人の心は狩猟採集時代から進化していません。そして現代の私たちは、そのDNAを引き継いだ中で現代を生きています。
こう聞くとどう思いますか?
例えば、生まれてから一定期間たつと自然と会話ができるようになります。しかし、文字を読んだり書いたりすることは自然とできるようになりません。
会話は狩猟採集時代には身に付けていたことですが、文字は農耕が発達し定住後の4,000年位前から使われるようになりました。
このような例などを元に進化心理学で人は狩猟採集時代の心で現代を生きているとされています。
狩猟採集時代は、多くても100名までの人と共同生活をしていたそうです。当然顔見知りに中で生活し、役割分担しながら生活し、子孫を残せた集落のDNAが引き継がれています。
当然、食べることができないと生きていけません。また、他の動物から身を守るだけでなく、他の集落との争いにも勝たないと生きていけません。これらをクリアしてきたDNAが私たちに受け継がれています。
このような小さい集落の中で最適化された人の心で生きているので、100名を超える人と共生するには無理があることが出てくるのです。
その心のままで、定住がはじまり、とても大きな都市ができ、科学や医療が進化し、文明が大きく発達した環境に激変しました。
他の人の行動を不快に思ったり、自分の中で沸き起こる嫌な気持ちも、このような環境変化の中で当然ながら起きることです。ある意味しょうがないことなのです。
この事実を知っておくことはとても大事です。
なぜなら、今の自分を客観的に見る事ができますし。他の人の行動を少し許せたり、自分の中で沸き起こる嫌な部分を受け止めることもできるようになります。
そして、様々な問題の奥底にこの事実が影響していることを踏まえ、物事を考えることができるようになります。
皆さんが働く会社でおきていることの多くも、このような昔ながらの人の心が進化していないことが原因かもしれません。
すぐ怒る上司は防御本能が過剰なのかもしれません。他の部署と仲が悪いのは、小さな集落に最適化しているのかもしれませんね。

