今の時代は「自分で自分をほめる方法」が必須スキル

2.考え方・意識・スキル
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テレワークの増加や飲み会の減少に伴って、会社で働く人の相互理解が減っています。

このような環境は、会社の人との深い付き合いをしなくても済むので、嬉しく感じることでもあります。

ただ、当然デメリットもあります。一番大きなデメリットは、ほめてもらう機会の減少です。

ほめられる回数が減り、ほめられたとしても、深く付き合わないので、どうしても表面的なことになります。

ただ、人が成長するには、ほめてもらうことが絶対に必要です。

この記事は、少なくなったほめられることを自分で補足する必要性と具体的にどのような方法があるのか?をわかりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル

自分で自分をほめる方法が「必要な理由」

・ほめられない方向に環境が移行しているため
・ほめられることが自分自身の成長につながるため

ほめられない環境でいかにほめられるか?を考えると、自分で自分をほめる方法を習得するしかないのです。

まずは上記を解説した後に、自分で自分をほめる方法を解説します。

ほめられない方向に環境が移行しているため

上司の上司力が低下

上司や先輩が、ちゃんと叱ってくれる機会があることで、認知できていないことを知ることや、認知は出来ているが向き合えていない課題に向き合うことができます。

このような機会があることで、実はほめられる機会が多くなるのです。できないことを指摘されることで、できるようになる機会が増えるからです。

ただ、その機会が大きく減ってきています。

Web会議システムの発達により、テレワークをはじめ、直接対面以外のコミュニケーションの割合が多くなっています。

その結果、業務に直接かかわること以外のあなたの情報を、上司や先輩は受け取りにくい状態となり、ほめられる機会が減ります。

また、総労働時間の問題で、残業や休日出勤が減り、定時帰宅も進んでいます。

これにより物理的な経験時間が減ることで、ほめられる仕事をする機会が減少し、ほめられる機会が減ります。

更にハラスメントに対する意識の増加で、上司の叱り方についても、本来叱るべき内容のことでも叱りにくい状態になっています。

このような環境で、上司の上司力が低下しています。そして、今後も更に低下します。

その上、テレワーク等の上記の環境で業務をおこなった人が上司になっていきます。

結果、自分自身も上司に深く関わられた経験がないまま、上司になっていきます。

当然、上司からやってもらっていないことは、想像もできないので、メンバーへの指導力が上がりません。

結果、若手の皆さんは、気づきの機会が減るだけでなく、自分の課題に強制的に向き合う機会が減ります。

(詳しくは、ブラック企業減が、「人の成長」に対するブラック会社を増やす理由を参照)

ほめられることが自分自身の成長につながるため

ほめられることと成長の関係を解説します。

ほめられることの効能

自分で考えて行動することができようになる

ほめられることで、助言やアドバイスの様々なフィードバックを受け入れる状態となるだけでなく、自分で考えて行動することができるようになります。

叱られるだけだと、叱られたくない気持ちで行動に自分で制限をかけます。

また、外圧で動かされた場合、外圧がなくなれば行動が止まってしまいます。

ただ、ほめられると内圧(自分から)で行動をおこすことができ、継続して行動をおこすことができるようになります。

ほめられることは、外からの意見を受け入れることに加えて、自分自身で動く内的モチベーションを高める、とても良い薬なのです。

ほめられることが成長につながる理由

・できないことがわかり、出来るようなるきっかけとなる
・出来ていることを認知し、自信を持って行動できる
・逃げている課題に向き合うことができる

この3つが成長につながる理由です。これらの起点となるのが、すべてほめられることなのです。

それぞれを説明します。

できないことがわかり、出来るようなるきっかけとなる

自分の行動を客観的に見てもらい、自分の認識していないできていない部分を指摘してもらうことで、気づかなかったことを気づくことができます。

気づけば対策が打てますので、できるようになる可能性が上がります。

出来ていることを認知し、自信を持って行動できる

できているが自分ではできていないと感じることや、無意識・無自覚でできていることを自覚することがとても大事なのです。

すでにできている自分の行動を認知することで、その行動をおこなえばできるとわかり、再現性が上がり、自信をもって行動できます。結果、更にできるようになります。

逃げている課題に向き合うことができる

出来ていないことを認知しているが、そのことに向き合えていない=逃げている状態は多くあります。

ただ、このようなことに対しても、ほめられることで得ることができる「内的モチベーション」により、向き合うことができるようになるので、出来るようになる可能性が格段に上がります。

自分で自分をほめる「具体的な方法」

今の環境の中で、ほめられる機会を増やすには、自分で自分をほめるしかありません。そのために、自分で自分をほめる内容を自分で把握することと、自分で自分をほめてあげることが大事になります。

ほめる内容を自分で把握する方法

自分の行動と結果を数値で把握する

とにかく自分の行動と結果を数字で把握することです。ここで大事なのは、結果だけを数字でとらえないことです。

結果はあくまで結果です。結果を出すためには行動が必要です。

この行動を数字でとらえるようにします。結果は様々な要素が絡みますが、行動は自分で管理できます。

よく結果がすべて、プロセスとなる行動がどうであろうが、結果だという意見があります。

これほど、若手を間違わせるアドバイスはないと断言します。

確かに結果は大事ですが、基本的には行動と結果の比率は、新入社員や若手の内は、圧倒的に行動の比率が高く、役職が上がれば上がるほど、当然結果の比重が高くなります。

会社の結果は、個人に依存するのではなく、会社全体で出すものです。

業績への影響力が大きい人=経営者や役職者は結果責任を負う。そして、その経営者や役職者が考えた計画を実行するのが、若手の行動で行うのが会社というものです。

したがって、若手は行動が大事となります。

その行動となる結果を出すためのプロセスを数値目標化するのです。そうすると、できたかできていないかを自分で把握できます。

例えば営業なら、1日何件既存顧客のアポを入れる?新規に何件電話する?などの行動を追い続けるのです。

1日5件の商談が可能だとすれば、1日5件既存顧客のアポを入れることにこだわります。

また、新規についても受注という結果でなく、テレアポ件数を決めるのです。必然と新規商談が入り、結果新規受注が増えます。

行動を数字で目標設定することで、出来たかできなかったかが自分でわかります。

結果、自分で自分をほめてあげる機会が増えるのです。

何か1年間継続する

継続が自信になる

何でもいいので1年間継続するという経験をもってほしいです。

私も含めた凡人が大事にしたいことは「コツコツ継続」です。ウサギと亀の話が最高の教訓です。

ウサギになれない人は、コツコツ継続が唯一の方法です。一週間では結果が出ないですが、1年や5年や10年立つと、実はすごいところまで行けるのです。

本を読むでもいいですし、SNSやブログで毎日仕事関係の発信するでもいいです。

何かを1年間継続できる率は10%に満たないと言われています。

ということは1年続ければ、上位10%に入ることができます。

コツは先を見ずに毎日10分を継続です。できたら毎日自分をほめます。そして、1年立てば盛大にほめてあげます。

そうすれば、自分を毎日ほめてあげることになります。その上、1年間継続できる経験と自信と方法をつかむことができます。

自分で自分をほめる方法の「まとめ」

自分で自分をほめる方法が必要な理由

・ほめられない方向に環境が移行しているため
・ほめられることが自分自身の成長につながるため

ほめられることが成長につながる理由

・できないことがわかり、出来るようなるきっかけとなる
・出来ていることを認知し、自信を持って行動できる
・逃げている課題に向き合うことができる

上司や先輩からのサポートがあれば、もっと楽なのですが、残念ながらそのような環境ではなくなってきています。

ただ、皆さんには大きな可能性があります。その可能性を伸ばすのは、ほめる・ほめられるが起点となるのです。

ぜひとも自分で自分をほめ続けてください。

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