組織力から個人力を引いた時に残る「個人以外力」をわかりやすく解説

4.ビジネススキルを支える基礎知識
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組織力の意味は、団結して発揮される力と言われています。

当然組織を動かすのは人なので、従業員の団結も重要なことです。

ただ、人にスポットを当てるだけが組織力なのでしょうか?少し違うと考えています。

では、どのように考えているのか?組織力=個人力×個人以外力と考えています。

個人力はわかると思いますが、もう一つの要素として、「個人以外力」が大きく関わっていると考えるからです。

この記事では、耳慣れない言葉である「個人以外力」についてわかりやすく具体例も含めて解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、ビジネススキル向上のための基礎知識をわかりやすく解説

個人以外力とは?

組織力から個人力を引いて残ったもの

これが個人以外力です。

色々考えたのですが、良い言葉がなく直球な名前を命名しました。

「組織力」と「個人力」と「個人以外力」の関係とは?

  • 組織力=個人力×個人以外力
  • 個人力=個人の能力×能力発揮率
  • 個人以外力=組織力-個人力

組織力とは、上記3つの式で表されます。

(組織力の詳細は、組織力とは?「個人力」と「個人以外力」に分けてわかりやすく解説を参照)

「個人力」と「個人以外力」に分ける理由

あえて、組織力を個人力と個人以外力に分けているのは、明確な理由があります。

組織力を上げるためには?という話が出た時に、どうしても人に絡む打ち手が議論の中心となり、大事な事柄が忘れられるからです。

確かに人の問題も大きいですが、それだけではないのです。

組織力を上げるという話になった時に、商品力やブランド力などの話が出ますでしょうか?

辞書的な意味である、組織を団結させるなどの話が中心になることがほとんどです。

結果、コミュニケーションやビジョンや教育研修に話がいきがちなのです。

ただ、「個人力は低いがとても高い商品力を持つ会社」と、「個人力は高いが商品力が低い会社」では、組織力があるのはどちらでしょうか?

間違いなく前者が高い成果を出します。

それなのに個人以外力にちゃんと向き合わず、個人の力で何とかしようとする会社が多くあります。

特に古い会社で、業界3位以下の会社(商品力が上位より劣っている会社)でよく見る傾向です。

組織風土等を能力発揮率に含める理由

個人以外力に入りそうなものとして、組織風土や組織ルール・制度がすぐに思いつくと思います。

ただ、個人力の分解要素(個人力=個人の能力×能力発揮率)である能力発揮率の要素であると考えています。

そもそも、組織風土を良くすることや福利厚生や人事制度を充実させる目的は何でしょうか?

個人の力を存分に発揮してもらうことですよね。

だから目的から考えると、このような区分けとなります。

個人以外力の詳細

組織力―個人力=個人以外力ですが、具体的なものは以下となります。

・商品力
・ブランド力
・仕組み化力
・Web集客力

ひとつずつ見ていきます。

商品力

商品力とは?

商品力とは、大きく2つのことを言います。

  1. 1つの商品で沢山の人の課題を解決できる
  2. 1つの商品で数は少ないが、課題解決の度合いが高い

それぞれ説明します。

1.1つの商品で、沢山の人の課題を解決できる

1つの商品で100名の課題を解決できる場合と、1,000名の課題を解決する場合を比べます。

当然1,000名の課題を解決する商品の方が商品力があるといえます。

2.1つの商品で、数は少ないが課題解決の度合いが高い

課題解決できる人は少数少なくても、1人当たりの課題解決量が大きいか少ないかで商品力が変わります。

もちろん課題解決量が大きいほど商品力があります。

商品力は個人以外力である理由

商品力があるものとないものを同じ力量の人が売れば、間違いなく、商品力がある方が売れます。

人の能力で左右されるのではなく、商品力によるからです。

したがって、個人以外力となります。

ブランド力

ブランド力とは?

ブランド力とは、消費者がそもそもの機能にプラスアルファして払ってくれる金額と言いかえることができます。

ブランド力があれば、同じ機能(例えば鞄など)を持つ商品でも、高い価格で購入してくれます。

また、同じブランドの他の商品を複数買ってくれます(例えば、洋服とコート等)。

(詳しくは、「ブランド・ブランディングとは何?」をわかりやすく解説を参照)

ブランド力が個人以外力である理由

ブランド力がある商品であれば、上記のように高くても指名買いをしてくれます。

わざわざ高い商品を販売員のスキルにあまり左右されずに買ってくれるので、個人以外力といえます。

仕組み化力

仕組み化力とは?

成果を最大化されるうえで、個人の成果の底上げをおこなうために、ベストな方法を形式知化し、行動レベルまで落とし込み業務標準にすることができる力です。

(詳しくは、「仕組み化」を意味と目的と階層に分けてわかりやすく解説を参照)

仕組み化力が個人以外力である理由

個人の能力のありなしに関係なく、仕組み化ができていれば一定レベルの仕事を各従業員ができるから、個人以外力といえます。

Web集客力

Web集客力とは?

Web集客力とは、自社のWebサイトやSNSで集客がおこなえる力です。

Web集客力が個人以外力である理由

ここは意見が割れる部分ではありますが、私は、個人以外力としました。

なぜなら、うまくいくと資産になるからです。

自社のWebサイトでの集客やSNSからの集客には、手を加えはじめてから最低半年以上の時間がかかります。

力のないWebサイトや立ち上げたばかりのWebサイトでは、Googleさんにインデックス(Googleさんのデータベースに保存)すらされません。ということは、検索結果にも出ません。

それ以前に、Googleさんに自社のサイトを見に来てくれません。

SNSも同じで、半年ちゃんと運用して初めて存在し始める状況です。

ただ、やっとスタートラインに立てた状態でも、フォローしてくれている人ですら、投稿した内容がすべて表示されるわけではありません。

Twitterのフォロー数とインプレッション数が画面表示されているので、数値を見てみてください。ほとんどの人がフォロー数よりインプレッション数が少ないのです。

逆に言えば、ちゃんと評価されて、多くの人に見られるサイトやSNSになることができれば、資産化されます。

資産化すれば、多くの集客を行うことができるようになります。

だから個人以外力と考えます。

個人以外力の「まとめ」

組織力から個人力を引いて残ったもの

これが個人以外力です。

具体的には以下です。

・商品力
・ブランド力
・仕組み化力
・Web集客力

組織力を上げる際に、個人力の話ばかりにならないように、個人以外力の重要性も理解しておいてください。

どうしても、人のスキルを課題としがちですが、そうではない理由で売上不振となっている場合も多くあるからです。

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