課題解決とは?意味・考え方・進め方をわかりやすく解説

3.ビジネス基礎知識
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課題解決という言葉は、ビジネスにおいてよく使われる言葉です。

ただ、課題解決とは?という質問に答えようとすると、なかなか答えにくい言葉でもあります。

私は、課題解決が仕事の本質だと考えています。どのような仕事も課題解決をおこなっているからです。

この記事では、私が仕事の本質であると考える課題解決の意味・考え方・進め方をわかりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい ビジネス基礎知識

課題解決とは?

解くべき問題を特定しその問題を取り除くこと

会社にはさまざまな問題があります。すべての問題を解くことは現実的はありません。限られた時間の中で、たくさんの問題の中から解くべき問題を特定し、その問題を取り除くことが課題解決です。

ただ、この定義は人より変わります。なぜなら、課題という言葉の定義が人それぞれだからです。

まずは、課題という言葉をどう定義するか?を解説した後に、課題解決の詳細を解説します。

課題とは?

意味は人それぞれなので概念て理解する

課題とは何でしょうか?正解は人の数だけあります。

「課題」という言葉の周辺には「問題」と「打ち手」があります。一旦自分の中で、問題と課題と打ち手の定義を仮置きして、ネット検索してみて下さい。

人により、課題を問題と言ったり、課題を打ち手と言ったりしています。

言葉の定義を議論しても、建設的な話はできませんし、意味のない議論となります。

特に会社が変われば定義がまったく違います。定義すらなく、人それぞれの使い方をしている会社もあります。5社で働いた私の経験からくる実感値です。

したがって、言葉の定義に惑わされずに、概念でとらえることが大事です。

課題という言葉の概念

沢山の問題の中にある解くべき問題

一旦私なりの言葉にすると上記となります。

ただ、これだけだと概念でとらえることができません。概念でとらえるには、「ありたい姿」「現状」「問題」「課題」「戦略」「戦術」この6つを一緒に理解することで理解しやすくなります。

上図が6つの言葉をとらえるための概念図です。

まずは「ありたい姿」を決めます。そして、今の状態=「現状」を事実ベースでとらえます。

この2つで見ると、「ありたい姿」になっていない「現状」があります。このギャップが問題です。

当然問題はたくさんあります。すべては取り除くことはできませんが、インパクトの大きい問題、さまざまな問題をおこす根本となる問題ががあります。その問題が解くべき問題=課題です。

解くべき問題=課題を解決する方法は沢山ありますが、その中から何をするかを決める=行き方を決める=戦略となります。言葉にすると、「〇〇する」です。

次に、〇〇するために具体的行うことが必要になります。これが戦術となります。

一旦この定義で理解しておくと、他の人が使う課題がどの部分(問題?戦略?)のことを言っているかを確かめることで、コミュニケ―ションロスが大幅に解消します。

(詳しくは「ゴール・現状・問題・課題・戦略」をたった1枚の絵で表すを参照)

(問題と課題の違いは、人により定義が違う「問題と課題の違い」をわかりやすく解説を参照)

(戦略と戦術の違いは、様々な説のある「戦略と戦術の違い」をシンプルにわかりやすく解説を参照)

課題解決の詳細

・課題解決は仕事の本質
・課題解決と問題解決の関係
・課題解決の進め方

上記の順番で課題解決を解説します。

課題解決は仕事の本質

仕事はすべて「課題解決」

個人個人の労働である仕事の本質は課題解決です。なぜそうなのかを解説します。

会社は顧客の課題解決が仕事

顧客の課題を解決してお金をもらう

会社は、顧客に製品・商品・サービスを提供してお金をいただくことで成り立っています。

私たちが普段接している、製品・商品・サービスとは、会社が沢山の人の課題をまとめて解決する手段です。

(詳しくは「製品・商品・サービスとは何?」をわかりやすく解説を参照)

顧客は、課題があるからお金を払ってでも製品・商品・サービスを購入することで解決しょうとします。

したがって、会社は顧客の課題解決することが仕事なのです。

会社が従業員に求める仕事は課題解決

従業員の仕事は課題解決

会社は従業員の働きで成り立っています。

経営者は、従業員の行う行動=仕事に価値があると思うから給料を払います。

では、経営者から見た価値とは何でしょうか?

会社が顧客に製品・商品・サービスを提供し、お金をもらう、結果として利益を出してくれることが価値です。

当然競合もいますし、現状の製品・商品・サービスが完璧なものである場合は少ないです。

外部環境と競合しながら、顧客に選ばれないといけませんので、今よりも良い製品・商品・サービスに変える活動が必要ですし、販売活動も改良する必要があります。そのためには、常に発生する課題を解決することが求められます。

また、上記のサポートを社内でおこなうスタッフについても、いかに良い社内環境を作るかというテーマを邪魔する課題を解決する仕事が求められます。

結果、従業員の仕事は課題解決と言えます。

課題解決と問題解決の関係

課題解決の一部が問題解決

課題解決と問題解決の関係は上図です。

課題解決とは?

解くべき問題を特定しその問題を取り除くこと

上記で紹介した通りです。会社にはさまざまな問題があります。すべての問題を解くことは現実的はありません。限られた時間の中で、たくさんの問題の中から解くべき問題を特定し、その問題を取り除くことが課題解決です。

ありたい姿に行くことが課題解決の目的なので、発生した問題はもちろん、これから起きる可能性のあること、強みを強化することなど、ネガティブ・ポジティブに関係なくさまざまな種類の問題を含みます。

問題解決とは?

起きた良くない現象(=問題)の原因を特定し原因を取り除くこと

さまざまは問題の中で、起きてしまって対応しないといけない良くない現象である問題の原因を突きとめて、原因を取り除くことです。

(現象と原因の違いは、「現象」と「原因」の違いをわかりやすく解説を参照)

基本的にネガティブは問題を解決する際に使われる言葉です。

上記から課題解決の一部が問題解決となります。

課題解決の進め方

「ありたい姿」→「現状」→「問題」→「課題」→「戦略」→「戦術」→「実行」の順番で進める

課題を特定し、特定した課題を取り除くために、

1.目指したい姿・ありたい姿=ゴールを設定
2.現状を把握
3.現状とのギャップが問題
4.問題の中で解くべき問題が課題
5.課題解決の方法と時間軸が戦略
6.戦略の具体的な行動が戦術
7.実行する

上記7つの流れで課題解決をおこないます。

(上図の詳細は、「目指す姿・現状・問題・課題・戦略・戦術」をたった1枚の絵で表すを参照)

1.目指したい姿・ありたい姿=ゴールを設定

右上に目指したい姿を置きます。目指したい姿なので、理想、ゴール、目標を設定します。

「〇〇になる、〇〇の目標を達成」などの言葉で表します。

2.現状を把握

左下に現状を置きます。今の現状をそのまま表記します。書き出すだけ書き出します。

「〇〇です、〇〇な状態」などの言葉で表されます。

3.現状とのギャップが問題

目指したい姿と現状がわかると、その高さの差=ギャップ=問題となります。

「〇〇が不足している、〇〇がない、〇〇で困る」などの言葉で表されます。

4.問題の中で解くべき問題が課題

問題は沢山ありますし、全部を今すぐに解決することは非現実です。したがって、問題の中で解決すべき問題を特定します。それが課題です。

各問題の一部が課題となります。

(問題と課題の違いは、人により定義が違う「問題と課題の違い」をわかりやすく解説を参照)

5.課題解決の方法と時間軸が戦略

いつまでに目指したい姿に行きたいか?が横幅です。横幅の時間内に課題を解決し、目指したい姿に行く方法が必要になります。この行き方が戦略です。

行き方=戦略なので、「〇〇〇する」という言葉で表されます。

6.戦略の具体的な行動が戦術

戦略をおこなうための実行プランを作成します。これが戦術です。

戦略は「〇〇する」なので、「〇〇するために〇〇を具体的に行う」が戦術です。

(戦略と戦術の違いは、様々な説のある「戦略と戦術の違い」をシンプルにわかりやすく解説を参照)

7.実行する

上記で立てた作戦を実施することで課題解決をおこないます。

課題解決とは?の「まとめ」

・個人個人の労働である仕事の本質は課題解決
・言葉の定義は人それぞれなので言葉の定義に惑わされない
・課題解決とは、解くべき問題を特定し、その問題を取り除くこと

仕事ができる人できない人の差は、課題解決ができる確率が高いか低いかです。

課題解決には絶対に行動が必要なので、行動しない人は、仕事ができる人ではないのです。

皆さんも課題を見つけて行動して、課題解決する経験を沢山積んでください。

また、課題解決の機会が少ない環境は、皆さんの成長にとって良くない環境です。

詳しくは、20代で一番大事なこと「時間当たりの課題解決経験の多さ」をわかりやすく解説を参照ください。

他の基礎知識をまとめた、知っておきたい ビジネス基礎知識51選という記事も書いています。参照下さい。

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