。
攻撃的な人、他人に興味のない人、他人の感情がわからない人など、人とのコミュニケーションに難がある人が必ずいます。
その人たちを攻めるつもりは全くありませんが、いくら頑張っても、この人たちとは打ち解けることができないのも事実なのです。
9割の良い人でも、会社に属するから悪くなる人がいる
会社に属すると必ず接するものが、「お金(=給与)」と「地位」と「役割」です。
この3つを守るために、人は他の人を攻撃することがあります。
昔の共同生活では、全員が生きていくことが一番大事なことなので、全員が公平でした。
ただ、会社は、この3つが公平に配られるわけではありません。
この3つは会社で必ず関わるものですが、すべて有限です。地位である役職は限りがあります。その地位により給与も変わります。そして、役割も変わります。
人は本質的に組織に貢献しようとする気持ちが備わっています。小さな集落での生活に適合しているからです。
ただこの感情は、よい方向に出るととてもいいことなのですが、逆に悪い方向に出ることがあります。
自分の地位や役割が他の人に脅かされると感じると、他の人を攻撃するのです。
直接嫌がらせをすることもあれば、怪文書をばらまくなどのびっくりする行動をおこすこともあります。
ただ、これらは自分の組織での役割を守る行動なのです。その行動が極端に出ているのです。
具体的な対策
具体的な対策を5つ解説します。
回りに嫌な人がいなかったらラッキーと思う
前提として周りに嫌な人がいなかったらラッキーと思いましょう。このような環境はあまりないこと認識することが大事です。
嫌な思いから思考を変える方法を持っておく
嫌な思いから逃げる方法を持っておきましょう。没頭できる趣味がおススメです。
例えば夜中に起きた時に思いだしてイライラする、話した後にイライラするなど、感情を蝕まれることが発生します。
この時に、思考を切り替える方法として使うのです。
私は、ゴルフが趣味で、このような感情になった時に、自分のゴルフの過去のナイスショットを思い出すなど、ゴルフの思考に無理に変えるようにしています。
このように意識して思考を変えないと、ずっと苦しい感情がおさまらなくなります。
会社の付き合いとして割り切る
悪い人は必ずいます。しょうがないと割り切る気持ちを持つことが大事です。
その人との関係をよくしょうなど考えないことです。
その上で、嫌な人がいた場合、そもそも悪い人なのか?会社組織にいるから悪い人(本当は悪い人ではない)かを見極めます。
見極め方法は以下です。
・他の人の評価を聞いてみる
・食事に行ってしゃべってみる
他の人も同じ意見であれば、間違う可能性が減ります。また、食事(昼食でも)中は、空腹を満たせることで、本来の姿が出やすくなるからです。
嫌でも1回は食事することをおすすめします。
自分の能力をつける
これができたら一番いいのですが、中々実現できませんが努力はしましょう。
自分の能力があれば、転職するなどでその場からいつでも離れることができると思えます。
このように思えるだけで、心がとても軽くなります。
転職する
最後の手段は転職です。ただ、ひとつ注意が必要です。
どの会社に行っても人間関係には大なり小なり悩みます。これはしょうがないことです。
人間関係を理由に転職すると、何回も転職することにつながりかねず、履歴書に傷がつきます。
したがって、人間関係や働く環境等で転職を考える場合は、経験値の高い人に相談することをお勧めします。
この場合友達ではだめです。判断のスキルがないからです。
私のような経験を重ねた人や利害関係のない人に相談しましょう。
そのような人がいない場合は、最適な転職エージェントに相談しましょう。
まずは、キャリアアドバイザーに相談できる転職エージェントに登録してみましょう。登録無料でキャリアアドバイザーに無料相談ができ、多数の非公開求人が無料閲覧できます。
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転職の進め方を知りたい方は、
20代「転職の流れ(転職判断・会社選択・広告の見方・面接のポイント)」をわかりやすく解説を参照
転職エージェント・転職サイトの選び方は
失敗しない転職エージェント・転職サイトの選び方と活用方法を参照
対策を打つ前に知っておいてほしいことの「まとめ」
・会社は、人の生活様式に適合した場所ではないこと
・会社には、9割の良い人と1割の悪い人がいること
・9割の良い人でも、会社に属するから悪くなる人がいること
大小はありますが、人間関係で悩むことは避けれないということを前提として、対策をおこなっていきましょう。
他にも若手社会人の悩みについて記事を書いています。参照下さい。
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