社会人にとって、最初の3年間はキャリアを大きく左右する非常に重要な期間です。
この3年間の過ごし方によって、その後の成長スピードに大きな差が生まれるからです。
これまで1,000名以上の新卒社会人と共に働き、4年目以降に目覚ましい成長を遂げる人たちには、入社3年間で共通のステップを踏んでいることが多く見受けられました。
この記事では、その共通した「成長の3ステップ」をわかりやすく解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
社会人の最初の3年間で踏んでほしい3ステップとは?
(1年目)1つの成功体験を経験する
(2年目)成功体験で得た1つのノウハウを徹底的に横展開
(3年目)新しいノウハウを得る方法を習得・実行
上記が踏んでほしいステップです。このステップを踏むことで、4年目以降に成功ノウハウが増えていき、一気に成長できるようになります。
まずは、成功体験の効果、成長のステップを踏むうえで大事なことを説明した後に、上記の3年間の3ステップを詳細に解説します。
成功体験の効果とは?
「たったひとつの効果」、「成功体験の前提条件」、「成功体験のデメリット」の順番で解説します。
たったひとつの効果
見えない未来に対して自信を持って行動できる
成功体験の効果は、この一言に尽きます。
成功体験は、よく「自信がつく」「チャレンジ意欲がわく」といった効果があると言われます。
では、なぜそのような状態になるのでしょうか?それは、「心の余裕」が生まれるからです。
成功体験とは、不確かな未来への不安と向き合い、それを乗り越えて成功を収めた経験です。
この経験を積むことで、人は不安な状況でも未来に立ち向かう自信を持てるようになります。
その結果、「きっと大丈夫」という心の余裕が生まれるのです。
成功体験の条件
「努力」と「目指したい姿を実現」
成功体験には、「目指したい姿」と「努力」の2つの要素が不可欠です。
例えば、「Xを1か月毎日投稿する」と決めて、やめそうになる気持ちを乗り越え、目標を達成することも立派な成功体験です。
ほんの小さな努力であっても、目標を設定し、それを実現できたのであれば、それはまぎれもない成功体験と言えます。
「成功体験」と聞くと大袈裟に感じられるかもしれませんが、実は私たちの日常には、多くの人が成功体験と認識していないだけの小さな成功が溢れているのです。
成功体験のデメリット
陳腐化する
成功体験のデメリットは、たったひとつです。「過去の体験」であるため陳腐化してしまうことです。
現時点で役立つ経験でも、2年後には役に立たない場合があります。
ただ、成功体験はとてもうれしいことです。したがって、成功体験を簡単に捨てることができなくなり、過去の成功体験の呪縛にはまってしまうことがあるのです。
成功体験は、「過去の体験」であるという事実を心の奥底に置いておくことが大事なのです。
(成功体験の詳細は、成功体験が大事なたった一つの理由と、成功体験を積む方法をわかりやすく解説を参照)
「成長ステップ」を踏むうえで大事なこと
時間当たりの課題解決経験が多く積める環境か?
「成長ステップ」を踏むうえで大事なことは、「時間当たりの課題解決経験の多さ」です。
私たちが行う仕事の本質である課題解決の場数が踏めることがとても重要になります。
単純作業を3年間沢山おこなうのか?課題解決業務を3年間沢山おこなうのか?で体験した経験を生かすという観点で見ると大きな差となります。
適切な成長ステップを踏むためにも、課題解決経験が積みやすい会社で働くことが大事です。もちろん仕事には絶対おこなう必要のある単純作業もありますので、程度問題ではあります。
(詳しくは、20代で一番大事なことは「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照)
社会人の最初の3年間で踏んでほしいステップの詳細
(1年目)1つの成功体験を経験する
(2年目)成功体験で得た1つのノウハウを横展開
(3年目)新しいノウハウを得る方法を習得・実行
上記をそれぞれ解説します。
(1年目)ひとつの成功体験を経験する
・成功体験を経験する計画を立てる
・決めた仕事をとことん実行する
成功体験を1年目で積むためには、この2つが大事になります。
成功体験は、ただ受け身で待っているだけではなかなか訪れません。自ら計画を立て、積極的に取り組む姿勢が不可欠です。
前述したように、成功体験には「努力」が伴います。しかし、すべての仕事に全力投球するのは現実的ではありません。
だからこそ、どの仕事で成功体験を積むかを明確に決め、そこに集中して取り組むことが大切です。
まずは、自分が「これならやり遂げたい」と思える目標を絞り込み、それに対して深く考え、行動に移しましょう。
私が以前勤めていた会社では、1年目の終わりに1年間で成し遂げた成功体験事例のレポート提出が義務付けられていました。
このように、漠然と考えるのではなく「1年後に自分の成功体験を発表する」という意識で仕事に取り組むことも、有効な方法です。
この意識を持つことで、「どの仕事で、どのように成功体験を積むか」を具体的に考える良いきっかけになるはずです。
(2年目)成功体験で得たノウハウを徹底的に横展開
得た方法を横展開し、うまくいく経験と壁に当たる経験をする
1年目の成功体験で得たノウハウを、他の仕事にも徹底的に横展開してみましょう。そうすることで、驚くほど成果が出やすくなるはずです。
しかし、すぐに壁にぶつかるかもしれません。なぜなら、たったひとつの方法だけでは、あらゆる状況に対応できないことが多いからです。
ちなみに、私自身の1年目の成功ノウハウは「お客様の業務を手伝う」というものでした。
メインのお客様が多忙で受注が滞っていた際に、業務をお手伝いすることで受注が増え、お客様の内部事情も深く理解できた経験から得たものです。
もちろん、すべてのお客様の業務を手伝うことは現実的ではないため、このノウハウをそのまま横展開しても成果に繋がらないケースが多くありました。
しかし、2年目でこの「壁」にぶつかることこそが、あなたの成長にとっての通過点です。次の対策を考える絶好のきっかけとなるでしょう。
(3年目)新しいノウハウを得る方法を習得・実行
新しいノウハウを継続的に得る方法を習得する
3年目は、2年目で当たった壁を打ち破ることからスタートします。
おこなうことは1年目と同じです。成功体験を積む計画を立て努力して成功体験を積みましょう。その都度新しい方法が獲得できます。
そして、その方法を使いまくってみるのです。そうするとまた壁に当たります。
壁に当たれば、また成功体験を積む計画を立て努力して成功体験を積みましょう。
このサイクルで1年目よりはるかに早く様々な成功体験を積むことができ、成功ノウハウを獲得できるようになります。
ただ、このサイクルを回す際に1点注意が必要です。成功体験を積むベースには、ビジネスの基礎知識を知っていることが前提条件となります。
したがって、1年目からおこなってほしいことは、ビジネスの基礎知識を毎日少しでもいいので、学んでおいてほしいのです。
1日10分の努力が3年間合計で、累積182時間というとてつもない時間となります。
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(ビジネス書を読む習慣化に不安なら「ビジネス書を読む」習慣がつかない3つの理由とその解決策をわかりやすく解説を参照)
新社会人の3年間で踏んでほしいステップの「まとめ」
(1年目)1つの成功体験を経験する
(2年目)成功体験で得たノウハウを徹底的に横展開
(3年目)新しいノウハウを得る方法を習得・実行
この「3つの成長ステップ」を意識して過ごすことで、その後の社会人生活は格段に充実したものになるでしょう。
もし、このステップを踏むことが極めて難しいと感じる環境であれば、自身のキャリアを真剣に考え、転職を視野に入れることも選択肢の一つです。
自分の人生でほんの少ししかない入社3年間を大事に過ごしましょうね。
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