キャリアプランを作るって難しいですよね。私もとても悩みました。
面接用の建前なら、色んなサイトを参考にして作ることができるのですが、本物のキャリアプランとなるとそうはいきません。
自分を棚卸して、強みと弱みを明確化して云々ということはわかります。ただそんな簡単に棚卸もできませんよね。
この記事では、このように感じている方向けに、たった2ステップのキャリアプランの考え方を紹介します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
キャリアプランの考え方の2ステップとは?
第一ステップ
リーダーマネジャー職か専門職か?
第二ステップ
ゴールから考えるか?流れで考えるか?
この2つの質問で自分を4つのタイプに分け、それぞれのタイプに応じた方法で考えましょう。
図にすると以下です。
キャリアプランとは?を紹介した後に、2ステップの質問の詳細および、4タイプごとのキャリアプラン立案方法と注意点を説明します。
決めることが難しければ、仮置きでも大丈夫ですよ。
キャリアプランとは?
自分がどのようなキャリアを積むかを計画すること
考え方の王道は、どうなりたいか?から逆算して、どんな力をつけるためにどのような経験を積むのかを計画することです。
ただ、この「どうなりたいか?」が曲者です。そんな簡単に見つけることができないからです。
したがって、自分のやりたいことや夢が現時点で明確ではない方は、「会社という枠の中」で20年後30年後どうなっていたいかを考えるのがオススメです。
今の会社で考えてもいいですし、転職前提で考えてもいいです。
自分自身の40代後半から50代前半をイメージしてみましょう。
そのために、2つのステップを用意しています。この2つを決めること(仮置きでもOK)で、キャリアプランの考え方の骨子が決まります。
それぞれを説明していきます。
2つのステップの詳細
第一ステップ
リーダーマネジャー職か?専門職か?
第二ステップ
ゴールから考えるか?流れで考えるか?
これが2つのステップです。それぞれを紹介します。
第一ステップ リーダーマネジャー職か専門職か?
会社にはリーダーマネジャーか専門職しかいません
リーダーマネジャー職は社長・執行役員・部長・課長です。専門職は部下を持たずに現場で実務をおこなう人です。
この2つには大きな差がありますので、この2つのどちらを選択するかを決めることが大事になります。
「2つの違い」と「メリットとデメリット」を紹介します。
2つの違い
自分以外の人のことまで責任を持つのか?自分だけに責任を持つかが大きな違いです。
組織である以上、組織全体(会社全体だけでなく、部や課も含む)の運営を考える人が必要で、組織全体=自分以外のことまで責任を持つ役割の人が必要になります。
また、会社では現場で実務をおこなう人も必要です。自分の仕事の責任を果たすことが役割となります。
リーダーマネジャー職のメリット・デメリット
メリットとデメリットを紹介します。
メリット① 給料が上がる確率が高くなる
給料が上がる一番簡単な方法は、役職がつくことです。
役職がつくことで、基本給が上がります。査定が悪くても高い基本給からの増減となります。
メリット② 職種と組織長の2軸の強みを獲得
例えば、営業職をおこない、昇進してリーダーマネジャーになったとします。
結果、営業職経験を積んだ強みと、リーダーマネジャーとして経験した強みの2つを獲得できます。
2つの専門性の強みを持つメリットは、更に上位の役職になる可能性があることと、転職しやすくなることです。
営業職としての専門性、リーダー・マネジャーの組織長としての専門性、もしくは両方の武器を使えるからです。
結果、今働いている1社に固執しなくていい安心感を得ることができます。
デメリット① 自分以外に責任を持つことで大きな負荷がかかる
経営からの要望が大きくなり、部下からの要望にも答えないといけません。
自分自身だけでもコントロールしきれないのに、他の人もコントロールしないといけなくなり苦悩が増えます。
デメリット② 責任の範囲が飛躍的に大きくなる
自分以外に責任を持つということは、例えば10名の組織を担当すると10倍の責任となります。
専門職のメリット・デメリット
メリット① 自分のことに集中できる
基本自分のことだけを考えればいいので、他の人のことは考えずに、自分のやることに集中できます。
メリット② 専門性を上げることができる
働く時間すべてにおいて実務の専門性を上げることに使えますので、専門性が高くなります。
デメリット① 給料が上がりにくい
よほど他の人と比べて専門性が突き抜けて結果を出し続ければいいですが、そうでなければ、給料は上がりにくくなります。
基本給が上がりにくいからです。
デメリット② 年齢を重ねた時に転職しにくくなる
年齢を重ねるといくら専門性が高くても、成長が見込める若手との競合となり、転職しにくくなります。
更に、専門性を極めても、専門分野が時代遅れになるリスクも背負います。
紙の広告が減ることで、グラフィックデザイナーの多くがWebデザイナーやその他の職に変わる事態が発生しています。
スーパー等でレジ打ちのスピードが速い人が重宝されましたが、バーコードにとって代わられました。
これらのように過去はすごい専門性が生きたとしても、技術や時代のニーズが変わることで、専門性を生かせなくなる可能性があります。
今Web系のエンジニアのニーズは高いですが、将来的に、コードを書かずにWeb開発するようになれば、今のスキルは不必要となることも考えられます。
リーダーマネジャー職か専門職か?の「まとめ」
責任は重いがつぶしが聞くリーダーマネジャーか?責任は軽いが、異動や転職のリスクを負う専門職か?
どちらにするかをまずは仮置きでもいいので決めましょう。
第二ステップ ゴールから考えるか?流れに任せるか?
・到達したいポジションをまず決めてキャリアを積む
・到達したいポジションを決めずにキャリアを積む
選択肢はこの2つです。
2つの違い
正反対だがどちらもあり
王道は、到達したいポジションを決めてキャリアを積む方法です。
ただ、そんな簡単に決めることができないこともわかります。
その際は思い切って、何も決めずに今を大事にする方法もあります。
両方とも当然メリット・デメリットがありますのでそれぞれを紹介します。
ゴールから考えるメリット・デメリット
メリット
ゴールにいきやすくなります。明確な目標がありますので、どのようにたどり着けばいいかの作戦が立てやすくなるからです。
デメリット
ゴールの設定がしづらいことです。ゴールが明確にできるなら、誰も迷いませんが、簡単には決めることはできないからです。
また、強引に決めたとしてもそれが正しいかどうかで悩み、結局ゴール設定のメリットが享受できなくなります。
流れに任せるメリット・デメリット
メリット
今に集中できます。あまり先のことを考えることなく、今できることに集中できますので、今の仕事の専門性を上げやすくなります。
デメリット
ゴールが低くなる可能性があります。たどり着いた先がゴールとなるため、高いゴールに行けるかどうかがわかりません。
あくまで今の積み重ねの結果だからです。
ゴールから考えるか?流れに任せるか?の「まとめ」
ゴールから考える王道を選ぶか?リスクはあるが目の前のことに集中できる流れに任せる方法を選ぶか?
これが、どちらにするかを仮置きでもいいので決めましょう。
キャリアプランを立てる際の立て方と注意点
決めた内容でキャリアプランの立て方と注意点を紹介します。
① の象限
まずは組織図を思い浮かべましょう。そしてどのポジションに行くかを決めます(仮置きでも可)。決めたら、どうややっていくかを考えます。
今おこなっている業務を専門と言えるくらい追求しながら、リーダーマネジャー職の基礎知識を今から得ておくことがポイントとなります。
結果を出すことにこだわることと、できれば2つ以上の違う仕事を経験したいです。役職者になると、部分最適ではなく、全体最適が求められます。
(部分最適と全体最適の違いは、全く違う「全体最適と部分最適の違い」をわかりやすく解説を参照)
1つの部署の経験ではなく2つ以上の経験があれば、全体最適で考えやすくなるからです。
② の象限
どこまで専門性を高めるかをまずは決めます。ポイントは、他の人と明確に差別化できるように、小さな山でもてっぺんに立つことを目指すことです。
次にその高みに行くために何をするかを考えます。
イメージは売れている芸能人のポジショニングです。芸能人はすべて専門家です。ただ、司会者もいれば、歌手もいれば、ひな壇芸人もいます。さらにその中でも細分化されています。
ただ、長く活躍している人は、必ず同じ括りでも他の人と違う特色を持っているだけでなく、その特色で一番を取っています。
③ の象限
今の仕事で徹底的に結果を出すことにこだわりましょう。
それと並行してリーダーマネジャーの知識を得ていくようにしましょう。
まずは、先を考えずに目先の結果にこだわり続けることで、自分のしたいことやゴールが見えてくることも多くあります。
④ の象限
とにかく今の仕事で徹底的に結果を出し続けることにこだわりましょう。
それができると、次のステップが見えてきます。
キャリアプランの考え方・立て方の2ステップの「まとめ」
第一ステップ
リーダーマネジャー職か専門職か?
第二ステップ
ゴールから考えるか?流れで考えるか?
今明確に先のことが決まっていない場合は、①もしくは③を選ぶことをおススメします。給料アップとキャリアの選択肢が広がるからです。
ただ、先を決めることができないのであれば、②と④を選ぶことも可能です。その際は、リスクを踏まえて、日々の仕事で結果を出し続けることを考えましょう。
他にも若手社会人の悩みについて記事を書いています。参照下さい。
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