「ブランド・ブランディングとは何?」をわかりやすく解説

④ビジネス基礎知識
※本記事のリンクには広告がふくまれています。

わかっているようでよくわからないブランド・ブランディングという言葉。

調べると小難しい解説が多く、読むと理解が深まるどころか、わからなくなります。

言葉の「意味」や「手法」や「目的」が混在している解説が多いことがひとつの要因です。

ブランドの意味、ブランディングの意味、ブランド力を上げる方法、3つだけでもすでに混乱します。

その上に、会社から見た目線、消費者から見た目線の2つの視野があるため、これだけでも3×2=6つの見方となります。

この記事では、これらを整理しながら説明することで、ブランド・ブランディングが理解できるように、わかりやすく解説していきます。

この記事は、風土の違う5社での経験、数百名のマネジメント経験、100回を超える若手向け勉強会の講師をした経験を持つよしつが書いています。

(あせて読みたい 知っておきたいビジネススキル向上のための基礎知識をまとめてわかりやすく解説

ブランド・ブランディングとは?

  • ブランドとは、消費者が機能にプラスアルファしてお金を払ってくれるもの
  • ブランド力が上がるとは、消費者が機能にプラスアルファして払ってくれる金額が増えること
  • ブランディングとは、会社がブランド力を上げるために行う行動

それぞれを一言で言うと上記となります。

ブランド・ブランディングの「詳細解説」

ブランドとは?

ブランドの意味

ブランドの単純な意味は名称・商標という意味です。諸説ありますが、家畜に焼き印を押して、自分のものかどうかを認識したことが由来と言われています。

名称・商標という意味には、他との差という意味合いが含まれております。

ビジネスで使うブランドの意味

ただ、ビジネスで使うブランドとは、少し違います。

安さで有名な店を「あの店はブランド力がある」といいますでしょうか?

本来の名称及び他との差という意味では、使い方は間違っていないはずですが、ブランド力があるとは言いません。

どうも安さではなく、価格が高い場合に使うようです。

このことから、ビジネスで使うブランドとは、プラスアルファされる付加価値と言い換えることができそうです(①)。

では、次にここに10万円のバックがあります。ただし、1つも売れません。このバックはブランド力がありますでしょうか?

ないですよね。このことから、ブランドには前提条件がもう一つあります。その価格で売れることです(②)。

更にもう一つ。ブランドって消費者の心の中にあって目に見えないものとよく言われますが、いかがでしょうか?

ブランドバッグを購入する際、最低限必要な機能を持っている鞄の値段に、プラスアルファしてお金を出しています。

ブランドバックでなければ、鞄という機能を満たしたものが、大幅に安く買うことができます。

このように考えると、金額で目に見えるのです(③)。

上記①②③をまとめると、ブランドとは、消費者が機能にプラスアルファしてお金を払ってくれるものとなります。

ブランドとは、付加価値、体験、ワクワクする気持ち、安心感など色々なことを言われますが、これらのことを感じるから高いお金を払うわけです。

ブランド力が上げるとは?

ブランド力が上がった状態とは、上がる前と比べてプラスアルファが増える状態です。

機能だけでは1万円のものを5万円で購入していたが、8万円でも購入するという状態。

もう一つが、機能へのプラスアルファは変わらないが、1商品ではなく、2商品以上同じブランドのものを買う状態。

この2つがブランド力UPの状態です。

ブランディングとは?

会社が、ブランド力を上げるために行う施策のことです。

買ったことがない人に対して、広告宣伝でより良いものにイメージ付けしたり、店舗の内装を豪快にしたり、商品の見せ方を工夫したりですね。

そして初めて買ってくれた人の期待値を超える商品であれば、その人にとってのブランド力が上がったことになります。

これらの施策すべてをまとめてブランディングといいます。

消費者がブランドを求める理由

消費者がブランドを求めるのは2つです。

1.ワクワクドキドキを得たい

ワクワクドキドキしなくていいのであれば、機能にのみお金を掛ければいいので、ブランドにこだわることはありません。

でもこだわるのは、その商品を持つことで、ワクワクドキドキできるからです。

そして、ワクワクドキドキの正体は、商品を購入することで、他人より上に立つ、自分自身を肯定できるイメージが湧くからです。

2.失敗したくない

もうひとつは失敗したくない気持ちからです。ものを購入する時は、基本前払いです。

商品を購入する前に、買うか買わないかを判断し、買うと決めてお金を払った後に商品がきます。実物を見てイメージと違っても、基本お金は返ってきません。

だから、購入に失敗しない安心感が必要なのです。そのために機能よりプラスアルファしてお金を払うのです。

ブランド・ブランディングの「まとめ」

  • ブランドとは、消費者が機能にプラスアルファしてお金を払ってくれるもの
  • ブランド力が上がるとは、消費者が機能にプラスアルファして払ってくれる金額が増えること
  • ブランディングとは、会社がブランド力を上げるために行う行動

会社からしたら、ブランド力を上げると、原価が同じ商品でも、利益額が変わってきますから、ブランド力を上げたいのです。

消費者からしたら、その商品を購入することで、ワクワクドキドキという、他人より上に立つ、自分自身を肯定できる状態になりたいのです。もしくは、失敗したくないのです。

だから高いお金を払うのです。だからブランドとは会社と消費者の間で、ウインウインの関係となるのですね。

そして、消費者が一度上記のことを感じると、そのブランドのファンとなり、リピートしやすくなることで競合優位性が高くなり、更なるウインウインの関係となるのです。

ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。

本を読む習慣がない方は、プロのナレーターが朗読した本をアプリ等で聴けるサービスがおススメです。詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

オーディオブック2強「Amazon Audible」「audiobook.jp」を徹底比較
本を朗読してくれるサービスがあります。「オーディオブック」という総称で呼ばれており、「Amazon Audible(オーディブル)」と「audiobook.jp」の2社がこのマーケットの2強となっています。この記事では、この2社のサービスの違いについて詳細に紹介します。

オーディオブック2強「Amazon Audible」「audiobook.jp」を徹底比較はこちら

何回も読んだおススメ本の紹介は以下を参照下さい。

おススメなビジネス書83選!学んでほしい5領域に分けて紹介
今まで、1,000冊弱の本を読んでいますが、結果、沢山の分野の本を読むことになりました。この記事では、私が実際に読んだ本の中から、気づきがとても多くあった、おすすめ本を厳選して紹介します。

何回読んでも学べた本厳選!ビジネスに役立つおすすめ本はこちら

記事一覧から探したい場合はこちら

サイトマップ
会社の本質に加えて、上記の会社の活動を表した1枚の図に従って、項目分けをしています。知りたい部分からご覧ください。 上図の説明は、よしつブログトップページを参照下さい。 会社関連用語の本質 本質 まとめ記事 「会社関連用語の「本質」 本質 ...

サイトマップはこちら

用語から検索したい場合はこちら

【用語一覧】ビジネス用語・基礎知識 超簡単解説&使い方紹介 
固い表現や小難しい言葉で理解できなかったり、困ったことがある方向けに、すべての用語を超簡単に解説します。 説明が短すぎないように、細かすぎないように、難しい言葉を使わないようにわかりやすく解説することにこだわっています。 ア行~ワ行 (日本...

掲載用語一覧はこちら

タイトルとURLをコピーしました