仕事をしていると、転職や部署異動など環境を変えたいと思うことがよくあります。
ブラックな環境等のようにあきらかに問題がある場合はすぐに環境を変えるべきだと思います。
ただ、今の環境は悪くないが、このままこの環境にいた方がいいのか?はとても悩ましい判断なので、どのように判断すればいいのかに悩むことも多いと思います。
この記事では、このような悩みを持っている方向けに、どのような状態であれば、環境を変えた方がいいのか?の判断基準を解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル46選)
仕事で環境を変えるベストなタイミングとは?
条件反射で対応できる状態になった時
具体的には、頭を使わなくても、今までの経験でやり方や対策が自動的に思い浮かぶ状態になった時です。
なぜこのタイミングで環境を変えた方がいいか?
・今は知っていることが武器にはならない
・学べることが減る
・思考が固まる
・多くの部署を経験した方がいい
上記4つが理由です。それぞれ解説します。
知っていることが武器にはならない
求められるのは知識量ではなく課題解決能力
一見なんでも知っていて、なんでも答える人は仕事ができるように感じます。
確かにその部署の仕事はできるようになったのかもしれませんが、他の部署や会社に変わった時どうでしょうか?
課題解決能力があるなら、すぐに他の環境でも成果は出せますが、知っているからできる状態なら1からのスタートとなります。
当然、会社から求められるのは前者です。
(課題解決の詳細は、課題解決とは?意味・考え方・進め方をわかりやすく解説を参照)
そして悩ましいのが、今の状態が前者なのか?後者なのか?が自分では判断しにくいのです。
したがって、他の部署への異動や転職、今の部署でも他の担当など環境を思い切って変えるのです。
そうすることで課題解決能力があるのか?もしくは、知っているからできていたのかがわかります。
環境を変えることが、この事実を知り次の対策を考えるきっかけになります。
学べることが減る
知らないことが減るから
なんでも対応できるということは、新しい学びが日々少なくなります。
今まで得たことで対応できますので、仕事は楽にはなりますが、新しい知識が増えず、結果スキルや能力が上がらなくなります。
そして、頭を使わずに今までの経験で仕事をこなすようになります。
結果、せっかく持っている優秀な頭脳を使わずに仕事をすることになり、鍛えられる機会が減ってしまいます。
思考が固まる
今までのやり方を疑わなくなる
自動的に判断できるということは、過去に経験しているからです。
そして、過去の経験から得たことなので、その時点でのベストプラクティスです。
ただ、時代が変わればやり方が変わります。
長く、同じやり方をおこなっていると、そのこと自体のやり方を疑わなくなり、時代遅れとなっても気づかないのです。
結果、思考が固まり時代遅れの思考となりますし、そのこと自体を気づかない状態になります。
昔の武勇伝を話し続ける人と同じ状態になります。
(人の思考の癖の詳細は、誰もが持っている「思考の癖」をわかりやすく解説を参照)
多くの部署を経験した方がいい
多角的に物事を見ることができるようになる
キャリアプランを考える際に、1つの仕事を極める方法もあります。
ただ、今の仕事を一生の仕事にしたいですか?
この質問に「はい」であれば、専門化レベルまで追求すればいいと思いますが、多分ほんの一握りだとは思います。
「いいえ」であれば、複数の部署や会社を経験することで得られる「多角的視点」を持った方が今後の武器になります。
一つの部署の視点ではなく、複数の視点で見ることができ、大きな視点で物事を見ることができるようになります。
結果、知識という「具体」をノウハウとして「抽象化」でき、様々な場面で使える能力に変わります。
(具体と抽象の使い方は、学びのコツ「具体化と抽象化」の使い分け方法を解説を参照)
専門性を追求するには、専門分野で100点を取りに行く努力が必要です。
0点を60点にする努力と、60点を80点にする努力と80点を100点にする努力ではどれが一番難しいでしょうか?
80点を100点にする努力が一番難しいです。
「いいえ」の方は、この努力よりも、同じ時間を使って多角的視点を持つことをオススメします。
仕事で環境を変えるタイミングとは?の「まとめ」
条件反射で対応できる状態になった時
なぜこのタイミングで環境を変えた方がいいか?
・知っていることが武器にはならない
・学べることが減る
・思考が固まる
・多くの部署を経験した方がいい
上記4つが理由です。
今の自分の状況を踏まえて、条件反射で対応できる状態であれば、成長のために新しい環境へ飛び込む時期であることを知っておいてください。
他にも以下のような成長に役立つ記事を書いています。参照下さい。
- 「成長とは?成長する方法とは?」
- 少しの工夫で「成功体験」を積む方法
- 新社会人3年間の「成長のステップ」
- 最初の3年間で経験してほしい「たった1つのこと」
- 同じ時間で「多くの業務経験」が積める方法
- 「管理職になりたくない」と思った時に知っておいてほしいこと
- 転職検討前に「履歴書」「職務経歴書」を作るメリット
- 「ブラック企業減」が、人の成長のブラック会社を増やす理由
- 「自分で自分をほめる方法」
- 「徹底的に真似る・パクる」
- 「知識を得るコツ」 深狭?広浅?
- 「学びのコツ」すぐに検索せずに一旦考える
ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。
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