成長を阻害する「やってはいけないこと」を知らずに努力すると、その頑張りは無駄になってしまいます。
しかし、力を注ぐべきポイントに集中できれば、あなたの成長は一気に加速するでしょう。
この記事では、効果的な成長を促すための判別方法の一つ、「したいこと(Will)×できること(Can)マトリクス」について、わかりやすく解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
「したいこと」×「できること」マトリクスとは?
・手を出してはいけない領域の判別
・効果的に努力すべきポイントの特定
この2つを判別することができるのがこのマトリクスです。
このマトリクスで明確になった部分を努力することで、成長が早くなります。
具体的には、以下の図を参考にしてください。

「したいこと(Will)」と「できること(Can)」の軸をそれぞれ3つに細分化したマトリクスです。
「したいこと」は、「今したいこと」「今はしたくないが今後したくなること」「したくないこと」の3つに分類します。
「できること」は、「今できること」「今はできないが今後できるようになること」「できないこと」に分類します。
このように整理することで、避けるべき領域だけでなく、注力すべき領域、そして今後目指すべき成長の方向性が明確になります。
ただし、このマトリクスの活用においては、「したいこと」や「できること」を明確に判別するのが難しいと感じる人も少なくありません。
しかし、たとえ現時点で明確でなくても、この考え方自体を知っておくことで、新たな視点や気づきを得られるでしょう。詳細は後ほど詳しく解説します。
2つのポイントをそれぞれ解説します。
手を出してはいけない領域の判別
「やりたいこと」×「できないこと」に手を出さない
「できないこと」の領域は、基本的に避けるべきです。
中でも、特に陥りがちなのが「やりたいこと」と「できないこと」が重なる領域(図の赤点線部分)です。
いくら努力しても、苦手意識は残りやすく、非効率的になりがちです。
見極めは難しいかもしれませんが、この考え方を知っているだけでも、無駄な努力を避ける上で非常に有益です。
効果的に努力すべきポイントの特定
「したいこと×できること」が一番大事な領域
これは、あなたが高いモチベーションで取り組め、かつ成果を出しやすい領域です。
この領域を徹底的に深掘りすることで、有意義な経験を積み、さらに「できること」の範囲を広げられます。
「したいこと×できること」の深掘りが進んだら、次のステップとして、図中の「広げていきたい領域」にも積極的に挑戦していきましょう。
このマトリクスの注意点
判断ではなく考え方を知っておく
このマトリクスの最大の難点は、「したいこと」や「できること」を客観的に判断するのが難しいという点です。
特に経験の少ない若手社会人にとって、自分の「したいこと」が明確でなかったり、「できること」を正確に把握できなかったりすることは少なくありません。
しかし、人生経験を積む中で、「したいこと」が見つかったり、「できること」が明確になったりする時は必ず来ます。
その時に改めて考え始めるのも良いですが、今からこの考え方を知っておくことで、たとえ不明確な状況でも様々な判断に役立てられるでしょう。
実際、私も「したいこと」が不明確だった若い頃にこのマトリクスを知り、様々な判断において自分を客観的に見つめ直すことができ、非常に役立ちました。
なお、このマトリクスの一つの軸である「したいこと」を見つける方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
(「やりたいことを見つける方法」を実例を元にわかりやすく解説)
「したいこと」×「できること」マトリクスの「まとめ」
・手を出してはいけない領域の判別
・効果的に努力すべきポイントの特定
この2つを判別することができるのがこのマトリクスです。
特に「したいこと×できないこと」に手を出してはいけないことだけは覚えておきましょう。
他にも知っておきたい考え方をテーマに以下の記事を書いています。参照下さい。
- 成長とは?成長する方法とは?
- 社会人になった時に知っておきたい「本当に大事なこと」
- 最初の3年間で経験してほしい「たった1つのこと」
- 才能と努力の関係とは?
- 「知識を得るコツ」 深狭?広浅?
- 「学びのコツ」すぐに検索せずに一旦考える
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