社会人の学びの目的とは?

1.学びの大前提
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社会人になって何かを学ばなければと思いながらも、なにも行動できなかった・・・。

または、少しやってみたもののすぐに三日坊主で終わってしまった・・・。

このような経験はないですか?

私も多く経験しました。

とはいえ、「自分から学ばなければ」という思いが頭の片隅にあるのも事実ではないでしょうか。

その思いを形にして継続して学べるようになるには、たった1つのコツがあります。

私自身もこのコツをつかんだことで、継続して学ぶ習慣が身につきました。

そのコツとは、「学ぶ目的」を明確にすることです。

目的が不明瞭だと、学ぶことが非効率となり、継続できなくなります。

この記事では、学ぶ目的と実践方法を学びの軸を明確にした上で解説します。

この記事を読むと、思考の引き出し「1.学びの大前提」に格納できる知識が増え、継続して学ぶきっかけになる可能性が高まります。

この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、「思考」の引き出しが増えるビジネス基礎知識)

学びの目的とは?

人生の選択肢を増やすために課題解決力を上げること


社会人の学びの目的をAIに聞くと、「キャリアアップ」「市場価値の向上」「豊かな人生の実現」などと答えてくれます。

確かにこれらは間違いではないですが、何か総論かつ正論で、わかっていることだが何か受け入れがたいように感じます。

これは、社会人になったら「こうあるべき」「こう考えるべき」という押し付けられた「べき論」に思えるからです。

その上、具体的に何をすればいいのかが分からないことも原因の一つです。

これを踏まえて、私なりに行き着いた学びの目的は、「人生の選択肢を増やすために課題解決力を上げること」です。

誰かに決められるのではなく「自分で選択できるようになること」、その具体的方法が「課題解決力を上げること」だと考えているからです。

このように定義すると、次の疑問は、なぜ人生の選択肢を増やす必要があるのか?なぜ課題解決力を上げることなのか?になります。

それらをそれぞれ解説します。

なぜ人生の選択肢を増やす必要があるのか?

・嫌いなことを断る自由
・やりたいことに挑戦する自由
・好きな環境を選ぶ自由

これら3つの自由を得ることができるためです。

これら3つの自由を得ると、置かれた状況に縛られるのではなく、自分で選べる複数の選択肢があることで、幸せな人生を歩める可能性が上がります。

それぞれを解説します。

嫌なことを断る自由

社会人として働いていると、嫌なことに多く遭遇します。

自分の力不足なら納得もいきますが、理不尽なことを受け入れざるを得ない場面も多いのが現実です。

例えば、不必要な飲み会の付き合い、馬が合わない上司、無意味に思える作業の強制、違和感があっても意見が言えない空気感など、挙げたらきりがありません。

その会社でしか働けない(=選択肢がない)状態だと、従うしかありません。

しかし、自分に「他の選択肢」があればどうでしょうか?

いざとなれば別の道を選べると思えれば、自分の意思で断ったり、嫌われる覚悟で意見を言ったりできます。

仮に実際には断らなかったとしても、「いつでも辞められる」「他でも通用する」という心の余裕があるだけで、ストレスは段違いに減ります。

この「断る自由」は、社会を生き抜く上で最強の武器になります。

また、この武器を持っていると、自分の意見を毅然と伝えることができ、結果として周囲から高く評価されることもあります。

会社や上司に盲従せず、「自分の意見をしっかり持っている人」として信頼されるようになるからです。

やりたいことに挑戦する自由

やりたいことが見つかり、挑戦できるのは素晴らしいことです。

ただし、一つ注意点があります。

それは「やりたいことだけど、実行する力(課題解決力)がないこと」に手を出してしまうケースです。

どんなにやりたいことでも、実現する力がなければ形にできず、挫折してしまいます。これはとても悲しいことです。

だからこそ、「やりたいけれど、力がなくてできない」状態を減らしておく必要があります。

力をつけておけば、本当にやりたいことが見つかった時に、迷わず挑戦する自由を手に入れられます。

やりたいことがすぐに見つからなくても問題ありません。

大事なのは、いつか見つかった時のための準備(課題解決力を高めること)をしておくことです。

好きな環境を選ぶ自由

社会人にとって、働く環境(人間関係や給与、評価制度など)はとても重要です。

しかし、環境を変える主な手段である転職には一つ制約があります。

それは「自分単独では会社を選べない」ということです。

どれだけ「この会社で働きたい」と願っても、その会社から「来てほしい(採用したい)」と思われなければ働くことはできません。

だからこそ、どの環境に行っても重宝される「課題解決力」を高め、常に「選ばれやすい状態」を作っておく必要があります。

その状態を作れて初めて、自分から好きな環境を自由に選べるようになります。

なぜ課題解決力を上げるのか?

仕事で求められるのは課題解決だから

個人の労働である仕事の本質は課題解決です。

会社は、顧客に製品・商品・サービスを提供してお金をいただくことで成り立っています。

私たちが普段接している、製品・商品・サービスとは、会社が沢山の人の課題をまとめて解決する手段です。

(詳しくは「製品・商品・サービスとは何?」をわかりやすく解説を参照)

顧客は、自分の課題が解決できるからこそ、お金を払って製品・商品・サービスを購入します。

会社はこうして製品・商品・サービスを通じて、顧客の課題を解決することを生業(なりわい)にしているのです。

営業や商品開発の仕事をしている人は、顧客への価値提供に直接かかわっているため、「仕事=課題解決」だとイメージしやすいでしょう。

ただ、直接サービスに関わらない人も課題解決をおこなっています。

総務部は、営業や商品開発の人を含めた従業員が仕事を快適にできる環境を整えることが仕事です。

システム部は、従業員が使いたい時に使いたいようにネットワークを構築したりPCが快適に使えるようにすることが仕事となります。

共に、これらを阻害する課題を解決することが求められています。

また、課題解決は1人ではできません。周りに理解を求めるだけでなく、巻き込みながら、進めるものでもあります。

このように全従業員の仕事は自分だけでなく、周りも巻き込みながら課題解決をすることと言えます。

どうやって課題解決力を上げるのか?

・課題解決に必要なことを厳選して学ぶ
・思考の引き出しを増やす
・課題解決経験が積める環境に身を置く

上記3つがポイントになります。

学ぶことを絞り、学んだことを頭の中に整理して格納し、実際の業務で使ってみる、これらの繰り返しが最短で効率よく課題解決能力を上げる方法です。

それぞれ解説します。

課題解決に必要なことを学ぶ

課題解決の手順で必要なことを学ぶ

社会人として何かを学ぼうと思った時に困ることは、学ぶ分野が膨大にあることです。

これが曲者で、せっかく学ぼうと思っても、学ぶ候補が多すぎて手をつけることができず挫折してしまいます。

だからこそ、学ぶことを厳選しましょう。

では、何を学べばいいかというと、課題解決に直接必要になることを学ぶのです。

課題解決に必要なことは、課題解決の手順を明確にするとわかります。

課題解決の基本的な手順は以下です。

1.目指したい姿・ありたい姿=ゴールを設定
2.現状を把握
3.現状とのギャップである問題を洗い出す
4.問題の中で解くべき問題を課題とする
5.課題解決の方法と時間軸である戦略を考える
6.戦略の具体的な行動である戦術を考える
7.立案したものを実行する

図にすると以下です。

課題解決の大小に関係なく上記の流れが課題解決の手順となります。

(詳しくは、「目指す姿・現状・問題・課題・戦略・戦術」を1枚の絵で理解するを参照)

この手順を必要なスキルに分解すると以下となります。

仕事の基本スキル・仕事の最低限のスキル
(パソコン、メール、文章、会話等)
課題設定スキル・目指したい姿を設定するスキル
・「現象」と「原因」を分けるスキル
・「現象」の「原因」を把握するスキル
・解くべき問題=課題を特定するスキル
打ち手立案スキル・複数の打ち手を立案するスキル
・打ち手を決定するスキル
打ち手実行スキル・打ち手を他の人に理解してもらうスキル
・他の人に動いてもらうスキル

このように必要なスキルを明確にして学ぶことで、最短で効率よく課題解決能力を上げることができます。

(詳しくは、【スキル一覧付】ビジネススキルとは?をわかりやすく解説を参照)

思考の引き出しを増やす

答えのない問題を解くために「思考」の引き出しを沢山持つ

ここでは、あえて単なる「知識」ではなく「思考の引き出し」と表現しています。

「知識の引き出し」が暗記した「情報・事実・データ・単語」の蓄積であるのに対し、「思考の引き出し」は課題に直面したときの「考え方・フレームワーク・捉え方・アプローチ方法」の選択肢だからです。

仕事は試験問題のように決まった答えを当てるのではなく、答えを考えて作る必要があるため、思考の引き出しが必要になります。

もちろん、思考の引き出しを使いこなすには、最低限の「知識(中身)」も必要です。

あくまで主役は「思考の引き出し」であり、知識はその中身という関係性になります。

実は、ビジネスの学びは「語学」と非常によく似ています。

「単語(用語)」を知ることと、それを組み合わせて伝わる「文章(思考の引き出し)」を作ることは、習得のコツが少し異なります。

もちろん両方必要ですが、学校の試験のように一字一句丸暗記する必要はありません。

大切なのは、単語であれ思考の型であれ、「検索窓に入力できるレベルのキーワード」と「AIが返してきた答えの妥当性を判断できる力」を持っておくことです。

キーワードさえ頭に浮かべば、細かい定義の検索や情報の整理はAI(ChatGPTなど)に任せられる時代だからです。

ちなみに当サイトでは、250を超える記事を「15の引き出し」に整理して格納しています。

引き出しの全体像は以下の図を参照下さい。

(詳しくは、「思考」の引き出しが増えるビジネス基礎知識を参照)

課題解決経験が積める環境に身を置く

課題解決力は課題解決経験を積まないと上がらない

人に与えられた時間は、誰もがまったく同じです。この貴重な時間をどのように使うことができるかがとても大事になります。

業務には、大きく分けると「単純作業業務」か「課題解決業務」の2つしかありません。

単純作業を定義しておくと、知識があればできること、かつ業務を積み重ねて知識は上がったとしても能力が上がらないこと、その上で誰がおこなっても成果はあまり変わらないものです。

単純作業の典型例は、受注登録、伝票作成、データの入力、簡単な製品組み立てや梱包などです。

どれもとても大事な仕事ですが、これらの作業をやり続けても課題解決できる力=能力が上がるわけではありません。

ただ、会社の中で必ず必要な業務なので、誰かが行う必要がありますし、新人や若手にこれらの業務が割り当てられます。

これはしょうがない部分ですが、大事なことは単純作業と課題解決の時間の比率です。

課題解決の時間が多い方が当然、時間当たりの課題解決経験が多くなります。

毎日単純作業だけに追われていると、課題解決に使う時間がなくなり、自分の能力を高める機会が奪われてしまいます。

ひとつ補足しておくと、単純作業そのものを否定しているわけではありません。

「工夫やAIの活用によって単純作業の時間を減らすプロセス」自体も、立派な課題解決体験の一つだからです。

(詳しくは、20代で一番大事なことは「時間当たりの課題解決経験の多さ」)

まとめ

・学びの目的は、人生の選択肢を増やすために課題解決力を上げること
・課題解決力を上げるには「必要な学び」「思考の引き出し」「経験できる環境」の3つが不可欠

社会人になって「何かを学ばなければ」と思いながらも動けなかったり、三日坊主で終わってしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません。

学びの目的と、具体的な手順(軸)が見えていなかっただけです。

学びの目的は、誰かに押し付けられた「キャリアアップ」や「べき論」のためではありません。

「嫌なことを断る自由」「やりたいことに挑戦する自由」「好きな環境を選ぶ自由」を獲得し、自分自身の人生の選択肢を増やすためです。

そして、その選択肢を増やす唯一の手段が「課題解決力を上げること」です。

世の中や会社の仕事は、すべて誰かの課題を解決することで成り立っています。

だからこそ、課題解決力さえ身につければ、どこへ行っても重宝され、自分の人生を自分で選べるようになります。

今日から始める、よしつ式・学びの3ステップ

1.課題解決に必要なことだけに絞って学ぶ
(むやみに勉強せず、課題解決手順に沿ったスキルだけを狙い撃ちする)

2.「思考の引き出し」を増やす
(暗記ではなく、問題にぶつかった時の「考え方の型」を頭に格納する)

3.課題解決の経験が積める環境で実践する
(単純作業だけで終わらせず、学んだ知識を業務で使ってみる)

当ブログ(よしつブログ)では、皆さんが最短・効率で課題解決力を高められるよう、ビジネスに必要な知識を「15の思考の引き出し(250以上の記事)」に整理して網羅しています。

まずは気になる引き出しを1つ開けて、記事を読んでみてください。

「検索窓に入力できるレベルの知識」を1つ増やすだけでも、あなたの目の前の仕事、そして未来の選択肢は確実に変わり始めます。

一緒につまらない「我慢の仕事」を卒業し、自分で選べる「自由な人生」を手に入れていきましょう!

この記事を読んで頂いたことで、思考の引き出し「1.学びの大前提」の知識が皆さんの頭の中に1つ格納されました。

他にも1.学びの大前提に関する以下の記事を書いています。参照下さい。