転職の際の面接ってとても緊張します。
多くは2回の面接で内定となるので、1回目の面接で失敗するとその会社をあきらめるしかない状況になります。
会社にもよりますが、面接時間が30分以内の所が多いので、あれもこれも伝えたいと考えると大事なことが伝えきれずに終わってしまうことになります。
このような状態に陥らないために、事前に知っておいてほしいことがあります。
この記事では、20代で転職を検討されている方向けに、事前に知っておいてほしい採用面接に望むスタンスや考え方を2つにまとめて解説します。
この記事は、
・3回の転職経験
・中途採用の責任者の経験
・多数の書類選考・面接の経験
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・1,000冊近い読書経験
上記経験を元に「よしつ」が書いています。採用する側から見た視点も含めて書いていますので、参考にしてください。
(あわせて読みたい、知っておきたい 転職の知識(転職判断から入社まで)
20代の転職の採用面接で知っておきたい「2つのこと」
・採用側から見た中途採用面接の実態を知る
・採用されるではなく、出会うという考え方で活動する
知っておいてほしいことはこの2つです。それぞれ解説します。
採用側から見た中途採用面接の実態を知る
・現在の転職マーケットは採用される側が有利
・採用基準は、最低限の基準のクリアと行動特性
現在の中途採用担当者が置かれている環境と採用基準は上記です。それぞれ解説します。
現在の転職マーケットは採用される側が有利
採用したくても採用できない会社が大半です。
現在の中途採用マーケットの現状は、採用される側がとても有利な状況が続いています。逆に言えば、企業側からすると採用したいが採用できない状況が続いています。
中小企業だけでなく、有名企業でも同じです。
当然、積極的に転職希望者に採用活動をおこなっています。結果、採用に不利な知名度のない中小企業は、採用ができず苦戦している厳しい状況です。
このような状態では、有名企業・中小企業とも、内定率は上がることになります。
(会社の選び方は、自分に合う会社の見つけ方!大事にすべき4つの基準をわかりやすく解説を参照)
採用される側が有利なので、面接方法にも影響が出ています。多くの会社は、内定までに2回の面接しかおこないません。
なぜなら、時間がかかればかかるほど、他社との取り合いになる可能性が高いからです。
採用側は、すぐに内定を出し、すぐに判断してもらうことが大事になります。1回目は担当者レベル、2回目は経営者や責任者レベルです。
採用基準は、最低限の基準のクリアと行動特性
採用基準は2つです。最低限の基準をちゃんとクリアしているか?どんな行動特性を持っているか?が採用側が考える基準と合っているかです。
まずは採用担当者の置かれている状況を説明した後に、最低限の基準とどのような行動特性を持っているかの順番で解説していきます。
採用担当者の置かれている状況
中途採用担当者はあくまで仲介業者であることをまずはおさえておきましょう。
中途採用担当者の仕事は、まさしく、計画した中途採用人数を採用することです。
採用部署(人事部等の採用担当部署)で働く場合もありますが、基本は、その他の部署で働く採用活動となります。
したがって、仲介業者なのです。
この立ち位置の中で、中途採用担当に起きる二律背反問題があります。
採用数は確保しなければならないが、採用のレベルを落としてはいけない。この二律背反問題が重くのしかかっています。
採用の質を下げると、配属となった現場の部署ですぐやめたり、教育に時間がかかりすぎて困るなどの問題が発生し、配属部署からのクレームとなります。
ただ、採用の基準が高いままでは採用数が限られます。採用担当者の立ち位置はこのような板挟みな状態であることを理解しておきましょう。
採用の最低限の基準とは?
・見た目である服装、髪型、靴といった外見のマナー
・時間を守ること
・メール返信・電話折り返しはすぐに対応
・転職の理由はちゃんと着飾ってほしい
上記4つが最低限の基準です。採用担当者は仲介業者です。変なリスクを負いたくないのが実情です。
したがって、最低限のマナー(と世間一般が思っていること)が守れない人・知らない人は怖くて採用できません。
見た目である服装、髪型、靴といった外見のマナー
スーツを着てこない、スーツだけどよれよれのシャツやネクタイ、ネクタイを緩めている、靴が汚い、鞄がカジュアルなどは、性格もルーズと見られてしまいます。
時間を守ること
面接時間に遅れるのは絶対ダメです。私は採用面接の際は、基本30分前までにその会社の徒歩圏内まで行くようにしていました。
電車が止まることも珍しくなく、しょうがない理由で遅れる場合があります。
ただ、しょうがない理由だとしても、なぜこの人は、大事な面接でこのようなリスク管理ができないのか?というマイナス評価からのスタートとなってしまいます。
メール返信・電話折り返しはすぐに対応
面接設定の際の連絡に対するクイックレスポンスがとても大事です。
自分にとって大事な転職でのレスポンスが遅いということは、すべての行動はもっと遅いと思われます。
採用担当は、当然複数の人の面接設定調整をおこなっています。この業務をやればわかりますが大変です。
そのような心理状態なので、返信に時間がかかるだけで悪い印象を持ってしまいます。
スマホはこまめに見ることです。でもどうしても見ることができない場合は、仕事の都合で、9-12時 13時-18時は電話及びメール対応ができないことを必ず伝えておきましょう。
転職の理由については、ちゃんと着飾ってほしい
転職したいということは、今の会社が嫌だからやめた(やめたい)と採用する側では分かっています。
したがって、ちゃんと着飾って話をする準備をしておきましょう。ネットにのっている想定問答集を参考にしてください。
採用担当者が社内で最終面接に挑む上長に事前に、この応募者の転職理由を伝えるためです。
採用担当者に稟議を上げやすくなるネタを提供してあげるのです。
ありきたりなのですが、これらが次の面接には進む前提条件となります。
先ほども言いましたが、あくまで採用担当者は仲介業者です。
社内に採用候補を紹介する際に、問題のある人を紹介すると、その採用担当者自体の評価が下がってしまうという呪縛があることを知っておいてください。
どんな行動特性を持っているか?
前提条件をクリアした人に対する採用する側の判断は、その人の行動特性を元に判断します。
行動特性は、何をやってきたかではなく、どんな判断をしてきたか?に顕著に表れます。
採用する側は、社会人経験3年位であれば、前職の経験は気にしません。
例えば、営業を3年していたとしても、その営業力が新しい会社で使えるほどの営業力かどうかは未知数です。
逆に、3年以上たっていたら、前の会社の変な癖がついていないか心配になります。一度ついた癖は抜けにくいからです。
したがって、経験自体はアピールポイントにはなりません。もし、面接者の今後伸びる可能性ではなく、少ない経験等の表層を大事にする会社なら入社しない方がいいです。
採用は会社のコアな業務です。このコアな業務の判断が表層であれば、他の判断の表層の判断が多いからです。
ただ、面接時に前職での経験の話を必ず聞きます。これは経験自体を聞きたいのではなく、その人がどんな判断をしてきたかを知りたいのです。
私が面接をする際は、学生で力を入れたこと、前職の会社に決めた理由、退職しようと考えた理由、前職での成功体験のプロセスを聞くようにしています。
正直、話した内容がどんな答えでもあまり気にしません。答えが、どのような考えておこなったのか?どんな理由で判断・決断をしたか?を推測するようにしています。
人の本質は大きな判断の場面で顕著に表れますので、この部分がわかればその人の行動特性がわかります。
この部分は盛ることはできませんが、このような見方をしていることを知っておくことと、できるだけネガティブな話にならないように気をつけましょう。
通過するという考え方ではなく、出会うという考え方
時間がかかっても出会うを優先する
選ばれる・通過するという考え方で臨むのではなく、出会うという考え方で面接に望んだ方が、時間はかかりますが、適正が合致した会社に入ることができます。
出会うという考え方とは?
選ばれるという考え方だとどうしても自分を大きく見せようとします。したがって、どんなトークをしたら採用されるか?という思考になります。
盛りすぎると、どうしても嘘くさく見えます。若い担当であれば、わからない場合もありますが、ある程度経験を積んだ人にはバレます。
また、転職あるあるなのですが、選ばれようとしていて内定がもらえないと、自分がダメな人間だと勝手に思い始めます。そして焦って妥協して転職先を決めてしまう負のスパイラルに入ります。
したがって、恋人を見つける時のように、あくまで対等である意識=出会うという考え方を心の中心においておいてください。
こちらは求愛したから、そっちはどう判断するんですか?というスタンスで行きましょう。
時間はかかります。でも、遠回りのようで、自分自身の経歴を汚さない最適な方法となります。
採用活動に時間をかける
面接の際に目安としていつ位までに次の会社で働きたいですか?聞くのですが、大体3か月後という答えが多いです。
3ヶ月後というと、2か月間で決定して、会社に退職の意思を伝え、一か月後にやめるスケジュールになります。
とても短すぎます。半年は最低かけましょう。
そして、出来る限り、今の会社で働きながら、転職活動をおこないましょう。退職してからだと、どうしても、焦ることになり、間違えた判断をしてしまうことになります。
採用面接で知っておいてほしいことの「まとめ」
・採用側から見た中途採用面接の実態を知る
・採用されるではなく、出会うという考え方で活動する
とにかく時間をかける覚悟をしてください。健康状態等に問題がないのであれば、この覚悟なく、1社目をやめる判断はしないでほしいです。
その上で、面接では、少し盛る必要はありますが、できるだけありのまま話す方が2社目の失敗の確率は格段に下がります。
大きく盛るなら周到なトークの準備をしてください。そして、入社後きついことは覚悟を決めて入社してください。
おすすめはしないですが。
他にも転職活動時に知っておきたいことの記事を書いています。参照下さい。
- 「転職エージェント・転職サイトの選び方」
- 「企業研究のやり方」
- 「求人募集内容の裏の見方」
- 「会社口コミサイトの見方の注意点」
- 「書類通過率を上げる考え方と方法」
- 「面接の逆質問で絶対聞きたい3つのこと」
- 「条件通知で知っておきたいこと」
- 「内定後入社を決める前に大事にしたいこと」
ビジネスの知識を増やすには、本を読むことがおススメです。
失敗しない本選びのために、何回も読んだおススメ本を紹介しています。参照下さい。

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