良い会社の条件 「すべき」より「したい」が多い会社

6.いい会社の判断方法
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皆さんがお勤めの会社では、「したい」と「すべき」、どちらの言葉が多く使われていますか?

会社にとってどちらも大切ですが、「したい」という言葉が飛び交う会社こそが良い会社だと言えるでしょう。

私はこれまで、「したい」が多い会社と「すべき」が多い会社の両方で働いてきた経験があります。

この記事では、その経験に基づき、なぜ「したい」が多い会社が良い会社なのかをわかりやすく解説します。

この記事は、

・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい いい会社の判断方法

「したい」が多い会社が良い会社の理由

・自分の意思で行動できているから
・思考停止に陥っていないから
・「したい」を維持することは難しいから

上記3つがしたいが多い会社が良い会社の理由です。

「したい」と「すべき」を説明した後に、上記3つを解説します。

「したい」と「すべき」の違いは?

したいは「自分の思い」、すべきは「過去のノウハウ」

「したい」と「すべき」の違いは、自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違いです。つまり、「したい」と「すべき」の大きな違いは、行動の源が「自分の思い」なのか、「過去のノウハウ」なのかという点です。

両者が一致する場合もありますが、そうでない場合も多々あります。

図で表わすと上図となります。

「したい」と「すべき」は、いずれも今後行うことを表す言葉ですが、その行動がどのように導き出されたのかが根本的に異なるのです。

したいとは?

自分の思いや意思でやってみたいと思うこと

「したい」の最大のメリットは、ポジティブな感情に根ざしているため、主体的に、そして積極的に行動できる点です。

すべきとは?

自分の意思に関係なく、行う必要のあること

メリットは、過去の行動から得られたノウハウに基づいているため、行動の精度が高まる場合が多い点です。

しかし、過去の経験や学びから導き出された行動であるため、時代の変化とともに有効でなくなる可能性もあります。

「したい」が多い会社が良い会社の「詳細解説」

・自分の意思で行動できているから
・思考停止に陥っていないから
・「したい」を維持することは難しいから

「したい」が多い会社が良い会社の上記3つの理由を解説します。

自分の意思で行動できているから

自分の「したい」ことは、積極的におこなうことができる

自分の「したい」ことだからこそ、人は積極的に行動できます。

自分の意思で行動する場合と、そうではない場合を比べてみましょう。当然、「したい」という自分の意思に基づいた行動の方が、高いモチベーションを持って取り組めます。

このような状態で働けることは、個人にとっても良い環境であると言えるでしょう。

そして、このように主体的に考える人が多い会社は、組織全体が活性化され、より良い状態になるのです。

思考停止に陥っていないから

「したい」は考えることと常にセット

「すべき」として導かれた方法は、なぜそれを行うのかという本来の目的や原因が見失われがちです。それでも、ただひたすらやり続けなければならない状態に陥ることがあります。

現状を変えるためには、その行動の根本的な原因にまで遡り、見直す必要があります。

しかし、「すべき」として行われていることの中には、誰もその原因を把握していないケースが少なくありません。そのため、検討しても変更に至ることが難しい場合が多いのです。

たとえ原因が判明したとしても、やり方を変えるには、その対策としての新しい方法を社内全体に理解してもらう必要があります。全員が慣れ親しんだ方法から脱却するのは容易ではありません。

このような状況が続くと、社員には「どうせ変わらない」という諦め感が生まれ、変化することから目を背けるようになります。結果として、思考停止状態に陥ってしまうのです。

逆に「したい」が多いと、「すべき」とは違い、「したい」ことを受け入れてくれる環境がある場合が多く、原因がわからなくても、変更できる可能性が高くなります。

その結果、思考停止に陥らずに組織が活性化されます。

したいを維持することがむずかしいから

「したい」を阻害されると「したい」が言えなくなる

会社の「したい」ことと、個人の「したい」ことを完全に一致させるのは、非常に難しいことです。

これを実現するには、主に2つの条件が必要です。

1.社員一人ひとりが「したい」という意欲を持っていること、2.その「したい」を会社の目標と結びつけることができるマネジメント層がいることです。

社員の「したい」という気持ちは、たとえ全てが叶わなくても、自分の「したい」ことが実現できている実感があれば維持されやすいものです。

しかし、「したい」ことができない状況が続くと、「どうせ無理だ」という経験が積み重なり、やがて考えること自体を諦めてしまうことが多くなります。

マネジメント層にとって、部下の「したい」ことと会社の「したい」ことを結びつけるのは、非常に難易度の高い仕事です。しかし、これこそがマネジメント層の重要な役割です。

残念ながら、この重要な役割を果たさずに、会社の「したい」を一方的に押し付ける「すべき」という命令を安易に出してしまうケースも少なくありません。それは、上層部にとって手っ取り早く、都合の良い方法だからです。

結果として、この2つの条件が揃っている会社は正直多くありません。だからこそ、もし両方が満たされている会社であれば、それはまさに「良い会社」だと言えるでしょう。

「すべき」より「したい」が多い会社は良い会社の「まとめ」

「したい」と「すべき」の違いは、

自分の思いなのか?過去のノウハウなのか?の違い

「したい」が多い会社が良い会社の理由は、

自分の意思で行動できているから
思考停止に陥っていないから
したいを維持することは難しいから

この3つです。

「したい」が多い会社で働くことは、ある意味「しんどい」と感じるかもしれません。なぜなら、常に自分で物事を考え、行動していく必要があるからです。

一方で、「すべき」が多い会社で働くことは、ある意味「楽」だと言えるでしょう。深く考えず、指示された通りに行動すれば良いためです。

どちらを選ぶかは皆さんの価値観次第ですが、個人の成長という観点から見れば、将来的に大きな差が生まれることは間違いありません。

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