社会人として仕事をするうえで、沢山の知識が必要になります。その知識を得る方法として、読書がとても有効です。
ただ、今まで、1,000冊弱の本を読んできましたが、とても役立った本もあれば、そうでない本もありました。
ビジネスに役立った本を分類してみると、4領域13テーマに集中していることがわかりました。
この記事では、この4領域のひとつである「ビジネスを学ぶ」のひとつのテーマである「経営」の本を紹介します。
この記事は、
・1,000冊近い読書経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
乱雑ですが、私の本棚です。見えないですが、すべて前後2段になっていることと、一度大量に処分したので、読んだ本の一部となります。
以下で紹介している本は、ここに並んでいる読んだ本に限定しているので、古い本や中古しかないものを紹介している場合もあります。ご了承下さい。
(合わせて読みたい何回も読んだおススメ本!ビジネスに必要な4領域13テーマに分けて紹介)
- 学んでほしい4領域13テーマとは?
- ビジネスを学ぶ「経営」でおススメする本
- 「決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 」
- 「ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ」
- 「ワークマン式「しない経営」4000億円の空白市場を切り拓いた秘密」
- 無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい
- 「起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」
- 「江副浩正」
- 「シンプルに考える」
- 「非常識経営の夜明け 燃える「フロー」型組織が奇跡を生む」
- よき経営者の姿
- [新装版] 企業参謀 戦略的思考とは何か
- 「新訂 いい会社をつくりましょう」
- 「ビジネスモデル・ジェネレーション」
- 「M-1はじめました。」
- 「倒産寸前からの復活! センベイブラザーズのキセキ」
- 「新装版 売上2億円の会社を10億円にする方法」
- 「年商10億円ビジネスを実現する、最速成長サイクルのつくり方」
- 「マンガ 会社はこれからどうなるのか」
- 「実はおもしろい経営戦略の話」
- 「プロフェッショナル・リーダー」
- 「現代語訳 論語と算盤」
- 「経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった」
- 「新装版 真経営学読本」
- 場の論理とマネジメント
- 「ハゲタカ」
学んでほしい4領域13テーマとは?
ビジネスでは、様々な知識が必要となります。ただ、それらを学ぶ際に、どの領域を学べばいいかわからない人も多いと思います。
このような悩みを解決するために、学びの4領域を定義しました。私のビジネスの30年経験の中で必要だと感じた領域に絞った結果が以下の図です。
上記4領域13テーマとなります。
各領域とテーマへは以下をクリックしてください。
・ビジネスを学ぶ
→課題・戦略、Webマーケ、会計、経営・マネジメント
・思考方法を学ぶ
→論理思考、教養・リベラルアーツ、思考の癖
・人を学ぶ
→歴史・進化心理学・自分を知る
・外的環境を学ぶ
→経済・文明・地政学
4領域の詳細は、学ぶ範囲がわかる!「ビジネス学びの4領域」を1枚の図でわかりやすく解説を参照下さい。
ビジネスを学ぶ「経営」でおススメする本
おススメ順に紹介していますので、迷ったら上から順番に読んでみて下さい。
「決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 」
会社を改革する上で、何か大事なのか?どんな順番で行う必要があるのか?が書かれた本です。三枝匡さんの本です。
小説部分と解説部分で構成されています。あまり深く考えずに、小説部分だけを読んでもとても楽しめる良書です。
ショベルカー等で有名なコマツグループの1つの事業会社の実話を元にした話です。
業績がじり貧となっている会社を2年で改革し、業績拡大を行うストーリーです。
そもそもの課題は何か?それをどう解決するか?そのためにどのよう会社で働く人に働きかけていくか?を具体的に書かれていますよ。
特に「創って作って売る」というフレームワークを活かした課題解決方法は、どの会社でも活用できます。
本当におススメです。
「ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ」
340人の会社をどうやって1万人の会社にしたのか?が具体的にわかる本です。三枝匡さんの本です。
機械工業部品を販売するミスミグループを、題名の通り340人から1万人の会社に成長させた実話です。
何をおいても、本当の話を書いているのでリアル感があります。小説タイプの部分と解説ページの部分でとても学べます。
リアルな成長について、どう考えてどのような手順でどう進めたのか?を実際に実行した人が書いています。
【本の特徴】
小説+解説で読みやすい
累計90万部の著者の本
340名から1万名になった実話
【学べること】
小説部分だけでも学びだらけ
戦略と実行
具体的なフレームワーク
「ワークマン式「しない経営」4000億円の空白市場を切り拓いた秘密」
ワークマンがなぜ職人の店をコアにしながら、新しいターゲットにも受け入れてもらえるようになったのか?
この戦略と実行を行った人自身が赤裸々に書いています。ワークマン専務取締役土屋哲雄さんの本。
机上の空論ではなく、結果を出した具体例をわかりやすく書いてくれています。
実践したものだけあって、とても学ぶことが出来ます。
【本の特徴】
・戦略実行責任者の著書
・専務取締役土屋哲雄さんの本
・とにかくわかりやすい
【学べること】
・連続増収増益の秘密
・しない経営の本質
・競争優位戦略の実例
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい
2,000ページのマニュアルを作成し運用し改訂し続けています。これが全世界でおこなわれています。
強いはずですね。少し古い本ですが、その背景を知りたい方はこの本を読みましょう。
仕組み化を作った良品計画元会長の松井さんの本です。
とても学べる本です。
【本の特徴】
実際に経営した著者の本
理論だけでなく実際に実行したことで得た知見を披露
【学べること】
無印良品の強さの根源
仕組みの大事さ
勝ち続ける組織の理由
「起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」
リクルートを作った江副さんのことを書いた大西康之さんの本。
起業の天才でもあり、組織作りの天才でもあった江副さんがどんなことを行ってきたかが分かります。
リクルート事件はありましたが、1人の天才の行ってきたことをぜひとも知ってほしいです。すごい経営者ですよ。
【本の特徴】
江副浩正さんを書いた本
リクルートの歴史と本質
大西康之さんの本
【学べること】
リクルートの源流
経営の天才の考えること
起業から組織作りまで
「江副浩正」
上記とは違う目線で、江副浩正さんのことを書いた本。1人の偉大な経営者の本当の姿を知ってほしいです。
リクルート事件だけにスポットを当てるのではなく、江副さん全体にスポットを当てる良書です。
【本の特徴】
リクルート創業者の江副浩正さんの正伝
美化せず事実に忠実に記載
【学べること】
稀有な経営者の行動・考え
本当の江副浩正さん
先見性と実行力
「シンプルに考える」
シンプルとは、無駄をそぎ落とすこと。
結果、物事の本質が残ります。元LINEの社長森川亮さんの本。
本質をおさえることで、枝葉に惑わされなくなります。
このことがよくわかるとても分かりやすい本です。
おススメです。
【本の特徴】
元LINE株式会社CEO森川亮さんの本
タイトルどおりシンプル
【学べること】
何が本質なのか?を考える重要性
顧客サービスの考え方
「非常識経営の夜明け 燃える「フロー」型組織が奇跡を生む」
合理性を追求する経営学が企業と社会の行き詰まりを生んでいる。
今こそ合理性を追求しないフロー型組織をという内容です。
古い本ですが、人の本質を突いた新しい本です。
【本の特徴】
非常識経営とタイトルにあるが、実は組織運営の常識
古い本だが新しい内容
【学べること】
合理性が行き詰まる理由
ロジックではなく、フロー型組織という概念
よき経営者の姿
経営者を目指す目指さないは関係なく、経営者の本質を知っておいて損はないです。
とても深い内容をわかりやすく理論化してくれています。
【本の特徴】
経営学者伊丹敬之さんの本
学者としての抽象化された理論がとても分かりやすい本
【学べること】
よき経営者の姿
顔つき、資質、育ち方まで踏み込んだ経営者の全体像
[新装版] 企業参謀 戦略的思考とは何か
累計50万部のロングセラーの新装版。
古い本ですが、内容が古くならないのは、本質を突いてくるからです。
社会人の必読書です。
【本の特徴】
大前研一さんの本
古い本だが、本質を突いた本なので内容が古くならない
【学べること】
企業経営の本質
本質は古くならないこと
思考方法
「新訂 いい会社をつくりましょう」
結果を「長く出し続けている」人の言葉は本当に刺さります。
その人が実際におこなって、単なるラッキーではなくちゃんと成功しているからです。
そのエッセンスが学べます。
【本の特徴】
増収増益を続ける伊那食品工業最高顧問の著書
経営の本質を解説
【学べること】
良い会社とは?
会社の本質とは?
経営の本質
「ビジネスモデル・ジェネレーション」
ビジネスモデルを構成する9つのブロックを明確にしてくれたことで、この枠を埋めればビジネスモデルが構築できます。
抜けモレのチェックもできます。本当にすぐれたフレームワークです。
【本の特徴】
ビジネスモデルを9つの要素に分解
世界で使われる内容を抽象化
【学べること】
ビジネスモデルを抜けもれなく考えることができるフレームを知ることができる
「M-1はじめました。」
いまでこそビックイベントになっているM-1。
ただ、何でもそうですが、最初は反対意見ばかりで、理解を得ることができません。
どのように考えて、どのような思いで、どんな障害をどう乗り越えたか?
実際に先導した人がリアルに描いてくれています。
絶対おススメです。
【本の特徴】
漫才のM-1設立の裏側を設立者が執筆
島田紳助氏帯とあとがき執筆
【学べること】
思いを形にする方法
人を巻き込む方法
細部までこだわる必要性
「倒産寸前からの復活! センベイブラザーズのキセキ」
せんべいブラザーズさんの本です。「赤字を1年で黒字化 金、時間、経験なし 町工場の奮闘記」この副題が内容をすべて表しています。
老舗で特に特徴がない「せんべい工場」がどのようにマーケティングし、ブランディングし成功したか?を実話として書いてくれています。
特徴のない会社でも変われます。
「新装版 売上2億円の会社を10億円にする方法」
個人経営から組織経営への変革を学ぶならこれです。五十棲 剛史さんの本です。
事業を立ち上げて、2億~3億の売上となったときに、ピタッと成長が止まる場合が多くあります。理由は、個人経営の限界点となり、組織経営に変えないと成長を続けることができないからだそうです。
では、どうすれば10億にいけるのか?そのノウハウが満載な本です。
経営者ではなくても、10億以上の会社にいる方でも、参考になります。
10億を超えている会社でも、本来備えておかないといけないことなのに、できていないことがわかり、今の会社が、もろい基盤の上に成り立っていることがわかります。
「年商10億円ビジネスを実現する、最速成長サイクルのつくり方」
年商10億に行くためには、個人事業から脱却する必要があります。どのように脱却するのか?をとてもわかりやすく書いてくれています。
10億に届いていない会社で働いている方だけでなく、それ以上の会社の人にもおすすめです。
会社がうまく回っていない原因が、10億を超える時にちゃんと作れていなかったことが原因であることも多いからです。
【本の特徴】
年商10億に特化したコンサルタントのノウハウ本
基本コンセプトが明確
【学べること】
個人事業の限界
仕組み作りの大切さ
仕事のやり方を変える必要性
「マンガ 会社はこれからどうなるのか」
会社の本質がわかる本がマンガ化されました。若井克人さんの本です。
会社って何でしょうか?株主、経営、従業員などの様々なステークホルダーがいて、国によって考え方が変わります。
このような会社について一度本質を理解しておくと、自分の軸で物事を考えることができますよ。
【本の特徴】
マンガでわかりやすい
会社の本質を解説
若井克人さんの本
【学べること】
会社の本質を理解できる
そもそも会社とは?
ひとつの考え方の軸
「実はおもしろい経営戦略の話」
とても分かりやすい本です。野田 稔さんの本です。
ありたい姿に近づく方法を実例込みでわかりやすく書いてくれています。
経営戦略に携わっている人だけではなく、会社とは?みたいな軽い感じで読んでほしい本です。
【本の特徴】
とにかくわかりやすい
一般企業で経験を積み、今は大学教授の著者
【学べること】
経営の枠組み
経営戦略の概要
ありたい姿に近づく方法
「プロフェッショナル・リーダー」
企業改革について書かれた本です。とにかく難しいことが、ストーリー形式でわかりやすく理解てきます。
とてもおススメです。
【本の特徴】
企業再生のプロ野田努さんが経験をもとに書いた本
小説タイプでわかりやすい
【学べること】
問題に取り組むスキル
実行を推進するスキル
組織を統率するスキル
「現代語訳 論語と算盤」
言わずと知れた名著。ビジネスに関わる人全員に読んでほしい本です。
60万部を突破しています。渋沢栄一さんの本。
【本の特徴】
60万部売れている本
渋沢栄一の現代語訳
どんな場面でも使える知識
【学べること】
論語という道徳
算盤という利益を追求する経済活動
「経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった」
経営理論の基礎をとにかくわかりやすく理解できる本です。マンガ家のさわぐちけいすけさんと経済学者の入山 章栄の本です。
身のまわりに起きる現象を漫画で紹介し、そのことが経営理論では、何にあてはまるかをとってもわかりやすく説明してくれています。
経営理論から入るのではなく、身のまわりの出来事から入るので、気軽に読むことが出来ます。
ただ、マンガと解説を読むだけで、ちゃんと経営理論の知識が付く良書です。
【本の特徴】
マンガでわかりやすい
起きた現象を経営理論解説
日経WOMAN大人気連載
【学べること】
経営理論の基礎
働く現場に様々な理論あり
現象の理論化
「新装版 真経営学読本」
幸せというキーワードで会社を経営してきた福島正伸さんの本。
書いてあることは確かにその通りだが、様々な事情があり難しいこともある。ただ、そのことを徹底的に追及してきた、この著者の考えにぜひとも触れてほしいです。
はまる人続出です。
【本の特徴】
感動できる経営書
正論を追求しきっている
福島 正伸さんの本
【学べること】
経営のひとつの本質
こんな世界感があること
感動の本質
場の論理とマネジメント
人は、場があることで、意識・無意識に相互に心理的刺激を与えあっています。
具体的には、たまたま、他の人の会話で新しい情報が入ってきたり、気づいたりすることです。
様々なテレワークのデメリットが語られていますが、根本原因はこのことです。
【本の特徴】
「場」という切り口でマネジメントを論理化
在宅の時代だから学ぶこと
【学べること】
効果的な「場」づくり、「場」のかじ取りが、企業の競争力の源泉となること
「ハゲタカ」
古いビジネス小説ですが、名作です。大きな絵を描く、先を読む、読んで手を打つ。
ビジネスで大事なことを面白いストーリーとともに教えてもらえます。
【本の特徴】
・古いビジネス小説ですが、とても学べることが多くある
・TV番組にもなった良書
【学べること】
・先の先を読む大事さ
・全体の絵を書く重要さ
・大義を考える重要さ
各領域とテーマへは以下をクリックしてください。
・ビジネスを学ぶ
→課題・戦略、Webマーケ、会計、経営・マネジメント
・思考方法を学ぶ
→論理思考、教養・リベラルアーツ、思考の癖
・人を学ぶ
→歴史・進化心理学・自分を知る
・外的環境を学ぶ
→経済・文明・地政学
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