今の会社は本当に「良い会社」だろうか? 転職を考えるとき、誰もが一度は悩みますよね。
経営層の質、上司との相性、事業の将来性、会社の雰囲気…判断材料はたくさんありますが、すべてを事前に知ることはできません。
そこでこの記事では、見極めが難しい「良い会社」に共通する特徴の一つである「結果よりもプロセスを大事にする会社」に焦点を当て、その理由と見分け方を解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい いい会社の判断方法)
「結果よりプロセスを大事にする会社」が良い会社の理由
・結果が出せる方法をたくさん習得できる
・風土が良い
この2つが良い会社の理由です。
ちなみに、皆さんの働く会社が、結果とプロセスどちらを大事にしていますかを判断するのは、人事評価シートにプロセス指標が入っているかどうかで判断できます。
それぞれを解説します。
結果が出せる方法をたくさん習得できる
1.成果を継続的に出せるプロセスの構築力が上がる
2.上長の適切なマネジメントでサポートを受けることができる
上記2点が結果が出せる方法をたくさん習得できる理由です。それぞれを解説します。
成果を継続的に出すプロセスの構築力が上がる
結果を出すには、必ずプロセスが必要です。プロセスが明確だと、結果が良い時も悪い時も、正しく振り返ることができます。
結果が悪かった時、「次は頑張ろう」で終わるのではなく、「プロセスAがうまくいかなかったからだ」と具体的に改善点を見つけられます。
また、結果が良かった時も同様です。多くの人は謙遜しすぎたり、無意識に行っていた行動だったりして、なぜ成功したのかを認識できていないことが少なくありません。
しかし、プロセスを事前に考えておけば、成功要因を正しく自己認知し、その経験を次に活かすことができるのです。
上長の適切なマネジメントでサポートを受けることができる
私たちの仕事は、短距離走ではなく長距離走なので結果を出し続けることが必要です。そのためには、成果を出し続けることができるプロセスを知って実行し続ける必要があります。
そのためには、自分で習得するだけではなく、上長からのサポートがとても大事になります。
プロセスを大事にする会社では、結果と結果に至ったプロセスを大事にしますので、評価目標を決める時に、結果指標だけでなく結果を出すプロセスを含めて目標設定する場合が多くなります。
設定する内容は上長が考える場合が多いですが、部下に納得してもらい行動してもらわないといけませんから上長は必死で考えます。
その上、評価期間内において、プロセスとなる行動ができるように部下を支援することも必要になります。
このことがマネジメントの質を上げて、皆さんの成長支援となるのです。
一方、結果だけを重視する会社では、上司が部下とじっくり向き合う機会は減りがちです。
「結果だけで評価する」という楽な道に流れてしまうからです。
その結果、「達成率が○○だからこの評価です。次は頑張ろう」といった一言で終わるフィードバックになり、具体的な成長支援は行われません。
風土が良い
風土が悪くなる一番の要因である政治性が育ちにくい
会社の風土は、組織の善し悪しを大きく左右します。風土が悪くなる主な原因は、社内政治が広がることにあります。
社内政治とは、「何が正しいか」ではなく、「誰が言ったか」が重要になる風潮のことです。上司が「右」と言えば「右」に従うしかなく、正しいと思って行動したことで評価が下がることもあります。
その結果、仕事の能力が高い人よりも、上司への立ち回りがうまい人が評価されがちです。
・社内政治性が広がる理由
・社内政治性が高い会社での行動特性
上記に分けて社内政治性を解説します。
社内政治性が広がる理由
結果だけで評価すると、たまたま目標が低かったり、運が良かったりしても評価されてしまうことがあります。
この環境で必ず起こるのは、仕事の能力を磨くのではなく、いかに目標を低く設定してもらうかに長けた人が現れることです。
そうなると、仕事そのものに向き合うよりも、上司に「頑張っている感」を見せて評価を得ることが重要になります。
その結果、出世するのは仕事ができる人ではなく、上司に取り入る社内政治に長けた人になるのです。
時間が経つと、組織の上層部は社内政治に長けた人たちで占められ、会社全体にその悪影響が広がります。
社内政治は「正しさ」を封じ込めます。正しい意見が、上司の過去の言動を否定することになりかねず、誰もが正しいとわかることすら言えなくなってしまうからです。
社内政治性が高い会社での行動特性
社内政治が蔓延する組織では、社員は自分の考えではなく、社長や上司が何を考えているかを予測することに全力を注ぎます。
お客様にとっての正解よりも、上司の顔色を伺って動くことが最優先されるため、結果として社内を優先するようになります。
例えば、以下のような状況が起こりがちです。
・お客様からの電話に出ず、上司からの依頼を優先して対応する
・重要な会議の最中に、上司の上司から電話が入ると、そちらの対応を優先し、会議が中断される
・部下への指示を、上司の上司の一言で真逆の内容に変更する
社内政治性の高い組織で働いたことがありますが、上記のようなことが普通におきます。
逆にこのような社内政治性が広がらなければ、建設的な議論ができるし、お客様を向いた仕事もできるため、風土が良い会社となります。
面接でプロセスを大事にする会社を見分ける方法
人事評価で「プロセスで評価される項目は設定されていますか?」と質問する
聞きにくい質問のように感じるでしょうが全く気にする必要はありません。もし気になるのであれば、最終面接もしくは、内定後の条件提示の際に確認しましょう。
もしこの質問をおこなうことで評価を下げる会社がいるとすれば、ここで述べているプロセスを大事にする会社ではなく、結果のみで評価をおこなう会社だということが分かります。
人事評価制度は、経験の根幹なので経営者の考え方が明確に反映されます。経営者の考え方を理解することは転職の失敗を未然に防ぐ大きなポイントになります。
結果よりプロセスを大事にする会社が良い会社の「まとめ」
・結果が出せる方法をたくさん習得できる
・風土が良い
結果だけを求める会社はとても多くあります。
東証一部(現プライム市場)の上場会社で見た光景です。
新入社員全員集めて、営業本部長がとても怖い顔で「社会人は結果がすべて。結果が出る仕事をしてください」とだけ伝えた光景を見ました。プロセスの話は皆無です。
プライム市場に上場している会社でもこんなものです。
他にも良い会社を見分ける方法を解説しています。参照下さい。
- 「良い人事評価制度がある会社」
- 「人事評価のFB面談が長い会社」
- 「責任の所在」が明確な会社」
- 「営業力に頼らない会社」
- 「すべき」より「したい」が多い会社
- 「恐怖より危機感で人を動かす会社」
- 「上司ではなく、お客様に目を向けている会社」
- 「変わり慣れている会社」
- 「雑談が多い会社」
- 「単純作業のマニュアルがある会社」
- 「エクセルが使える人が多い会社」
- 「定量・定性分析を両方行う会社」
- 「取締役の構成を見る」
- 「展示会で直接に接してみる」
- 「良い上司かどうかの見分け方」
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