今働いている会社は良い会社ですか?
この判断をおこなうには、たくさんの会社で実際に働かないと分かりません。
経験がないと比較できないため、判断を誤り転職した後に前の会社の方が良かったと後悔することになります。
私は、さまざまな風土・風習の5社で働いたので、1社でしか働いていない人よりは、良い会社の見分ける基準をたくさん持っています。
この記事では、良い会社の基準のひとつである「結果よりプロセスを大事にする会社」は良い会社であることを分かりやすく解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい いい会社の判断方法)
「結果よりプロセスを大事にする会社」が良い会社の理由
・結果が出せる方法をたくさん習得できる
・風土が良い
皆さんの働く会社は結果をプロセスどちらを大事にしていますか?
人事評価シートにプロセス指標が入っている、結果だけでなくプロセスをほめてくれる、プロセスの伴わない良い結果は少ししかほめてもらえないなどで判断できます。
結果よりプロセスを大事にする会社であれば良い会社です。
それぞれを解説します。
結果が出せる方法をたくさん習得できる
・上長の適切なマネジメントで成長支援をしてくれる
・成果を継続的に出すプロセスの構築力が上がる
上記2つが結果が出せる方法をたくさん習得できる理由です。それぞれを解説します。
上長の適切なマネジメントで成長支援をしてくれる
上長が結果に至ったプロセスを認知させてくれる
結果を出すためにはプロセスが必要です。
私たちの仕事は、短距離走ではなく長距離走なので結果を出し続けることが必要です。そのためには、成果を出し続けることができるプロセスを知って実行できる必要があります。
そのためには、自分で習得するだけではなく、上長からのサポートがとても大事になります。
プロセスを大事にする会社では、結果と結果に至ったプロセスを大事にしますので、評価目標を決める時に、結果指標だけでなく結果を出すプロセスを含めて目標設定します。
設定した目標を部下に納得してもらい行動してもらわないといけませんから上長は必死で考えます。
その上、評価期間内において、プロセスとなる行動ができるように部下を支援することも必要になります。
このことがマネジメントの質を上げて、皆さんの成長支援となるのです。
ただ、結果中心に評価を行っていると、上長がメンバーにしっかり向き合わなくなります。
「結果だけで評価を行う」という楽な方に流れ、プロセスをちゃんと見ようとする機会が減るからです。
結果だけだと数字の〇×だけで深く考えることなく評価できます。
査定のFBは、「達成率が〇〇だから〇の評価です。次はがんばろうね。以上」となります。
成果を継続的に出すプロセスの構築力が上がる
・結果が出ない時、何が問題かわかる
・結果が良い時に、何が良かったかわかる
上記2つによりプロセスの構築力が上がります。それぞれを解説します。
結果が出ない時、何が問題かわかる
そもそも結果に対するプロセスの構築力は、20代前半では高くない場合がほとんどです。そのままだと「わからないからできない」状態となります。
「わかっているけど出来ない」状態は、自分で習得できる可能性がありますが、「わからないからできない」状態は、そもそも気づかないのでできないままとなります。
プロセスを大事にする会社であれば、この「わからないからできない」を「わかっているけどできない」に上司や先輩が導いてくれます。
これにより、目標を達成する考え方や行動が向上します。
結果が良い時に、何が良かったかわかる
何かができたのに、なぜできたのかがわからない場合があります。当然わからないので再現できません。せっかくできた経験が活かせません。
ただ、プロセスを大事にする会社で育った上長や先輩は、できたことがどんな行動によってできたか?がわかるので、部下に認知させることができます。当然、結果だけを見ている上司ではできません。
人は、経験したことからしか学べませんが、その経験をちゃんと生かせる環境にあるのです。
風土が良い
風土が悪くなる一番の要因である政治性が育ちにくい
風土が良い会社で働きたいですね。ただ、風土が悪い会社も多くあります。主な要因は、政治性が広がることです。
政治性とは、正しい正しくないではなく、誰が言ったか言わなかったが大事になることです。当然、上長が右と言えば右だし、意見は言えません。正しいと思って行動することで、評価がさがることもあります。
この結果、能力がある人ではなく、上長への立ち回りがうまい人が評価されます。
・政治性が広がる理由
・政治性が高い会社での行動特性
上記に分けて政治性を解説します。
政治性が広がる理由
結果だけで評価すると、たまたま、目標が低かったり、ラッキーなことがあっても評価されます。
このような経験を積むことで必ずおきることは、本来の仕事の能力を上げるのではなく、目標を低く設定してもらう能力にたけた人が現れます。
そうすると、仕事に向き合うのではなく、上長にいかにやっている感を見せ、評価されるかが大事になります。
その結果、出世する人=評価される人は、仕事が出来る人ではなく上長に取り入る政治性がある人になります。
時間がたつと、上層部には政治性を持った人が多くなり、会社全体もその悪影響が広がった組織となります。
政治性は、正しさを封印します。正しいことが、取り入った上長の過去の行動・言動を否定することになり、誰もがわかる正しいことを言えなる場合があるからです。
政治性が高い会社での行動特性
自分の考えではなく、社長や上長が考えていることを予測する人が多くなります。
お客様への正解ではなく、社長や上長の考えていることを当てることに全勢力を使います。
結果、お客様より、社内を優先するようになるのです。
- お客様からの電話に出ずに、上司の依頼を対応する。
- 課の重要な会議をしている時に、課長の上長から電話が入ると、そちらの対応を優先し、課員は待ちぼうけになる。
- メンバーに対して指示していたことを、その上長の上長の指示で真逆のことを伝える
政治性の高い組織で働いたことがありますが、上記のようなことがおきます。
逆にこのような政治性が広がらなければ、建設的な議論ができるし、お客様を向いた仕事もできるため、風土が良い会社となります。
結果よりプロセスを大事にする会社が良い会社の「まとめ」
・結果が出せる方法をたくさん習得できる
・風土が良い
結果だけを求める会社はとても多くあります。
東証一部(現プライム市場)の上場会社で見た光景です。
新入社員全員集めて、営業本部長がとても怖い顔で「社会人は結果がすべて。結果が出る仕事をしてください」とだけ伝えた光景を見ました。プロセスの話は皆無です。
プライム市場に上場している会社でもこんなものです。ちなみに年間300名採用して300名やめている会社ですが。
逆に言えば、プロセスを見てくれる会社は良い会社なのです。
他にも良い会社を見分ける方法を解説しています。参照下さい。
- 「良い人事評価制度がある会社」
- 「人事評価のFB面談が長い会社」
- 「責任の所在」が明確な会社」
- 「営業力に頼らない会社」
- 「すべき」より「したい」が多い会社
- 「恐怖より危機感で人を動かす会社」
- 「上司ではなく、お客様に目を向けている会社」
- 「変わり慣れている会社」
- 「雑談が多い会社」
- 「単純作業のマニュアルがある会社」
- 「エクセルが使える人が多い会社」
- 「定量・定性分析を両方行う会社」
- 「取締役の構成を見る」
- 「展示会で直接に接してみる」
- 「良い上司かどうかの見分け方」
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