社会人の最初の3年間で経験してほしいたった1つのこと

2.考え方・意識・スキル
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会社で働く多くの方が、自分の生活の基盤を築くために大切な時間を仕事に費やしています。

仕事に費やす期間は人それぞれですが、せっかくなら社会人生活を充実したものにしたいと誰もが願うはずです。

そこで、社会人としてスタートを切る最初の3年間で、ぜひ経験してほしい「たった1つのこと」があります。

この経験があるかないかで、どんな仕事に就くかに関わらず、日々の充実度が大きく変わるでしょう。

この記事では、このたった1つのことをわかりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル

最初の3年間で経験してほしいたった1つのこと

目の前の人に商品を売る経験をする

社会人の皆さんに経験してほしいのは、「目の前の人に商品を売る経験」です。

単に商品を売ったという事実以上に、お客様がどのようなプロセスを経て商品を購入するのかを、ぜひ肌で感じてほしいのです。

この経験があれば、たとえお客様と直接関わらない仕事をしていても、商品が売れる現場をリアルに想像できるようになります。

お客様こそ、私たちの商品・製品・サービスを購入し、対価を支払ってくれる唯一の存在です。

この事実を心底理解して仕事に取り組むことで、今行っている業務の意味や背景が明確になり、仕事への充実度が格段に上がるでしょう。

充実度が高まれば、当然ながら日々の仕事も楽しくなります。

特に最初の3年間にこの経験を勧めるのは、この時期に仕事へのスタンスや考え方がほぼ固まるからです。この経験の有無が、その後のキャリアに大きな影響を与えることになります。

目の前の人に商品を売る経験で何を得てほしいか?

・表情の移り変わり
・何を不安に思うか?
・全然違う判断基準

上記3つの観点から、お客様がどのようなプロセスを辿って購入を決断するのかを、肌で感じてほしいのです。

人の心は状況によって移ろいやすく、抱く不安も人それぞれ異なります。つまり、判断基準は十人十色。自分とは異なる考え方や価値観があることを、この経験を通じて実感できるでしょう。

それでは、それぞれの観点について詳しく見ていきましょう。

上記3つの観点で、お客様がどのようなプロセスをたどって商品を買う決断をするか?をリアルに経験してほしいのです。

※この記事では、購入者が自分で判断できるBtoCではなく、BtoBの商売を前提にそれぞれを解説します。

表情の移り変わり

どのような変化がおきるか?を体験できる

商談は、お客様がまだ購入を決めていない状態から始まります。

そして、最終的に商品を購入してもらえることになったとしましょう。

この一連の流れの中で、商談の初期と最後とでは、お客様の表情が驚くほど好意的なものに変わっていくのを目の当たりにするはずです。

最初は、どこか疑いのまなざしを向けていたお客様が、徐々にこちらの話に引き込まれ、最終的には「この商品を買うべきだ」と自ら納得していく。

その中で、表情がみるみる変わっていく様子を目の前で観察できるのです。

もちろん、その場で即決しないケースもありますが、この表情の移り変わりを記憶しておくことで、日々の自分の仕事が、お客様の表情のどの部分に直接的、あるいは間接的に貢献しているのかを具体的にイメージできるようになるでしょう。

何を不安に思うか?

人により不安に思うことが違うことを体験できる

お客様は何かを購入する際、メリットだけでなくデメリットも含めて総合的に検討します。

その際、自分の判断を重視する人もいれば、上司の判断を推測して動く人もいます。

そのため、同じ商品でも人によってデメリットと感じる不安点が全く異なることを実感できるでしょう。

商品力があるにもかかわらず売れない場合に、「想定していなかった何に不安を感じているのか」を深く考察できるようになります。

もし目の前で商品を売る経験がなければ、「商品力さえあれば売れるはず」という固定観念から抜け出せなくなる恐れがあります。

さらに時間が経つと、たとえ商品力が不足していて売れなかったとしても、それは「販売部署のせいだ」といった思考に陥りがちです。

「まさか」と思うかもしれませんが、販売現場を知らずに3年以上働くと、多くの人がこのような思考回路になってしまうのです。

企業風土の異なる5社で働き、数千人を見てきた私の実体験から、これは間違いのない事実です。

全然違う判断基準

人や役職により判断基準が違うことを体験できる

同じ商品でも、会社や商談する人の役職により、商品を購入する際のロジックは全然違います。

なぜならば、会社や役職により設定している課題が違うからです。

商品・製品・サービスの本質は、課題解決の手段です。

(詳しくは、「製品・商品・サービスの本質とは?」をわかりやすく解説を参照)

商品を買おうと思うのは、その商品によって課題が解決できると考えるからです。

したがって、課題が違えば購入するしないの判断が変わるだけでなく、結果、購入するとしても購入に至るロジックが変わります。

商品を売る経験をする方法

営業担当になるか営業同行で経験する

商品を売る経験を積むには、営業担当として実際に働くのが最も手っ取り早い方法です。しかし、誰もが営業職に就けるわけではありません。

もし営業担当になれない場合でも、例えば営業同行させてもらったり、お客様とのWeb会議に積極的に参加させてもらったりすることをおすすめします。

「営業は苦手だ」と考える方も多いでしょう。しかし、長い人生のほんの短い期間で構いません。ぜひ一度、商品を売る経験をしてみてください。

この経験は、皆さんの将来の仕事の充実度を間違いなく引き上げるだけでなく、会社にとって「商品力」がどれほど重要かを心の底から理解させてくれます。

このような顧客視点を持った社員が多い会社は、商品力向上に真摯に取り組み、結果として良い商品が生まれる確率が高まります。

その結果、会社は利益を上げ、社員の給与も上がり、そして何よりお客様が喜ぶ――「全員がハッピー」な理想的な会社へと成長するでしょう。

たとえ今いる会社がそのような状況でなくても、商品を売った経験を活かして仕事をしていれば、着実に実力が身につき、市場価値が上がります。

それは転職を考える際にも、より良い条件を引き出す力となるはずです。

最初の3年間で経験してほしいたった1つのことの「まとめ」

目の前の人に商品を売る経験

これがたった一つのことです。

表情の移り変わり
何を不安に思うか?
全然違う判断基準

具体的に体験したいことは上記3つの観点で、お客様がどのようなプロセスをたどって商品を買う決断をするかをリアルに体験してほしいのです。

この経験を活かすことで、日々の仕事は一層充実し、結果として皆さんの市場価値は確実に向上します。

それは、将来のキャリア選択や転職活動において、間違いなく有利な条件を引き出す力となるでしょう。

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