私たちの多くが株式会社という組織に勤めています。
約400年前に始まったとされる株式会社ですが、そもそも株式会社って何?と聞かれて皆さんはどのように答えますでしょうか?
この記事では、誰もが接する株式会社とは何か?についてわかりやすく解説します。
この記事を読むと株式会社とは?という質問に答えることができようになります。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい【ビジネス用語】基礎用語解説)
株式会社とは?
・お金を持っている人
・お金儲けがうまい人
・労働をお金に変えてほしい人
これらの人たちが、
一つの場所(=会社)に集まって、お金儲けしましょうという仕組み
これが株式会社です。
株式会社の「詳細解説」
株式会社の成り立ち
株式会社の成り立ちは諸説ありますが、オランダの東インド会社から始まった説が一般的です。株式会社ができ、事業が継続的におこなわれるようになりました。
オランダの東インド会社が設立される以前は、ひとつの事業を終えるごとに都度解散して精算する仕組みだったそうです。
具体的には、航海の計画をたてて、人とお金を集めて、航海に出ます。そして、航海先で色々な品物を仕入れ、自国に帰ります。その後、品物だけでなく船も含めて売ってしまい、集まったお金を出資者に1回ごとに分配していたそうです。
オランダの東インド会社は、上記の仕組みの非効率な部分を解消するために、継続的に出資者を集めて航海士を雇い、航海を継続的に行う仕組みを作りました。
航海に出て、航海後に仕入れた品物を売って、また、航海に出るという継続性を初めて持たせたことで、株式会社の始まりと言われているそうです。
ちなみに最初の頃は仕入れていたものは、香辛料がメインだったとのことです。欧州の人がお肉を美味しく食べたいという気持ちが、香辛料貿易を栄えさせたのです。
一つの場所(=会社)に集めて、お金儲けしましょうという仕組み
株式会社とは、お金を持っている人、お金儲けがうまい人、労働をお金に変えてほしい人を一つの場所(=会社)に集めて、お金儲けしましょうという仕組みです。
会社とは、現金を使って現金を増やす器です。
(詳しくは、本質を一言で表現!「会社とは何?」をわかりやすく解説を参照)
現金を使うために、まずはお金を集めないと始まりません。この部分は、「お金を持っている人」に協力してもらいます。
次に、お金を何かに投資し、その投資したものを使ってお金もうけをします。ここで、「お金儲けがうまい人」に作戦を考えてもらい、実際の行動は、「労働をお金に変えてほしい人」にお願いするという流れになります。
したがって、株式会社は、この3つの人を一つの場所(=会社)に集めて、お金儲けしましょうという仕組みなのです。
株式会社のステークホルダーの役割
株式会社のステークスホルダーは、株主、株主総会、取締役、取締役会、従業員に分けることができます。それぞれを説明します。
株主
まずは、会社にお金がないと何も始まりません。そのお金を出すのが株主です。
株の売買時の値上がりで儲けを出す、キャピタルゲインで儲けることが株の本質のように感じますが、あくまでこれはサブです。
メインは、会社に出資してそのリターン(配当)を得ることです。
株主には大きく3つの権利があります。それぞれを説明していきます。
株主の権利「配当金」
年次で利益が出たら、1株いくらの配当金と決議され、株数×配当金分のお金をもらうことができます。配当金といいます。
株主の権利「議決権」
出資したお金が適正に使われるように意見を言うことが出来ます。これが議決権です。これも株数に応じて意見を言うことができます。
持株数が多ければ、その人の意見が通るという事です。
株主の権利「株主優待」
すべての会社が行っているわけではないですが、株主に自社製品やクオカードを配ります。少しでも株を持っておいてほしい上での追加のサービスです。
株主総会
名前の通り、株主の集まりです。年1回の定期総会を開く場合が大半です。臨時の決議が必要な時は、臨時総会を開催して決議を行います。
会社にとって大きな判断は、すべて株主総会での決議が必要となります。
株主への配当金、株主に代わり会社を運営する取締役等の選任及び報酬、新株発行や、会社の解散・M&Aなどが株主総会で決める代表的なものです。
決議方法は多数決です。1株1議決権が基本なので、発行株数の半分以上で決めることができます。
取締役
株主総会で取締役に任命された人のことです。会社の経営を行う人です。代表取締役は取締役会で決めます。
経営全般を行う役割で、最近は、事業運営の管理と執行部分を切り離し、執行役員という任意の設定をする会社が増えています。
取締役会
取締役が全員集まり、業務執行における意思決定を行う会議が取締役会です。
従業員
会社に雇われて働く人のことです。取締役は任用契約(2年が多い)ですが、従業員は無期限の雇用契約となります。
ちなみに執行役員は任用契約か雇用契約を各会社で設定します。
会社に所属する大多数の方が従業員です。立場上使用者である取締役の下位に当たり、弱い立場のため様々な法律で立場を守られています。
簡単に解雇できないとか、労働時間に上限があるなどです。
これらそれぞれの役割を行うことで、会社という目に見えない存在を作り上げて、運営しているのです。
株式会社の「まとめ」
お金を持っている人
・お金儲けがうまい人
・労働をお金に変えてほしい人
これらの人たちが、
一つの場所(=会社)に集まって、お金儲けしましょうという仕組み
これが株式会社です。
大企業は、上記のように役割分担が明確です。ただ、小さな会社では、株主と取締役が一緒の場合も多く、役割分担ではなく、1人(社長)がすべて決めている場合が多いのです。
したがって、小さい会社であればあるほど、権利が1人に集中し独裁になりやすいのです。
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