人の「性格形成」の過程を3つに分けて理解する

1.概念の本質
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人の性格がどのように形成されているかを知っていますか?

人の性格は、主に3つのプロセスを経て形成されていくと言われています。

私たち自身はもちろん、周りの人もこのプロセスを経て今の性格に至っています。

職場では、気の合う人だけでなく、残念ながら性格が合わず苦手だと感じる人もいるでしょう。

この記事では、性格を形成する3つのことについてわかりやすく解説します。

この知識は、自分自身の成長に役立つのはもちろん、上司やお客様の行動パターンを理解し、効果的なコミュニケーションを取るヒントになります。

性格を形成する3つの過程とは

「遺伝」「育った環境」「教育・経験」の3つ

この3つの過程を経て今の性格が形成されています。

図にすると以下になります。

これらの要素は、単なる足し算ではなく、複雑に相互に関連し合う「遺伝」×「育った環境」×「教育・経験」という「掛け算」の関係性で性格を形作ります。

つまり、祖先から遺伝で引き継いだ元の気質に、育った環境が影響を与え、さらに受けた教育や体験した経験によって、最終的な性格が形成されるのです。

「遺伝」「育った環境」「教育・経験」それぞれを解説

遺伝

先祖代々のDNAによって引き継がれる要因です。親の性格に似る傾向があることは広く知られています。

遺伝的要因は、性格の土台となる気質に最も強く関わります。

例えば、「人見知りしやすい」「物事を深く考える傾向がある」「すぐに怒りがち」といった行動や感情の傾向です。

この気質は生まれつき持っているため変わりにくく、環境からの影響を受ける際の反応の仕方(反応様式)を決定づけます。

育った環境

生まれてから幼少期・学生時代にどのような環境で育ったかです。

特に幼少期の家庭環境は、他者との関係構築の基礎となる愛着や、基本的な価値観の形成に決定的な影響を与えます。

教育・経験

学生時代や社会人として働く環境において、教育されたり、学んだり、様々な経験によります。

教育や人生における様々な経験は、具体的なスキルや対処法、そして自己をどう捉えるかという信念を形成します。これは大人になってからも変化し続ける部分です。

3つの要素の掛け算

遺伝された性格が基本となります。

ただ、乳幼児期から児童期にかけての親との関わりや愛着形成、後天的な学習、そして人生で遭遇する様々な出来事である成功、失敗、トラウマなどにより変化していきます。

これらは、単純に足し算で構成されるわけではなく、各要素の掛け算で性格形成されるそうなので、同じ環境や経験をすれば同じ性格になるわけではありません。

これらにより、人それぞれの性格が形成されますし、変化する性格と変化しない性格があります。

自分の性格は自分で把握できる?

完全にはできません

・理由①他の人との比較が難しい
・理由②自分で自分を把握できない

それぞれを解説します。

理由①他の人との比較が難しい

性格とは、身長のように数値で表せる絶対的な基準が存在しません。

さらに、他の人の心の奥底にある本当の性格は、他者からは完全に見えないため、比較して明確に把握することが困難です。

したがって、他の人と比較するのはとても難しいことです。

理由②自分で自分を把握できない

上図で表わすジョハリの窓という法則をご存じでしょうか?

心理学者が1955年に提唱した自分自身の自己認識と、他者からの認識との「ズレ」を理解するための心理学モデルです。

「自分が知っている・知らない」×「他人が知っている・知らない」の軸で分けた4象限で表されます。

それぞれ、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓と呼ばれています。

この中で、「盲点の窓」には、自分では気づいていないが、他者には明らかに見えている行動パターンや口癖、感情の癖などが含まれます。

他者との比較やフィードバックがない限り、この領域に存在する自分の性格に気づくことはできないことを表わしています。このように自分ではわかっていない性格があるのです。

(詳細は、人と他人の認識の差を把握「ジョハリの窓」をわかりやすく解説を参照)

3つの要素の仕事での具体的な活かし方

ここからは、性格形成の3要素の知識を、日々のビジネスシーンにどう活かすかについて、以下の2つの視点から具体的に解説します。

・自己理解と成長に活かす
・他者理解と人間関係に活かす

自己理解と成長に活かす

① 変わらない部分(遺伝・気質)を知って、「強み」として活かす

性格の土台となる遺伝や気質は変えにくい傾向があります。

生まれつきの傾向だから仕方ないと割り切り、その傾向を無理に変えようとするのではなく、自分の個性や強みとして活かす方法を考えてみましょう。

例えば、人前が苦手なら、発言の機会を減らす代わりに企画書や社内資料の質の高さで貢献するなど、自分の気質に合った方法があります。

② 変わる部分を意識的にデザインする

教育や学び・経験によって作られる部分は、大人になってからも変化します。これがあなたの「成長の余地」です。

例えば、学びのために本を読む、経験数を上げるために、自分で手を上げて様々なプロジェクトに参加するなどです。

他者理解と人間関係に活かす

① 行動の背景にある「育った環境」を想像する

職場で「なぜあの人はいつも感情的なのだろう?」「なぜあの人は完璧主義すぎるのだろう?」と理解に苦しむ人がいるかもしれません。

相手の行動を悪い性格と決めつける前に、自分とは異なる育った環境や過去の経験が、今のその人の行動パターンを作っているのだと客観的に考えてみましょう。

自分と違う背景を持つ人と認識することで、感情的に反応するのではなく、冷静なコミュニケーションを取れるようになることがあります。

② 「盲点の窓」を縮めるフィードバックを求める

上記で解説したジョハリの窓の「盲点の窓」(他人は知っているが、自分は気づいていない性格)は、仕事上のフィードバックを通してしか知ることができません。

上司や信頼できる同僚に、「私の会議中の話し方で、改善した方がいいところはありますか?」「私が行っている営業スタイルで、お客様が少し戸惑うことはありますか?」といった形で、具体的なフィードバックを求めましょう。

他者からの客観的な視点を受け入れる「経験」が、自己認識を深め、より社会で通用する行動パターン(性格)の形成を促します。

また、このコミュニケーションにより、アドバイスを求めた人との人間関係が、相互理解が深まることがあります。他の人から心を開いた相談を受けると、こちらも心を開いて対応するからです。

ただ、自分が認識していない自分のことは、簡単に受け入れることができない場合があります。

私もそうでした。以前ジョハリの窓使った研修を受けたことがあります。盲点の窓を指摘されると、反発したり、心を閉ざしたくなりました。

ただ、その時に自分が知らない自分をすることができ、それ以降の人生にとても役立ちました。皆さんにもそのような経験をしてほしいです。

まとめ

「遺伝」×「育った環境」×「教育・経験」という3つの関係性

性格形成は上記の3つの要素の掛け算で形成されます。

遺伝が大きな要素となりますが、学びや経験で変化するものであることと、自分の性格の自己認識が正しいかどうかは不確かです。

まだまだ成長の余地があります。日々の努力で、良い性格形成を図りたいですね。

この知識を今日からの職場の人間関係や、自己成長への意識的な『教育・経験』のデザインに活かしてみてはいかがですか?

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