信頼関係ってとても大事です。
これを否定する人はいないと思います。
ただ、信頼関係とは何ですか?と聞くと結構あやふやな場合や、表層部分だけの回答をいただく場合が多くあります。
このような分かっていると感じている言葉でも、あたらためて考えてみることで、今までの勘違いや新たな発見ができることが多くあります。
この記事では、この信頼関係とは?について言葉の意味だけでなく、信頼関係を築く方法含めて解説します。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい ビジネス基礎知識)
信頼関係とは?
お互いが安心した状態で頼りにしあえる関係
もう少し具体的に言うと、
・心を開いても大丈夫とお互い思っている関係
・悪いことはしないとお互いが思えている関係
・お互いの行動が想定できる関係
このような関係です。
信頼関係を築くポイントは?
どんな信頼関係を築きたいかを人ごとに濃淡を決める
すべての人と同じ高いレベルで信頼関係を築く必要はありません。
現実的に無理です。
したがって、人によりどの程度どの部分で信頼関係を築くかを変えることが大事です。
以下で信頼関係について、詳細に解説します。
なぜ信頼関係が存在するのか?
集団で生きていくために必要だったから
人が家族等の数人で生活するのであれば、あえて信頼関係を築くことは必要ありませんでした。
ただ、一緒に過ごす人が多かったため信頼関係が必要になりました。
人は1万年前まで、家族以外の人も含めた100名以下の集団で狩猟採集生活をしていました。
その後定住生活に変わりますが、人の1万年という期間は、進化するにはとても短い時間だそうです。
したがって、今でも狩猟採集生活時代のDNAを引き継いで生きているとのことです。
狩猟採集時代では、敵か味方か?を判別するだけでなく、味方の中ても安心して付き合えるか?を考える必要がありました。
なぜならすぐに生命の危機に直面するからです。
その上、100名以下とはいえ、ある程度の人数で生活をおこなうには、分業=人に任せないと集団が維持できません。
このような環境で生き残った人のDNAを、私たちは引きついでいるため信頼関係が存在するのです。
信頼関係の構造
(プライベート+社内の縦横+社外)×濃淡
信頼関係は、プライベートはもちろん、社内であれば上司部下の縦方向と同僚・他部署の横方向、更に社外の人との間で必要になります。
また、信頼関係には濃淡がありますし、すべてが完全な信頼関係を築く必要はありません。
したがって上記の式が信頼関係の構造となります。
信頼関係の特性
・身にまとった全てで判断される
・積み上げは一段ずつ、積み下げは何段もある
信頼関係には上記2つの特性があります。それぞれ解説します。
身にまとった全てで判断される
個人ではなく、会社での立場や働く会社も含めた判断
社内では役職や役割、社外の人には個人+会社の合計、プライベートでは、個人の行動で信頼関係が結べるかどうかが決まります。
自分の行動のみで信頼関係が築ければいいですが、身にまとっていることすべてで相手に判断されます。
したがって、転職等で会社が変われば、社外の人との信頼関係は一から築き直す必要があります。
積み上げは一段ずつ、積み下げは何段もあり
簡単には信頼関係は築けない
信頼関係の難しさは、信頼関係を積み上げていくには1段ずつですが、積み下げることは何段も一気に落ちることです。
信頼できる人でも、たった一つの行動で信頼できなくなることもあります。
逆に信頼できない状態から、たった一つの行動で信頼関係が築けることはありません。
したがって、簡単には築けないものです。
信頼関係を築く方法の前提
人によりどんな信頼関係を築きたいかを決める
プライベートで頻繁に会う人あれば、基本強固な信頼関係を築きたいです。
会社では、上司や同僚に対しての最低限の信頼関係は、担当業務の遂行における信頼関係です。
最低限以上の信頼関係を築きたいと思う人は個々で変化します。
例えば、偉くなりたいなら上司でしょうし、仕事を他部署含めてちゃんと進めたいのであれば、他部署の同僚などと最低限以上の信頼関係を築く必要が出てきます。
また、社外の人であれば、基本個人+会社の合計なので、更に信頼関係を築きたいのであれば、個人で頑張るかどうかになります。
このように誰とどれ位の信頼関係を築くかを決めておくことで、すべての人に良好な信頼関係を築こうとする間違いを回避できます。
信頼関係を築く具体的な方法
信頼関係を築くことは、仕事でもプライベートでも円滑なコミュニケーションや良好な人間関係を築く上で非常に重要です。
信頼関係を築く方法は様々ですが、ここではいくつかの基本的なポイントを4つご紹介します。
相手への関心を持つ
まずは、こちらから心を開いて相手の反応を待つ方法です。
相手の話をじっくり聞き、相手の価値観や考え方を理解しようとすることで、相手の反応が変わってきます。
誠実な態度
嘘をついたり、約束を破ったりしない誠実な態度で接する方法です。
仕事における最低限の誠実さを持つことは、信頼関係の基盤となるものです。
一貫性のある行動
いつも同じような態度で接することで、相手は安心してあなたを頼ることができます。
一貫性のある行動は、信頼感を与える上で非常に重要です。
感謝の気持ちを伝える
相手のしてくれたことに対して感謝の気持ちを伝えることは、相手を大切にする気持ちを示す上で効果的です。
信頼関係を築く上での注意点
信頼関係を築こうとする際の注意点は3つです。
完璧な人間はいないことを理解する
誰しもが完璧な人間ではありません。お互いの違いを認め合い、尊重することが大切です。
焦らない
信頼関係は、時間をかけて築くものです。焦らず、ゆっくりと関係を深めていきましょう。
一方的な関係にならないように注意する
信頼関係は、お互いが信頼し合うことで成り立ちます。一方的に与えるのではなく、お互いが与え合う関係を築くことが大切です。
信頼関係とは?のまとめ
信頼関係とは?
お互いが安心した状態で頼りにしあえる関係
信頼関係を築くポイントは?
どんな信頼関係を築きたいかを人ごとに濃淡を決める
すべての人と信頼関係を築くのではなく、濃淡をつけることがとても大事です。
苦手な人や嫌いな人と仕事をする場合もあると思いますが、その際は最低限の信頼関係を築くことだけを考えると少し楽に接することができます。
他にも、ビジネス基礎知識をまとめた、知っておきたい ビジネス基礎知識51選という記事も書いています。参照下さい。
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