世の中で「品不足」という話題がよく出ます。
直近ではナフサやお米が話題になっています。
しかし、ビジネスの現場に長く身を置いていると、それが「複数の合理的な判断が絡み合った結果の、不合理な結末」であることが見えてきます。
私が品不足と聞いた時に4つの背景をおさえておくことで本質が見えると考えています。
「人の心」「在庫管理」「情報」「サプライチェーン」の4つです。
それぞれを紹介します。
人の心
経済を動かすのは常に人間の感情です。
「〇〇がなくなるかも」という不安が生じた瞬間、平時の「1日100個」という需要予測役立ちません。200個300個売れることになります。
この「需要の先食い」という概念を理解していないと、現場で起きているパニックの本質を見誤ります。
在庫管理
在庫は「資産」であると同時に、キャッシュを食いつぶす「リスク」そのものです。
保管コストがかかり、キャッシュフローが悪化し、廃棄リスクが増します。
この3点を踏まえて、各企業はいかに在庫を減らすかをとても考えています。
「情報」
そもそも何かが不足するという情報が入ってこなければ、不安になることはありません。
ただ、マスメディアを中心に品不足というネタは大好きです。時には必要以上に報道します。更にSNSでも拡散されます。
これにより関係あるなしに関わらず沢山の人が知ることになります。
サプライチェーン
今の時代いかに原価を安くおさえるか?いかに効率よく製造するか?がほぼ最適化されています。
そして、様々な製品は高性能化していることで、部品数がとても多くなっています。
そのとても多い部品をさまざまな業者から仕入れています。
そしてその業者は全世界に広がっています。
これにより、地球の裏側で何かが起きると、日本に部品が届かず製造できないことが簡単におきます。
まとめ
このように情報が一気に広がり、人の不安をあおることで、今在庫はあるが、なくなる前に買っておこう、多めに買っておこうという行動をおこします。
そうなると、最適化されていた在庫に不足が生まれます。それも全正解がつながっているので全世界で起きます。
ただ、注意しないといけないのは、本当に品物がない品薄の場合と、品物はあるが価格が上がって適正価格で買えない品薄の場合が分けて語られないことです。
目の前の事象であるミクロな出来事にとらわれすぎず、マクロの視点も合わせて物事をとらえれると本質が見えてくる場合が多くあります。
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[品不足になる時に共通する4つの背景を解説]
