転職活動で会社の口コミサイトを活用する人は多いですが、書かれていることをすべて信じてしまうと、判断を誤る可能性があります。
なぜなら、私自身、これまで5社で働いてきましたが、どの会社の口コミも実態とは異なると感じることが多かったからです。
もちろん、全く参考にならないわけではありません。
この記事では、口コミサイトを鵜呑みにしてはいけない「2つの理由」と、それを踏まえた賢い活用法を解説します。
この記事は、
・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい【転職】転職前の心構えと知識・具体的な方法)
会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」
・会社のほんの一面だけを見た口コミ内容
・記載内容に個人のバイアスがかかりやすい
この2点が会社口コミサイトを信じてはいけない「2つの理由」です。
「2つの理由」の詳細解説
信じてはいけない「2つの理由」をそれぞれ解説します。
会社のほんの一面だけを見た口コミ内容
多数ある評価項目の一部の評価
会社の口コミサイトに書かれている内容は、その人の主観が大きく影響しています。
例えば、商品の口コミは「この商品自体」という評価対象が明確なので、多くのレビューが集まれば信頼性が高まります。
しかし、会社の口コミは、投稿者が経験した一部署や特定のプロジェクトでの出来事など、会社全体の一面しか捉えていないことがほとんどです。
沢山の会社で働いた経験を持つ人が評価しているのであれば、客観的な判断となります。ただ、口コミ投稿者は、部署が違い経験年数も違う人たちです。
会社の評価項目は、会社の業績及び今後の見通し、経営者の経営方法や人柄、上司の人柄や対応、福利厚生、風土風習、会社の業種、新規事業の方針、同僚の年齢層や人柄など上げたらきりがありません。
例えば、会社が大きく成長している場合、安定した会社がいいと思っている人は、会社が無理をしている、仕事が多くて残業が多いとネガティブにとらえますが、活気あふれる会社を望んでいる人ならば、とってもいい会社だとポジティブにとらえます。
また、仕事をすぐに1人で任されることに対して、喜ぶ人もいれば、いきなり仕事を投げないでゆっくり丁寧教えてほしいと望む人もいます。
毎日1回の業務報告を行う義務があれば、丁寧と感じる人いればめんどくさいと感じる人もいます。
このように感じ方は千差万別で、起きている事象だけでなく、誰に言われたかによっても判断が変わります。
したがって、偏った口コミ内容となります。
記載内容に個人のバイアスがかかりやすい
会社口コミサイトは、他社の情報を見るために、自分の会社の口コミを投稿する必要があるケースがほとんどです。
そのため、退職前に口コミを書く人は、不満があっても具体的な内容を書きにくいものです。
また、誰が書いたか特定されることを避けるため、当たり障りのない内容になりがちです。
また、ある有名な転職サイトでは、会社口コミサイトと転職サイトに出す広告内容が連動しています。
結果、転職サイトに掲載する採用したい会社はどのような行動をしがちでしょうか?
当然、良い口コミが沢山入っている方がいいので、現社員に働きかけ、良い口コミを投稿する行動をとることになります。
その結果、かたよった口コミ内容となります。
会社口コミサイトを活用する方法
事実の記載のみ参考にする
活用の仕方は、形容詞や感想は無視、事実の記載のみ参考にしましょう。
例えば、「年功序列だから、意見が通りにくい」という記載があったとします。
「年功序列」は事実です。ただ、「意見が通りにくい」のは「年功序列」のせいがどうかは投稿者の判断です。
「残業は月40時間位です。多い部類に入ると思います」という記載があったとします。
「残業が月40時間」は事実ですね。でも「多い部類」かどうかはその人の判断です。もしかしたら、サービス残業も含めた判断かもわかりません。
「歴史のある会社で、お客様が自治体だからか、親切な人が多いです」と記載があった場合、「歴史のある会社」「お客様が自治体」は事実です。
ただ、「親切な人が多い」とはその人の判断で、親切な人=やさしく色々教えてくれるが、成長につながるような叱り方をしてくれない人かもしれません。
また、「何でも意見が言える会社」という記載を鵜呑みにしてはいけません。
全員の意見がすべて通ることは現実的にあり得ませんし、意見が言えることと、その意見が通るかどうかは全く別の問題だからです。
大切なのは、記載された主観的な感想に惑わされず、客観的な事実だけを抜き出して判断することです。
まとめ
口コミサイトを鵜呑みにしてはいけない2つの理由は、
・会社のほんの一面だけを見た記載内容
・記載内容に個人のバイアスがかかりやすい
会社口コミサイトを活用する方法は、
・形容詞や感想は無視、事実の記載のみ参考にする
転職などの最終判断でよく使われる会社口コミサイトですが、このように通常の商品口コミとは前提条件が違います。
参考にならないわけではないですが、参考にするならポイントをおさえて参考にするようにしてください。
情報に惑わされることにならないようにしましょうね。
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