学生でも社会人でも「成長する」というワードをよく使います。
そして、Webを検索すると、「成長する方法」については、様々な記事が多く存在します。
ただ、そもそも成長とは何か?が語られていない場合が多く見受けられます。
成長という言葉のように、誰でも分かりそうで実はよくわからない言葉の場合に良く起きる現象です。
この記事では、成長の方法論ももちろん取り上げますが、そもそも成長とは?や成長の目的など、成長に関わることを幅広く解説します。
この記事が、成長の本質を理解し、皆さんの「ありたい姿」に近づくきっかけとなれば幸いです。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい【自己成長】定義から効率的な学びの方法を紹介)
成長とは?
今と違う自分になる
成長を一言でいうと上記となります。成長の中に「長」が含まれているので、「成長」という名詞と「成長する」という動詞はほぼ同じ意味になります。
一般的に「成長する」とは、大きくなったり、おとなになったり、できないことができようになることです。
「今と違う自分になる」を分解すると、
知らないことを知る
できないことができるようになる
この2つに分解できます。
それぞれ解説します。
知らないことを知る
知らないことを知ることで、今とは違う自分になれます。
できるかどうかにかかわらず、新しい知識が加わることで、「知らないからできない」状態から「知っているけどできない」状態へと1ステップ進むことができます。
できないことができるようになる
得た知識を使って、何かの課題解決ができるようになると、「知っているけどできない」→「できる」になります。
そうすると、さらに1ステップ前進し、できないことができるようになります。
このように得た知識を活用し、できないことができるようになれば、自身の能力が上がることになります。
(詳しくは、「知識と能力とスキルの関係」をわかりやすく解説を参照)
成長の目的は?
選択肢を増やすこと
選択肢を増やすことが成長の目的です。
選択肢とは、自分の人生の進む道が複数あることです。その結果、その選択肢から自分の人生を選べるようになります。
成長することで、できることが増え、結果として選択肢は必然的に増えていきます。
さらに重要なのは、できるできないにかかわらず、会社でさまざまなことを任される可能性が高まることです。
これは、上司からの期待値が上がるためです。
例えば、あなたがマネジメントをしたいと思っても、会社の上長があなたの能力を認めていないと(今できるがどうか?だけでなく、これからできそうか?も含む)、マネジメントの役職にはつくことができません。
ただ、普段の行動から、新しい役割をお願いしてもできそうだと期待されていると、自分の判断では選べないことも選択肢に入ってきます。
成長するためには?
成長するためには、できないことにチャレンジすること
成長の度合いは、できないことへのチャレンジの回数と深さ
この2つが成長する方法と成長の度合いとなります。
それぞれ解説します。
できないことにチャレンジする
今できないことに挑戦しなければ、決してできるようにはならない
成長とは、今と違う自分になることです。
そのためには、今持っている知識や能力に加えて、新しい知識や能力を得ないといけません。
今持っていない新しい知識や能力を得るには、今できないことをやってみる必要があります。
ただ、人は、変化を嫌う生き物なので、できないことにチャレンジすることを基本的に嫌います。
したがって、チャレンジするには、
自分自身でのモチベーションアップ
周りから刺激を受ける環境
この2つが必要です。それぞれ解説します。
自分自身でのモチベーションアップ
成功体験を積む
成功体験は、自己のモチベーションアップに欠かせません。
その最大の効果は、見えない未来に対しても自信を持って行動できるようになることです。
人は、できないことや新しいことに対して、往々にして悲観的になりがちです。しかし、成功体験を積むことで、それらに取り組む際の不安は大きく低減されます。
なぜなら、不安の先には想像以上の大きな成果(果実)が待っていることを知っているからです。
また、成功体験を積むことは、言い換えれば、数多くの不安を乗り越える経験を積むことです。その経験によって、不安の乗り越え方が分かり、不安自体が軽減されるのです。
(詳しくは、成功体験が大事なたった一つの理由と体験方法をわかりやすく解説を参照)
最初は大きな成功体験を狙うのではなく、小さな成功体験から狙っていきましょう。
周りから刺激を受ける環境
チャレンジせざるをえなくなる
周囲から刺激を受ける環境に身を置くことで、外圧によってチャレンジせざるを得ない状況が生まれます。
最初は気が進まなくても行動することができ、その行動で成長できれば、やがて自分自身で前向きに行動できるようになるでしょう。
具体的には、成長している会社で働くことや、SNSで同じような境遇の仲間を見つけて励ましあうことなどがおすすめです。
できないことへのチャレンジの回数と深さ
成長の角度は、チャレンジの回数と1回のチャレンジの深さ
できないことへのチャレンジで人は成長できます。そして、成長の角度は、チャレンジの回数と1回のチャレンジの深さに比例します。
1回チャレンジした人よりも、10回チャレンジした人が成長できます。また、同じ回数でも、表面的なチャレンジではなく、深く考え、こだわって行動する方が成長することができます。
成長するための具体的な方法
基礎能力を鍛える
手を上げる
具体的な方法は、上記2つです。それぞれ解説します。
基礎能力を鍛える
・ビジネス関係書を読むこと
・文章を書くこと
基礎能力を鍛えるには、効果的なインプットとアウトプットが重要です。
そのために推奨されるのは、知識をインプットするためのビジネス書を読むこと、そして知識をアウトプットするための文章を書くことです。
ビジネス書は、他者のノウハウを手軽に手に入れられる有効な手段です。また、文章力は、仕事をする上で不可欠な能力と言えるでしょう。
ビジネス書を読むことで知識が増え、文章を書くことでその知識をアウトプットできます。その結果、論理的思考力に加えて、得た知識を能力へと昇華させることが可能になります。
(詳しくは「社会人の勉強法」たった2つだけ!をわかりやすく解説を参照)
手を上げる
同じ環境でも経験数が上がるため
基礎能力を高めつつ、もう一つの重要なポイントである「経験数」を増やしましょう。
そのためには、待ちの姿勢ではなく、自分から積極的に手を上げて、経験の機会を数多く創り出すことが重要です。
経験は多ければ多いほど、成長につながります。待っているだけでは、貴重な機会はそれほど訪れません。
株式会社リクルートさんの昔の社是に「自ら機会を作り出し、機会によって自分を変えろ!」というものがあります。
まさにこの精神です。
「成長とは?」「成長する方法とは?」のまとめ
成長とは?成長するとは?
今と違う自分になる
ことです。
上記を分解すると
知らないことを知る
できないことができるようになる
の2つになります。
成長するためには、できないことにチャレンジすること
成長の度合いは、できないことへのチャレンジの回数と深さ
この2つが成長する方法と成長の度合いとなります。
成長するための具体的な方法は、
基礎能力を鍛える
手を上げる
の2つです。
まずは、ご自身が本当に成長したいのかどうか、その目的を明確にすることが大切です。
そして、その覚悟があれば、ぜひできないことにチャレンジし、成長というかけがえのない果実を手に入れてください。
他にも自己成長の「定義と効率化」に関する以下の記事を書いています。参照下さい。
- 少しの工夫で「成功体験」を積む方法
- 「成長しているかどうか」の自己チェック4つの方法
- 徹底的に「真似る・パクる」
- 「知識を得るコツ」 深狭?広浅?
- お金・時間を使う際「投資かコストか」を意識する
- 「ブラック企業減」が、人の成長のブラック会社を増やす理由
- 「自分で自分をほめる」方法
- 同じ時間で「多くの業務経験」が積める方法
- 歴史「を」学ぶではなく、歴史「に」学ぶ
- 人や組織が「硬直化する理由とは?」
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・【 概念の本質 】ビジネスの根幹・基礎用語の本質・人の本質
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・【 自己成長 】定義から効率的な学びの方法を紹介
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