年配の方と話をして、老害ぶりで辟易したことはないですか?
議論が全くできない感じ、言っても理解しようとしてくれない無駄な感じがしますね。
では、老害の本質ってなんでしょうか?
老害化とは「年齢や経験年数」に紐づくものではなく、「過去の成功体験や既成概念にとらわれ、思考のアップデートを止めた状態」だと私は思っています。
老害という言葉の通り、多くは年齢が高い人ほど老害化しやすいのですが、年齢が高い人でも老害にならない人もいます。
人間は根本的に脳のエネルギー消費を抑えるため、判断をパターン化(自動化)しようとする特性を持っています。脳の消費エネルギーが高いため、このように進化してきたそうです。
そう考えるとこの自動化を止めない限り老害化が進みやすいと言えます。
年齢が高い人でも老害にならない人は、新しい知識や考え方を受け入れて、今まで得たものをアップデートしている特徴があります。
老害をこのように定義すると、思考を放棄・固定化していれば、20代〜30代であっても実質的に老害化することにあります。
私は、風土風習が違う5社で働いてきましたが、若手でも老害化している人を多く見てきました。
老害化のサインは、自分の自動化パターン(「普通は〜」「当たり前」)から外れる異論や他者を攻撃・排除しやすくなった時です。
こうなると、本来目指すべき目的(Why)についての「対話」ではなく、過去のやり方(How)の「一方的な押し付け」になってしまいます。
結果として思考の自動化が進み、「手段の実行(How)」自体が目的化(=手段の目的化)し、本来の目的が頭から完全に抜け落ちてしまうのです。
目的を見失い手段に固執する人は、「なぜそれをやるのか」を論理的に説明できない。
本質を突かれた際、正当化や防衛本能から「そういう決まりだから」「黙って従え」と高圧的・硬直的になり、老害的挙動が完成する。
「自分はいま、思考のOSが更新を止めていないか?」「手慣れた『手段』に固執し、そもそも何のためかという『目的』を見失っていないか?」を1日1回だけでも振り返ることで老害化の初期症状は把握できます。
あくまで脳の特性が老害化を進ませるので、本人の問題ではなく、人としての問題です。だからこそ、日々の努力必要になります。
