社会人として仕事をするうえで、沢山の知識が必要になります。その知識を得る方法として、読書がとても有効です。
ただ、今まで、1,000冊弱の本を読んできましたが、とても役立った本もあれば、そうでない本もありました。
ビジネスに役立った本を分類してみると、5領域12のテーマに集中していることがわかりました。
この記事では、この5領域のひとつである「ビジネスを学ぶ」のひとつのテーマである「問題・課題・戦略・戦術」の本を紹介します。
この記事は、
・1,000冊近い読書経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
乱雑ですが、私の本棚です。見えないですが、すべて前後2段になっていることと、一度大量に処分したので、読んだ本の一部となります。
以下で紹介している本は、ここに並んでいる読んだ本に限定しているので、古い本や中古しかないものを紹介している場合もあります。ご了承下さい。
(合わせて読みたい何回も読んだおススメ本!ビジネスに必要な5領域12テーマに分けて紹介)
今、本を読む習慣がついていない人は、「ビジネス書を読む」習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を読んでみてください。習慣化できるヒントを書いています。
学んでほしい5領域とは?
ビジネスでは、様々な知識が必要となります。ただ、それらを学ぶ際に、どの領域を学べばいいかわからない人も多いと思います。
このような悩みを解決するために、学びの5領域を定義しました。私のビジネスの30年経験の中で必要だと感じた領域に絞った結果が以下の図です。
上記5領域となります。
各領域とテーマへは以下をクリックしてください。
・ビジネスを学ぶ
→経営・問題 課題 戦略 戦術・会計・Webマーケ
・能力アップ方法を学ぶ
→論理思考・自分を知る
・人を学ぶ
→思考の癖・進化心理学・歴史
・外的環境(国内)を知る
→経済
・外的環境(海外)を知る
→文明・地政学
5領域の詳細は、学ぶ範囲がわかる!「ビジネス学びの5領域」を1枚の図でわかりやすく解説を参照下さい。
ビジネスを学ぶ「問題・課題・戦略・戦術」でおススメする本
おススメ順に紹介していますので、迷ったら上から順番に読んでみて下さい。
〈新版〉世界一シンプルな「戦略」の本
とにかくわかりやすく読みやすい。人により解釈の変わる「戦略」についてとても簡潔に書いてくれています。
とてもおススメです。
【本の特徴】
古い本だが、戦略を日本一優しく解説
文字数が少なくすぐ読める
【学べること】
戦略を明確に理解できる
戦略とは「目的」と「手段」の組み合わせであること
「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」
全体最適のために、ボトルネックを見つけて解決するストーリーで書かれた本です。
全世界で1,000万人が読んだ本です。工場の業務改善をストーリー化しており、部分最適ではなく、全体最適を実現するためにボトルネックを見つけるところから始まります。
業務全体の流れを踏まえて、どこに問題があるのか(ボトルネック)を見つけ方、および課題解決の考え方を学べる本です。
【本の特徴】
小説タイプで読みやすい
シリーズ累計累計125万部
具体例を元に展開
【学べること】
ボトルネックの考え方
全体最適の考え方
制約理論の基本
読みやすいコミック版はこちら。
「ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス」
問題解決の思考のプロセスを構造化したものを、物語に乗せて教えてくれています。
何を変えればいいのか?何に変わればいいのか?どのように変えればいいのか?をそれぞれの構図をツリー化して理解できます。
物事を考える際に、4つ出てくる構造化ツリーを選んで考えると考えやすくなりますよ。
【本の特徴】
大ヒットシリーズ
コミック版もわかりやすい
有名人も大絶賛
【学べること】
問題解決のスキル
問題解決のフレームワーク
思考プロセス
読みやすいコミック版はこちら。
「チェンジ・ザ・ルール!」
新しいシステムを導入するとなぜうまくいかないか?をストーリーにした本です。
ザ・ゴールシリーズの第三弾。どの会社でもシステムを導入することが当たり前です。
でも、うまくいかないことが多い。なぜか?元々の古いルールで新しいシステムを入れるからです。この制約条件をどのように取り除くかをストーリー立てて紹介してくれています。
【本の特徴】
大ヒットシリーズ
コミック版もわかりやすい
3から読んでもわかる内容
【学べること】
問題解決のスキル
問題解決のフレームワーク
思考プロセス
読みやすいコミック版はこちら。
「戦略参謀 経営プロフェッショナルの教科書」
実際にありそうな場面設定とストーリーで読みやすい小説仕立ての本です。稲田将人さんの本です。
実際の改革を元にストーリー立てしています。20代の主人公が様々な人に助けてもらいながら、成長していく様を描いています。
戦略立案を学べるだけでなく、実際によくあるどろどろした人間模様の中で、どう実行していくかを学ぶことが出来ます。
【本の特徴】
小説タイプで読みやすい
事実を踏襲する内容
稲田将人さんの本
【学べること】
戦略のセオリー
現実世界での改革の進め方
ありがちな課題の対策方法
「経営参謀 戦略プロフェッショナルの教科書」
上記「戦略参謀」の続編。様々な思考・思惑が渦巻く中で、仲間を増やすながら、戦略およびPDCAを組織どう浸透させていくか?を描いた本です。
ボリュームがありますが、一気に読める良書です。その上で、学ぶことが多い良書です。
【本の特徴】
稲田将人さん本
小説タイプで読みやすい
人の嫌な部分含めた内容
【学べること】
戦略・戦術
人の「業」を踏まえた実行
企業は生き物である事実
「決定版 戦略プロフェッショナル 戦略独創経営を拓く」
「時代の大きな流れ」と「戦略策定と実行」について実例をもとに解説している本です。
三枝匡さんの本です。「戦略プロフェッショナル」を大幅に加筆した本です。
全体を通して、時代の移り変わりという大きな流れとともに、前半は三枝さんの歩んだ人生、後半は、「戦略プロフェッショナル[増補改訂版]」を加筆修正した構成となっています。
小説タイプの本で、適宜解説ページで理解が深まる構成です。
とにかくおすすめです。
本の特徴
・小説+解説で読みやすい
・累計100万部の著者の本
・戦略設定の具体例の紹介
学べること
・戦略立案・実行方法
・セグメンテーション
・世界のトレンド
「なぜ戦略の落とし穴にはまるのか」
戦略立案と実行の本はたくさんあります。
ただ、なぜ失敗するのか?を紹介してくれる本はほぼなかったです。
失敗を疑似体験できることで本当の戦略を学ぶことができます。
【本の特徴】
『経営戦略の論理』をはじめ著書が多数ある伊丹さんの本
成功ではなく失敗を紹介
【学べること】
戦略が失敗する場合のメカニズム
だんだん自分都合になる思考
「安売りするな!「価値」を売れ! 新版」
藤村 正宏さんの本です。
ビジネスでとても大事なことを明確に提示してくれている本です。
タイトルどおり、ついやりがちな安売りではなく、「価値」をどのようにつけるのか?つたえるのか?についてわかりやすく解説してくれています。
安売りで疲弊する前に読んでほしい本です。
【本の特徴】
シリーズ10万部の本
ロングセラーを全面改訂
つながりにスポット
【学べること】
価値の提供の仕方
個性は人で出す
安売りしてはいけない
「戦略は歴史から学べ―3000年が教える勝者の絶対ルール」
歴史上の出来事から戦略を抽出。鈴木博毅さんの本。
9つのテーマ32個の事例を元に、勝利の法則を導き出しています。馴染みの多い人を元にしているので、とてもわかりやすく理解もしやすい本です。
【本の特徴】
勝者の戦略を32個紹介
9つのテーマに分類
歴史から戦略を抽出
【学べること】
歴史の事実と戦略
歴史から戦略の抽出方法
勝者の法則
「38億年の生命史に学ぶ生存戦略」
ビジネスの戦略は生物の戦略と似ている、ということをわかりやすく書いている本です。稲垣 栄洋さんの本です。
植物学者・生物学者である著者が、経営者の集まりで講演する機会が多くあり、内容に満足いただいていることがとても納得できる内容です。生き残る方法は、生物も会社も同じということがよくわかります。
【本の特徴】
著者は植物・生物学者
著者は経営者対象講演多数
生物戦略・ビジネス戦略対比
【学べること】
ビジネス成長戦略の詳細
ビジネス成長戦略の本質
「ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件」
ストーリーというコンセプトで戦略論を束ねた本です。楠木健さんの本です。
色々な戦略本があります。実際の現場では、それぞれの戦略論をひとつずつ使うのではなく、組み合わせる場合がほとんどです。この本はそれを「ストーリー」というコンセプトで書かれています。
ページ数が多くてとっつきにくいですが、読み始めると一気に読めます。
【本の特徴】
経営書なのに30万部突破
読み応えあるが読みやすい
楠木健さんの本
【学べること】
戦略の本質
ストーリーという切り口なら戦略がより理解できる
「[新版]競争戦略論I」
言わずと知れた、マイケル E. ポーターさんの本です。戦略を体系的に学びたいなら、とにかく読んでみましょう。
【本の特徴】
長年売れた本の改訂版
マイケル E. ポーターの本
ポーターのおススメ本
【学べること】
競争戦略
競争優位の戦略
企業戦略のエッセンス
これらがこれ一冊で学べます。
「ナニワ金融道」
沢山出てくる「どんな絵を描いたんや?」
この言葉がこのコミックのビジネスでの価値を表しています。先を見据え、どのように絵を描いてリスクを減らし、儲けを大きくするか?
まさに「どんな絵を描いたんや?」です。
【本の特徴】
コミックですが、ビジネスとして学べることがとても多い
えげつなく面白い
【学べること】
先を見据えて、全体像の描く重要さ
金融の基礎知識
各領域とテーマへは以下をクリックしてください。
・ビジネスを学ぶ
→経営・問題 課題 戦略 戦術・会計・Webマーケ
・能力アップ方法を学ぶ
→論理思考・自分を知る
・人を学ぶ
→思考の癖・進化心理学・歴史
・外的環境(国内)を知る
→経済
・外的環境(海外)を知る
→文明・地政学
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