仕事の悩みのひとつ「仕事にやりがいがない」の原因と対策を解説

2.考え方・意識・スキル
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20代の社会人は様々なことに悩みます。その中のひとつに「仕事にやりがいがない」という悩みがあります。

「日々長い時間働いているのに、仕事に達成感も満足感もない…。」もしあなたが20代の会社員で、そんな悩みを抱えているなら、このページはきっと役に立つでしょう。

「やりがい」は人それぞれ感じ方が異なり、また、必ずしも毎日得られるものではありません。

この記事では、あなたの悩みの根本にある「やりがいがない」状態を多角的に分析し、その原因から具体的な対策までを「自分の成長」という視点で分かりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル

「やりがいがない」原因と対策

上記がやりがいがない原因は以下の3つです。

・やりがいに対する期待値が高すぎる
・やりがいに気づいていない
・本当にやりがいがない

やりがいがない状態に対する対策は以下です。

「やりがいがない」ではなく「自分の成長」に対する対策をおこなう

「やりがいがない」ことに直接対策するのではなく、「自分の成長」に置き換えて対策することが「やりがいがない」に対策です。

やりがいは、環境に左右されることが多くあり対策が打ちづらいものです。したがって、自分ができることに置き換えることで対策できる可能性が高めるためです。

・やりがいがないとは?
・やりがいとは?
・やりがいがある仕事はあるのか?
・やりがいがない原因とは?
・やりがいがないの対策とは?

上記に分けて解説します。

「やりがいがない」とは?

自分の行動に価値がないように感じること

具体的には、やっても無駄に終わりそうなイメージがする、何のためにやっているかがわからない、やっている仕事に飽きたなどのように、自分の行動に価値を見出せない状態です。

「やりがい」とは?

充実感・達成感・充実感・成長感を感じている状態

今働いている会社で、上記のような気持ちを持てている状態がやりがいがある状態です。大事なポイントは「自分がそう感じているかどうか」です。

そもそも「やりがいがある」仕事はあるのか?

あるが基準は人それぞれ

100%やりがいがある、毎日やりがいがある状態になることはほぼありません。

・仕事は心から好きですか?
・やりたいことは明確かつ、それが今の仕事ですか?
・人に役立つことを本心から好きだと言えますか?

上記3つすべてに「はい」と答えることができる人は、100%やりがいがある仕事が存在するかもしれません。

ただ、ひとつでも「いいえ」と答えるほぼすべての人は、やりたくないことをやっているわけですから100%になることはありません。

100%とは言わなくても、それくらいの状態がやりがいがあると判断できるかどうかは人それぞれとなります。

「やりがいがない」3つの原因の詳細

・やりがいに対する期待値が高すぎる
・やりがいに気づいていない
・本当にやりがいがない

上記がやりがいがない3つの原因です。

それぞれ解説します。

やりがいに対する期待値が高すぎる

・働かなければならないからやりがいを求める
・毎日やりがいがある環境はない

やりがいがある仕事を選べていなくても仕事はしなくてはいけないので、その仕事にやりがいが欲しくなります。

ただ、やりがいがある仕事を選んでも毎日やりがいがあるわけではないので、選べていない場合は、それ以上にやりがいを感じる日々を過ごす時間が短くなります。

働かなければならないからやりがいを求める

私たちは生きていくために働かなくてはなりません。人間社会は協力関係で成り立っており、食料を得たり、家を建てたりするためには、誰かの役に立つ行動、つまり「働くこと」が必要不可欠です。

他の人がいなければ、食料を手に入れることもできないし、家を建てて生活することもできません。

もちろん、他の人のサポートだけを受け続けることができればいいのですが、そんな身勝手なこともできません。

したがって、他の人の役に立つ行動をおこなう=働くことが必要になるのです。

(詳しくは、なぜ働かないといけないのか?をわかりやすく解説を参照)

1日8時間以上という長い時間を仕事に費やすからこそ、「せめてやりがいを感じたい」と強く願う気持ちはよく分かります。

しかし、やりたいことだけを仕事にできている人はそう多くありません。この現実を踏まえると、そもそも多くのやりがいを得ることが難しい状況だと理解しておくことが大切です。

毎日やりがいがある環境はない

先程述べた通り、自分がやりたいことをやっている人は多くはないので、毎日やりがいがある状態になることはありません。

自分が心から望む仕事を選んだとしても、毎日100%やりがいを感じられることはほとんどありません。

私自身の経験でも、やりがいを感じる瞬間はごく一部で、業務の8割は「正直、嫌だな」と感じることすらありました。

例えば、好きなことを仕事にしているプロスポーツ選手でさえ同じです。

彼らは試合で勝った一瞬だけは最高の喜びを感じるかもしれませんが、それ以外のほとんどの時間は、厳しくつらい練習に耐え、努力が必ず報われるわけではない不安や、常に契約解除のリスクに怯える精神状態で過ごしています。

このように、「仕事は常に楽しいもの」「やりがいに満ちているもの」という理想が高すぎると、現実とのギャップに苦しむことになります。

やりがいに気づいていない

・やりがいに気づいていない
・今後やりがいがある仕事になる

やりがいがあるのに気づかないのは上記2つのパターンです。

目的や誰に役立っているか?など、今おこなっている仕事の意味付けができることで、やりがいにつながる場合が多くありますが、周りからこのような話がない組織がとても多くあります。

また、今はやりがいがないように感じていても、続けておこなうことで将来とてもやりがいがある仕事になる可能性がある場合もあります。ただ、どの仕事が将来やりがいがある仕事になるかは、本人含めてわかりにくいものです。

自分の仕事がおこなわれないと、他の誰が困るかを考えてみる、または、自分の所属する課や会社全体における仕事の目的や存在意義を考えてみるだけでも、やりがいに気づくことが多くあります。

もし自分で見つけにくい場合は、上司や先輩に「この仕事が最終的に誰の役に立つのか」「部署の目標達成にどう貢献しているのか」などを積極的に質問してみましょう。意外な発見があるかもしれません。

本当にやりがいがない

今やっていることが今も将来もやりがいがない場合もあります。いくら頑張ってもやりがいができない仕事があるのも事実です。

ただし、この判断は非常に難しいものです。人によって基準が異なりますし、白黒はっきりつけられるものではなく、程度問題だからです。

無理に「本当にやりがいがない」と結論を出すよりも、まずは後述する「自分の成長」を軸にした対策に取り組んでみることをおすすめします。それが結果的に「やりがい」を見つけるきっかけになったり、次のステップへ進む判断材料になったりするからです。

「やりがいがない」原因を解消すると「やりがいがある」状態になるのか?

やりがいがない原因を解消してもやりがいがある状態になるとは限らない

上記でのべた原因はそれぞれで成り立ってはいます。

ただし、それらの原因を取り除くことでやりがいがある状態になるのか?というと必ずしもそうではありません。これが「やりがいがない」状態の根深さです。

やりがいがない状態でも、例えば、異動したり、上長が変わるだけでやりがいがある状態になることもありますし、自分自身のスキルや能力が上がればやりがいがある状態になることもあります。

それ以外にも、たまたま起きた出来事に左右されたり、些細な周りからのサポートでも変化します。

当然今いる環境が自分に合っていない場合もあります。

このようにやりがいのありなしには、自分でできることできないことを含めた変数がとても多く存在します。

したがって、自分自身での対策では解消できない場合も多く、やりがいがないと思う原因を解決しても、やりがいがある状態に必ずなるわけではありません。

「やりがいがない」に対する対策

「自分の成長」につながる対策をおこなうことが、結果やりがいがない原因を解決する

「やりがいがない」原因に対する対策ではなく、「自分の成長」につながる対策をおこなうことが、結果「やりがいがない」原因の対策となります。

上記の通り、やりがいがない原因を自分自身でできることを解決しても、やりがいがある状態になるかどうかわかりません。

したがって、自分でできることを増やすことと、自分で解決できない原因の対策として、環境を変える=転職できる選択肢を広げることが大事になります。

そのため、自分が成長することが対策となります。

・今の環境で、課題解決経験が積めているかどうかを判断
・課題解決経験が積めているなら今の環境で頑張る、そうでなければ転職を検討

具体的には上記2点で、自分が成長できる環境にいるかどうかを判断することが最初の第一歩です。

成長には経験が必要です。また、仕事の価値は課題解決です。したがって価値を提供できるようになるために課題解決経験を積むことが大事になります。

(詳しくは、仕事とは?を「労働」「価値」「お金」3つのキーワードで解説を参照)

それぞれを解説します。

今の環境で、課題解決経験が積めているかどうかを判断

判断基準は、「課題解決経験を積めているかどうか」です。

課題解決とは、解くべき問題を特定しその問題を取り除くことです。

業務には、大きく分けると「単純作業」か「課題解決」の2つしかありません。

単純作業は、知識があればできること、かつ業務を積み重ねて知識は上がったとしても、自分自身の能力が大きくは上がらない業務です。

単純作業はとても大事な仕事ですが、単純作業をやり続けても課題解決できる力=能力が上がりません。

ただ、会社の中で必ず必要な業務なので、誰かが行う必要がありますし、新人や若手にこれらの業務が割り当てられます。

「単純作業ばかりで、課題解決の機会がない…」と感じる人もいるかもしれません。しかし、実は単純作業の中にも「課題解決」のチャンスは隠されています。

例えば、 単純な入力作業だけでなく、「このデータをどう活用すれば、部署全体の業務効率が上がるか?」を考え、提案してみる。

議事録作成時に、ただ記録するだけでなく、「どうすればもっと分かりやすく、会議の目的達成に貢献する議事録になるか?」を工夫し、新しいフォーマットを試してみる。

「この作業はもっと早く、ミスなくできないか?」「自動化できる部分はないか?」と問題意識を持ち、改善策を検討してみる。

このように、「課題解決」と大上段に構えるのではなく、「現状をより良くするための改善」と捉えることで、日々の業務に成長の機会を見出すことができます。

これらを含めて、単純作業と課題解決の時間の比率を把握してみましょう。課題解決の時間が多い方が当然、時間当たりの課題解決経験が多くなりますし、課題解決できる力=能力を上げることができるようになります。

(詳しくは、20代で一番大事なことは「時間当たりの課題解決経験の多さ」を参照)

課題解決経験が積めているなら今の環境で頑張り、そうでなければ転職を検討

転職の失敗の大きな要因は、今よりも良い環境が転職先にあると思うことです。確かにある場合もありますが、環境が悪くなることもあります。

なぜなら、社会人の若手の皆さんには会社の見立てができるスキルがあまりないからです。

したがって、他の会社に転職したら、今以上にやりがいがないことも多くあります。

だからこそ、やりがいではなく、成長につながる課題解決経験を積めているかどうかをまずは判断しましょう。

今課題解決経験をつめているなら、少し我慢してもっとたくさんの課題解決経験を積みましょう。

結果、自分自身が成長できることで、やりがいがある状態になる可能性もありますし、転職をしようと思ったら転職先の選択肢が今より大きく増えます。

ただし、課題解決経験が積めていないなら、転職を視野に入れましょう。時間を無駄に使う可能性が高いからです。

「仕事にやりがいがない」の原因と対策の「まとめ」

・やりがいに対する期待値が高すぎ
・やりがいに気づいていない
・本当にやりがいがない

上記がやりがいがない原因です。

「やりがいがない」ではなく「自分の成長」に対する対策をおこなう

上記が「やりがいがない」に対する対策です。「やりがいがない」ことに直接対策するのではなく、「自分の成長」に置き換えて対策することが「やりがいがない」に対策することになります。

他にも若手社会人の悩みについて記事を書いています。参照下さい。

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