仕事をする上で一番基本となる考え方にPDCAがあります。
誰もが一度は聞いたことがあるPDCAサイクルですが、人により古いと言われることもあります。
ただ、私は、仕事の一番の基本かつ根幹だと思っています。
この記事では、これらの理由を含めてPDCAの詳細をわかりやすく解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい【ビジネススキル】必須スキル・思考方法・コミュニケーション)
PDCAサイクルとは?
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
これらの頭文字を合わせてPDCA、PDCAサイクルと言います。

上図がよく使われる図です。
計画して、実行して、その結果を評価して、改善するというサイクルを表わしています。
PDCAサイクルを回す目的
経験から多くのことを学ぶため
人は経験からしか学べません。当然人が業務をおこなう会社も同じです。経験から多くのことを学ぶために、PDCAサイクルを回します。
PDCAサイクルを回す「メリット」
・計画との差異が認識できる
・経験をノウハウにできる
それぞれを説明します。
計画との差異が認識できる
計画があるから、実行との差異がわかる
日々仕事を「実行」していると、必ず結果がでます。計画があった上での実行であれば、実行したことが評価できます。
仮に計画との差異があった場合、
計画時の前提のズレ
計画が無茶だった
前提の何かの思い違い
想定外なできごと
実行が不十分
などの仮説が立ち、実行したことを評価できます。
これが一つ目のメリットです。
経験をノウハウにできる
計画との差異を検証することでノウハウが蓄積できる
計画せずに実行する、計画して実行する、どちらが学びが大きいでしょうか?
もちろん後者です。計画が悪かったのか?実行が悪かったのか?それはなぜなのか?この経験をどのように生かせるか?などを考えることができます。計画がなければこれらのことを考える機会を失います。
これが1つの経験だけならいいのですが、沢山の経験を積んだ場合とても大きな差となります。
これが2つ目のメリットです。
PDCAサイクルの「詳細説明」
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のサイクルを回すポイントを解説します。
Plan(計画)
・振り返った際の〇×が明確にできること
・実行計画(=実際に行動すること)を必ず設定すること
計画策定時に上記2つがポイントです。
振返った際に〇×が明確にできること
計画し、実行し、振り返ることがPDCAです。したがって、ちゃんと振り返ることができる計画である必要があります。計画が明確でない場合、後から振り返ることができなくなります。
できるだけ数字に落とし込むことが大事になります。数字にできない場合でもできたのかできなかったのかがわかるような計画を立てましょう。
実行計画(=実際に行動すること)を必ず設定すること
計画には、ゴール設定と実行計画が必要です。ゴールに行くために、行動の計画である実行計画が立案できて初めて、計画ができたことになります。
Do(実行)
計画通りに実行
実行計画を実行します。
注意点は、実行しきることです。実行が弱いと計画が悪いのか?実行が悪いのか?がわからなくなります。
Check(評価)
計画と実行の差を評価する
実行した結果を受けて、計画との差異を見ます。
実行した結果〇か×となった現象を把握し、現象の原因を明確にしていきます。
(詳しくは「現象と原因の違い」を超簡単に解説を参照)
Action(改善)
原因を取り除く
原因を突き止めたら、「どうすれば改善できるか?」「どうしたら今後に生かせるか?」を考えます。
ここまでできれば、1つの経験から多くのことを学べます。
PDCAサイクルの「注意点」
事実に向き合うこと、すべての行動時に計画を立てることの2つに分けで解説します。
事実に向き合うこと
事実を真っ直ぐ見て事実から逃げない
PDCAサイクルを回す際にとても大事なことがあります。それは「事実に向き合うこと」です。
PDCAサイクルをまわす上で絶対避けて通れないことです。
計画して実行するわけですから、必ずできたがどうかが明確となります。これが各企業、各個人でなかなかできないのです。なぜか?怖いのです。何が怖いのか?
できていない自分に向き合いたくない気持ち、同僚にできない自分を見られてたくない気持ち、上司に報告したくない気持ちが芽生えます。
これがPDCAサイクルを回す最大の敵となります。
結果、以下のような行動をとりがちとなります。
・計画に数値を入れないようにする
・数値を低く設定する
・振返ることなく、ずっとDo→Do→Doと実行のみ
PDCAサイクルの意味がなくなってしまいます。
すべての行動の前に計画を立てる
とにかく計画を立てる
すべての行動の前に計画を立てる。これがPDCAサイクルの一番重要なことです。
ただ、すべてにおいて精緻に計画を立てると時間がかかりすぎてしまいますが、PDCAを回していると、何にどこまで精緻に計画を立てるか?のノウハウも獲得できます。
PDCAサイクルの「まとめ」
・計画して、実行して、その結果を評価して、改善するというサイクル
・計画との差異が認識できる、経験をノウハウにできるメリットがある
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルをしっかり回しましょう。経験をノウハウに変えることができます。
PDCAが回っているかどうかで、数年後に大きな差となります。慣れるまでは大変ですが、慣れたら誰でもできるようになります。慣れるまでの辛抱です。
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