20代での転職(特に1回目)を失敗する人がとても多くいます。
原因は、今の会社をやめる判断と会社選びの判断を間違うからです。
ただ、この失敗は事前に知識を得ておくことで防ぐことができます。
この記事では、今の会社を辞めて転職すべきかどうかの判断方法と、転職活動の方法についてわかりやすく解説します。
この記事は、
・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが、中途社員の採用責任者としての採用活動(書類選考と面接の裏側)を元に転職の成功にむけてわかりやすく解説します。
とにかく20代の転職(特に1回目)を失敗すると、そのまま何回も転職をし続けるパターンに入りやすくなります。
そうならないように、様々な判断の前にこの記事を参考にしてください。
(あわせて読みたい、社会人の勉強 学ぶ方法と知っておきたい知識を紹介)
転職の目的とは?
転職前の会社より良い会社に勤める
転職は今働く会社に不満があるから考えますので、その不満を解消できたら成功です。
「良い」という基準なので、成功の基準は人それぞれです。
ある人は、労働時間が長く体が壊れそうだった状態を脱却したいので転職したい。
ある人は、今の会社は基本問題ないが、将来の給料のことを考えて転職するなどです。
このような「不」を解消することが転職の目的となります。
また、転職は、今回は失敗でしたので次で頑張って取り返しますというわけにはいきません。
履歴書に転職履歴が残ります。転職回数が増えると間違いなく書類審査通過率が下がります。
だからこそ、転職の目的は必達しないといけないのです。
転職を検討し、転職するまでの間必ず頭のど真ん中にこの目的を置いておいてください。ついつい、転職することという「手段が目的」になってしまうことがとても多くあるからです。
転職前の心構えと知識
転職活動で大事にしたい4つの考え方とは?
・20代で2社目を退職しない
・自分探しをしすぎない
・時間がかかることを理解しておく
・給料の上がる確率の高い会社を選ぶ
これらの考え方を軸に転職活動を進めることが、あなたのキャリアにとって非常に重要になります。
正直なところ、完璧な「ベストな会社」に転職できる可能性は、ほんのわずかです。
だからこそ、最低でも3〜4年は腰を据えて働くことができる会社を選ぶことが、20代の転職においては何よりも大切だと言えるでしょう。
(詳しくは、20代の転職、失敗しないための4つの考え方を参照)
転職を失敗する根本原因とは?
少しの努力で成功できると思ってしまう
焦る気持ちに負ける
この2つが根本原因です。時間をかけて事実を知ることで、焦らない精神状態を保つことができます。
転職活動中は精神的に不安定になりがちですが、失敗はあなたの人生に大きな影響を及ぼします。
「本当のノウハウを得て、転職エージェントやサイトを6社以上使う」ことが、成功への鍵となります。
もし活動がうまくいかないと感じたら、一度立ち止まり、転職活動を一旦中止することも賢明な選択です。焦らず、時間をかけて取り組みましょう。
私も3回転職していますが、もう少し時間をかけておけばよかったと思う経験もしましたし、3回とも精神状態が不安定になりました。
(詳しくは、転職をする前に知っておきたい「転職を失敗する2つの根本原因」を参照)
会社が求める人材とは?
課題解決ができる人材
課題解決とは解くべき問題を特定しその問題を取り除くことです。
具体的には、
・戦略を考えることができる
・戦略を実行することができる
この2つに集約され、この行動が求められています。
この行動をおこなうために、コミュニケーション能力、誠実さ、熱意、責任感、主体性などの能力が必要になります。
ただ、提供価値を絞ることで、必要となる能力やスペックは絞られます。
2つともできればいいですが、そうはいかない私たちは、どちらかに絞って能力をつけていくことが大事です。
(詳しくは、会社が求める人材とは?を参照)
20代向け自分に合う会社の見つけ方
・自分が「絶対」売りたくない商品の会社を除く
・粗利率の高い会社を選ぶ
・売上を伸ばしている商品力の強い会社を選ぶ
・迷ったら知名度のある会社を選ぶ
自分に合った会社を見つけるための条件は、上記の4つです。
本当に自分にフィットする会社かどうかは、実際に働いてみないと分からないのが悩ましい点です。しかし、当然ながら、候補となる会社すべてで働くことはできません。
もし「これがしたい」という明確な目標があるなら、それを基準に会社を探すのが一番です。しかし、20代でそこまで明確な目標を持っている人は、それほど多くないでしょう。
だからこそ、漠然とした「好き」という感情で探すのではなく、「絶対にしたくないこと」や「嫌いなこと」をまず除外し、その上で成長性のある会社を選ぶことをおすすめします。
この方法で、自分に合った会社に出会える確率をぐっと高められます。
万が一、入社後に「この会社は自分には合わなかった」と感じたとしても、上記ポイントを押さえて選んだ会社であれば、皆さんのビジネススキルや市場価値が高まるケースが多く、結果的に次の転職で有利になる可能性が高まります。
(詳しくは、自分に合う会社の見つけ方!大事にすべき4つの基準をわかりやすく解説を参照)
初任給や転職時の提示年収が高い会社が良い会社かを見分ける方法
・入社後給料がちゃんと上がっていく
・良い人事評価制度が構築されている
・給料を高くする目的が採用のためではない
この3つが良い会社かどうかを判断方法です。
高い給料は魅力です。会社選びの大きな条件です。
ただ、給料が高いことで必ず良い会社かと言われるとそうとも言えません。
そのためにも、この3つの観点を確認することで、良い会社であるかを見抜ける確率が上がります。
(詳しくは、初任給や転職時の提示年収が高い会社が良い会社かを見分ける方法を参照)
転職のプロとは?
転職の一部分のプロはいるが全体のプロはいない
転職会社の人は「転職のプロ」だと感じがちですが、本当にそうでしょうか?
そもそも、転職の目的は「今いる会社よりも良い会社で働くこと」です。
そして、新しい会社に入社し、そこで働いてみて「良い会社だった」と心から思えて初めて、転職は成功したと言えます。
転職会社がサポートしてくれるのは、あくまで「新しい会社に入社するところまで」。残念ながら、その後の「最終的な結果」に責任を負うことはありません。
さらに、転職会社の担当者自身が、実は転職経験がない、あるいは転職で成功した経験がないというケースもあると思います。
もちろん、会社全体としては多くの転職をサポートしてきた実績があります。その意味で言えば、彼らは転職という「手段」を熟知したプロである、というのが適切な表現でしょう。
本当のプロは、転職経験が豊富で常に成功している人だと私は思っています。
なぜこのような禅問答のようなことにこだわるかと言えば、転職というとても大事なことにおいて、できるだけ確かな情報を得てほしいからです。
(詳しくは、転職のプロとは?を分かりやすく解説を参照)
転職の情報収集で気をつけてほしいこと
検索結果の上位の記事を信用しすぎない
知人のアドバイスを鵜呑みにしない
会社口コミサイトのかたよりを知っておく
この3つが気を付けてほしいことです。
これらの情報源には信頼できる情報も多数ありますが、それぞれの特性上、内容に偏りが生じやすい傾向があります。
検索上位の記事には記載できる内容に制約があり、知人の知識は自身の転職経験数によって偏りがあり、口コミは投稿者個々の主観や思考の癖が反映されるためです。
したがって、得た情報にどのような「偏り」があるのかを事前に知っておくことが非常に重要です。
(詳しくは、【20代転職】ノウハウの情報収集で気をつけてほしい3つのことを参照)
具体的な方法
転職エージェント・転職サイトの選び方・使い方
・「多く」の転職エージェント、転職サイトに登録する
・会社の選び方を知る
この2つが、良い会社に出会う方法です。
このために知っておかないといけないことは、以下です。
・転職エージェント・転職サイトの特徴
・採用募集会社の採用方法把握
・上記2点を踏まえた良い会社を探す方法
この3つを知ることで、良い会社に出会う確率は大幅に上がり、転職の失敗確率が大きく減ります。
(詳しくは、失敗しない転職エージェント・転職サイトの選び方と活用方法を参照)
企業研究のやり方
第一段階
伸びている会社
粗利益率が高い
すぐにわかる上記2点だけでまずは振るいにかけます。
第二段階
商品が売りたくないものかどうか?
上が詰まっていない
離職率が高くない
取締役を知る
第一段階をクリアした会社について上記4点を調べます。
第三段階
自分の興味・関心で候補会社を選択
面接では人事評価制度を確認
第三段階では、上記2つでおこないます。
この三段階でおこなうのが効率的な企業研究です。
明確に入社したい会社像があるのであれば、この観点で知らべる必要はありません。
多くの候補会社から数社に絞りたい場合に、上記のステップで企業研究をおこなうことで潜在的に希望する企業をクローズアップすることができます。
もちろん職場に入って実体験できるわけではないので、完全に見極めることは難しいです。
ただ、その中でも、成功の確率を上げるために上記の三段階でおこなうことをおススメです。
すべての会社を一から調べるのではなく、第一段階の基準だけをさっと調べてから、第二段階に進んだ企業を詳細に見に行き、最終的に第三段階の基準で選ぶことで、同じ時間で沢山の企業研究ができます。
(詳しくは、転職時の「効率的かつ効果的」な企業研究のやり方を参照)
求人掲載内容の裏の見方
掲載原稿の内容は、各会社の強みを表現するものです。但し、強みとして使う言葉の裏の見方があります。
あくまで広告なので、良いことしか書きません。そして、良いことは人によりとらえ方が変わります。
表と裏の見方を以下の具体例で見ています。
・提案する範囲が広い
・幅広く様々な業務を担当
・〇〇候補として採用
・前職の給与を考慮
・残業が少ない
・20代で年収1000万も可能
・テレワークが基本
・大量採用中
・実績主義
・面接1回で内定
(詳しくは、求人募集に記載している内容から「本当の姿」を読み解く10選を参照)
会社口コミサイトを信じすぎてはいけない
多数ある評価項目の一部の評価
会社の口コミサイトに書かれている内容は、その人の主観が大きく影響しています。
例えば、商品の口コミは「この商品自体」という評価対象が明確なので、多くのレビューが集まれば信頼性が高まります。
しかし、会社の口コミは、投稿者が経験した一部署や特定のプロジェクトでの出来事など、会社全体の一面しか捉えていないことがほとんどです。
沢山の会社で働いた経験を持つ人が評価しているのであれば、客観的な判断となります。ただ、口コミ投稿者は、部署が違い経験年数も違う人たちです。
会社の評価項目は、会社の業績及び今後の見通し、経営者の経営方法や人柄、上司の人柄や対応、福利厚生、風土風習、会社の業種、新規事業の方針、同僚の年齢層や人柄など上げたらきりがありません。
例えば、会社が大きく成長している場合、安定した会社がいいと思っている人は、会社が無理をしている、仕事が多くて残業が多いとネガティブにとらえますが、活気あふれる会社を望んでいる人ならば、とってもいい会社だとポジティブにとらえます。
また、仕事をすぐに1人で任されることに対して、喜ぶ人もいれば、いきなり仕事を投げないでゆっくり丁寧教えてほしいと望む人もいます。
毎日1回の業務報告を行う義務があれば、丁寧と感じる人いればめんどくさいと感じる人もいます。
このように感じ方は千差万別で、起きている事象だけでなく、誰に言われたかによっても判断が変わります。
実際に働いた5社の口コミも実態を表してるとは言えない内容です。
(詳しくは会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」を参照)
書類通過率を上げる「考え方と方法」
・会社にちゃんと自分を伝える
・応募を沢山する
・見られているポイントを知る
この3つがポイントになります。
転職活動は、「採用される」という一方的なものではなく、企業との「出会いの場」と捉えたいです。
より多くの企業とコミュニケーションを取り、あなたのことを正確に伝えることで、良い出会いの確率は飛躍的に高まります。
そして、その「伝え方」を最適化するためには、企業があなたの何を見ているのかを理解することが不可欠です。
内容を過剰に「盛る」ことは後々苦しむことになりますが、応募書類を丁寧に作成し、できるだけ多くの企業に応募することは、あなたの転職活動を成功させる上で非常に重要です。
(詳しくは、【20代転職】書類通過率を上げる考え方と具体的な方法をわかりやすく解説を参照)
採用面接で知っておきたい「2つのこと」
・採用側から見た中途採用面接の実態を知る
・採用されるではなく、出会うという考え方で活動する
面接は「通過」ではなく「出会い」です。
この考え方を持つだけで、あなたの活動は焦りから解放され、最適な会社選びに繋がります。
ただ、とにかく時間をかける覚悟をしてください。健康状態等に問題がないのであれば、この覚悟なく、1社目をやめる判断はしないでほしいです。
その上で、面接では、少し盛る必要はありますが、できるだけありのまま話す方が2社目の失敗の確率は格段に下がります。
若い間に2回の退職を履歴書に書くことは大きなマイナスになります。
(詳しくは20代の転職「採用面接で知っておいてほしいこと」を解説を参照)
転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」
・どんな人事評価制度か?
・キックオフミーティングの開催の有無
・同じ部署の年齢構成
この3つの質問をすることで、応募した会社の「本当の姿」がほぼ把握できます。
内定が出た際、入社するかどうかを判断する上で、これらの情報を理解しているかどうかで、後悔する確率が大きく変わってくるでしょう。
今回紹介した聞き方でこれらの質問をすることは、まったく問題ありません。正々堂々と質問しましょう。
逆に、これらの質問をされて嫌がる会社は、何か後ろめたい気持ちがあるのかもしれません。それは、それだけの会社だということを示しています。
(詳しくは、転職面接の逆質問で「絶対聞きたい3つのこと」をわかりやすく解説を参照)
内定後の条件提示で気をつける「たったひとつ」のこと
「給与の特別対応」を安易に提示してくる会社は避ける
とても大事なことです。もちろん、特別なスキルや能力があり、特別対応してもらうのであれば、何の問題もありません。
前職の会社の給料が高かったなどで、特別に高い給料を出してもらえるなどの場合に問題が出るのです。
問題となること
入社後給料が上がらない可能性がある
なぜなら、給与の特別対応が可能になる背景には、主に以下の2つの理由があるからです。
・給料体系の基準がない
・社長の一声でなんでも決まる
特別対応ができるのは、既存社員の給与体系に整合性がとれておらず、さらに人事評価制度が未熟だからです。
(詳しくは、転職で内定後の条件提示で気をつけたい「たったひとつ」のことを参照)
内定後入社を決める前に大事にしたいこと
内定会社の内部を知る
これが大事なことです。もちろん、給料に関わる労働条件通知書も大事です。
ただ、良い労働条件だったとしても、望まない雰囲気の会社に入ってしまうのは本末転倒となります。
具体的な行動には、
オフィスに入れてもらう
夜オフィスに行ってみる
朝オフィスに行ってみる
人事評価制度の詳細を確認
この4つの行動だけは必ずおこないましょう。これだけで、失敗の確率が大きく減ります。
(詳しくは、内定後入社を決める前に労働条件以外で絶対大事にしたいことを参照)
まとめ
20代での初めての転職は、その後のキャリアを左右する重要な分岐点です。
しかし、事前の知識不足と焦りが、失敗の大きな原因となります。
この記事で解説した「転職すべきかの判断基準」「失敗を避けるための考え方」「効率的な活動ノウハウ」を何活用し、感情ではなく知識に基づいて行動してください。
転職は手段であり、目的は「転職前の会社より良い会社に勤める」こと。この目的を胸に、時間をかけてでも成功を掴み取りましょう。あなたの納得のいくキャリアを心から応援しています。


